2019年7月9日(火)から、石原さとみさん主演ドラマ『Heaven(ヘブン)?~ご苦楽レストラン~』が始まります(後10:00~10:57)。
「オーナーの、オーナーによる、オーナーのための店」のコンセプトを持つ超変わり者のオーナー・黒須仮名子(石原さとみ)が、フレンチ未経験の従業員たちを振り回します!
当記事では新ドラマ『Heaven(ヘブン)?~ご苦楽レストラン~』の原作情報やネタバレ、登場人物、最終回結末などについてまとめています。
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もくじ
『Heaven?~ご苦楽レストラン~』基本情報
作品名 | 「Heaven?~ご苦楽レストラン~」 |
---|---|
原作 | 佐々木倫子「Heaven?~ご苦楽レストラン~」 |
放送日 | 2019年7月9日から |
放送時間 | 火曜日22:00~22:57(初回は、22:00~23:07の拡大版!) |
放送局 | TBS系 |
「Heaven?~ご苦楽レストラン~」の原作は、佐々木倫子(ささき・のりこ)さんの同名漫画。
『週刊ビッグコミックスピリッツ』にて1999年から2003年まで断続的に連載されて、単行本は全6巻、小学館文庫版は全4巻。
フレンチレストランを舞台に、風変わりなオーナー(石原さとみ)と個性的な従業員たちが、さまざまなトラブルを解決していくコメディー漫画。
・1980年に、白泉社より漫画家デビュー、小学館に移籍し、青年誌をメインに活動。
・徹底した取材と個性豊かなキャラクターによる極上のエンターテイメント作品を書く。
・代表作は「動物のお医者さん」「おたんこナース」「チャンネルはそのまま!」など。
・「動物のお医者さん」は、2003年4月から「テレビ朝日」でドラマ化。
・「チャンネルはそのまま!」は、2019年3月から北海道テレビでドラマ化。
「Heaven?~ご苦楽レストラン~」の脚本は、『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』の吉田恵里香さん。
「Heaven?~ご苦楽レストラン~」の演出は、『99.9 -刑事専門弁護士-』シリーズ、『民王』など数々のヒット作を生み出してきた井上ひさしさん。
傑作コメディと名高い原作のテンポのいい会話劇を、どう味付けするかに期待!
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『Heaven?~ご苦楽レストラン~』の主題歌
『Heaven?~ご苦楽レストラン~』の主題歌は、あいみょんの書下ろしの新曲「真夏の夜の匂いがする」。7月24日にシングルとして発売することが決定しています。
あいみょんと本作の主人公の石原さとみさんは、今年石原さとみさんが音楽番組初MCを務めたTBS系音楽特番「ミュージック☆ヒーロー」で共演を果たしています。
あいみょんのコメントは以下です。
石原さんが演じる仮名子は、はちゃめちゃだけど、何故かクセになる放っておけない人物。
この曲もそういうクセのある存在で、聴く誰かの身体に、耳に、目に残って、抜け出せないものになればと。
楽曲の中をさまよわせたいです、ズブズブに。引用元:雑誌「TV station」より
『Heaven?~ご苦楽レストラン~』の登場人物(キャスト)
フレンチレストラン「ロワン・ディシー」の超個性的な面々です。
・駅からも繁華街からも住宅からも遠くはなれた墓地の中という最悪の立地。
・トイレの工事が間に合わず、隣にある葬儀場のトイレを借りている。
黒須仮名子(くろす・かなこ):石原さとみ
黒須仮名子は、謎多きオーナー。
精神的・体力的にタフで前向き。
思いつきで行動しては周囲を振り回すが、最終的にうまくいく。
・常に迷いがない。
・傍若無人でワガママな性格だが、裏表がなく妙に本質を突く発言をする。
・思いつきで行動することが多く周囲を振り回すが、最終的にそれが良い結果を生むこともある。
・適当にしゃべっているように見えるが、その瞬間瞬間の言葉は本心のため、従業員の心にやけに響いたりする。
伊賀観(いが・かん):福士蒼汰
伊賀観は、シェフドラン(上級ウェイター)。
営業スマイルが苦手で融通が利かない。
