一般庶民の家から芦屋の大富豪の家に嫁いだ佐都(土屋太鳳)。
しかし華やかなシンデレラストーリーは、実はいばらの道でした。
知られざる日本の上流階級では、極端な男尊女卑の考え方が根強く残っていたのです。
佐都は健太(松下洸平)と協力して問題だらけの深山家を変えていくことを決意します。
当ページではドラマ『やんごとなき一族』の原作あらすじネタバレについてまとめています。
もくじ
- 1 『やんごとなき一族』原作は?
- 2 『やんごとなき一族』登場人物
- 3 深山家とは?
- 4 『やんごとなき一族』原作あらすじネタバレ
- 4.1 大好きな人にプロポーズされるも、父親から門前払いされる
- 4.2 運命の花見会
- 4.3 やんごとなき一族の本性
- 4.4 2人で深山家を変えてみせる
- 4.5 深山家の重鎮・八重子おばあさま
- 4.6 義母・久美だけが味方
- 4.7 健太が長年の思い人・泉と再会
- 4.8 佐都がリツコと一緒に、大介の浮気現場を直撃
- 4.9 大介の離婚の意思は固く、リツコは未練タラタラ
- 4.10 リツコが離婚に応じる
- 4.11 健太と泉が接近
- 4.12 佐都が実家へ帰る!その隙に圭一が健太を仕事に縛り付ける
- 4.13 デザイナー・キャメル氏に接近することに成功
- 4.14 末娘・有沙の見合い
- 4.15 圭一の恐るべき計画は佐都への復讐
- 4.16 佐都の母・良恵が茶会で大活躍
- 4.17 兄嫁・美穂子の黒い過去
- 4.18 春菜おばさんの苦悩
- 4.19 佐都が妊娠!健太が民宿とスパを作る計画を考える
- 4.20 佐都と健太がゆるりの里と商店街の共同企画として夏祭りを開催
- 4.21 美保子と明人は子宝に恵まれない
- 4.22 明人が大介を生贄にしてマダム・キリコと接触する
- 4.23 泉が健太に大胆接近
- 4.24 泉が美穂子と手を組む
- 4.25 遂に温泉が出るが、圭一や立花の圧力がかかる
- 4.26 マダムキリコが佐都の力になる
- 4.27 泉の驚愕の過去
- 4.28 泉が健太と心中未遂
- 4.29 明人と美保子は迷走
- 4.30 佐都がマダムキリコから商売を持ちかけられる
- 4.31 佐都が女の子を出産する
『やんごとなき一族』原作は?
『やんごとなき一族』の原作を試し読みしてみませんか?
ドラマ『やんごとなき一族』の原作は、こやまゆかりの漫画『やんごとなき一族』。
既刊10巻で、講談社「Kiss」連載中(2022年4月現在)。
ド庶民の篠原佐都が、深山家の次男・健太にプロポーズされたことで、問題だらけの深山家に乗り込んで変えていく決意をします。
数々の試練に果敢に立ち向かう勇気あるヒロインです。
『やんごとなき一族』登場人物
ドラマ『やんごとなき一族』の登場人物を紹介します。
篠原佐都:土屋太鳳
定食屋「まんぷく屋」の娘で、バリバリの一般庶民。
健太と結婚して、桁違いの金持ちの家の跡取り嫁となる。
最初はけんもほろろに追い返されるが、持ち前の明るさで幾多の困難に立ち向かう。
深山健太:松下洸平
深山家の次男。
しかし既に家を出ており、深山家の「家のためなら人を犠牲にする」考え方を嫌悪している。
深山圭一:石橋凌
深山家当主で、ワンマンな性格。
ド庶民の佐都をあの手この手で追い出そうとする。
深山久美:木村多江
深山恵一の妻。
佐都が深山家に来てくれて嬉しいと思っているが、圭一には逆らえない。
深山八寿子:倍賞美津子
深山圭一の母親。
東京の旧華族のお姫様で、深山家に嫁いできた。
小さい頃から身の回りのことはすべてやってもらったお姫様なので、最初は深山家で「何もできない嫁だ」ときつく当たられた。
しかし料理も着付けもしきたりも寝ずに学んで、上り詰めた。
何かと佐都のことを認めて、力になってくれる存在。
立花泉:佐々木希
健太の憧れの人で何度も告白したが、恋人を追いかけてフランスへ。
数年後に帰国して、健太の秘書を勤める。
ロングヘアの超美人で、佐都は不安になる。
深山明人:尾上松也
深山家の長男。
美保子と父親の圭一には逆らえない。
手段を選ばない卑劣な美保子に本気で惚れている。
深山美保子:松本若菜
深山明人の妻。
上昇志向が強く、這い上がるためなら手段を選ばない恐ろしい性格。
深山大介役:渡邊圭佑
深山家の三男。
妻・リツコがいながら浮気ばかりしている。
深山リツコ:松本妃代
深山大介の妻。
日本一巨大なホテルチェーン・ザラスホテルの創立者の一人娘。
綾:キャスト不明
深山圭一の愛人。
神戸と銀座に店舗を構えるジュエリーデザイナー。
ゴージャスで貫禄のある美人。
深山有沙:馬場ふみか
深山家の末娘。
大学生で21歳。
佐都と健太が料亭「伊吹」を紹介してもらう交換条件に有沙の見合いを持ち掛けられたことで、14歳も年上の男と見合いすることになる。
深山家とは?
