ドラマ『美食探偵 明智五郎』が、2020年4月12日(毎週㊐)スタート。
美味しい物が大好きな探偵と殺人鬼が織りなす衝撃のラブ・サスペンスです。
当記事では、ドラマ『美食探偵 明智五郎』の
- 登場人物
- 原作ネタバレ
- 6巻(最新刊)のネタバレ
- 24話(最新話)のネタバレ
についてまとめています。
※2020年6月27日に最新話を追記しました。
28日のドラマ最終回を前に、是非お読みください。
もくじ
ドラマ『美食探偵 明智五郎』とは?
ドラマ『美食探偵 明智五郎』は、2020年4月12日(日)から始まる新ドラマ。
『シロでもクロでもない世界でパンダは笑う』の後のドラマですね。
タイトル | 「美食探偵 明智五郎」 |
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放送開始日 | 2020年4月12日 |
放送日 | 毎週日曜日 |
放送時間 | 夜10時30分~11時25分 |
主演 | 中村倫也 |
主演は、飛ぶ鳥を落とす勢いの俳優・中村倫也さん。
連ドラ主演は13年ぶり2度目で、ゴールデンプライム帯(後7:00~同11:00)では初めてです。
中村さんが演じるのは、食事をヒントに事件の謎を解くグルメな名探偵。
キッチンカーで弁当を移動販売する小林苺(小柴風花)を巻き込み、明智との出会いで危険な本能を開花させた美しきマリア(小池栄子)を追います。
探偵と殺人鬼が、対立しつも互いに惹かれ合うラブ&サスペンス。
『美食探偵 明智五郎』原作は?
ドラマ『美食探偵 明智五郎』の原作は、「海月姫」「東京タラレバ娘」「偽装不倫」などが次々と映像化された人気漫画家・東村アキコ氏の同名コミック。
2020年3月現在5巻まで発売されていて、6巻は4月24日発売予定です。
『美食探偵 明智五郎』登場人物
『美食探偵』ドラマの登場人物を原作から紹介します。明智五郎:中村倫也
明智五郎(中村倫也)は、江戸川探偵事務所の探偵。
変な髪型、変なスーツに、なぜか今どきループタイ。
でも顔はメチャクチャイケメン。
おいしい料理に目がなく、抜群の推理力を誇っています。
口癖は「やあ」。
美食家を気取っていますが、実はフランス料理よりも小林苺(小芝風花)のちくわの磯辺揚げ弁当が好み。
探偵の仕事を苺に手伝わせ、「小林一号」と謎のニックネームで呼んでいます。
中村倫也さんは、見た目から原作に寄せるため、個性的なウェービーヘア、ループタイとワインレッドのスーツも再現。
小林苺(小林一号):小芝風花
小林苺(小芝風花)は、ワゴン販売の弁当屋「イチゴ・デリ」の主人。
味覚と料理の腕は、常連客・明智も太鼓判を押すレベル。
明智からは「小林一号」と呼ばれています。
いつも明智の探偵業務を手伝されて、迷惑しています。
しかし「寿司を奢る」などの甘いささやきに釣られて、結局手伝ってしまいます(笑)。
実は呑兵衛。
以下が、イチゴ・デリのお弁当です。
明智の好物のちくわの磯辺揚げは必須です(笑)。
マリア:小池栄子
「美食探偵 明智五郎」連続殺人鬼へと変貌するマグダラのマリア役に小池栄子(コメントあり)https://t.co/eoL8n588an pic.twitter.com/cTUxLo0LRh
— コミックナタリー (@comic_natalie) February 3, 2020
マリア(小池栄子)は、貞淑な主婦でしたが、明智と出会って殺人鬼・マグダラのマリアに変貌。
主婦をしていたときは、夫は和風の魚料理しか作らせてくれませんでした。
マグダラのマリアとは、イエスの弟子とも恋人とも言われるミステリアスな美女。
(純潔を守ったイエスの母・マリアが清らかさの象徴なら、マグダラのマリアは罪深き女の象徴)
明智とアダムとイブの関係になるため、世界中の人々を殺す?
