『アンチヒーロー』7話が放送され、12年前の糸井一家殺人事件の判事・瀬古(神野三鈴)の闇が暴かれました。
これまでアンチヒーロー・明墨(長谷川博己)は緋山(ひやま/岩田剛典)を無罪にすることと引き換えに検察の闇を暴き、次の事件では無罪にせずに政治家の闇を暴露、紫ノ宮の父・刑事部刑事部長の倉田功(藤木直人)の闇も暴きました。
明墨の目的が「12年前の糸井一家殺人事件の真相解明」および「志水(緒方直人)の冤罪を晴らすこと」であることは間違いありませんが、緋山を無罪にしたのは何故なのでしょうか?
その他、百瀬礼子(ももせれいこ/吹石一恵)の謎も解明されていません。
この記事では『アンチヒーロー』の「12年前の糸井一家殺人事件の真相」や「緋山は無罪なのかを含む数々の謎・真犯人」を考察・ネタバレします。
もくじ
12年前の糸井一家殺人事件とは?志水が認めた横領事件の黒幕とは
【志水さん】
— ブギー・ペイジ (@boogie_page77) May 30, 2024
🔴横領に関しては当初から認めていた模様!#アンチヒーロー#アンチヒーロー考察 pic.twitter.com/CfR5ovwqHT
千葉県警は、当時42歳の志水祐策(緒形直人)被告に、死刑判決を言い渡しました。
事件が起こったのは、2012年3月。
西千葉建設に勤める会社員の糸井誠、その妻・恵理子、娘の菜津の遺体が千葉県花見川区の自宅で発見されました。
死因は、3人とも高濃度の硫酸タリウムの過剰摂取による毒死とされており、遺体が発見される前日に糸井の自宅を訪問した何者かが飲食物に毒物を混入された疑いがあります。
金品が盗まれていなかったことから、警察が怨恨の線で捜査したところ、糸井誠さんの同僚で親交の深かった志水被告が、糸井と共謀して会社の金を横領していたことが判明。
その金をめぐってトラブルが起こり、志水は糸井を殺害したという見解。
※志水は横領の罪は認めましたが、殺人については一貫して否認しました。
しかし、長期間の拘束・取り調べにより自白してしまったのです。
事件当時の明墨は検事
糸井一家殺人事件当時の明墨は、検事。(現在の弁護士事務所は5年前に開業)
明墨の志水の無罪に固執する姿から、12年前に志水が有罪だと主張した検事の一人だったと推測されます。
明墨とパラリーガル・青山憲治(林奏文)の関係は?青山だけが全てを知っている
いつもニコニコのパラリーガル・青山憲治(林奏文)は、実は明墨の右腕。
5話では以下の秘密の会話が交わされていました。
明墨:「ええ、この事件が山かもしれませんね」
青山:「そうですね」
明墨:「だからこれまで通り、何も知らないフリで(お願いします)」
青山は明墨の計画の全容を知る唯一の人物なのかもしれません。
明墨と緋山(岩田剛典)の関係は?緋山は12年前の事件のキーパーソン
12年前の糸井一家殺人事件とは無関係の人物の弁護ばかりしていた明墨のターニングポイントになったのが、緋山(岩田剛典)の事件。
緋山の事件を境に、明墨は12年前の関係者を次々にターゲットにし、その闇を暴きました。
しかし、緋山だけが明墨によって無罪になりました。
その後、明墨は緋山に江越(えごし)という人物を調べさせているようです。(検察が明墨と緋山の関係をキャッチしていることも明墨の計算の内なのでしょうか?)
緋山が1話・2話の羽木精工社長殺しの犯人なのかは、まだわかりません。
ただ、血の付いたジャケットをゴミ捨て場に捨てていたことから、少なくとも後ろめたいことはあるようです。
また、明墨が単に調べ事をさせるためだけに緋山を無罪にしたというのも、あまりにも短絡的です。
緋山なら12年前の事件の核心に迫ることを調べられると踏んだから、無罪にしたと考えるのが妥当です。
緋山役の岩田剛典さんは「過去に起きた出来事が緋山にとても影響していて、実は1話の冒頭のシーンから伏線が張られているんです」とコメント。
8話・9話・10話での伏線回収では、1話・2話・3話の緋山とは違う顔が見られるそうです。
そして12年前に殺された糸井と、糸井を殺したとされる志水、緋山の3人には共通点があります。
糸井と志水は建設業(西千葉建設)の社員、緋山も建設業(羽木精工)の社員・・・・・・3人とも建設業の会社の社員なのです。
つまり、12年前に緋山は糸井と志水と同じ西千葉建設に勤めていた可能性が高く、緋山は糸井と志水の横領事件や殺人事件の黒幕を知っている可能性が高いのです。
この12年間、緋山は姿をくらませており、明墨は志水を無罪にしたくても動けなかった模様です。
なぜなら、緋山の証言なくして志水を無罪にはできないから。
明墨と百瀬礼子(吹石一恵)の関係は?百瀬は自殺?他殺?
第2話ラストシーン、明墨が「REIKO MOMOSE」と刻まれた墓に花を手向け、涙を流す展開がありました。
「1978年~2018年」と刻まれていることから、百瀬礼子(吹石一恵)が亡くなったのは2018年。
紗耶(近藤華)がボランティアを行う施設で、紗耶と一緒に映っている写真もありました。
さまざまな説がありますが、志水の弁護士だったのではないか?と思っています。
何か知ってはいけない重要な事実にたどりつき、殺されたのではないでしょうか?
まだまだ謎が残る百瀬礼子ですが、12年前の事件に関わりがあるのは間違いありません。
白木凛(大島優子)はスパイ?あやしい登場人物ばかり
7話で浮上した白木凛(大島優子)スパイ説。
赤嶺(北村匠海)や紫ノ宮(堀田真由)が明墨の意図について話をしているところに、「私だけ知らなかったの?」と割って入ったシーンです。
また、同じくパラリーガルの青山は、「糸井一家殺人事件」のファイルを読む紫ノ宮に背後から鋭く声をかけています。
確かに情報が洩れているので、誰かがスパイなのは間違いないのかもしれません。
江越(えごし)ラスボス説が浮上
7話ラストの明墨と緋山の会話に出てきた江越(えごし)。
江越役に、怪優・迫田孝也さんの名前が挙がっています。
糸井と志水に横領をやらせていた黒幕の可能性が高いです。
明墨が赤嶺を泳がす理由は?
明墨は緋山を無罪にする代わりに、検察の闇を暴いて姫野を失脚に追い込みました。
しかし、その後も明墨と緋山は繋がっています。
赤峰は緋山の有罪を確信し、明墨を問い詰めましたが、返ってきた回答は以下です。
「私は君の意思を尊重する。したいようにすればいい。ただ、君が君の正義を貫くように、私は私の道を突き進む」
このセリフから読み取れるのは、赤嶺は好きなようにしたらいいということ。
綿密な計画で検察はおろか判事の闇まで暴いた明墨なのに、赤嶺にはゆる~いですよね?
赤峰の正義感を信じて、何か重要な役割をやらせようとしているのでは?
そんな赤嶺は、7話では明墨化(あきずみか)を起こし、見事に松永の無罪を勝ち取りました。