個性的過ぎるオーナーや従業員たちの暴走を軌道修正する。
・真面目な性格で営業スマイルが苦手。
・前の店ではそのせいで評価が低かったが、客としてやって来た仮名子にその点を高く評価されてスカウトされる。
・大学受験のトラウマで、試験と名のつくものが苦手。
・母親とオーナーの性格がそっくり(2人とも自分勝手で傍若無人)。
・じいさん(山懸含む)に頼まれると弱い。
川合太一(かわい・たいち):志尊淳
川合太一は、ウェイターアシスタント(コミドラン)。
元美容師見習いで、シャンプーに飽きて転職を決意。
物覚えは悪いが、素直で明るく憎めない性格。
・飲食店で働いた経験ゼロ。
・明るくいつも笑顔だが、物覚えが悪くなかなか戦力にならない。
・普通ならクビになりそうだが、なぜか憎めない性格で、みんなから愛される天然キャラ。
・仕事=プライベートなので、お客様と友達になれる。
小沢幸應(おざわ・ゆきお):段田安則
小沢幸應は、シェフ。
在籍した店が次々に潰れたという不遇の天才。
三ツ星レストランに勤めていたこともあって、本当だったら超一流店にいるはずの腕。
とにかく心配性。
・三ツ星レストランに勤めていたこともある。
・豊かな経験と腕前を持つ天才シェフ。
・「おいしい料理を心ゆくまで食べたい」という仮名子の御眼鏡にかない、スカウトされた。
・人に言えない秘密がある。
・心配性で弱気になると塩気が薄くなるが、コック見習いの月川や高遠から尊敬されている。
山縣重臣(やまがた・しげおみ):岸辺一徳
山縣重臣は、ソムリエ。
定年退職した元銀行役員。
資格マニアで、ソムリエの資格取得のために店で働くことに。
スタッフ最年長。
・フレンチ経験は全くないものの、資格マニアでソムリエの資格欲しさに店で働く。
・年寄りであることを利用し、人を丸め込みラクをする老獪かつお茶目な性格。
・最初は仮名子に物申すことができる人物として一目置かれていたが、徐々にその地位も伊賀に取って代わられる。
堤計太郎(つつみ・けいたろう):勝村政信
堤計太郎は、店長。
元牛丼屋の店長で、感覚が庶民的で、何でも牛丼を基準に考える。
トラブルが起きるとパニックになり、伊賀に頼る。
・フレンチの経験はない。
・ハチャメチャなオーナーの方針に振り回され、お店の運営に悪戦苦闘。
・スケールの小さい節約と平凡な企画力で店の経営に微力ながら尽力していく。
謎の紳士:舘ひろし
謎の紳士。物語のカギを握っているようだが、果たしてその正体は…?
その他の登場人物
高遠大地(たかとお・だいち):松本ししまる
「ロワン・ディシー」のコック。以前から小澤の元で働いており、尊敬している。無口な性格。
月川陽平(つきかわ・ようへい):大重わたる
「ロワン・ディシー」のコック。以前から小澤の元で働いており、尊敬している。時に小澤の気持ちを代弁する。
和田英代(わだ・ひでよ):内田慈
仮名子の友人。辛口グルメレポートが人気のエッセイスト。仮名子に負けず劣らずの自由人で、「ロワン・ディシー」に波風を立てる。
鱸克雄(すずき・かつお):田口浩正
「ロワン・ディシー」の近所にある石材店の主人。仮名子から発注され、看板を制作した。場所が分かりづらい「ロワン・ディシー」の道案内をすることもある。オープニングパーティーに招待されて以来、常連客となる。仮名子に振り回され、話し相手にさせられながらも、懲りることなく毎日やってくる。
小枝繁(こえだ・しげる):矢柴俊博
「ロワン・ディシー」の常連客。シェフ・小澤のファン。
幹みのり(みき・みのり):上田遥
「ロワン・ディシー」の常連客。シェフ・小澤のファン。
『Heaven?~ご苦楽レストラン~』原作のあらすじネタバレ
「ロワン・ディシー(この世の果て)」という名のレストランは、どの駅からも遠かった。
繁華街からも住宅街からも利益からも遠く。
なにより理想のサービスから遠かった。
果てしなく。
フレンチレストランのウェイター・伊賀観(福士蒼汰)は、営業スマイルが苦手でサービスの評判が悪い堅物。
ある日、客として現れた謎の女性・黒須仮名子(石原さとみ)は、伊賀を高く評価し、「理想のレストランを作りたい。あなたはいいサービスマンになるわ」とスカウト。
だが伊賀が仮名子の店を訪れると、そのレストランは墓地の中にあった……!
