BORDER 贖罪 ネタバレ(前編)最終回のあらすじもおさらい

小栗旬主演のスペシャルドラマ『BORDER 贖罪』が、2017年10月29日(日)よる9時からテレビ朝日系列で放送されました。

2014年に連続ドラマで放送された人気ドラマ『BORDER』の続編がSPドラマ化されるとあって、放送前から話題沸騰。

日本中が震撼したあの衝撃のラストシーンから3年……。

ビルの屋上から安藤(大森南朋)を突き落としてしまった石川安吾(小栗旬)のその後から、『BORDER 贖罪』のストーリーは始まります。

この記事では、スペシャルドラマ『『BORDER 贖罪』の「キャスト一覧」と「あらすじのネタバレ(前編)」、さらに前作『BORDER』最終話の簡単なあらすじについてもまとめています。

『BORDER 贖罪』あらすじのネタバレ(後編)の記事はコチラ

BORDER 贖罪 ネタバレ(後編)感想・みんなの評価まとめ



『『BORDER 贖罪』キャスト一覧

スペシャルドラマ『BORDER 贖罪』のキャスト一覧です。

前作『BORDER』のおなじみのキャストに加えて、新キャストも登場します。


おなじみのキャスト


石川安吾(いしかわ あんご):小栗旬


警視庁捜査一課第二強行犯捜査・殺人犯捜査第4係第一班の刑事。

頭部に被弾して生死の境をさまよった後、「死者と対話できる」(=死体の残留思念と交信する)という特殊能力を得た。

観察眼に長け、頭の回転も早く、勘も鋭い上に、体力もある。

事件の被害者である死者から証言を聞き出し、事件を解決するために奔走。

しかし正義を貫こうとする思いが強くなればなるほど、犯罪行為(証拠ねつ造)に手を染めることに。

もはや己では歯止めが利かないほど、正義と悪の間で苦悩する。

立花雄馬(たちばな ゆうま):青木宗高


警視庁捜査一課第二強行犯捜査・殺人犯捜査第4係第一班の刑事。

警察官一家に生まれたため、過剰なプライドと強すぎる正義感を持っている。

同僚である石川にライバル心を抱くが、捜査を共にするうちに絆が芽生えていく。

比嘉ミカ(ひが みか):波瑠


警視庁刑事部の特別検死官。

科学を信奉しているが、科学では説明できない領域があることも認めている。

石川の特殊能力に薄々気が付いている。

『BORDER』最終回で石川を止めることが出来なったことを悔んでいるが、『BORDER 贖罪』では力になれるのか?

市倉卓司(いちくら たくじ):遠藤憲一


警視庁捜査一課第二強行犯捜査・殺人犯捜査第4係第一班の班長で、石川の上司。

石川の能力を買っていて、独断専行型の捜査も半ば放任していたが、『BORDER』最終回では石川の暴走にキレて怒鳴るシーンも。

石川が使っている情報屋は、もともとは市倉の人脈によるもの。

情報屋 赤井:古田新太


石川からの危険な依頼にも対応する情報屋。

色々あって、表の世界からドロップアウト。

決定的に人間不信だが、石川には何かを感じて協力を続けている。

便利屋 スズキ:滝藤賢一


石川に何か特別なものを感じて協力する便利屋。

盗聴やピッキングなど裏の技術を持つ。

ガ―ファンクル:野間口徹


サイモンとタッグを組む天才ハッカー。

大人を信用していないが、石川には警戒心を解いている。

サイモン:浜野謙太


ガ―ファンクルとタッグを組む天才ハッカー。

安藤周夫(あんどう ちかお):大森南朋


一見善良そうに見えるが、「絶対的悪」を体言する犯罪者。

石川に、究極の正義と悪を問いかけ、極限の選択を迫る。


新キャスト


ここからは『BORDER 贖罪』の新キャストです。


原口知幸(はらぐち ともゆき):満島真之介


謎の人物。

ある事件に関して重要な捜査対象となる。

須藤真美(すどう まみ):中村ゆりか


ある殺人事件の被害者で、死者となって石川の前に現れる。

久高喬(くだか たけし):國村隼


警視庁の観察管理官。

温厚だが、鋭い観察眼を持つ。

『BORDER』9話(最終話)をおさらい

『BORDER 贖罪』のネタバレの前に、『BORDER』9話(最終話)をおさらいしておきましょう。

幼児誘拐殺人事件発生


頭部に被弾したことが原因で「死者と対話できる」特殊能力を持った石川安吾(小栗旬)は、被害者の無念を晴らすために事件に立ち向かう日々。

『BORDER』9話(最終話)では、誘拐された子供が遺体となって発見される事件が発生。

殺された子供・ひろしの残留思念と交信した石川は、いつも通りハッカーや情報屋を使って違法な単独捜査を行う。


比嘉ミカが石川の特殊能力に気が付く?


