「Aではない君と」原作ネタバレ前編!我が子が少年Aになった父親が付添人に!

テレビ東京開局55周年特別企画ドラマスペシャル『Aではない君と』が、2018年9月21日(金)(テレビ東京系:21:00~23:18)に放送されます。

ある日、自分の子が“少年A”になった父親が選んだのは、「付添人」という道でした……。

果たして少年は、本当に殺人を犯したのか……?!

加害者の中学生の父親役を佐藤浩市さんが、事件を担当するお母さん弁護士役を天海祐希さんが演じ、その他のキャストも豪華です。

当記事では、スペシャルドラマ『Aではない君と』原作小説のあらすじのネタバレ・前編をまとめています。


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『Aではない君と』原作小説



スペシャルドラマ『Aではない君と』の原作は、第37回吉川英治文学新人賞を受賞した薬丸岳(やくまる・がく)さんの同名小説で、同級生への殺人容疑で逮捕された少年の事件の真相を追うサスペンス。

薬丸さんは、現在放映中の『友罪』の作者としても有名。



『Aではない君と』主な登場人物とキャスト



『Aではない君と』登場人物とキャストをご紹介します。

吉永圭一:佐藤浩市



穂村建設企画部の部長。

息子・翼の事件で翻弄されるが、真摯に向き合う。


神崎京子:天海祐希



翼の事件を担当する2番目の弁護士。

前任者がギブアップし、その後を引き継ぐ。


青葉翼:杉田雷麟



※右上の少年が杉田雷麟。

吉永圭一の息子。

殺人遺棄事件の加害者。

誰にも事件の真相を話そうとしない。


吉永克彦:山崎努



吉永圭一の父。


藤井智康:仲村トオル



被害者少年・優斗の父で、弁護士。


瀬戸調査官:安田顕



家庭裁判所の調査官。

吉永と純子に冷静に、厳しく調査。


長戸光孝:八嶋智人



翼の最初の弁護士。


中尾俊樹:山本耕史



吉永を追う週刊誌記者。

事件の真相を知ろうと、吉永に接触。


野依美咲:市川実日子



吉永の恋人であり、部下。


青葉純子:戸田菜穂



吉永の元妻で、加害者少年・翼の母。

『Aではない君と』原作あらすじをネタバレ・前編




中学生が刺殺される事件が発生


大手建設会社・穂村建設に勤める吉永圭一(佐藤浩市)は、恋人・野依美咲(市川実日子)のアイデアの企画が通り、祝杯をあげていました。

祝杯でキャバクラに行ったあと、圭一は美咲の部屋へいき、朝にワイドショーを付けます。


『今朝、五時頃、東京都東大和市に多摩湖周辺の雑木林で、胸を刃物のようなもので刺殺された少年の遺体が発見されました。付近の中学校に通う二年生の生徒が昨夜から行方不明になっており、警察では身元の確認を進めるとともに、殺人事件として捜査を始めています……』

中学2年生というと、吉永の息子・翼(杉田雷麟)と同い年です。

吉永は三年半前に離婚、翼は別れた元妻・青葉純子(戸田菜穂)が引き取って育てていました。


息子・翼が事件に関与している?


警察が、吉永のところにやってきました。

先週の月曜日に、翼の同級生で東村山市に住む藤井優斗くんが刺殺された事件で、聞き込みにきたという。

死因は胸を刃物で刺された失血死。

吉永はそのニュースを見たことを思い出しました。


警察は翼について根掘り葉掘り聞いてきますが、吉永は一ヶ月ほど前に翼に会ったきりでした。

吉永と翼は大体、三か月に一回会うようになっていたから。


吉永は「翼は、大丈夫ですか?」と聞きますが、無反応の警察。

警察によると、調布に住んでいるはずの翼は、一昨年の夏に東村山市に引っ越しているという。


実は吉永の携帯に、翼の同級生が殺された日に、翼から連絡がありました。

しかし吉永は出ることができず、後にかけなおしましたが、通じませんでした。


吉永がこのことを警察に話すと「その日以降も、翼くんと話をしていませんか」と警察。

吉永が話していないと言うと、警察は帰っていきました。

吉永はその後、純子と翼の携帯に、電話やメールをしますが、繋がりません。


自宅のマンションに帰って、翼から来た年賀状を確認すると、確かに住所は東村山市となっています。

どうして翼は引っ越したことを話さなかったのだろうか?