駅からも繁華街からも住宅地からも遠いという最悪の立地に加え、食材も食器も足りてないと問題だらけ。
その上、仮名子に集められた従業員たちは伊賀をのぞいてほぼフレンチ経験ゼロ。
実は仮名子は、自分にとって最高の店をつくりたいという“超風変りな”オーナーだったのだ。。
オープンまであと2日。
自由過ぎる仮名子に振り回される従業員たちは、奔走!
準備不足でドタバタですが、仮名子がDMを出してしまった以上、オープンするしか道はない!
オープン当日(4月30日)。
ところが時間になっても客がほとんど来ません。
その理由は、DMに電話番号が記載されておらず、オープンが4月31日(4月は30日まで)と書かれていたから!!!
4月31日なんて存在しないのだから、招待客はみな仮名子の冗談だと思っていたのだ(^_^;)
仮名子が電話で無理やり来るように言って、人は集まりましたが、店内はエアコンから5年分のホコリが出て、やぶ蚊も飛んでいる。
こうしてフレンチレストラン「ロワン・ディシー」がオープンした。
『Heaven?~ご苦楽レストラン~』最終回結末を原作ネタバレ
『Heaven?~ご苦楽レストラン~』最終回結末を原作ネタバレします。
『Heaven?~ご苦楽レストラン~』1巻ネタバレ
『Heaven?~ご苦楽レストラン~』1巻からは「小澤は縁起の悪いシェフ?」のエピソードをご紹介します。
小澤は縁起の悪いシェフ?
オープンから一か月、「ロワン・ディシー」を訪れる客はほとんどいない。
シェフ・小澤(段田安則)は自信をなくして料理はどんどん塩気が減り、「つぶれる……」と悩む日々。
実は小澤は(本人のせいではないが)今まで勤めた店全てがつぶれて、“縁起の悪いシェフ”と業界で評判だったのだ。
しかし仮名子(石原さとみ)は「だからこそ掘り出し物と思ったのよ。大丈夫つぶれやしないわよ、シェフが自信さえ取り戻せば」と自信満々。
伊賀が「ミッドナイトランチ(墓地にとって真夜中が昼)をやりましょう」と提案し、これが当たって繁盛!
その理由は、仮名子が知り合いの辛口エッセイストに小澤の記事を書かせたから。
今度のレストランも妖怪や怨霊を相手にするしかない立地。いったいいつまで持つことか。
ミッドナイト、すなわち亡霊たちの真昼と銘打ったヤケクソ気味の企画で起死回生となるか?!
今なら2500円で伝説のシェフの味が楽しめる。
よっぱらい……いやよいっぱりの人、
もの好きな人はつぶれる前に行け!
話のタネに!
「私の栄光の歴史が全国誌に……」と青ざめる小澤。
ともあれ料理にパンチが戻り、経営はいったん安定。
『Heaven?~ご苦楽レストラン~』2巻ネタバレ
『Heaven?~ご苦楽レストラン~』2巻からは「伊賀観の母親はオーナーに似てる?」「オーナーの恐怖のまかない」「オーナーが自殺?」「オーナーVS伊賀観の母親」の4つのエピソードをご紹介。
伊賀観の母親はオーナーに似てる?