雑草ヒロイン・佐都(土屋太鳳)が嫁入りするのは、大富豪・深山家。
旧財閥の一つで、先祖は日本の歴史に名を残している名士ばかり。
つまり深山家は上流階級の中でも別格。
何より家を守ることが大事で、そのためなら個人の思いなど潰してもOKという考え。
跡取り嫁は奴隷も同じ
深山家の跡取り嫁の役目は、深山家の発展のために自分を押し殺し人生の全てを捧げること。
この世界の男の重圧は生半可ではないので、夫に愛人がいるのは当たり前。
むしろ男が遊ばなかったら、遊んでくるようにすすめるのが妻の務め。
妻はただ耐えるのが仕事なので、ストレスを感じたら買い物などで紛らわせるしかありません。
娘は政略結婚の道具
深山家当主・圭一は、仕事のためなら平気で娘を政略結婚させます。
会社の利益のためにまだ大学生の有沙(馬場ふみか)を14歳も年上の男と見合いさせて結婚の約束をし、逃げようとする有沙を部屋に監禁!!!
有沙は2階の窓から飛び降りて彼氏のところに行きますが、その彼氏も圭一の金の力で有沙との別れを決意してしまうのです……。
『やんごとなき一族』原作あらすじネタバレ
『やんごとなき一族』原作あらすじを最新話までネタバレします。大好きな人にプロポーズされるも、父親から門前払いされる
大好きな深山健太(松下浩平)にポロポーズされた篠原佐都(土屋太鳳)は夢見心地。
しかし佐都の母・良恵(石野真子)は、芦屋の大富豪の息子・健太と佐都が結婚して上手くいくのか心配する。
何故なら、佐都は大衆居酒屋「まんぷく屋」を営む母親と2人暮らしの超ド庶民だから。
しかし健太は10年前に実家を出て1人暮らししているし、大好物は「まんぷく屋」のどて煮という庶民的な男だ。
佐都はどて煮を持って健太と一緒に深山家に挨拶に行くが、豪華な門構えだけで圧倒される。
そして健太の父である当主・深山圭一(石橋凌)に、身分や生い立ちを蔑まれて追い返された。
圭一は健太に「佐都は二号(愛人)にすればいい」と命じて、健太はブチ切れる。
健太は「俺はもう完全にこの家と縁を切る!」と絶縁を宣言。
健太は深山家が大嫌いで学生時代に家を出た。
就職も生活も全く別のところでして、今まで深山家と関りを持たなかった。
就職も生活も全く別のところでして、今まで深山家と関りを持たなかった。
圭一は「まんぷく屋」に行って、佐都に「私はゆくゆくは健太にすべてを任せたいと思っている。跡取りの嫁は教養とマナーのある女しかダメだ」と佐都に健太と別れるように命令。
佐都は「こんな格差婚は無理」と一度は別れを決意するが、別れられずこっそり健太と入籍した。
運命の花見会
圭一が急に「健太と佐都の結婚を認める」と言い出し、健太と佐都に「花見会」に参加するように言う。
「あの親父のことだ。何か魂胆があるに違いない」まずは健太が一人で行き、様子をうかがうことにした。
健太の読み通り、圭一は佐都を健太を呼び戻す駒として使った後は、別れるように仕向けるつもりだった。
佐都は桜模様の着物を着て花見会へ。
しかし桜模様の着物は桜がつぼみの時に着るのが礼儀で、無知をさらしてしまう。
佐都はあらためて深山家には一般的な知識や価値観は通用しないことを思い知った。
健太の兄である明人の嫁・美保子(松本若菜)は、佐都の存在を疎ましく思っていた。
実保子は本当は健太が好きだったが、長く付き合っている彼女がいるからと泣く泣くあきらめて、仕方なく頼りない長男・明人(尾上松也)を選んだ。
明人は長男だから、結婚すればこの家の跡取りの嫁になれるから。
それなのに圭一は長男の明人よりも次男の健太の方が気に入っている。
健太の弟である大介の嫁・リツコ(松本妃代)は日本一巨大なホテルチェーン・ザラスホテルの創立者の一人娘で、インスタのフォロワーは10万人以上。
リツコは超迫力美人で、佐都は圧倒される。
健太は音も立てずにシャンパンの栓を開けて、客のグラスにかっこよく注いでいく。
佐都は自分だけが惨めな人間のように思えて、孤独感でいっぱいに。
圭一がマイクで「健太と嫁の佐都です」と皆に紹介する。
そして「健太と佐都には母屋の隣に住んでもらう。今まで住んでいた明人と美保子には出て行ってもらう」と驚きの発言をした。
圭一の魂胆は佐都を餌に健太をこの家に引き入れて、健太が深山不動産に入社してもう深山家から離れられなくなったのを見計らって、佐都だけ追い出すこと。
やんごとなき一族の本性
長男嫁・美保子は佐都に「ただの一般庶民が!玉の輿に乗れて内心大喜びしているんでしょう」と叫ぶ。
三男嫁・リツコが「まあまあ、今のは八つ当たりだよ」と仲裁に入ると、美保子は「お気楽な三男夫婦のくせに!大変なことを私に押し付けて」と言い返す。
さらには「セレブぶっているけど、しょせんはエセのくせに」と怒鳴り、怒ったリツコは美保子にシャンパンをぶっかけた。
大介はそんなリツコを冷ややかな目で見て、リツコは「何よ、その目は。いつも浮気ばっかりして!」と夫婦喧嘩が勃発。
深山家の長女・聖花が止めに入ると、リツコは「お義姉さんも長男に嫁いだんだから跡継ぎのこと真剣に考えた方がいいわよ」と言い返した。
佐都は醜く争う深山家の人々を見て驚く。
上流階級の華やかさや気高さの裏にはこんな醜さが隠れていたのだ。
健太はいがみ合う家族に「いい加減にしろ!」と怒鳴った。
2人で深山家を変えてみせる
健太は「笑わせるよな、名家とか言って内心ギスギスいがみ合って」と嘆く。
佐都は、健太は本当は家族が好きなのだと気付き、健太と一緒に深山家を変えていこうと誓う。
きっと何か意味があって健太と出会ったのだから、健太の誇れる奥さんになりたい。
佐都と健太は、本宅の隣にある母屋にお引越し。
たくさんの家政婦から「若奥様」と呼ばれて、しょっぱなからビビりまくる佐都。
翌朝5時から厳しい花嫁修業がスタート。
跡取りの妻としての全てをお教えてくれるのは、なんと圭一にこの家を追い出された美保子だった。
体力勝負の掃除の数々に、ただただ驚く佐都。
美保子はこんな大変なことを毎日やっていたのか?