そんな石川の姿に、普段から危ういものを感じていた比嘉ミカ(波瑠)は、「もしかして頭の銃弾のせいで見えないはずのもの(=死者)が見えているのではないか。」と指摘。

石川は「この事件が解決したらきちんと話す。」と比嘉に約束。

比嘉はさらに「痛みに支配されないで。」と忠告する。


真犯人はわかっているのに……。


石川は、今は亡きひろしくんから犯人は安藤周夫(大森南朋)であることを教えてもらうが、安藤の行った犯行はいわゆる完全犯罪で、証拠と呼べるものは全く残されていなかった。

さらに石川が便利屋 スズキ(滝藤賢一)に頼んでやらせた証拠のねつ造(ひろしくんの髪の毛を安藤の部屋に置いてきた)についても、安藤は簡単に見破ってしまいます。

石川は、証拠不十分で釈放された安藤に「お前がやったんだろ?」とストレートに聞く。

安藤は意外にも「はい。」と答えます。


石川の「何故あんな無垢な子を殺せるんだ。」の問いかけに対して、自分の考えを語る安藤。


「あの平凡な子が無垢な存在になれたのは私のおかげです。

世の親たちにモラルも与えてやりました。

しばらくは買い物の時に我が子の手を放す親は減ることでしょう。

闇があってこそ光が……悪があってこそ正義が……私がいるからあなたが輝けるんです。」

それが気に入らないならあなたもこちら側に来て、直接私を罰すればいい。

それは出来ないでしょう?

私が絶対的悪をなす、そしてあなたが中途半端な正義を実践しようとして常に私に敗北する。

私は絶対的悪をなすために長い準備期間を費やしてあらゆる犯罪を研究してきました。

私は有能なので、無能なあなたにたやすく捕まるわけにはいかないんです。

誘拐殺人は成功したので、次は違う犯罪に手を染めようと思っています。」

石川は、悪をなすためならばなんの躊躇もなく子供を殺せる安藤に吐き気と憎しみを感じながらも、何も言い返せない……。


ひろしくんが火葬される


ひろしくんのお葬式の日が来て、遺体は火葬されてしまうことに。

遺体が燃えて灰になってしまえば、石川はひろしくんと話すことは出来なくなります。

「ありがとう、さようなら。」と手をふるひろしくんをこらえきれない思いで見ていた石川だが、遂に安藤のマンションに向かって走り出してしまう……。


衝撃のラスト



石川は、安藤の胸倉をつかんで屋上まで連れていく。

そして今にも突き落とさんばかりに「死にたくなかったら自白しろ!証拠を差し出せ!」と脅します。


安藤は冷静さを崩さずに言い返します。

「あなたは何もわかっていない。

あなたは正義のためなら死ねると思っているでしょう?

僕も同じです……、悪をなすためなら死ねると思っています。

でもあなたと私には決定的な違いがあります。

私は悪をなすためなら人を殺せます。

でもあなたは(正義だから)殺せないでしょう?

この差は永遠に縮まらないんです。

また私の勝ちですね。」

石川は涙を流して震えるが、何も言い返せない。


次の瞬間、石川は「何か」を超えてしまう。

あろうことか、石川は安藤の体を軽く押して、手を離してしまったのです!!!

屋上から転落する安藤。

石川は自分のしてしまったことの恐ろしさに声も出ない……。


そして石川の肩に、「何者か」が手を置いた。

「こちらの世界へようこそ。」

それは死者となった安藤でした。

『BORDER 贖罪』の見どころ

善悪の境(=BORDER)を超えてしまった石川は、『BORDER 贖罪』では安藤殺害容疑で取り調べを受けます。

そこに新たな殺人事件の被害者・須藤(中村ゆりか)があらわれて……。


「贖罪」とは、犠牲や代償を捧げて罪ほろぼしをすること。

『BORDER 贖罪』での贖罪の意味とは?