年賀状の裏を見ると『一か月前にペロが死にました。拾った場所に埋めてやりました』と書いてあります。

ペロとは、翼が飼っていた猫。


ここで吉永に疑問が芽生えます。

翼が引っ越したのが一昨年であれば、吉永が出した年賀状は、宛先不明で戻ってきたはず。

しかしどこを探してもみつかりません。


吉永は新聞記事に目を通します。

被害者の藤井優斗は月曜日の夕方の五時半頃に、母親にちょっとでかけてくると言って、家を出たという。


それから数時間たっても家に戻ってこず、携帯に連絡してもつながらなかったため、両親が警察に連絡。

翌朝の早朝、捜索していた警察により優斗の遺体が発見されました。


月曜日の夜に殺された可能性が高いとのこと。

月曜日の夜ということは、吉永が祝杯をあげていた時です。


そこに元妻・純子から電話がかかってきました。

純子は、吉永のところまで警察が行くとは思っていなかったそう。


東村山市への引っ越し理由をたずねると、純子の職場が調布から所沢に異動になったから。

一昨年前の夏と言うと、翼が小学校6年生の時に引っ越ししたことになります。

吉永は純子と軽く口論になって、電話を切りました。


純子との離婚理由


吉永が純子と出会ったのは、就職して半年ほど経った頃でした。

大学時代の友人に誘われた飲み会で、席が近かったことの他に、参加していた女性の中で外見が一番好みだったこともあり、会話が弾みました。


純子は吉永と同じ年で、短大を卒業してからアパレルショップで販売の仕事をしていました。

受け答えが丁寧で愛想も良い純子のことを、吉永は気に入りました。


付き合って2年ほど経った時に、純子から妊娠していると告げられました。

当時25歳だった自分が父親になることにためらいはありましたが、純子と結婚することに迷いはありませんでした。


ところが、翼が生まれてから、純子の様子が変わりました。

癇癪持ちになり、家にいても何も手伝ってくれないと吉永に文句ばかり言うように。


翼の目の前で言い争いはしたくなかったので我慢していましたが、吉永の心は確実に純子から離れていきました。

家に帰っても、純子の存在は努めて意識せず、翼のことだけを見るようにしていました。


翼が5歳のときに転勤を命じられました。

純子は頑なについていくことを拒み、吉永はしかたなく三年間、名古屋に単身赴任。


ようやく東京に戻ってくると、純子はアパレルショップで働くことを決めていました。

家事や子育てがおろそかになっていき、家のことがまともにできないなら仕事を辞めて欲しいと言うと、純子はどうして自分だけが家にしばりつけられないといけないのかと反論。


