「あなたの番です」401号室の扉の向こう(木下あかね)を全ネタバレ!野望は達成されるのか?

『あなたの番です』12の話の「扉の向こう」は、401号室の木下あかねの部屋。

11話でゴミ関係のノンフィクションライターであることが判明した木下ですが、扉の向こうで大きな野望を胸に秘めていたことが判明。

当記事では『あなたの番です』の401号室の「扉の向こう」を全ネタバレしてまとめています。



『あなたの番です』401号室の住人は?



『あなたの番です』401号室の住人は、木下あかね(山田真歩)。

独身で、ミュージカルを見るのが趣味(山崎育三郎の大ファン)。


1話で、マンションの清掃係を押し付けられました。

住民のゴミを漁って動きを観察する不気味な人物。


12話で、仕事がゴミ関連のノンフィクションライターであることが判明。

交換殺人事件の謎を追っていたのは、“物書き”としての好奇心からだったようです。

『あなたの番です』【401号室の扉の向こう】を全ネタバレ

『あなたの番です』【402号室の扉の向こう】を全ネタバレします。

世界を変える女・木下あかね


物語は、「ザ・ヒューマンドキュメント」のインタビューヤー韮沢隆木下あかねの対話で進んでいきます。

韮沢は「おおいなる野望に向かって突き進む女の壮絶な日々に迫る!」というテーマで木下に取材しているのです。

【ナレーション】

フリーライター木下あかね・38歳。

彼女は今、世界を変えようとしている。

韮沢:「何を書いているんですか?」

木下:「長編ノンフィクション小説

韮沢:「どんな内容ですか」

木下:「まだ言えません」

韮沢:「自信はありますか?」

木下:「人生賭けてますから

【ナレーション】

AM9時、彼女の1日はパソコンに向かうところから始まる。

木下の携帯に電話がかかってきますが、「アイドルの〇っぱい撮れた?」とか「今話題のゲロ安キャバクラのレポ書いてもらいたいんだよ。店名は愛の生活保護」など、木下が書きたくない記事の以来ばかり。


フリーライターは、自由にものを書く仕事ではなく、記事を選ばず書けるからフリーライターなのです。

木下は、誰からかかってきたか一目でわかるように、各雑誌の編集者ごとに携帯を使い分けています。

今最も力を入れている長編小説用の携帯は、神棚のとなりに置いてあります。


木下の野望とは?


木下には、長編ノンフィクション小説を書き上げるという野望があります。

韮沢:「どうして長編の作品を書こうと思ったんですか?」

木下:「週刊誌の記事のように消費されるものじゃなくて、残るものが書きたかったんです。あとはまだ世の中にないもの」

韮沢:「書き上げるのに何年かかりましたか?」

木下:「5年。中途半端なことはしたくないんで」

韮沢:「狙うはベストセラーですか!でもそれだけの力作に、なぜ出版社がすぐにGOサインを出さないんでしょうか?」

木下:「おじけづいたんじゃないですか?」

木下のノンフィクション小説「極秘 読んだら呪う」は、数々の出版社で門前払いの憂き目にあいました。

それでも根気よく持ち込んだ結果、勇気あるただ一社が引き取り、現在社内会議の結果待ち。


神棚のスマホが鳴る時、それは彼女の人生が、あるいは世界が変わる時。

木下の仕事スタイルは来るもの拒まず、また生来の真面目さから、どんな仕事も手を抜くことができないのだという。


木下のストレス発散方法とは?


木下は、若者の間でカリスマと呼ばれている現役女子高生のキラキラ記事を依頼されました。

木下が彼女の裏アカウントを見つけると、そこには、未成年飲酒、ファンへの誹謗中傷などが書かれていました。

みんな知ったらどう思うんだろう?炎上?

木下が「素行の悪い人の特集を組むのもいいんじゃないかと思うんですが」と編集者に電話すると「うちの読者わかってます?たまに出す木下さんの偽善、やめてもらっていいスか?言われた通りのもの書いてください」と怒られてしまう。


全否定された木下は、ナイロン袋の空気を吸い込みます。

それは、山崎育三郎が吐いた息が含まれてる空気(ミュージカルに行くたびに採取)。


木下はミュージカルを愛しています。

過酷な日々をおくる木下の唯一の心の支えなのです。


木下は、韮沢に朝9時に来させて、ミュージカルのチケット取りをさせます。

携帯電話をたくさん持っているのは、このため?


木下がライターを続ける理由とは?


韮沢:「いつも黒い服を着ている理由は?」

木下:「これは喪服なんです、私は毎日喪服を着ていなければならないんです。嘘です、クロが好きなだけです」

韮沢:「似合いますよ」

木下:「ごめんなさいね、普通だなっておもったでしょう。

せっかく密着したのに、家に引き籠って雇われ仕事しているだけ……。

壮絶な過去とか波乱万丈な人生とかドキュメンタリーに期待できるものもないし。

韮沢:「それはそれでいいと思うんですよ」

木下:「あたしは、自分とは違う普通じゃない何かに憧れてこの仕事やってるのかも


木下が書いた長編小説の内容は?


神棚の携帯が鳴って、木下が電話を取ります。

しかし結果は……ダメでした。

木下:「読者がノンフィクションに求める衝撃が足らないと」

韮沢:「でも、誰も知らないようなこと書いたんでしょう?」

木下:「衝撃とは、たとえば人が死ぬような殺人事件、凶悪であればあるほどいい、それも誰も知らないようなもの……そう都合よく人殺しなんか起こんねーよ!」

またしても山崎育三郎の空気を吸って床に転がる木下。


韮沢:「これだけは聞いていいですか?5年間人生を懸けて何を書かれたんですか?

木下:「ひよこ鑑別師。まだ世の中にないんですよ、ひよこ鑑別師の本

木下の戦いはまだまだ続きます。

取材は終了。


韮沢は、すみだ大学卒業生のその後を取材したドキュメンタリーを制作し、受験生やその親に向けて発信することで大学のイメージアップを図ることが目的だったのに、木下がただの暗い女だったので落胆。

一方、木下は「都内マンション連続殺人事件」を題材に執筆しようと考えていました。

まとめ

今まで自分の書きたい題材が書けなかった木下にとって、交換殺人ゲームは恰好のネタだったのでしょう。

木下の部屋を見る限り、人生を懸けているのは明白。

このまま、木下が大人しく引っ込むとは思えません。