『世にも奇妙な物語2020秋』第2話は、「タテモトマサコ」。
日本が誇る大女優・大竹しのぶさんの怪演に震え上がりました。
当ページでは『世にも奇妙な物語2020秋/タテモトマサコ』のネタバレ結末と感想、オチについてまとめています。
『タテモトマサコ』ネタバレ結末、オチと感想
キャスト
・館本雅子:大竹しのぶ
無口な謎の社員。
・志倉楓:成海璃子
館本雅子の同僚。
・近藤雅也:佐伯大地
楓の彼氏。楓にプロポーズした翌日にビルから飛び降りた。
・笠原紗英:森高愛
近藤の後輩。
スタッフ
・脚本:山岡潤平
・原案:荒木哉仁
・演出:小林義則
ネタバレ結末
シンワ文具の総務部員・志倉楓(成海璃子)は、同じ会社の営業部員・近藤雅也(佐伯大地)と付き合っている。
ある日、近藤は楓に指輪を渡してプロポーズ。
楓の返事は「イエス」だったが、近藤はなぜか鼻血を出していた。
驚くべきことに、その後近藤がビルから飛び降りてしまう。
うつ病による自殺だと噂されるが、前日にプロポーズされたばかりの楓は信じられない。
そこへ、近藤の後輩・笠原紗英(森高愛)がやってきた。
紗英は、近藤が飛び降りた日の夕方、総務部員の館本雅子(大竹しのぶ)ともめているのを見たという。
紗英も、近藤は自殺ではないと確信していた。
その夜、仕事終わりの雅子を待ち伏せした楓は、近藤と何があったのか詰め寄るが、雅子は無言で立ち去ろうとした。
楓は雅子を追いかけて問い詰めたが、その後場面が暗転。
翌朝、楓は笑顔で出勤。
なんと近藤が死んだことをすっかり忘れていた!
どうしてそんな大事なことを忘れたのか?
楓が思い出せた理由は、自分が出した鼻血。
あの日の近藤も不自然な鼻血を出していたのだ。
近藤の後輩・笠原紗英(森高愛)が楓のところに来た。
近藤のロッカーから「タテモトマサコに殺サレル」のメモが出てきたのだ。
楓は再び雅子を問い詰めるが、また場面が暗転。
(雅子が、メモをちぎって海に投げる場面)
なんと楓は、またしても記憶喪失に。
昨日のメモの話を忘れてしまっていた。
思い出せた理由は、やはり自分から出た不自然な鼻血。
笠原は「雅子の前職場でも人が不自然死している。もっと調べてみる」と楓に告げる。
楓も、人事部の同僚に頼んで雅子の履歴書を手に入れて、以前の職場を調査。
すると、雅子がいた職場では必ず不審死があったことが判明。
翌朝、楓は課長から「しばらく会社に来るな」と言い渡される。
課長は鼻血を出している、これも雅子の仕業なのか。
笠原が楓に電話。
「舘本雅子はやばいです、これ以上、近づいちゃダメです。
今から営業部の会議室来れますか」
(この後、雅子が笠原に接近)
楓が会議室に行くと、笠原は舘本雅子のことを忘れていた。
そして楓を部屋から閉め出して、ドアノブにロープをくくって自殺。
楓は、笠原の腕にマジック書きされていたスマホロックナンバーで、笠原の携帯の録音を聞いた。
そこには、笠原が「舘本雅子は記憶を消せる」「舘本雅子に近づいたら記憶を消される」と叫ぶ声が入っていた。
続きはこちら
at屋上
雅子が楓を呼び出す。
雅子:「あなたの知ってることを全部喋ってください」
楓:「今まであなたがいた会社で人がたくさん死んでる。
あなたはそれにかかわっている。
あなたは記憶を消せる」
雅子は、なぜ記憶を消せるようになっかたについて話す。
・ムカつく数学教師に「死ね」と言ったら本当に死んだ。
・その後も口をついて出た言葉通りの出来事が起こった。
・人間の言霊には、多かれ少なかれパワーがある。
・普段黙っているのは、下手に口を開いて周りの人に迷惑かけないため。