それからの一年間は、純子と顔を合わせていると言い争いをしているか、無視し合っているかのどっちかでした。

こんな両親のことで暮らしても、翼が幸せなはずがない。

純子から「別れたい」と言われた時、吉永はあっさり了承しました。

美咲とは、同じことを繰り返さないようにしなければ……。


最後に会った時の翼を思い出せない理由


吉永は最後に会った時の翼の様子をほとんど思いだせない理由に気が付きました。


あの時の自分は、どうやって翼に再婚の話を切り出そうかと、そのことばかりを考えていたのです。

翼に話したら美咲にプロポーズするつもりでしたが、結局切り出せないまま別れてしまいました。


翼が逮捕された


吉永の職場に、純子から着信があり、切迫した声で留守電が入っていました。

ビルの外に出て電話をかけると「翼が逮捕された」と純子。

吉永は翼が事故にあったと嘘をついて、会社を早退しました。


携帯に表示された地図をたよりに、東大和署に向かうと、目の前の道路にはマスコミが溢れていました。

受付で青葉翼の父親と名乗ると、取調室に通されました。


翼は、本日午前7時27分、藤井優斗の遺体を遺棄した容疑で逮捕されたとのこと。

これはあくまでも現時点での容疑で、今後殺人の容疑で再逮捕する可能性もあるという。


吉永が「せめて一目だけでも翼の顔を見せてください」と頼むと、警察は翼のいる部屋が見えるところに案内してくれました。

頭を垂れていて、顔はほとんど見えませんが、間違いなく翼でした。

マジックミラーになっていてい、翼からは吉永は見えない。


吉永と純子は一緒にタクシーに乗って帰る途中、やはり口論に。

純子:「わたしのせいだっていうの!」

吉永:「そうじゃないけど、一緒に暮らしていたらこんなことになる前に何か気付くだろう」


週刊誌の記者・中尾俊樹


吉永がマンションに帰ると、男がひとり立っていました。

もらった名刺には『ウィークリーセブン 記者 中尾俊樹』と書いてあります。


中尾は吉永が東大和署に行ったことを知っていて、つけてきたのです。

吉永は速足で歩きますが、しつこくついてきます。


中尾は「翼くんのお父さんじゃないんですか?」と聞いてきますが、吉永は「知らないと言ってるでしょう!」と言ってタクシーに乗り込みました。


吉永は美咲のマンションへ。

「翼が人を殺したかもしれない」と言うと、「事故に遭ったっていうのは嘘なの?」と美咲。

美咲の表情は吉永を受け入れるようなものではなく、固く険しさを含んでいました。

美咲は、ひとりになって考えたいと言いました。


芹沢法律事務所に、翼の弁護を依頼する


吉永は、ペロのことを思い出していました。

ペロは、吉永と翼が2人で散歩していた時にみつけた捨て猫。


ペロを拾ってから10年近く経ちますが、翼にとってはずっと大切な存在だったはず。

その死を深く悲しみ、丁重に弔ってから一年と経たないうちに人を殺すなんて考えられない……と思う吉永。


吉永は会社には翼が事故にあったと嘘の説明をして、その後は遅刻や早退を繰り返すように。

新聞やテレビに翼の事件は大きく取り上げられ、ネットで検索すると翼や純子の画像まで出てきました。


吉永は芹沢法律事務所に、翼の弁護依頼をしに出掛けました。