上遠野透:北村有起哉
上遠野透(北村有起哉)は、ベテランの警部。
明智が開催する月一の「東京美食倶楽部」に参加。
私立探偵の明智に、捜査に口を出されることを嫌がっています。
高橋達臣:佐藤寛太
高橋達臣(佐藤寛太)は、上遠野(北村有起哉)の部下で東大出身のキャリア刑事。
(上遠野より)鋭いし頭いいしかっこいい明智に、ついつい捜査情報を漏らしてしまいます(笑)。
桃子:富田望生
桃子(富田望生)は、苺の幼馴染で親友。
都内にたくさんビル持ってるピーチ不動産の一人娘で、金持ち。
働く気はなく、両親も桃子をメチャクチャ甘やかしています。
苺が料理上手になったのは、食いしん坊の桃子と保育園から高校まで一緒だったことが大きな理由。
苺と明智の関係に興味津々。
原作とは違い、ドラマでは苺が困ったときには神出鬼没で助けに来ます。
『美食探偵 明智五郎』原作ネタバレ
『美食探偵 明智五郎』を原作ネタバレします。最初の事件
明智五郎(中村倫也)は、ループタイにワインレッドのスーツとい一風変わったファッションセンスを持つ美食家で、都内に江戸川探偵事務所をかまえる探偵。
そしてその助手(?)の小林苺(通称・小林一号)は「イチゴ・デリ」の主人。
普段は、ワゴン販売の弁当屋の店員とその常連の探偵という関係。
ある日明智は、貞淑な主婦・竹澤から夫の浮気調査を依頼された。
理系で変化を嫌う夫・賢治の服から、毎日違う食べ物の匂いがするとのこと。
調査の結果、賢治は毎日昼休みに若い女性のアパートに1時間滞在していることが判明。
しかしランチタイムに女性のところに通っているというだけで不貞行為を立証できるのか?
ここから先は弁護士の仕事になり、明智の仕事は終了。
仕事を終えた明智は、好物のちくわの磯辺揚げ弁当(苺作)を食べた。
するとテレビから、路上で男性が通り魔に刺されて意識不明の重体になったというニュースが流れてきた。
明智はすぐに、竹澤に電話。
竹澤は……血染めの服で車を運転中だった。
まさに今、夫の賢治を惨殺したばかり。
明智は、葉山のオーベルジュに竹澤を誘う。
竹澤は「素敵、最後の晩餐ね」と快諾。
場面は変わって、警察。
賢治が会いに行っていた若い女性が、不倫関係を否定。
実は賢治は、若い女性の家で一緒に昼食を食べていただけだった。
将来自分の店を出したい彼女のために、賢治は試食係を買って出ただけだったのだ。
つまり、奥さんに殺されるほど悪いことをしたわけではない。
また場面は変わって葉山のオーベルジュ。
明智の前に、ドレスに身を包んだ美しい竹澤が現れた。
竹澤は「真っ赤なレアのお肉が食べたい」と言った。
2人は、優雅な食事を始める。
竹澤は結婚してから10年間、肉が嫌いな夫のために毎日決まったメニュー(魚)を作り続けた。
性的不能者である夫に浮気は出来ない。
竹澤にとって夫婦生活で大事なのは、いつかは終わる性的営みではなく、最後まで続く食事だった。
しかし夫は、若い女性と素敵な食事をしていた……!