伊賀観(福士蒼汰)は、高校3年生の時に受験に失敗した苦い過去がある。
事の始まりは、(東京の伊賀の受験に)ついていくと言った母を断わらなかったこと。
受験当日、伊賀はなぜか母に朝の5時半に起こされる。
母の目的は、伊賀の受験をサポートすることではなく、ディズニーランドの一日券を骨までしゃぶることだったのだ。
その上母が伊賀の受験票を持って出かけてしまったので、伊賀は必至で追いかけて取り戻す。
ところがその後も母の呪いがかかっているのか、様々なトラブルに見舞われ、受験に間に合わずフランス料理店に就職することに。
そして現在、オーナー・黒須仮名子(石原さとみ)が母に似ていることに気付く伊賀であった。
オーナーの恐怖のまかない
オーナー・仮名子は、まかないメニューにうるさい女。
その理由は、自分が美味しいものを食べたいから(笑)。
仮名子が「賄いだって修行じゃないの!ハングリー精神はどこに行ったの?」と言うと「それならあんたが作れ!」とシェフ・小澤。
8人分のまかないに悲鳴を上げるかと思われたが、仮名子の怒涛の攻撃が始まる。
一日目は店の高級食材の牛肉を無断で焼き、二日目はナスのヘタやシイタケの軸などで“貧相過ぎる残り物カレー”を作り、三日目と四日目は自分の家にあった腐りかけの(もしくは腐った?)食材で作った超危険な料理を出したのだ。
従業員たちは「もうやめてもらいましょう!」と言うが「ここで音を上げるからオーナーにやりたい放題やられるんだ!」と小澤。
迎えた五日目はお刺身だったが、その正体は賞味期限が切れた西京焼きの魚だった(つまりお刺身用ではない)!
とうとう小澤が「なにかあったらどうしてくれるんだー!」とブチ切れるが、「シェフ、あなたはこの店で他人が作った料理を味わったことがある?ないでしょ?それを知る貴重な機会が今じゃないの?」と仮名子。
その後、口々に身体の不調を訴える従業員たち。
もし“食中毒”が出たら店はつぶれる……!
幸い、全員“夏バテ”だった(笑)。
最後は小澤が「今日から我々に賄いを作らせてください!」と仮名子に頭を下げた。
オーナーが自殺?
ある日、借金取りがオーナー・仮名子を訪ねてきた。
“保険”がかかっていると聞き、仮名子が自殺を考えているのではないかと青ざめる従業員たち。
そんな中、伊賀は仮名子が木に首つりロープをかけて自殺しようとしている現場に遭遇(幸い、仮名子の重みで枝が折れた)。
さすがにこのことは他のメンバーには言えない。
その後仮名子はオーナー室に閉じこもったまま出て来ない。
心配になった伊賀がノックすると、ガターンと椅子の倒れる音が!まさか今度こそ首を……?
従業員たちが体当たりしてドアを開けるが、天井から首つりロープは下がっているが死体がない?
「窓には内側から鍵が!密室じゃないか!」と当惑する従業員の前に、仮名子が颯爽と登場。
実は仮名子はミステリー作家で、「密室に消えた首つり死体」のトリックを考案中だったのだ。
・三年前に翠嵐ミステリ倶楽部新人賞を受賞。
・信じにくいことだが、受賞作が中ヒット!