雅子は記憶を消せるわけじゃなく、言霊のパワーが異常に強い人間なのだった。
つまり、人を思いのままに操る言葉の力を持っていたのだ。
しかし楓は何度記憶を消されても、雅子のことを思い出し続けることが出来た。
それは、プロポーズの日の彼の鼻血と声を覚えていたから。
雅子は「それって愛の力ですか」とせせら笑う。
雅子が近藤を殺したのは、横領がバレたから口封じ。
笠原を殺したのは、自分のことを嗅ぎまわるから。
楓:「なんでこの会社に来て私達と関わるの?」
雅子:「人が幸せを感じる時って2つあります。
1つ目は愛する人に愛されること。
2つ目は社会に必要とされること」
「1人でいると何もないじゃないですかあ~」
楓:「黙れ!!!」
一瞬黙った雅子は、楓にも言霊の力があると言った。
雅子:「誰かにあたしのことを話した?」
楓:「人事の坂本に話しました」
雅子は、楓に「舘本雅子のことは忘れなさい」と命令。
それから退職するように言って、楓の指から指輪を抜き取った。
楓は小さく「はい」と言った。
翌日、楓は退職届を出して部屋を出て行く。
トイレで雅子が壁の落書きに向かって話す。
(雅子は本当に孤独)
雅子は、人事の坂本を殺すために会いに行く。
ところが坂本は、雅子が会社の社員であることすら知らなかった。
雅子が去った後、坂本は鼻血を出していた。
雅子は、いったい何が起こったのかパニックになる。
仕事場に戻った雅子は、社員全員に楓から音声ファイルが届いたことを知る。
音声ファイルを既に聞いた社員は、雅子のことを記憶していなかった。
雅子が音声ファイルを再生すると、それは昨日の雅子と楓の屋上での会話全てだった。
雅子が犯行の全てを楽しそうに語っている声が流れる。
雅子は「全て忘れて!支倉楓からのメールは開かないで」と絶叫。
しかし楓が、会社内に録音を響き渡らせる。
雅子は「聞かないでええ」と叫ぶが、もう遅い。
そして最後の一言が流れた。
「舘本雅子のことは忘れなさい」
会社の人間は雅子のことを忘れて、雅子も自分が誰なのかわからなくなった。
オチと感想
マサコ本人のタテモトマサコを忘れなさいの音声か!!! #世にも奇妙な物語
— ∠りっつ (@eveningsun_star) November 14, 2020
まさかのどんでん返し
— たま@雑多垢 (@harvestclover) November 14, 2020
やられたらやり返されるってこの事ですね
#世にも奇妙な物語
大竹しのぶさん、凄いな…!!!
— 暁音🍁11月18日~京都一人旅🍁 (@Akito26ers) November 15, 2020
演技力と存在感も半端ない。#世にも奇妙な物語 #タテモトマサコ#大竹しのぶ
楓は、雅子に記憶を消されることを計算して動いていました。
屋上に行く前に、自分の腕にマジックで「私は記憶を消されてる。会話を録音してある。それを社員全員にメールして」と書いておいたのです。
それから雅子に犯行を喋らせて、それを録音。
その後記憶を失いますが、腕のメッセージを読んでその通りに実行。
雅子の罪状をバラした末に、最後の雅子の一言で会社の人からも、本人の記憶からも「タテモトマサコ」を消去したのです。
雅子が「言葉っていうのは残るんです。消えないんです」と言った通りになりましたね。
これ以上ないほどの自業自得。
スピリチュアル「スカッとジャパン」といったところでしょうか。
それにしても大竹しのぶさんの演技、怖かったですね。
映画『黒い家』やドラマ『黒い看護婦』の大竹さんを思い出してしまいました。
ホラー演技がここまでできる女優さんは、他にいないと思います。