竹澤はそれが許せず、新婚の時に買って一度も使わなかった肉切り包丁で夫の首をかっ切ったのだ。
明智は、(夫が会っていた)女性のアパートの住所を竹澤に教えたことを後悔した。
竹澤が従順でおとなしい控えめな女性に見えたから油断してしまったのだ。
竹澤:「私の名前を覚えてないのね探偵さん」
明智:「でもあなたもそうでしょう?」
竹澤:「いいえ、知ってるわ」
睡眠薬が効いて明智は倒れ、竹澤は「ありがとう、さよなら。私の名探偵・明智小五郎さん」と言ってキス。
目が覚めた明智は、小林苺の車で竹澤を探しに行く。
竹澤は崖の上に立っていて、明智たちの目の前で海に飛び降りた。
その後、マグダラのマリアから明智に絵葉書が届く。
マリアとは、生まれ変わった竹澤の今の名前だ。
その後、マリアは世界中の人間を殺すために暗躍していく。
マリアが手を貸す殺人者の名前は、林檎、シェフ、れいぞう子、ココ。
この4人は、マリアに感謝し心酔して仲間となる。
コードネーム:林檎
殺す相手:彼氏の浮気相手
殺し方:シアン化化合物による毒殺
最後の晩餐:フレンチトースト林檎ジャム添え
マリアが最初に他人のために殺人を犯す相手は、“林檎”こと古川茜(志田未来)・青森のリンゴ農家の素朴な女性だ。
殺害依頼内容は、彼氏の浮気相手の女性を殺して欲しいというもの。
茜の彼氏・沢田剛は、上京するとすぐに川上エリと浮気を始めた。
茜は、沢田のためにずっと手製のリンゴジャムを送り続けていたが、沢田はそれを食べずに浮気相手のエリにあげていた。
つまり茜は、2年間も浮気相手に食べさせるジャムを作っていたのだ。
殺意が芽生えた茜は、マリアに浮気相手の殺害を依頼。
マリアは、ホテルのメイドを装って、沢田と浮気相手のエリの部屋に行って熱々の毒入り林檎ジャムをサーブした。
茜は浮気相手だけ死ねばいいと思っていたが、沢田は(茜のジャムは食べないのに)ホテルのジャムは食べて死んだ。
本当は、ホテルのジャムの林檎も茜が今までジャムを作っていたのと同じ林檎だったのに。
高級なジャムなら食べる沢田なんか、死んでもいいんだと思う茜。
明智は、ホテルには出ない林檎が被害者の体内から発見されたことから真相に辿りついた。
しかし茜は、捕まらなかった。
茜がマリアに明確に依頼した証拠がない限り、殺人教唆にもならない。
つまり茜が殺したいと思った人間をどこかの誰かが殺してくれただけ。
コードネーム:シェフ
殺す相手:店の評判を落とす評価を食べレポに書いた「ぐるめ侍」こと岩本康
殺し方:パンを口に押し込んで窒息死
最後の晩餐:パン・ド・カンパーニュ
マリアが2番目に他人のために殺人を犯す相手は、シェフこと伊藤(武田真治)・フレンチレストラン「ラ・ベリテ」の料理人だ。
伊藤は、味もわからない「ぐるめ侍」が食べレポに酷評を書くため、店が潰れる危機にあった。
伊藤は、フランスでの修業時代からマリアとは知り合い。
マリアは伊藤の料理の腕を認めていて、今回は殺人教唆を行う。
伊藤は、マリアの指示に従って完全犯罪を成し遂げた。
まずは「ぐるめ侍」をサービスでランチをご馳走すると言って店に来させ、椅子にくくりつけてパンを口に押しこんで窒息死させた。
(日本では、年間五千人も窒息死する人間がいる)
次に伊藤は、マジックグラスで「ぐるめ侍」に水を飲ませて介抱するフリをして、従業員2人の目を胡麻化した。
これで目撃証言もバッチリで、伊藤は疑われなかった。
明智は、店のゴミ袋に捨ててあったマジックグラスから真相に辿りついた。
しかし今回も伊藤は捕まらない、日本で食べ物を喉に詰まらせて死ぬ人間は年間5千人以上、そのほとんどは事故死で処理される。
伊藤は、明智に「これからも美味しい物を作り続けますよ。そして殺し続けます」と宣言。
コードネーム:れいぞう子
殺す相手:夫
殺し方:刺殺した後バラバラにして冷蔵庫へ
最後の晩餐:夫の母が作った茶色い煮物
マリアが3番目に他人のために殺人を犯す相手は、“れいぞう子”こと桐谷みどり・お料理が大好きな主婦。
みどりは、毎週届く義母からの茶色い煮物に苦しめられていた。