・そこでつかんだ金で避難場所(ロワン・ディシー)を開店。
・したがって借金はない。
仮名子には借金はなく、借金取りに見えた人たちは編集者だったのだ。
“保険”の意味は、仮名子が原稿を落とした時の代原を用意しているという意味だったのだ。
オーナーVS伊賀観の母親
伊賀観の母親が上京、伊賀の意思を無視して実家の長崎に連れ帰ろうとする。
その理由は、伊賀がいないと何かと不便だから。
「この勝手さ……誰かを思い出させる」と震え上がる従業員たち。
そして伊賀母の後ろにもう一人(伊賀父?)いたような気がするが、影が薄くて思い出せない。
オーナー・仮名子は、話を付けるために伊賀母のいるお台場へ(現在、早退した伊賀が案内中)。
伊賀母、伊賀父、伊賀がちょうど観覧車に乗るところで、仮名子もそこへ強引に乗り込む。
伊賀母:「権利ならあるわよ。観をここまで使えるようにしたのは親である私ですからね。あなた観が辞めると聞いて惜しくなんったんでしょう。どうせちっとも大事にしていなかったくせに」
加奈子:「あなただって!」
伊賀母:「家族はいいのよ!」
珍しく仮名子が押される展開(笑)。
その後も2人は自分勝手な交渉を繰り広げる。
2人がここまで伊賀にこだわる理由は、いないと不便だから(笑)。
「ここまで来てしまった以上、片方を選ぶことはできない……」と思い詰める伊賀。
こうなったら、長崎ても東京でもない場所に行き、住む場所と職を探すしかない……。
ここで、超影の薄い伊賀父が「(観覧車が)一周したよ、続きはまた今度ね」とニッコリ。
口論に疲れた2人は「もういいです」とガックリ。
先延ばしにする、これが伊賀母(オーナー)をかわす唯一の方法なのだ。
『Heaven?~ご苦楽レストラン~』3巻ネタバレ
『Heaven?~ご苦楽レストラン~』3巻からは「レストランはホスピタリティだけではダメ?」「堤計太郎はスケールが小さい?」の2つのエピソードをご紹介します。
レストランはホスピタリティだけではダメ?
「レストランはホスピタリティだけではダメよ!」と仮名子(石原さとみ)。
しかし伊賀(福士蒼汰)をはじめとする従業員たちは、お客様ののぞむことは何でもしてあげたいと思い、出来得る限り対応。
ウーロン茶、煎茶、コーラと飲みたいものは何でも出し、車の移動も引き受ける。
ところがそのうち対応できない事態が起きて、徐々に苦しくなっていく……。
なにを受け、なにを断わればいいのか?
その時伊賀は、ここはフレンチレストランであることを再認識。
フレンチレストランとしてのスタイルを持つことが大事だったのだ。
しかしフレンチなのにひじきの煮物もアリと考えるオーナー・仮名子にスタイルを語る資格はない(笑)。
堤計太郎はスケールが小さい?
元牛丼店の店長の堤(勝村政信)は、感覚が庶民的で、何でも牛丼を基準に考えてしまう。
そんな堤に仮名子は「店長のアイデアってスケールが小さい!節約だけが経営じゃない。マニュアルなんてつまらない!」と指摘。
「この店の誰がマニュアルをこなせているんだ!」と憤慨する堤。
第一、オーナー・仮名子の意見がコロコロ変わりすぎて、経営方針も何もあったもんじゃない。
そんな中、堤は以前勤めていた牛丼店に戻って来ないかと誘われる。
従業員たちは、堤が牛丼店に戻ることを祝福。
自分たちもやめたいんだけど、なんとなくやめられないだけだから(笑)。
堤は辞表を提出して大好きな牛丼を食べるが、たった一杯で満足してしまう。
堤は、自分の中で牛丼屋が終わっていたことに気付き、辞表を返してもらう。
自分の中にフランス料理の定量が来るまでここにいるしかない。
しかしここのまかないはフレンチではないので、一生いることになる(笑)。
『Heaven?~ご苦楽レストラン~』4巻ネタバレ
『Heaven?~ご苦楽レストラン~』4巻からは「オーナーVSシェフ」「伊賀を怒らせてみたい」の2つのエピソードをご紹介します。
オーナーVSシェフ
小澤シェフ(段田安則)の秋の新メニューを決める時期になった。
オーナー仮名子(石原さとみ)が試食するが、ダメ出しの連続に、シェフが「私はあんたの弟子ではない」と激怒。
仮名子は「悪かったわ、秋のメニューはシェフが自由に決めてちょうだい」と珍しく自分が折れて出て行った。
「あのオーナーに勝ってもいいのか……?」と疑問を抱く従業員たち。
その後仮名子は店に来なくなり、小澤は何を作ったらいいかわからなくなってノイローゼ気味に(笑)。
とうとう小澤はスランプに陥り、仮名子はもう4日も店に来ていない。
小澤は山に行って、自然薯で秋のメニューを作ることを思いつく。
これでオーナーを唸らせる料理が作れるとガッツポーズを取るが、その夜小澤は遭難してしまう。
とりあえず自分が収穫した木の実などを調理していると、においを嗅ぎつけたのか動物の気配が!