深山家の重鎮・八重子おばあさま
佐都は美保子から、八寿子おばあさま(倍賞美津子)と親戚をもてなすように命じられる。
八寿子おばあさまに気に入られなければ、おそらくこの家ではやっていけない。
佐都は客が多数いるのに4つしかないお菓子をまずお仏壇に供えることで、八寿子おばあさまに気に入られた。
佐都は素直に上流階級の作法を学んでいく姿勢を見せた
佐都は深山家の男性がソファでくつろいで食べたり飲んだりしている中、妻である女性たちがすべて給仕することに驚く。
まるで女性は召い使のようだ。
そんな中、佐都の母親が倒れたという知らせが入る。
佐都はなんとか母親の元に駆け付けたいと思うが、深山家の連中から「跡取り嫁が夫の家放り出して自分の親のこと行くなんてなあ!」と言われてしまう。
健太が帰ってきて「俺が代わりに給仕する!」と言って、佐都を母親が入院する病院へ行かせた。
健太は客たちに「嫁だけが苦しい思いをするのは間違っている。俺は当主候補だからこそ皆をもてなす」と言った。
圭一は帰ってきた佐都に「出て行け」と怒鳴るが、佐都は「いいえ、出て行きません。圭一さんと2人でこの家を変えていきます」と宣言した。
佐都一人では難しくても健太となら立ち向かえる
義母・久美だけが味方
深山家の人間に疎まれ・嫌われている佐都だが、義母・久美(木村多江)だけは歓迎してくれていた。
佐都は習い事教室で出会ったデザイナーの綾が圭一の長年の愛人と知り、驚く。
圭一は、愛人の綾が付けたカフスボタンを妻の久美に磨かせているような傲慢な男。
それなのに久美は圭一に自分の全ての時間を使って尽くしている。
八寿子おばあさまは「愛人の一人や二人で騒ぐな」と言った。
この世界の男たちの重圧は普通じゃないから、外で遊ばせてストレス発散させてやるのが妻の務めだと言うのだ!
佐都は「私は健太が浮気したら絶対許せなくて責めてしまいます」と不安になった。
健太が長年の思い人・泉と再会
その頃、健太は昔好きだった人・立花泉(佐々木希)と再会。
父・圭一の手引きで、泉は専務取締役となる健太の秘書として働くとのこと。
数年前、健太は何度も告白するほど泉のことが好きだった。
at健太の専務取締役就任祝賀会
佐都はリツコと買い物に行った時に選んだマント付きのワンピを着て出席したが、なんと泉も同じワンピを着てきた。
佐都は泉の方がワンピをキレイに着こなしているのを見て、恥ずかしくてたまらない。
泉は「専務取締役の奥様と同じ服で申し訳ございませんでした」と帰って行った。
健太が泉を追いかけていき、佐都は深山一族から泉が健太の長年の思い人だったと聞き、ショックを受ける。
健太も父親と同じように浮気してしまうのか?
佐都は健太と話す。
泉は健太を振って、恋人を追いかけてフランスに行ったが、結局別れて日本に戻ってきたのだった。
健太は「もう俺は泉に対して何の気持ちもないから」と言うが……。
そんな中、佐都と健太の誕生日に健太に出張旅行が入ってしまう。(佐都と健太は誕生日が同日)
出張旅行には秘書・泉も一緒に行く。
佐都はショックを受けて「本当はまだ泉さんに気持ちが残っているんじゃないの」と憎まれ口を叩いてしまう。
佐都がリツコと一緒に、大介の浮気現場を直撃
事情を知ったリツコが、クルーザーで佐都の誕生日を祝ってくれた。
豪華なパーティーに、「リツコさんて、なんていい人なんだろう」と感激する佐都。
しかし大介の位置情報を確認したリツコは「大至急行かなきゃいけないところがあるの!」と目を血走らせた。
大介の浮気癖が酷いから、リツコはあらゆる手段で大介の位置情報を得ているらしい。
「私は深山家の女みたいに夫の浮気を見て見ぬふりはできない」というリツコを佐都も応援する。
リツコと佐都で、大介と浮気女がいるクルーザーへ乗り込む。
リツコが浮気女の頬を叩いて海に突き落とすと、大介は「もう、うんざりだ」と離婚を切り出した。
その頃、九州出張中の健太と圭一は、素晴らしい立地の土地にホテルを建設しようと盛り上がっていた。
深山家にはホテル経営のノウハウはないが、リツコの父でザラスホテルの社長の万野がいるから大丈夫だ。
とんとん拍子に話が進み、深山不動産とザラスグループで新しいホテルブランドを立ち上げることになった。
帰宅した圭一は、大介とリツコが離婚すると聞いて激怒!