デイトレーダーとして家で仕事する夫は、みどりの料理より義母の煮物が口に合うのだ。
みどりは、真っ白な冷蔵庫が義母の煮物で埋め尽くされるのが我慢できず、夫にもう送らないように言って欲しいと頼んだが、聞き入れてもらえなかった。
ついにみどりは我慢の糸が切れて、食卓の煮物を床に落としてしまい、夫に拾って食えと言われた。
マリアは「冷蔵庫の中身を空っぽにして私の指示を待ちなさい」と言うが、みどりは新品の包丁で衝動的に夫を刺殺してしまう。
マリアはシェフをみどりのところへ行かせ、シェフとみどりは夫の体を解体して袋に包んで冷蔵庫に入れて行く。
「死体をなくしてしまえば、殺人自体が発覚しないのよ!」とマリア。
そんな中、みどりの夫・桐谷と同級生の明智は、几帳面な桐谷が同窓会に来ると返事したのに来ないことに疑念を抱いてマンションへ。
不在なのにマンションの水道のメーターがぐるぐる回っていることを不審に思った明智は、マンション内で起こっている異様な出来事を見抜いて警察と一緒に中へ。
しかしシェフは一足先に逃亡し、れいぞう子は※ゴミドラム式のゴミボックスの中に入った(すぐに圧縮されたに違いない?)。
冷蔵庫の中には「meat」とラベルが貼られた桐谷の肉片がぎっしり。
またしても明智は、犯人を捕まえることが出来なかった。
※投入口からゴミを入れると中のロータリー式ドラムが回転して、ゴミを攪拌・圧縮。
コードネーム:ココ
殺す相手:しつこいストーカー
殺し方:ドクツルタケで毒殺
最後の晩餐:ナポリタン
マリアが他人のために殺人を犯す4人目は、ココ・「爆音エンジェルズ」という3人組の地下アイドルグループのメンバー。
ココは、ストーカ化したファン・田畑に悩んで高校時代の同級生・小林苺(小芝風花)に相談。
苺と一緒に来た明智は、「爆エン」のボディーガードをすることになる。
そんな中、ココはネットの悩み相談でマリアと知り合う。
後日、ストーカー・田畑が救急搬送されて食中毒と診断された。
そして謎の集団(マリア、林檎、シェフ、れいぞう子)が、入院中の田畑を連れ去った。
昨晩、ココはナポリタンに※ドクツルタケを入れて田畑に食べさせた。
その毒が効くのは7日後で、真っ黒い血を吐きながら悶え死ぬ。
※たった1本で大人を死に至らしめるキノコで「殺しの天使」の異名を持つ。
マリアたちは7日間、田畑を監禁するつもりなのだ。
台所に残っていたドクツルタケに気付いた明智は「君は彼を殺してしまったんだよ」とココに告げた。
きっとマリアは今回も死体を綺麗に処分するだろう。
死体が出なければ、殺人事件にすらならない。
ココが裁かれることはないだろう。
明智は「これからも天使のふりをしてアイドルを続けるつもりか」と言うが
ココは「人殺しがアイドルやっちゃいけないって誰が決めたの?それにアイドルに秘密はつきものでしょ?」と開き直った。
マリアのアバンチュール
殺し方:水仙(アルカロイド中毒)
最後の晩餐:最後の晩餐:サラド・二ソワーズ・水仙入り
ニースに行ったマリアは、出張で来たという青年・佐々木京介とホテルでワインと食事を楽しんで一夜を共にした。
しかし青年が既婚なのに独身と嘘をついたことに気付いたマリアは、彼に罰を与えることに。
朝食のサラダに生の水仙を入れて全部食べさせて殺した。
日本でこのニュースを見た明智は「悪い女に水仙のサラダでも食べさせられたかな」とマリアのことを思い出す。
『美食探偵』5巻のネタバレ・マリアが苺を狙う
『美食探偵』5巻では、マリアが苺の命を狙います。小林苺に、青山マダムの常連客がついた。
もうこれで5日連続、お弁当を買いに来てくれているのだ。
マダムは、苺にホームパーティーのケータリングを頼んでくれた。
来週の日曜日、場所は葉山の潮騒マリーナ。
またとないチャンスに、鼻息を荒くする苺。
「これを機に青山マダムの客を増やして、ケータリングの仕事新規開拓だー!」
明智もそのマダムに会ったが、マダムがこの気候で手袋をしていることが気になった。
どこか体が悪いのだろうか?