『BORDER』で正義側の人間として超えてはならない一線を越えてしまった石川が、『BORDER 贖罪』でどんな正義のカタチに辿りつくかを見届けてください。

安藤の言っていた絶対的な正義とは何なのでしょうか?

そんなもの、存在するのでしょうか?

また、ただひとり石川の特殊能力に気が付いている比嘉ミカが、彼を救うことが出来るのかも重要な見どころになります。

『BORDER 贖罪』あらすじのネタバレとは?

石川を追いかけていたのは……。



『BORDER 贖罪』は『BORDER』最終回ラストシーンの回想から始まりました。

このシーンには、実はひとつ付け加える点がありました。

石川(小栗旬)の暑苦しい同僚・立花(青木崇高)が、石川が安藤(大森南朋)と屋上にいるのをみつけて追いかけていたのです。


しかし立花が屋上に着いた時には、時すでにおそし。

既に、石川が安藤を突き落とした後でした。


何が起こったのか皆目見当もつかない立花は、「大丈夫か、石川!何があったんだ?」

石川は思わず立花にしがみついてしまう……。

その目線の先には、死者となった安藤が石川をまっすぐ見ています。


安藤との対話


安藤は死者になっても、変わらず石川に問いかけてきます。

正義のためにひとを殺した気分はどうですか?

やはり正義という高尚なものを為した達成感があるものですか?

時間はたっぷりあります……、じっくり話し合いましょう。」

半ば楽しんでいるとしか思えない安藤に対して、絶望しかない石川。


比嘉ミカや上司・市倉は?


安藤の死体の検証のために現場に現れた比嘉ミカ(波瑠)は、石川がまだ屋上にいると聞いて駆けつけようとします。

しかし上司の市倉(遠藤憲一)から「自分の仕事をしろ!どちらにしても石川はまともに話せる状態じゃない。」


闇の人間たちにも連絡が?


石川の事件の情報は、闇の情報屋である赤井(古田新太)、天才ハッカーのガーファンクル(野間口徹)とサイモン(浜野謙太)、便利屋 スズキ(滝藤賢一)にも連絡がいき、知れ渡ります。(本当に闇の情報網って早いです。)


上司・市倉の判断は?



事故(犯行)現場である屋上には、防犯カメラもないし目撃証言も期待できそうもありません。

つまり何が起こったかは石川のみぞ知る、という状況。

市倉は「落ち着いて記憶が整理されるまではうかつに口を開くな!……わかったな?」と石川に命令。

市倉が、なんとか石川をかばいたいと思っているのは明白です。

現時点では、市倉も比嘉ミカも立花も、石川が安藤を殺したとは思っていません。(思いたくない、が正しい表現かもしれませんが。)


所轄(ショカツ)に連行される石川


石川はショカツに連行されました。

市倉は、比嘉ミカと立花に「俺はこれから特命チームを作ってこの事件をしらべなきゃならない。

お前たちは大人しくしていろ、余計なことをしたら石川の心証が悪くなる。」と命令。

事故(犯行)現場でたたずむ比嘉ミカ。


警察でも安藤は……。



警察に着いた石川は、取り調べを受けるために部屋で待ちます。

そんな状態でも隣には安藤が。

「どうです?そろそろひとを殺した実感はわきましたか?

私も初めて殺人を犯した感触をはっきり覚えています。

どうです?同じ人殺しとしてその感覚を照らし合わせてみませんか?

正義のための殺人と悪のための殺人にどんな違いがあるのか……、話し合ってみませんか?

目と目を合わせて話し合いましょう。」

ほとんど誘導尋問に近い亡霊・安藤の尋問でしたが、いい具合に邪魔が入ります。


観察管理官・久高



観察管理官の久高(國村隼)が部下2名(山崎、村田)と入ってきました。

白いスーツの久高は、一目でタダモノではないとわかる威圧感を醸し出しています。

「あくまでも任意の参考人として取り調べは行います。」と話し方だけは紳士的ですが、その目つきは鋭く……。

取り調べは本部ではなくここショカツで行うとのことで、待機を命じられる石川。


比嘉ミカにつっかかる久高


久高は、まずは検死を行っている比嘉ミカのところへ行きます。

比嘉ミカの「頭部の外傷以外に目立った所見はありませんでした。」の報告に対して「皮下出血などのもみあった形跡がないとすると、不思議ですね~、どのような経緯で屋上から落ちることになったのでしょう?あなたはどう思いますか?