せっかくザウスグループの共同でのホテル新ブランドが立ち上がったのに、このままでは破談になるかもしれない。
大介にとってリツコとの結婚は完全な政略結婚だった。
情にほだされて好きになれるかもしれないと思ったが、どうしても愛せなかった。
圭一は大介に「もし離婚するならお前への後ろ盾はすべて取り上げる。自分一人で生きていけ」と非情な言葉を浴びせた。
佐都は美保子から「大介さんを見逃していたらこんなことにならなかった。あなたは女主人としての自覚が足りない」と責められる。
佐都は、建太の仕事をダメにしてしまうかもしれないことに責任を感じた。
大介の離婚の意思は固く、リツコは未練タラタラ
大介の離婚の意思は固かったが、リツコの方は未練を持っていた。
実はリツコは大介に一目ぼれで、幸せな家庭を築きたいと願っていたから。
リツコは「何も言わずに我慢するしかないわね。やっぱり大介と別れたくないから」と言った。
佐都の心の声:家のために個人の幸せをつぶしてもいいのだろうか?
リツコが離婚に応じる
リツコから佐都に電話でクレジットカードを貸して欲しいと言ってきた。
リツコの実家は大金持ちなのにどうしてそんなことを言ってくるのか?
佐都がリツコの部屋に行くと、ブランド物があふれかえっていた。
遂に父親からこずかいをストップされたリツコは、消費者金融から借金をしたとのこと。
大介から離婚を言い渡されてから、リツコの心は孤独で買い物をして「いいね」をもらうしかなかったのだ。
佐都はブランド物を売ることを提案。
早速出張サービスに来てもらうと、全部で8,000万円で売れた。
スッキリしたリツコは、今まで大介に執着していただけかもしれないと離婚することを決意した。
佐都はリツコが前を向いてくれたことを嬉しく思うが、これでザウスグループと深山家は関係が切れてしまう。
圭一とリツコの父・万野はリツコと大介の離婚に断固反対するが、2人の決意は変わらなかった。
圭一は佐都がリツコの離婚の後押しをしたと知って、佐都に「出て行け!」と大激怒。
万野は「2人が離婚するならホテルプロジェクトは破談だ。深山不動産は大打撃だがそれでもいいのか!」と叫ぶ。
圭一は「ホテルの件は継続でお願いします。その代わり担当者の健太を外して明人を新担当にします」と宣言。
佐都はリツコのために良かれと思ってやったことが、建太から仕事を奪うことになったと落ち込む。
健太と泉が接近
健太は佐都に「お前は間違ってない」と言ったが、仕事を明人に奪われて内心はメチャクチャ凹んでいた。
見かねた泉は、中国人実業家が最近大量にマンションを手放す話を健太にする。
健太はビジネスに活用できそうだと、会社帰りに泉と一緒に中国人実業家のところへ行く。
その頃、佐都はストーカーに付け狙われる深山家の末娘・有沙(馬場ふみか)を車で迎えに行っていた。
その帰りに、健太と泉にバッタリ会う。
佐都は、落ち込んでいる健太を助けられるのは泉なのかもしれない……と落ち込む。
佐都が実家へ帰る!その隙に圭一が健太を仕事に縛り付ける
すっかり自信を無くした佐都は実家に帰る。
佐都のお蔭で店は一層繁盛し、やはり自分の居場所はここなのかもしれないと思う。
健太が迎えに行くが、佐都は「もうあの家にいるのが辛い」と泣く。
健太は「深山家を出て2人で一緒に暮らそう」と提案する。
健太は深山不動産の専務取締役だから今まで通りに深山家と関り、佐都はもう関わらない方針で。
佐都は「そんな……健太一人で無理だよ。そこまで考えてくれたのは嬉しいけど……もう別れよう」と言った。
佐都が出て行ってしばらくして、圭一が重大発表をした。
・ザラスグループと共同出資したホテル事業の新会社の社長を、明人にする。
・健太は今までの明人の業務を引き継いで深山不動産で頑張る。
・そしてどちらか良い業績を上げた方を深山家の跡取りにする。
つまり圭一は佐都の元へ逃げようとする健太を仕事に縛り付け、その上で明人と健太どちらかいい方を選ぶと言うのだ。・健太は今までの明人の業務を引き継いで深山不動産で頑張る。
・そしてどちらか良い業績を上げた方を深山家の跡取りにする。
健太は、改めて家のことしか考えない圭一に嫌気が刺すが、深山不動産を見捨てられない。
遂に健太は佐都に「離婚しよう」と言った。
佐都は健太の意思を受け入れて離婚しようと思ったが、八寿子おばあさまも昔は佐都のようにいじめられていたのに自力で這い上がったことを知り、もう一度深山家で頑張ることを決意した。
健太が跡を継ぐために戦うなら、私はとことん支える覚悟だ。
佐都は誠心誠意謝罪する覚悟で深山家に戻ったが、佐都の荷物は外に放り出されていた。
しかも圭一に話しかけても全て無視される。
しかし八寿子おばあさまは佐都が持ってきたヤマメの甘露煮を食べて「そこまで言うならもう一度この家に入れましょう」と言った。
ヤマメは現在の佐都の姿。
佐都はここから磨き上げて大変身を遂げたいと思っている。
佐都はここから磨き上げて大変身を遂げたいと思っている。
デザイナー・キャメル氏に接近することに成功
泉は、ヨーロッパで大注目のデザイナー・キャメル氏が来るパーティーがあると健太に話す。
泉:「キャメル氏は民宿事業に力を入れたい健太さんの役に立つ人だから、仲良くなった方がいい」
健太:「わかった。このチャンス、必ずモノにする」
太と佐都は夫婦同伴でパーティーに参加するが、なんと明人と美保子が先にキャメル氏と仲良くなっていた。
明人と美保子は健太と泉の会話を盗み聞きして、先回りしていたのだ!