弁護士・長戸光孝(八嶋智人)は、丁寧な物腰と穏やかな表情で、吉永は好感を抱きました。


長門は、たとえ相手が逮捕された子供の父親であっても、警察は捜査に関する情報を話してくれないと言いました。

そして逮捕段階では、被疑者は弁護人以外とは会えません。


しかし勾留後は、原則として弁護人以外との面会も許容されます。

接見禁止されてしまったら最長45日会えないこともありますが、その際は弁護士を通じて接見禁止を取り消す申し立てをすることが出来るとのこと。


吉永は、長戸に弁護をお願いしました。

しかし長戸が接見しても、翼は何も話しません。


長戸は接見が終わってから事件現場や翼の家の周辺をまわり、顔見知りの記者から以下の情報を仕入れました。

事件のあった夕方、優斗はゲームセンターで遊んでいたが、翼から来たメールを見て出て行った。

同じ時間帯に翼がアパートから出てくるのを近所の人が目撃している。

翼は黒っぽいTシャツにジーンズ姿で、バックパックを背負っていた。

その後八時半頃に、今度はアパートの住人が帰宅した翼を目撃。

その時の翼はバックパックを持っていなかった。

つまり翼は事件のあとに、バックパックに入れた服に着替えた。

逆送とは


吉永は、少年法のことを調べて「逆送」と言う言葉を知ります。

通常の少年犯罪の裁判は他人の目に触れることはありませんが、殺人などの重大犯罪の場合には家裁からさらに検察しなおされる「逆送」が行われることがあるという。

「逆送」されれば刑事裁判で裁かれ、傍聴人の目にさらされます。


今までのところ、14歳で逆送になる刑事裁判を受けたケースはないけど、絶対にないとは言いきれない。

吉永の脳裡に、傍聴人の視線にさらされながら法廷に立つ翼が頭に浮かびます。

まだ14歳の翼がそんな状況に耐えられるはずがない。


翼と面会


吉永は長戸と一緒に翼と面会しますが、やはり翼は何も話してくれません。

翼と対面しているあいだ、吉永はずっと恐れおののき、翼の口からいつ自分を絶望のどん底に突き落とす言葉が漏れるかと、生きた心地もしませんでした。


ウィークリーセブンの中尾から連絡が……


ウィークリーセブンの中尾が電話してきました。

中尾の「わたしは本当に息子さんが犯人なのか疑問をもっているのです」という言葉が気になった吉永は、中尾に会いにファミレスへ。


中尾は、翼が犯人かどうか疑問を持つ理由を説明してくれました。

翼と優斗の関係は、周りから見て良好だった。

遊び仲間だった他の2人の友達に聞いても、翼がどうしてあんなことをしたのか理由がわからないと言っている。

優斗の母親は4年前に亡くなっていて、父親は半年後に再婚。

継母との関係にぎくしゃくしていたかもしれないが、父親は優斗に愛情を注いでいた。

翼も両親が離婚しているので、似たような境遇で波長が合ったのかもしれない。


さらに中尾は、以前、翼が万引きで捕まった時のことを話します。

翼が万引きしたのはハムスターの餌ですが、翼も優斗もハムスターを飼っていませんでした。


店の人に詰問されて翼は押し黙り、優斗は翼を必死でかばったそうです。

店の人は翼が認めないなら指紋をとってはっきりさせようと言いましたが、駆けつけてきた優斗の父で弁護士の藤井(仲村トオル)が「それは人権侵害だ」と言って猛然と抗議したとのこと。