ケータリングの日。
苺が待ち合わせの場所に行くと、青山マダムが「急遽船上パーティーに変更になったけど大丈夫かしら?」と船で待っていた。
苺は「大丈夫です!」と船に乗り込みますが、船内にはマダムと運転手以外誰もいません。
それなのに船は出航。
なぜか苺は、マダムと2人でワインと食事を楽しむことに?
不安になった苺は、近くで新鮮な魚介を楽しんでいる明智に電話。
ワインがピンク色のロゼスパークだと聞いた明智は、慌てて葉山へ向かった。
季節外れの手袋、ピンク色のロゼスパーク。
僕がマリアを野放しにし、君に真実を話さなかったせいで、君が次の標的になってしまった。
やはり僕は探偵失格だ。
その頃、苺は青山マダムから明智との関係についてしつこく聞かれていた。
青山マダムは、なぜか苺がいつも明智と一緒にいることを知っていた!
ふと苺は、運転手がパンの窒息死事件のシェフであることに気付く!
マダムは仮面を取り、中からマリアの顔が現れた。
苺:「あなた、マリア?明智さんのストーカーね?恋人ならそんな気味悪い変装するわけない」
怒ったマリアは、苺を海へ突き落とした。
そこへ明智も船で通りかかり、苺を救出。
明智:「良かった、間に合って。君が電話であのワインの名前を教えてくれたからだ」
ラ・ヴィアン・ローズとは、潰したての苺の味と香りがするワイン。
苺の名前に引っ掛けたワインを選ぶなんて、マリアしかいない。
苺は「あの人は明智さんの何?」と聞いた。
苺にとってマリアとは、崖から飛び降りて死んだはずの女。
死んだと思っていた女が生きていたと知って、怖くてたまらない苺。
苺:「みんなマリアが殺したの?ココちゃんのストーカーも、シェフのお客も、ホテルのカップルも。そしてあたしも?
ねえ教えて?あたしには聞く権利があるでしょう?あの女は明智さんの何?敵なの味方なの?恋人なの?
それともあの人も明智さんを殺そうとしてるの?」
明智は「それはこれでわかる」と言って海に飛び込んだ。
君が僕に惹かれているように、僕も君に惹かれているんだ。
もし僕が君の船までたどりつけずにこのシャンパンみたいな泡の中で力尽きてしまったら
君は僕を助けてくれるかい?