佐都と健太はなんとかしてキャメル氏と話す機会を得たいと思うが、キャメル氏は銀座にある伊吹という料亭に行くとのこと。
伊吹は会員制で、深山家と言えども紹介がなければ入れない。
佐都が、花見会で名刺をもらった日本画家の根岸に電話すると、根岸は佐都と健太を伊吹に紹介してくれた。
ただし交換条件として、知り合いの貿易会社の息子と有沙の見合い話を出してきた。
佐都は「一応お話は聞いておきます」と返事して、伊吹へ。
佐都の席はキャメル氏のすぐ近くだったので、なんとか会話の糸口を探す。
飲みものがない懐石料理だったので、佐都は料理に添えられた氷をがぶっ。
ちょうど喉が渇いてきたキャメル氏も氷を食べて、佐都と意気投合。
佐都が「昔父親が煮込み過ぎたおでんをどてやきにしたら大人気になった」という話をすると、
キャメル氏も「自分もミスをした時に這い上がって上手くいったことがある」と佐都に興味を示した。
キャメル氏は深山家を訪問し、佐都のどてやきを食べてくれた。
そして明人ではなく、健太と契約した!
末娘・有沙の見合い
翌日根岸から佐都に電話で「見合いの話を考えてくれてか」と言ってきた。
圭一は「約束したのなら仕方ないだろう」と言って、有沙を無理やり見合いに行かせた。
もちろん佐都と健太も付き添う。
見合い相手は、加山友貴といって有沙より14歳も年上のおっさんだった。
しかも女性蔑視のような発言が目立つ。
佐都と健太は「こんな見合いは断らなきゃ」と憤るが、なんと圭一は「この縁談をお受けします」と言った。
香川家は国交省の人間が多く、以前から国交省とのつながりが欲しかった圭一にとって良い縁談だったのだ。
有沙は「絶対に嫌。こんな家を出て行く」と泣き叫ぶが、圭一は有沙を部屋に閉じ込めて監視カメラで監視することに。
「こんなのまるで牢獄の奴隷だ」と思う佐都。
圭一は「いい縁談をありがとう、佐都さん。キャメル氏の件もお手柄だ」と笑った。
責任を感じた佐都はなんとしてもこの縁談を断るために香川に頭を下げるが、有沙に一目ぼれの香川は「絶対に結婚する」と宣言した。
そんな中、有沙が家出してしまう。
有沙からこっそり連絡を受けた佐都と健太が駆け付けると、有沙は植木職人の中島という青年のボロアパートにいた。
中島は有沙の彼氏で、一生懸命働く中島に一目ぼれした有沙から声をかけたとのこと。
有沙が中島と結婚したいと思っていることを知った佐都と健太は、2人に全面協力。
アパートを借りて、有沙をかくまった。
圭一は3日間も有沙の行方がわからないことで焦っていた。
このままでは世間で噂になってしまう。
健太が「噂になる前に縁談を断ってくれ」と頭を下げ、遂に圭一は縁談を断った。
有沙は中島と駆け落ちして結婚することを決めた。
今まで自分は幸せなんか求めてはいけないと思っていたが、佐都と健太を見て自分も幸せになりたいと思ったから。
しかし有沙は圭一に見つかって連れ戻されてしまい、縁談も続行だと言い渡された。
圭一は佐都と健太が怪しいと睨んでいて、後を付けさせていたのだった。
中島は一千万円の小切手を受け取り、有沙とは別れると言った。
有沙は泣き叫んだが、中島は「ごめん、やはり自信がない」と言った。
佐都と健太は「必ず結婚は阻止する」と有沙に誓うが、有沙はもうあきらめていた。
香川家に行って子供を産み、後は豪遊して過ごすと笑った。
圭一の恐るべき計画は佐都への復讐
そんな中、深山不動産がまんぷく屋や商店街・団地がある土地を更地にして企業に貸して、ショッピングセンターにする計画を立てていることがわかる。
商店街の人々は、佐都と健太に「なんとか阻止して欲しい」と頼んできた。
この計画は、圭一の佐都への復讐だった。
団地や商店街を潰すのが佐都が嫁いだ深山家だと知れば、町の人々は佐都の母親を白い目で見るだろう。
実際に、まんぷく屋には客が来なくなった。
健太は「ショッピングセンター以上に儲かる案を考える!」と圭一に宣言。
佐都の母・良恵が茶会で大活躍
美保子が「有沙さんの結婚祝いも兼ねて茶会を開くから、佐都さんのお母さんにも来てもらって」と言ってきた。
佐都は庶民の母が華麗な茶会に出席して大丈夫なのかと心配するが、佐都の母・良恵(石野真子)は「きちんとご挨拶したい」と出席した。