店側は訴えを取り下げて、翼も優斗も学校に知られることなく解放されたのだそう。

この一件からも、翼と優斗が仲がいいことがうかがい知れるだけに、今回の事件が理解できないと中尾は言います。


お母さん弁護士・神崎京子


その後も長戸は翼と接見しますが、翼はほとんど何も話してくれません。

唯一発した言葉が「どうしてお父さんとふたりで会えないのか」。

そしてとうとう、翼は長戸との面会を拒否。


長戸は自分では力不足だからと、吉永に新しい弁護士を紹介しました。

その人物は、名前は神崎京子(天海祐希)。


50歳の女弁護士で、子供が三人いて、母性を感じさせる人物でした。

長戸よりもたくさんの少年事件を手掛けた経験があるという。


その後、翼は、神崎にも吉永にも面会拒否します。

「ここまでじらされると、翼くんと会うのが楽しみでしょうがなくなります」と神崎。

吉永は、なんとポジティブな人だと、思わず笑みを漏らしました。


神崎の提案で、吉永は毎日翼に手紙を書いてみることになりました。

仕事が終わった後に神崎の事務所まで届ければ、翌日神崎が差し入れと一緒に持っていってくれるとのこと。



神崎は翼に手紙を書こうとペンと取りますが、何も浮かんできません。

吉永は難問の答えを求めるように、子供の頃の父(山崎努)の記憶をたどりました。


商社で働いていた吉永の父・克彦は、海外出張などで休日にも家にいないことが多く、普段帰宅するのも吉永や妹が寝静まったあとでした。

父から怒られたり、褒められたりした記憶はほとんどありません。


吉永にとって子供の頃の家族の思い出で多くを占めるのは、亡くなった母のことでした。

吉永が中学三年生になったばかりの頃に乳がんがみつかり、夏休みを待たずして他界しました。


ある日、他人の満点に使いテスト用紙の名前を自分のものに書き換えて、母の見舞いに持っていくと、大喜びしてくれました。

「ありがとう。母さん、喜んでたな」

葬儀のときに、そのときのことを思い出して、父は言いました。


吉永が母を騙した罪悪感にさいなまされると「今度は自分の力でお母さんを喜ばせられるよう頑張るんだぞ」と父。

父は気付いていたのでした。


翼が罪を認めた!


神崎から「先ほど、翼くんが私との面会に応じてくれました」という連絡がありました。

翼は吉永との面会にも応じる意思を見せているという。


吉永は早速、翼との面会に行きました。

翼は以前会った時より、頬がこけているように見えました。


吉永は昔、翼が父の日に作ってくれたカレーが美味しかったこと、万引きで捕まった時に駆けつけてやれなかったことを詫びました。

そして自分はいい父親ではなかったけれど、翼を愛していると告げました。


最後に「優斗くんを殺したのか?」と聞くと、顏を上げてこくりと頷く翼。

面会を終えた吉永は、朦朧とした頭でこれからのことを考えようとしますが、どんな思考も無意味に思えました。


「翼が……認めました」と言うと、こちらを見つめていた神崎が息をのむのがわかりました。


その後、吉永はただ歩き続けました。

マスコミはとうとう今朝、吉永の職場にやってきました、もしかしたら自宅にもいるかもしれません。


美咲の本心


そこへ美咲から「会って話がしたい」というメールが届きました。

吉永は美咲に会って、翼が罪を認めたことを話しました。


美咲に「翼くんが戻ってきたら圭一さんが引き取るかもしれないの?」と聞かれて、「いや、一緒に暮らすなんてまだ想像できない」と吉永。


「わたしは正しくなんかない。むしろ最低かもしれない」と美咲。

なんと美咲は、吉永が翼に出した年賀状を捨てていました。


美咲は翼の存在を疎ましく思っていたのです。

そして美咲は、これからのことを考えた時、吉永と一緒に生きていけないと思ったと告げました。


吉永は美咲の部屋を出て、翼のことを思い出していました。

「また会いに来てくれる?」

部屋を出ようとする吉永を呼び止め、翼は最後にそう言ったのです。


家裁に送検される


翼が逮捕されてから、40日以上が経過、明日家裁に送致されることに。

翼は優斗くんを殺したことは認めたものの、どうしてそんなことをしたのかについてはいっさい口をつぐんでいました。

神崎は3日前に、翼に付添人選任届のサインを求めましたが、断られたとのこと。


付添人とは、家裁での処分が決まるまでの間、少年につく弁護人のこと。

呼び名が「弁護人」から「付添人」に変わる理由は以下の通り。

家裁は少年を罰するところではなく、少年の更生のために何が必要か判断する場なので、国家権力から国民を守るために弁護する、という概念ではない。

少年が事件を否認している場合には、弁護人と同じく事実関係を争うための活動をするが、事実関係に争いがない場合は、少年と立ち直りにとって何が必要なのかを、本人や保護者と家族が一丸となって考える。


神崎は翼のサインがなければ付添人になれないわけではなく、保護者=吉永のサインがあればなれます。


少年裁判で逆送かどうか決まる


明日から、翼は少年鑑別所に収容されて、観護措置が取られます。

観護措置とは、少年を鑑別所に収容して調査を行うこと。


逆送になるかどうかが決まるのは、三週間後の少年審判。

保護観察や少年院送致などの保護処分か、検察官送致かの決定が下るのです。

検察官送致になれば、14歳の翼はおろか、両親である吉永や純子も、証人として傍聴人の前に顔をさらすことになるでしょう。


神崎はこれから付添人として、翼にとってできるかぎりよい処遇になるよう活動を開始。


調査官の心証で、翼の運命が決まる?