マリアは、溺れそうになった明智を助けるために海に飛び込んだ。
しかし実は明智は、泳ぎが得意。
マリアの愛を試すために、泳げないフリをしただけ。
そしてマリアもまた、人魚のように泳ぎが得意だった。
あの日も崖に身投げしたかに見せて、泳いで逃げたのだ。
マリア:「嘘」
明智:「嘘じゃない。僕は本気だからもうこれ以上罪を重ねないでくれ」
マリア:「罪?罪を犯してるのはあいつらの方よ。あいつらを放ったらかしにしているこの国よ」
マリアは「この腐った世の中の罪人をみんな殺したら……もう一度私にプロポーズして」と言って、波の中に消えた。
そんな人生を送る幸せな人間なんて一体どれくらいいるのだろう。
もちろん僕は幸せな人間だった。
君に出会うまでは。
皮肉なことに
君と出会ってから僕はさらに食いしん坊になった。
いつ君に殺されるかわからないから
最期の晩餐を常に頭に描いて暮らすようになってしまった。
ダ・ヴィンチの描いた最後の晩餐は、ひとかけらのパンと一杯の赤ワイン。
きっと僕はもうそれじゃあ物足りない。
君を止めて僕のものにしないと物足りない。
『美食探偵』6巻(最新刊)のネタバレ・マリアが無差別殺人に手を染める
『美食探偵』6巻(最新刊)では、マリアが遂に無差別殺人に手を染め、総理大臣を殺害します。そして小林苺を誘拐。
明智とマリアの高校時代
実は、明智とマリアは高校時代に出会っていた。
その頃から超グルメで変人だった明智は、高校の文化祭で1枚6500円のステーキを販売。
他校の生徒のマリアは、明智が焼いたミディアム・レアのフィレステーキを注文して、「私の最後の晩餐はこれにしたいってくらい美味しいです」と感動。
時は流れてつまらない男と結婚したマリアは、明智が苺と肉の焼き方について口論しているところを目撃。
その後、マリアは明智の探偵事務所を訪れて夫の浮気調査を依頼。
マリアは、目の前にいる美食探偵が高校時代に出会った男の子だと気付いたが、明智は気づかなかった。
そしてマリアは一線を越えて、マグダラのマリアになった。
マリアが総理大臣を殺害
明智は、うるさい母親の誘いで、総理大臣主催の五月晴れの会に出席。
その情報を耳にしたマリアは、コンパニオンとして会に紛れ込む。
出される生菓子を見た明智は、今日が5月の茶会なのに、季節外れの「青梅」が入っていることに疑念を抱きます。
(「青梅」は本来、5月後半から6月に出すお菓子)
学生コンパニオンたちは「きっとお菓子屋さんが彩りで入れたんですよ」と言って、明智はいったん納得。
確かに、5月の菓子の躑躅(つつじ)も入っている。
しかしこの躑躅の色は、ワインレッドだったか?
そんな中、明智はコンパニオンの中に白い着物の美女がいることに気付く。
それは紛れもなくマリアだったが、明智は「まさかこんなところにいるわけがない」と思う。
総理にお菓子を渡したマリアは、明智の方を見てニッコリ。
そんな中、明智の母親が「このお菓子は躑躅(つつじ)じゃないわ、桔梗(ききょう)よ」と明智の間違いを正した。
これで、「青梅」と「桔梗」と季節外れの菓子が2つも入っていることになる!
生の「青梅」から抽出した毒を菓子に仕込むなんて、マリアが考えそうなことだ。
明智は「菓子を食べるな!」と叫ぶが、総理も客も既に食べてしまって皆次々に倒れた。
その後、総理は死亡。
マリアは、「桔梗」にトリカブトの毒を仕込んでいた。
上遠野刑事は、明智が事前に毒が仕込まれたことに気付いたことに疑念を抱いて、問い詰める。
明智は、犯人らしき白い着物の男を見たと言って胡麻化す。
その頃、マリアは小林苺を誘拐していた。
遂に無差別殺人に手を染めたマリアだったが、ターゲットは総理ではなかった。
明智は、マリアが狙ったのが自分ではないかと思う。
明智光秀(裏切り者)の桔梗の花に毒を仕込んで。
(桔梗は、明智光秀の家紋)
『美食探偵』22話をネタバレ
ココハナ6月号の22話をネタバレします。マリアに誘拐された苺は、マリアファミリーが待つ森の小屋へ。