ところが、それは動物ではなくオーナー仮名子だった!
仮名子は左手にきじ、右手にイワナが入ったバケツを下げていた。
驚くべきことに、仮名子はこの非常時に平時と同じ要求を小澤にしてきた(ワインやフレッシュフォアグラ、手の込んだ料理を要求)。
仮名子のたくましさを目の当たりにした小澤は「負けました」と頭を下げる。
仮名子のきじ、イワナで秋のメニューを考案した小澤だが、きじは禁猟で、イワナの漁期は昨日までだったことが判明!
またいちから、秋のメニューを考えなければならなくなった(トホホ)。
伊賀を怒らせてみたい
従業員たちは「怒った伊賀を一度見てみたい」とわざとミスして伊賀の反応を伺うが、伊賀は怒らない。
しかし伊賀より先にオーナー仮名子が怒ってしまい、プロジェクトは中止。
翌日は32名の貸し切りで大忙しの日だったが、山懸、堤、川合はわざとではなくミスを連発してしまう。
そんな3人に、冷ややかな目を向ける伊賀。
「伊賀くん絶対怒ってる!」と怯えた結果、川合は泣き、山懸は半不調に。
そんな中、伊賀を手伝うひとりの人間が。
その人物はなんとオーナー仮名子で、賄いがなかなか出ないからしびれを切らして手伝ったのだった(笑)。
『Heaven?~ご苦楽レストラン~』5巻ネタバレ
『Heaven?~ご苦楽レストラン~』5巻からは「オーナーの、オーナーによる、オーナーのための店」のエピソードをご紹介します。
オーナーの、オーナーによる、オーナーのための店
税理士から相談を受けて、飲食店経営コンサルタントの中聖人が「ロワン・ディシー」にやってきた。
オーナー仮名子は「必要なし!!私の経営手腕にケチをつけるわけ!?」と反抗的な態度。
中聖人は「この店は人件費が突出しているから、2人辞めさせないといけない」と提案。
しかし「やめさせないわ!誰も!」と仮名子。
仮名子は中聖人に負けたくない一心で、従業員をかばっているのだ(^_^;)
中聖人が「これでは人件費のために働いているようなもの。お客様のために働かなければ」と提案すると「私は客のためになんか働いていない!自分のために働いているのよ!」と仮名子。
私がおいしいと思う料理を出す!
私がいいと思う従業員を置く!
私がかわいいと思う小物を使う!
ただし夢を見るのも感動するのも私!
だって私の店なんですもの!!
結果として客も喜んでくれればそれもまたよし。引用元:「Heaven?~ご苦楽レストラン~」5巻より
中聖人は、仮名子の発言がめちゃくちゃなようで、なにかしらの真実があるような気がして、底なし沼に引きずられるような感覚に(笑)。
これ以上いると洗脳されそうな気がして、退散!
従業員たちは「俺たち人件費のために働いてたんだな」と認識し、自分たちの給料が出せるように頑張った結果、店の売り上げが伸びた(笑)。
きわめてレアなケースだが、ダメな経営者だから従業員が頑張るということがあり、そのためにはダメな経営者が必要なのだ。
『Heaven?~ご苦楽レストラン~』6巻ネタバレ
『Heaven?~ご苦楽レストラン~』6巻からは「お客様とは友達になれない?」「オーナーのいない日」のエピソードをご紹介します。
お客様とは友達になれない?