少年審判は通常一日で終わり、裁判官だけでなく調査官も出席します。


調査官は裁判官に代わって、翼や保護者に面会をします。

同時に少年鑑別所の担当技官も翼のことを調べて鑑別結果通知書というものを作成し、それらを踏まえて家裁の調査官が少年調査票という資料を審判に提出します。


それが審判の結果を大きく左右することになります。

つまり家裁の調査官の心証によって、翼の処遇が決まりかねないということ。


神崎は吉永に、翼の面会に行ってくれるように頼みましたが、「もし翼から想像を絶するようなことを聞かされたら、怖いんです」と吉永。

神崎:「吉永さん、あなたは翼くんの父親ですよ」

吉永:「わかりました」


少年審判の日が決定


少年審判の日時が決定しました。

裁判官や調査官も決定。


裁判官は須黒という50代半ばの男性で、調査官は瀬戸(安田顕)という40代後半の男性。

2人とも温情主義ではなく、特に瀬戸は被害者に肩入れするきらいがあって、加害者には厳しい判断をすることが多いとのこと。


神崎と吉永は、翼のいる鑑別所へ向かいました。

吉永:「どうして翼は、神崎先生には話をするんでしょう」

神崎:「わかりません。翼くんは最初の三日間は何も話してくれませんでした。最初の言葉を覚えています。どうしてお父さんと2人で会えないのかと聞かれました」

吉永:「実際は翼と2人で会うことはできないんですか?」

神崎:「どうでしょう。鑑別所では近親者や保護者については認められることがあると聞いたことがありますが」


吉永は今も、翼と会うのが怖いと思っていました。

吉永は3人の子供を育てながら弁護士をしている神崎をすごいと思いますが、「我が家の家訓は、完璧な大人も子供もいない、ですから」と神崎。


神崎と吉永は、鑑別所に到着。

神崎は立ち会いなしで吉永が翼に面会できないかと頼みますが、それはできないとのこと。

吉永は、担当の平泉と一緒に翼に面会することに。


翼は「弁護士とはふたりきりで会えるのに、どうしてお父さんとは会えないの?」と聞いてきました。

さらに「あいつらってそんなに偉いの?お父さんやお母さんよりも……そんなことあるはずないよね」と侮蔑めいた眼差しを向けてきます。


翼はなぜ自分を守ってくれる存在の弁護士を「あいつら」呼ばわりするのか?

弁護士という職業にネガティブなイメージを持っているから、付添人選任届にサインしなかったのだろうか?


付添人という選択肢


神崎は吉永が翼と2人で会える方法として、吉永が付添人になるという方法があると言います。

少年法第十条の2の項目に『保護者は、家庭裁判所の許可を受けて、付添人になることができる』と書いてあるのです。


しかし今まで実際に、保護者が付添人になったケースは、神崎も知らないという。

「じゃあ、なぜこんな条文があるんですか?」と吉永。

少年司法における付添人は、家裁や少年鑑別所と連携して、その後の少年がきちんと更生できる道を模索します。

(中略)