そこでは、シェフ、林檎、れいぞう子が美味しい晩餐の準備をして待っていた。
マリアは苺に「あなたも悪党になりなさいな」と言うが、苺は「私はお料理する時魚にだってゴメンって謝る」と屈しない。
マリアは明智に電話をして、苺を人質にしたから助けに来るように言った。
明智は、マリアが寄越したハイヤーで森の小屋へ。
車中で明智は思う。
それなのにマリアはただの無差別殺人を起こして総理の命を奪った……今のマリアは美しくない。
もし僕が明智光秀の家紋の桔梗を食べていたら、今頃灰になっていたのだろうか。
最後の晩餐が毒入りの菓子なんてあまりにも拍子抜けだし、間抜けな総理大臣やその他大勢とまとめて殺されるっていうのも癪に障る。
法で裁けない罪人を罰する殺しがマリアのメインディッシュだとしたら、今回の殺しはまるで食後のワゴンデセール。
もうお腹がいっぱいなのに、最後に苺のタルトで誘うなんて。
マリアは怒っている、珍しく。
明智が小屋に到着。
マリアは美しいドレス姿で現れ、苺もダサいドレスに着替えさせられて椅子に縛られていた。
そこへシェフが豪華なディナーを用意し、林檎とれいぞう子も現れた。
明智はれいぞう子が生きていたことに驚くが「生きていてくれてありがとう」と感謝した。
そして「君はもう一度人生というキッチンに立つべきだ、それはここじゃない」と主張するが、マリアは「この子たちには罪なんてない。今日のお茶会は貧しい庶民の仇を取ってあげたの」と笑った。
明智:「僕は他人の不幸をスパイスにして料理を食べる趣味はない」
マリアは「やっぱり明智さんには私の横に座っていただくわ」と言うが、苺はシェフの煮込み料理を一口頬張ってダメ出しした。
「この料理には心がこもってない!私のちくわの磯辺揚げの方がおいしい!あなたには料理人のプライドはないの?」
怒りの頂点に達したマリアは、毒入り注射器を苺の首に突き刺した。
注射器の中には……総理大臣の菓子に入れた毒が入っている!
明智は「小林一号!」と苺を抱きかかえる。
マリアは「やっぱりあなたは裏切り者よ。私を愛していると言ったくせに」と言った。
『美食探偵』23話をネタバレ
ココハナ7月号の23話をネタバレします。明智は苺を抱きかかえながら、マリアに反論。
「僕を裏切ったのは君の方だ、マリア。君は理由なき殺人はしなかった。弱者のために悪で悪を裁くピカレスクロマンの主人公だった」
「でも、もう違う。君は殺しの美酒に酔っぱらったただのテロリストだ」
マリアは「明智さん、私の寝室へいらして」と明智を寝室に誘う。
明智は「僕は今日君をつかまえる。そして君を僕のものにしてきっちりと罪を償わせる」と言った。
明智はシェフに「最後の晩餐の後の特別なデザートにふさわしいワインを持ってきてくれ」と言って、マリアと寝室へ。
明智とマリアは、寝室で※そのワインを飲みながら語り合う。
※貴腐ワイン(年代もののシャトー・ディケム)
マリア:「そうよ?だってあの子はあなたに恋してるもの」
明智:「そうかね。だからといって殺さなくてもよかったのに。僕はあんな子供に興味はない。僕が欲しいのはマリア君だけだ。僕を君の悪に染めてくれ」
遂に、明智はマリアと結ばれた。
明智は思う。
マリアだけでなく、自分もこうして罪を犯しているではないか。
この世に罪を犯していない人間など存在せず、人は傲慢・嫉妬・憤怒・怠惰・強欲・暴食・色欲の感情に支配されながら、己の快楽のために好き勝手しているのだ。
善人と悪人の間に堺はなく、僕らは皆同じ皿の小さな果実。
僕らを分ける法というソースはパンでぬぐってしまえばあっという間に消えてしまう。
(マリアがソースの向こうで、明智を呼んでいる)
小林苺が目を覚ました。
シェフが注射器の中身を変えておいてくれたからで、明智も苺の脈を見たので苺の無事は確認している。
シェフは、同じ料理人として、苺の最後の晩餐が他人の作った料理になることを気の毒に思ったのだ。