川合(志尊淳)がお客様から物を貰いすぎるので、従業員たちがオーナー仮名子に「お客様から物を貰ってもいいのですか?」と聞くと「川合君はいいわ。伊賀君はダメ」と仮名子。
そんなある日、伊賀は日比野という客からクラシックコンサートのチケットを貰う。
初めてクラシックに触れた伊賀はその感動を日比野に伝えるが、その後も日比野は来るたびコンサートのチケットを伊賀に渡す。
伊賀はとうとう日比野に会うのが楽しくなくなってしまい、コンサートにも行かなくなった。
すると日比野はレストランに来なくなった。
「友達はプライベートでなるもの。お客様とは友達になれないのよ残念だけど」と仮名子。
ただし、川合は仕事もプライベートなので話が別(笑)。
オーナーのいない日
今日は編集者に奢ってもらう日なので、オーナー仮名子は来ない。
今までも結果的に来なかったり、プッツリ来なくなったりしたことはあったが、あらかじめ来ないことがわかっているのは初めて。
仮名子の邪魔が入らないことで精神的余裕が生まれた従業員たちは、いつもより丁寧な仕事がたくさん出来た。
ところが仮名子の方は、実は明日が奢ってもらう日と判明して、食いっぱぐれていた。
仮名子が空腹で店にたどり着くと、完璧な仕事を終えた従業員たちは至福の表情。
「この幸せをオーナーにも分けてあげたい!」と食事をふるまい、仮名子も満腹になって至福に。
最終話
オーナー仮名子の出版社が潰れた。
「私にはレストラン経営があるもの!」と言う仮名子だが、契約更新時を迎えて老舗和菓子屋「招福堂」と競合することに。
立地からして、ここで利益を上げられるのは喫茶店だけ(「ロワン・ディシー」の経営は相変わらず苦しい)。
競合したら負けるのは、火を見るより明らか。
「招福堂」は、早めに移転を決めてくれたら、移転先の物件も良い物件を紹介すると言ってくれた。
従業員達が移転に賛成な中、ひとり移転反対のオーナー仮名子。
伊賀は、サービスマンに向いていなかったはずの自分が、ここではうまく(?)楽しく(?)やれたな~と感慨にふける。
その気持ちは、他の従業員も同じだった。
伊賀は、オーナー仮名子がこの場所(墓地)にこだわる理由が、自分のマンションから徒歩5分だからだということを見抜いていた。
ここなら、小腹がすいても5分で食べに来れる!
しかしこの問題は仮名子が新店の近くに引っ越せば解決するので、仮名子は移転を決意。
ところが驚くべきことに、この店に愛着のある従業員たちは「オーナー、ここで和風喫茶をやりましょう!フランス料理じゃなくたっていいんです!」と言ってきた。
なんと、仮名子に無断で招福堂が紹介した物件を断わっていた。
「甘酒飲んでまでここで店をやって何が楽しいのよ!」と仮名子。
さらに「私が飲めない店なんかやめちゃえ!」と叫んだ。
そう、仮名子が飲めない店では意味がないのだ。
伊賀がみんなに言う。
・オーナーはオーナーでありながら客であると言う矛盾した存在だった。
・オーナー自身がそれに気づいた以上、この店に未来はない。
・我々が店を去るのではなく、店が我々を去るのだ。
その時、雷が店に落ちて店は焼け落ちた。
「ロワン・ディシー本日にて解散」と仮名子。
その後、「ロワン・ディシー」は、長崎、金澤へ移転。
40年後、「ロワン・ディシー」は神々の楽園・バリに移転していた。
そこへ訪れた仮名子は「あなたが立派なサービスマンになったかどうか見に来たのよ」と初老の伊賀に言った。
物語冒頭の初老の紳士は伊賀だったというオチ。
(完)
まとめ
新ドラマ『Heaven?~ご苦楽レストラン~』の原作情報やネタバレ、登場人物、最終回結末などについてまとめました。メーターを振り切ったキャラの仮名子と個性的な従業員たちを見るのが、楽しみです。
続きが気になる方はこれを機会に電子書籍サービス「eBookJapan」を是非お試しください。