いずれにしても少年審判は少年を罰する場ではなく、少年のこれからを考えて、最善の方法を探る場なんです。

だから付添人も少年に対してただ甘い処分ばかりを求めたりはしません。

そういう意味で、付添人と保護者の役割は似ているため、保護者にも付添人になる権利が認められているのではないでしょうか。

引用元:「Aではない君と」神崎のセリフより



捜査記録で、新事実発覚


吉永と純子は、神崎から翼に関する捜査資料の内容について説明を受けました。

栗原直樹と久保誠は、翼と優斗が仲が悪いように見えなかったと言っている。

翼には問題行動があり、具体的には学校の備品を壊したり、女子生徒のスカートをめくったり、トイレの個室に入った生徒に上から水をかけたり……。


そんなこともあって、翼はクラスで孤立するようになった。

捨てられていたバックパックには懐中電灯と衣類とナイフが入っていて、ナイフと衣類には優斗の血痕がついていた。


さらにナイフの柄からは翼の指紋が検出された。

優斗の所持品からは携帯が発見されなかったが、警察は追求していない。

翼が優斗に送ったメールを再現すると『これからあの場所に来てくれれば、もっとおもしろいものを見せてあげるよ』という内容だった。

優斗の死亡推定時刻を聞いた吉永は、電話をかけてきた時には、翼はまだ殺人を犯していなかったことを知ります。

あの時、翼は吉永に何を伝えようとしていたのか?


帰り道、吉永は純子に「翼の付添人になろうと思う」と切り出しました。

純子は「付添人は翼を擁護する立場でしょう。そんなことをしたら、先方の怒りを買う」と反対しますが、「俺が付添任人になろうがなるまいが、損害賠償請求は起こされるかもしれない」と吉永。

とはいえ、吉永も基本的には純子と同じ考えでした。


調査官・瀬戸の厳しい意見とは


翌日、吉永と純子は家裁で調査官・瀬戸と会いますが、銀縁眼鏡から覗く瀬戸の冷ややかな眼差しに委縮してしまいます。

純子が「翼は逆送されるんでしょうか?」と聞くと、瀬戸は「彼の処分を決めるのは私ではなく裁判官です」と抑揚のない返事。


純子が「まだ14歳の翼が刑事裁判にさらされたら、立ち直ることができなくなるんじゃないでしょうか」と叫ぶと、瀬戸は「彼はひとりの命を奪っているんです」と鋭い声で言い放ちました。

「藤井くんはどんなことがあっても立ち直ることはできないんです」と言われて、何も言えなくなる吉永と純子。


そして被害者照会書によると、藤井優斗の遺族は加害者である翼に対して峻烈な処罰感情を抱いているとのこと。

瀬戸に「彼や、ご両親であるあなた方と今までお話しした限りでは、厳しい判断をしなければならないかもしれませんね」と言われて、立ちくらみがする吉永。


家裁を出たあと、「これから翼に会いにいかないか」と吉永が提案。

鑑別所ではありますが、3年半ぶりに親子3人で会うことになりました。


吉永が「優斗くんが持っていた携帯を隠したのはお前なのか?」と聞いても、翼は何も答えません。

吉永は「どうして何も話してくれないんだ」と言って、翼の肩を掴みました。


「あなた、やめて」と言う純子の声が聞こえましたが、吉永はかまわず翼の肩を掴んで揺すりました。

「おまえはひとりの命を奪ってしまったんだぞ!」

吉永が叫ぶと、翼はぎょっとしたように目を開きました。


吉永は、純子に引き離されました。

「翼……ちゃんと話してくれ!」


このままでは翼が逆送されてしまう!


鑑別所を出たあと、吉永は神崎の事務所に向かいました。

吉永は、純子と書いた「謝罪の手紙」を渡しました。

内容は問題ないが、手紙だけで遺族の気持ちが癒されるとは限らないと神崎は言います。


神崎:「少年審判まで、あと三週間弱しかありません。何とかして翼くんの心を開き、被害者やご遺族への贖罪の気持ちを引き出さなければ、逆送されたとしても不思議ではない状況です」