茶会には、美保子の母が茶菓子を持ってやってきた。
美保子に実家は、老舗和菓子屋「万屋寿庵」だった。
美穂子は、佐都の母を知識がないのに代表の席に座らせ、大恥をかかせようと企んだ。
しかし佐都の母は知識がないにもかかわらず心で感じたままに正しい作法を披露し、皆を感動させた。
八寿子おばあさまも佐都の母には心があると言って、褒めたたえた。
兄嫁・美穂子の黒い過去
ここで客の一人が美保子の黒い過去について話す。
貧乏だった美保子は、なんとか上流に上がりたいと必死で勉強した。
しかしいつも家が貧乏で母子家庭なことがバレて、クラスメートにバカにされた。
そんな中、母の鈴子が万屋寿庵の主人と不倫をする。
美保子は子供ができない正妻を陥れて追い出し、母・鈴子が主人と再婚して美保子はやっと上流の人間になれた。
美保子は健太の奥さんになりたかったが、妥協して明人と結婚した。
健太のような素敵な男性を射止めたのはどんな人かと思ったら、庶民の佐都ではらわたが煮えくりかえった。
美保子の過去を知った深山家の人々は、美保子を白い目で見た。
しかし明人だけは美保子の味方だった。
美保子のやり方は間違っているが、美保子がどうして地位や名誉にしがみつくのか理由がわかったし、自分はそれに応えて美保子に見直して欲しいと思ったから。
春菜おばさんの苦悩
佐都は、美保子の代打で春菜おばさんに付きそう。
春菜おばさんはヒカリ座のトップスター・輝月ヤマトのタニマチだった。
タニマチとはスターを援助したり面倒を見たりするスポンサーだ。
春奈は同じくヤマトのタニマチであるレイコと競っていた。
ヤマトがレイコにファンサービスをすると、その日は大泣きしてくやしがるほどだった。
春菜はもう自分の財産はほとんど残っていないのに、ヤマトに500万円もする腕時計をプレゼント。
しかしそのお金は、圭一が大事にしているオールドバカラの黒い花瓶を売ったお金だった。
オールドバカラは質屋で3500万円で売られているから、買い戻すにはその金額が必要だ。
佐都と健太、久美は、圭一に知られる前になんとかバカラを買い戻そうとするが、皆の財産をかき集めても3600万円には600万円届かない。
仕方がないのでヤマトに頼んで、腕時計を返してもらった。
ヤマトは快く返却して春菜を抱きしめる。
「僕が春菜さんを嫌うわけがない。今の僕があるのはあなたのお蔭です。あなたは僕のかけがえのない母です」
春菜は迷惑をかけたことを皆に詫びた。
春菜が異常なまでにヤマトに入れ上げた理由は、ヤマトだけが自分が存在していても許される存在だと思い詰めたから。
春菜は幼少期から体が弱く、父に役立たず扱いされて愛されなかった。
なんとか愛されたかった春菜は体を鍛えて美しさに磨きをかけて御曹司と婚約したが、婚約破棄されてしまった。
その理由は、春菜が昔体が弱いを知り跡取りが埋めるのか不安になったらだった。
この件で春菜が体が弱いことが噂となり、2度と見合い話は来なくなった。
春菜は父から「家に貢献できず面倒を見てもらうだけの存在」と言われ続けて、自分はただの厄介者だと認識するようになった。
ヤマトに尽くすことで、自分は誰かの役に立つ人間だと必死で思う込もうとしていたのだ。
佐都は春菜に自信を持ってもらうために、客を招いて春菜が絵付けした器に料理を盛った。
春菜が絵付けした器は高く評価されて、個展の話まで出た。
八寿子は止めたが、春菜は「私は個展をやってみたい」と一歩踏み出す決意をした。
佐都が妊娠!健太が民宿とスパを作る計画を考える
団地のあたりの温泉が出るという情報を得た佐都と健太は、民宿とスパを作って商店街を盛り上げる計画を立案する。
商店街の人々は大喜びし、何でも協力すると言ってくれた。
そんな中、佐都の妊娠が判明。
久美は大喜びし、八寿子も認めてくれた。
佐都は八寿子も夫の浮気に苦しんで買い物依存症になった経験があることを知る。
どうしてこの一族の妻たちは、夫の横暴に耐える道を選んで離婚を選択しないのか?
その理由は、離婚したら必ず夫側に子供を取られるからだった。
久美も何度も離婚を考えたが、どうしても子供と離れられなかった。
佐都も他人事ではない。
もし明人が跡取りになって美保子に子供ができなければ、自分たちの子供を明人夫婦にあげないといけないかもしれないのだ!