シェフ:「大丈夫だマリアさんは明智を殺さない。なぜならあの2人は恋人同士だから」
シェフに逃げるように言われた苺が外に出ると、2階の部屋で裸で抱き合う明智とマリアが窓越しに見えた。
「何なのよ、意味わかんない。恋人同士って何なのよ。私、拉致られて殺されそうになったのよ!何人も殺してる殺人犯のテロリストの女が彼女って?」
その頃警察では、明智が「犯人は白い着物を来た男だ」と言ったせいで、上遠野と高橋が白い着物の男を逮捕して取り調べしていた。
当然その男は、必死に容疑を否認。
上遠野は、お菓子を運んだコンパニオンたちの証言から白い着物の女(=マリア)の存在に辿りつく。
しかし上層部は、もう逮捕した男を犯人として見ていて、有罪か無罪かは裁判所に判断してもらえばいいと言った。
場面は変わって、マリアとの情事を終えた明智がシェフと話をする。
明智:「助けてくれたのか、礼を言わないとな」
シェフ:「あんただって、どこかのじいさんたちが決めた法律で生きるのはまっぴらだろう?あんたがこっちに来るのか、彼女をそっちの世界に連れ戻すのか?そっち側にあの人が満足できる皿はあるのか」
『美食探偵』最新話をネタバレ
最新話(24話)をネタバレします。明智がマリアと結ばれた翌朝。
その頃、逃げた苺は無事に保護されて、上遠野と高橋に全てを話していた。
マリアが、連続殺人の犯人であること。
明智がマリアにハマっているから今まで本当のことが言えなかったこと。
一方シェフは、林檎とれいぞう子を逃がして、自分は別荘に留まった。
シェフは、マリアに特別な思いを抱いていたから。
シェフは、明智とマリアに朝食を作った。
明智:「彼女は死んじゃいないよ。きっともう無事に遠くまで逃げたはずだ。シェフが君の注射器の毒を入れ替えたんだ」
マリア:「嘘よ。なぜシェフがそんなこと」
明智:「彼は君にこれ以上罪のない人を殺してほしくないのさ。理由のない殺人は腹を満たすだけのまずい料理のようなものだ」
明智は「昨夜のディナーが最後の晩餐なら、今朝のこれは新しい人生の朝食だ。僕と結婚してくれないか」とマリアにプロポーズ。
マリア:「私が人を殺さなくなっても、あなたは私を愛してくれるのかしら」
苺は、上遠野と高橋と一緒に別荘へ。
苺は2人に武器を用意するように言った。
「相手は何人も殺してる凶悪犯罪者なんだから」
「助けてよ……このままじゃ明智さんがあっちの人間になっちゃう」
マリアは包丁を手に取った。
「私が平凡場主婦だった頃、ハンサムなあなたは私に目もくれなかった。あなたが私に惹かれ始めたのは私が人を殺したからよ。あなたは聖母マリアになんて魅力を感じない人間なの。マグダラのマリアしか欲情しないこっち側の人間なのよ」
苺、上遠野、高橋が別荘に到着。
上遠野はベランダで包丁を持つマリアに「動くな!」と拳銃を向ける。
苺が「明智さん、戻ってきて!もし明智さんが探偵を辞めていなくなっちゃったら私は誰のためにごはんを作ればいいの?」と叫んだ。
マリアは手すりに手をかけて「撃てるもんなら撃ってみなさい」と挑発。
(日本の警察に拳銃が撃てるわけないと思っているのだ)
明智は「マリア、逃げてくれ!今すぐシェフと一緒に逃げてくれ!」と叫ぶ。
マリアが「シェフ、行きましょう」と言うと、シェフが「行くならこいつを殺してからじゃないと」と明智にナイフを向けた。
その瞬間、高橋の銃がシェフの胸を貫く。
とっくの昔に魅入られていたのかもしれない
死がたくさんの人を殺した君をどう味付けするのかひどく興味を持ってしまったんだ
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『美食探偵 明智五郎』最終回予想
『美食探偵 明智五郎』の最終回予想については以下の記事にバッチリまとめています。まとめ
『美食探偵 明智五郎』の原作のあらすじのネタバレについてまとめました。今後も新情報が入り次第、追記します。
マグダラのマリアは、娼婦だったという噂もありますからね。