吉永:「付添人の話をしましたが、妻に反対されました。先方の怒りをさらに買うことになると」

神崎:「そうですか……」


父・克彦に会いにいく


吉永は、父である克彦(山崎努)に会いにいきました。

克彦は歓迎してくれて「来年の正月には久しぶりに翼を連れてきてほしいな」と言います。

翼は殺人事件を起こしたから、しばらく戻って来れない、とはとても言えません……。


吉永は昔、自分が他人の満点に近いテスト用紙に自分の名前を書いて、自分のテスト用紙だと嘘を付いたときのことを話します。

「嘘に気が付いていたのに、どうして怒らなかったんだ?」と聞くと、「物事の良し悪しとは別に、子供がどうしてそんなことをしたのか考えるのが親だ」と克彦。

その言葉に、吉永ははっと息を呑んで父親をみつめました。


翼の付添人になることを決意


吉永はその後も克彦の言葉を反芻し、とうとう翼の付添人になることを決意しました。

その後、家裁は吉永を翼の付添人として認めました。

「第一段階を突破しましたね」と神崎は微笑みました。


これで吉永は翼と2人で会えるようになりますが、少年審判までのタイムリミットは近付いています。

なんとしても、翼に本当のことを話してもらわなければなりません。


「翼くんから新しい話が聞けたら、すぐに調査官の瀬戸さんに連絡してください」と神崎。

吉永は瀬戸の峻烈な眼差しを思い出してひるみそうになりますが、これからは父と付添人という両方の立場から翼の未来を考えなければならないと覚悟をきめました。


神崎と相談して、純子にはしばらく付添人になったことを黙っておくことに。

「これから過酷な日々になると思います。ただ、どんなに苦しくても、彼を受け止めてください。あなたにしか翼くんを救えないのです」と神崎は言いました。


事件現場の赤い花


吉永は、犯行現場に行ってみました。

すると、そこには見覚えのある赤い花が咲いていました。

それは純子のアパートの花瓶にいけられていた花と同じでした。


栗原直樹と久保誠


吉永は、神崎の法律事務所で、翼と優斗の友人であった栗原直樹と久保誠の調書をみつけて読み始めました。

栗原も久保も同じ東村山市生まれで、翼や優斗と同じ小中学校に通っている。

翼が転校してきた時、この2人は6年3組、翼と優斗は1組でした。


優斗と栗原と久保は、中学で翼と同じクラスになり、さらに小学校5年生で同じクラスだった優斗が翼と仲良くしていたことで、4人で遊ぶようになったという。

この4人は中学1、2年生と同じクラスだったことから、特に仲のよい友人になったようだ。

栗原も久保も、翼が優斗を殺した動機については全くわからない。


4人はよく翼の家に集まり、テレビゲームや宿題をやったりして過ごしていたという。

優斗も栗原も成績は上位で、ともに厳格な家庭の子供。


ふたりは翼の印象について、普段は大人しくて真面目そうだが、ふいにいたずらなどの問題行動を起こして周りを驚かせていたと語っている。

ここまで読んだところで、神崎が帰ってきました。

翼の通う中学校で校長や担任の先生に話を聞いてきたが、捜査資料と同じ内容で収穫ナシだという。

「明日は翼くんの通っていた小学校に行ってみます」と神崎。


その後もせっかく付添人になれたのに、吉永は翼から何も聞き出すことは出来ませんでした。


瀬戸との面会


吉永に瀬戸から連絡があり、会って話をすることになりました。

瀬戸が、吉永が付添人になったと優斗の父・智康(仲村トオル)に言うと、怒りをあらわにしたという。


瀬戸は智康に「むしろ通常の付添人よりも厳しい目で判断すると約束しました。たとえ14歳の少年を刑事裁判の場に立たせることになったとしても」と言ったとのこと。


ペロが死んだのは去年の12月ではなく5月


吉永は、妹の娘・瞳から、翼の愛猫・ペロが死んだのは、去年の12月ではなく5月であることを知らされます。

どうして翼は年賀状に嘘を書いたのだろうか……?


そして翼がペロを埋めたという空き地に行ってみましたが、そこには建物が建っていました。

6、7年前に建設されたという。


吉永は翼の面会に行って、ペロのことを聞きます。

吉永:「すまなかった。お前の気持ちにちっとも寄り添えなくて。ペロがどこで眠っているのか教えてくれないか?」

翼:「そんな気なんかないくせに、しらじらしいこと言うなよ!」

翼に射すくめられ、吉永は凍りつきました。

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