佐都と健太がゆるりの里と商店街の共同企画として夏祭りを開催
そんな中、団地のあたりの温泉はそもそも掘れないことが判明。
「ゆるりの里」という老人ホームが既に温泉を引いていて、その近くではもう掘ってはいけないのがルールなのだ。
佐都と健太は「ゆるりの里」の所長に温泉を掘る許可をもらいに行くが、所長の返事はNOだった。
その理由は、これまで通り入居さんに温泉を楽しんでもらいたいから。
もし近くで開発となったら、温泉のお湯が濁ったり量が減るかもしれない。
佐都は、ゆるりの里と商店街の共同企画として夏祭りを提案。
その名も「まちがえるかもしれない夏祭り」で、ゆるりの里の入居者たちに商店街でバイトをしてもらう。
ゆるりの里の所長が温泉を許可しないのは、入居者たちに自分らしく生きて欲しいから。
そのために所長はさまざまなことをしたが、結局成功したのは温泉だけなのだ。
「まちがえるかもしれない夏祭り」はSNSで「認知症の人をバカにしている」と叩かれたが、実際に来た人が「楽しかった♪」とツイートすると大人気に。
ストローの代わりにわりばしが付いてきても、怒る客など一人もいなかった。
なんと売り上げは例年に2倍で、テレビ取材まで来た。
バイト代をもらった入居者たちは「久しぶりの給料だ」「孫におもちゃ買ってあげよう」と大喜びした。
所長は、入居者たちがいつもと違って生き生きしている姿を見て驚いた。
そして遂に、佐都と健太に「温泉の件はOKを出します」と言ってくれた。
「まちがえるかもしれない夏祭り」の成功のお蔭で、社内で孤立していた健太に付いてきてくれる部下が増えた。
美保子と明人は子宝に恵まれない
仕事も子供も順調な沙都・健太に対し、美保子と明人は不妊治療を頑張っても子宝に恵まれない。
明人は「健太の温泉事業なんか目じゃないホテル事業を起こす。だから子供で無理をするのはやめよう」と美保子を説得した。
美保子は子供をあきらめる決意をするが、妊娠中で一族の皆にチヤホヤされている佐都が憎い。
美保子は泉を呼び出して「あなたが健太さんの奥さんになれるように協力するわ」と提案。
美保子は泉の裏アカをチェックして、泉が本当は健太を振ったことを後悔しているのを知っていた。そこには泉の秘密も書かれていた。
泉は「私は健太さんの幸せを願っています。このお話は聞かなかったことにします」と言って去った。
明人が大介を生贄にしてマダム・キリコと接触する
そんな中、大介が久しぶりに帰ってきた。
圭介に金もカードも取り上げられた大介は500万円の借金を背負っていたが、佐都と健太は貯金がないので力になれない。
明人はホテル事業を成功させるために、5年連続2つ星を獲得したパリ在住のシェフ・反町を口説きたいと思っていたが、なかなか会ってもらえずにいた。
美保子は大介に電話して「500万円貸してあげるから、反町と仲がいいマダム・キリコを紹介して欲しい」と頼んだ。
大介のお蔭で反松に会えたが、慎重な性格の反松は福岡のホテルへの2号店出店を断る。
明人は大介をマダム・キリコの愛人として差し出す代わりに、反町を説得してもらった。
交換条件として大介の500万円のしゃっきんは帳消しとなり、福岡のホテルでサロンを開ける。
明人はもはや弟さえも生贄として差し出す、手段を選ばない男になった。
大介はマダム・キリコの生贄になったわけだが、結局意気投合してパートナーとしてやっていく。
大介はマダム・キリコの生贄になったわけだが、結局意気投合してパートナーとしてやっていく。
マダム・キリコは全身整形の65歳の美女。
泉が健太に大胆接近
そんな中、泉が仕事でミスをする。
完璧主義の泉は深く落ち込むが、健太がしっかり励ました。
泉はますます健太のことが好きになり、あきらめられなくなる。
雑誌「日本画法」に明人のホテル事業が掲載された。
デザインは世界的建デザイナー・ポール・モロー氏、料理はパリ2つ星レストラン・ソリマチが日本初上陸と書かれている!
このままでは健太の温泉事業では太刀打ちできない。
しかし明人と美保子は、大介を犠牲にして仕事を成功させている。
そんな考えの明人に負けるわけにはいかない。
健太は週末に出張でスパを回るが、なぜか泉もついて行く。
男ばかりの露天風呂に泉が入ってきて、パニックになりのぼせてしまう健太。
健太が部屋で休んでいると、泉が入ってきて健太にキス。
「あなたともう一度やり直したいの!」
その頃、佐都は泉の黒い噂を聞いていた。
泉は何でもできるパーフェクトな美人だが、恋愛が絡むと執着心や嫉妬が出てクレイジーになるとのこと!
佐都は健太と泉が一緒に出張に行っていると知って驚くが、帰宅した健太は電話で「泉の思いには応えられない」と断った。
泉が美穂子と手を組む
泉は美保子に電話をして、健太と一緒になれるように協力して欲しいと言った。
美保子が出した交換条件は、跡取りは明人と美穂子夫婦に譲ること。
美保子はすぐに圭一に電話して、泉が健太と結婚したがっていることを伝えた。
前から佐都を追い出したいと思っていた圭一は、喜んで協力を申し出た。
圭一の心の声:ただの庶民のくせに図々しくこの上流のコミュニティに割り込んできて、そのうえ深山家の全財産をあの娘が引き継ぐ可能性があるなど絶対に許さん。なんとしてもあの娘を追い出して、泉さんを嫁に迎える……!