「きちんと検死を行っているか確認しにきたのですか?」と険しい表情の比嘉ミカに対して、「とんでもない……切れ者の特別検死官のお顔を拝見しにきたんですよ。」と笑う久高。

石川と安藤の接点である「幼児誘拐殺人事件」の資料を読む久高。

石川の、別件逮捕して連行するなどの荒っぽい捜査方法には眉をしかめますが、石川の優秀さに驚きます。


事情徴収が始まる




久高による石川の事情徴収が始まりますが、そこにまた安藤がぬらりと現れます。

「自供するんですか?

当時の状況だと、あなたが私を落とした証拠は何もないはずです。

つまり全てはあなたの自供にかかっているわけです。

あなたが黙っている限りは、こいつらはお手上げということです。

多分、私が勝手に足を滑らせて落ちたということで一件落着することでしょう。

ただ、あなたは誇りをもって正義を為したなら正直に自供すべきです。

恥じ入ることなんて何もないんですから。

でも、もし捕まってしまったらもう正義を為すことは出来ない。

これからも正義を為し、被害者の魂を救いたいなら、嘘の自供をすべきです。」

安藤はどこまでも理屈でじわりじわりと石川を追い詰めます。


そしてトドメをさします。

あなたが嘘の自供をしたら殺された犠牲者である私の魂は、救われないことになりますねえ。

そうなのです……、悪人とはいえ、安藤も立派な被害者なのです。

今まで石川が救ってきた数々の被害者と根本的にはなんのかわりもない。


石川は久高に向かって話し始めますが、「何があったのか、思い出せないんです。」と事実を誤魔化してしまいます。

するとまた安藤が現れて、蛇のような視線を送ってきます。

「迷っているわけですね……、あなたは今、真実と嘘の境界に立っている。

どちら側に足を踏み出すか、しっかりと見守りますよ。」


久高は、はっきりしない石川に警察に泊まるように促します。

監視を連れて自宅には帰りたくないでしょう、と。

こちらも絶対に逃がさないという姿勢です。

監察官・久高と亡霊・安藤に挟まれて、どんどん顔色が悪くなっていく石川。


立花の過去を聞いた比嘉ミカの決意とは?



市倉から石川の事件には関わるなと言われた立花は、居場所がなくなり、比嘉ミカのところに行きました。

比嘉ミカに「もし石川が安藤を突き落として殺したとしても、俺にはアイツの気持ちが理解できる。」と言う立花。

驚く比嘉ミカに、立花は自分の過去を話し出します。


まだ、立花が巡査だった頃。

夕方になると、勤務する交番の前を必ず通る女の子がいて、毎日怯えた顔を見せていった。

そんなことが半年続いて、さすがの単細胞の立花でも少女が自分に助けを求めていることに気が付く。

実は少女は父親にいたずらされていたのだが、立花が父親を問い詰めても「コイツは嘘をつくんですよ。」とヘラヘラ笑うような男で、少女も父親の前では口を堅く閉ざしてしまい、立花は手も足も出なくなる。

翌日、少女は腕も足も骨折して病院に運び込まれた。(体には青あざだらけ)
父親は「階段から落ちた。」と医者に言っていたらしい。

そして病室に現れた父親を見た時に、青木はつかみかかってしまう。
病院のスタッフに止められていなければ、殴り殺していたかもしれない。


「……気持ちはわかるわ。」と比嘉ミカ。

立花はさらに続けます。

「この世界はひとつじゃない。

まともな世界と悪の世界が存在するんだ。

悪の世界では普通の神経じゃ耐えられないことが平気で起こる。

俺たち警察官は、その悪に取り込まれないように正気を保ちながら、悪と戦わなきゃいけないんだ!

でもあまりにも醜い悪を目の前にして正気を失っちまう奴の気持ちも理解できるんだ。


「その女の子はどうなったの?」と比嘉ミカ。

「俺が暴れたせいで調査が入って、その子は養護施設に入ることになって。

元気にやってるみたい、たまに手紙が届く。」

やっと少し笑う立花。


比嘉ミカは、「良かったね。」と言ってから「もし石川くんが正気を失っているとしたら、あたしたちがこっちの世界に引き戻してあげよう。」と強い意志を見せます。

闇の人間達が、集う



闇の人間達が、赤井のバーに集まりました。

メンバーは、スズキ、ガーファンクル、サイモン。


「俺がもっとうまく証拠を仕込めていれば……!安藤は俺より一枚上手だったわけです、認めたくなはいですが。」

スズキは今回の石川の件は、自分のせいだと言ってビールを煽ります。

『BORDER』最終話で、スズキは石川にたのまれて「安藤がひろしくんを殺した証拠のねつ造」を行ったのですが、安藤に簡単に見破られて失敗したのでした。


「今回のことはただのきっかけに過ぎない。

遅かれ早かれ、石川は奈落へと足を踏み外していたでしょう。」と赤井が言うと、ガーファンクルとサイモンもうなずきます。


赤井はさらに続けます。

「俺たちのような人間が世間の道理に左右される必要はない。

石川が安藤を殺したかどうかなんてどうでもいいことだ。

問題は、俺たちが石川を信じているかどうかだ。

スズキは「そんなことは考えるまでもないでしょう。」と即答、ガーファンクルとサイモンも同意見。


この答えに満足した赤井は「ならばやるべきことは決まっている。

「奈落に堕ちて暗闇に怯えている石川を救えるのは、暗闇の中を自由に歩き回れる俺たちだけだ。


闇の集団が、石川救出のために一致団結して動き出します。

手始めに、とあるマンションに業者の制服を来たガーファンクル、サイモン、スズキが侵入。

マンション内のWi-Fiのセキュリティロックを外してしまいます。

「みんなもっとWi-Fiのパスワード複雑なものすればいいのにね。」と笑うサイガー。


石川をかばう市倉に、冷血監察官・久高の返答は?


警察で一夜を過ごした石川は、久高の部下に起こされて最悪な朝を迎えます。

一方、石川の上司の市倉は、付近の高層ビルをしらみつぶしにあたったが、目撃証言が全くないことを久高に報告していました。


「あいつはこれまで見てきたなかで一番まっすぐな警察官です。

多少行き過ぎた面があったとしても、正義感に突き動かされただけであって、決して本意ではないと思います。」と久高に訴える市倉。

市倉は石川の無実を信じているというよりも、石川の正義感を信じているのです。

「私は、多くのまっすぐな警察官がふとしたきっかけで道を踏み外す姿を見てきました。」と冷ややかな返答を返す久高。


憔悴した石川の前に現れたのは?



石川は、取調室で再び久高と対峙するが「記憶が曖昧で何も思い出せません。」とまたしてもはっきりしない態度を取ってしまう。

すると久高は「現場に行ってみませんか?」と提案してきました。


車で、またあの屋上へ向かうことになります。

その途中で、石川は須藤真美(中村ゆりか)の亡霊と出会います。


須藤は自分の姿が石川に見えることに気が付いて、屋上まで石川を追いかけてきて訴えます。

「私はある男に殺されました。

そいつのことを教えますから、捕まえてください。

早くしないと、死体も証拠も消されてしまうかもしれません。

あなたにしか頼ることが出来ないのです。」

いまだに闇の中で震えている石川には、須藤を助ける決断がつきません。


それでも須藤のことが気になって仕方がない石川は、警察署に戻ってから久高の監視役に「殺人事件でも起こりましたか?」とかまをかけてみますが「いえ、この事件以外は大きな事件は起こっていません。」と言われます。

どうやら、須藤の遺体はまだ発見されていない様子。

遺体が発見出来なければ、警察は動くことは出来ません。


石川、覚醒、再始動



また、須藤が現れます。

「あなた、警察官なのですよね……、あなたの仕事を全うしてください。

その気迫のこもった言葉に突き動かされて、生気を取り戻す石川。


須藤に殺された時の状況を聞きます。

須藤が殺されたのは、午後1時。

天涯孤独の須藤には、遺体を発見してくれそうな人はいません。


「あなたを殺した男の素性と、あなたが殺された場所を教えてください。」

そう言った石川の目には、光が戻っていました。後編に続く

『BORDERR 贖罪』あらすじのネタバレ(後編)はコチラ

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