遂に温泉が出るが、圭一や立花の圧力がかかる
遂に温泉が出て、健太の温泉事業が一歩進む。
ところが温度の低い冷泉で、あたためる手段がなければスパは作れない。
健太は、竹を燃料にしてあたためることを思いつく。
しかし竹を燃料にするのは難しく、行政の許可が降りにくいことがわかる。
泉の父・立花が口添えしてくれることになり、行政から補助金が降りることになった。
しかし条件として泉との結婚を持ち出され、健太は断った。
佐都と健太は自分たちの力で資金集めに奔走するが、圭一や立花の圧力がかかって誰も協力してくれない。
心労がたたった佐都は倒れて入院。
そこへ泉がやってきて「あなたが健太さんと別れない限り、あなたもその赤ちゃんもあなたのまわりの人たちも地獄を味わいますよ」と警告してきた。
泉はにっこり笑って、圭一からの伝言を伝える。
・今深山家を出て行くなら、お腹の中の子供は佐都に渡す
・子供が20歳になるまでの養育費を渡す
・深山家の遺産は放棄してもらうが、佐都の生活費も出す
泉は「素晴らしい条件ですよね」とニコニコ。・子供が20歳になるまでの養育費を渡す
・深山家の遺産は放棄してもらうが、佐都の生活費も出す
佐都は「ふざけないで!!」と怒鳴るが、
泉は「あなたがここから去りさえすれば、温泉施設もうちのパパのお蔭で上手くいきます」と非情なセリフを放つ。
佐都の母が病室に入ってきて、佐都を抱きしめる。
健太も入ってきたが、佐都の母は「これ以上この子がバカにされるのを見ていられない!佐都と別れて下さい」と健太に言った。
佐都は健太と2人で話す。
健太もまた、佐都との別れを決意しかけていた。
このまま2人で突き進んでも、圭一と立花の圧力にはかなわない……!
しかし佐都の赤ちゃんがお腹を蹴って、2人はもう一度頑張ろうと手を取り合った。
マダムキリコが佐都の力になる
マダムキリコは、圭一の愛人の綾から佐都のことを聞いて興味を持つ。
マダム・キリコの心の声:「庶民の分際でアノ深山家に嫁いで、戦ってるなんて面白い子じゃない」
佐都は、マダム・キリコに呼び出されて2人きりで食事をする。
マダム・キリコは見た目は派手さが、キャバ嬢から現在の地位までのし上がった努力の人だった。
キリコは「男なんかたまに遊ぶ程度でいい」と言うが、佐都は「私は男性をあきらめていません」と反論。
キリコは「やっぱりあんたは面白い」と笑って、「あんたを苦しめている立花をつぶしてあげるわ」と言った。
その後すぐに立花から健太に電話があり、健太と泉を結婚させる話を取りやめにすると言ってきた。
さらには圭一との策略から身を引き、温泉の竹チップ用ボイラーの補助金を強力するとのこと!!!
泉の驚愕の過去
マダム・キリコは泉の過去を知っていて、それをネタに立花を脅したのだった。
彼氏を追いかけてフランスまで行った泉だったが、浮気されて捨てられた。
彼氏とその女の結婚式の日、泉は乗り込んで行って彼氏をナイフで刺した。
立花は事件を金でもみ消し、泉を帰国させた。
彼氏とその女の結婚式の日、泉は乗り込んで行って彼氏をナイフで刺した。
立花は事件を金でもみ消し、泉を帰国させた。
マダム・キリコのお蔭で、佐都と健太は大復活を遂げた!
泉が健太と心中未遂
翌日泉が健太を車で迎えに来た。
「今日で会社を辞めるから、最後に打ち合わ先まで送らせて欲しい」と言われて、仕方なく助手席に乗る健太。
しかし泉の様子がおかしい。
泉はアクセルを大きく踏み、「佐都さんと別れて私と結婚して」と健太に迫る。
健太が「君は自分の力で幸せにならないといけないんだ」と説得すると、泉はそのままアクセルを踏み込み衝突事故を起こした!
健太と泉は負傷して病院へ運ばれた。
幸い2人とも命に別状はなく、安心する佐都たち。
しかし泉がフランスで殺人未遂事件を起こしたことをマスコミが報じて、立花の政治生命が終わった。
立花は「あのバカ娘のせいで!」と泉の見舞いにも来ない。
佐都は泉の病室に行き、自分のことを褒められるのは自分しかいないからと告げた。
泉は父の呪縛から逃れて、海外で通訳として仕事をすることにした。
佐都のお蔭で、やっと自分の人生を生きる決意ができた。
明人と美保子は迷走
美保子は相変わらず子供ができなくて、苦悩していた。
そして最後の手段として精子バンクを考えたが、明人は反対した。
不安定な気持ちのまま明人は福岡でモロー氏との打ち合わせ。
モロー氏はホテルインテリアの全てを博多織にしたいと言ってきて、明人は受け入れた。
しかし従業員たちは「博多織は超高級な素材で、こんな要求を飲んだら大変なことになる!」と反対。
それでも明人は「ランクの違うホテルを作れば世界中から富豪がやってきてすぐに回収できる」と押し通した。
明人不在の中、遂に美保子は精子バンクを申し込んだ。
その夜帰宅した明人とも関係を持ち、既成事実を作った。
これで他の男の子供を産んでも、明人との子だと嘘を付ける。
佐都がマダムキリコから商売を持ちかけられる
一方、佐都はマダム・キリコから「まんぷく屋」のどて焼きをドバイに輸出することを勧められた。
デーツを使った秘伝のタレで煮込んだ「どて焼き」は世界に通じる味だというのだ!
佐都がプロデューサーとなって進めていくことになり、責任重大だ。
佐都が女の子を出産する
佐都の出産日が近づき、深山家跡取り息子の誕生を楽しみに待つ。
しかし圭一だけは面白くなかった。
そして佐都が破水して病院へ。
生まれて来た子供はなんと女の子だった!
その頃、美保子は妊娠検査薬で陽性が出ていた。
出産前の検査では、佐都のお腹の中の子供は男の子という診断だった。
深山家の人々は男の子が生まれると佐都をチヤホヤしていたが、女の子が生まれて態度を一変させる。
深山家の人々は男の子が生まれると佐都をチヤホヤしていたが、女の子が生まれて態度を一変させる。
※ここで10巻が終わり、11巻に続きます。