小栗旬さん主演の人気ドラマ『BORDER』が今秋、三作品連続スペシャルドラマとなって帰ってきます。
最初の二作品は、波瑠さん演じる比嘉ミカが特別検死官になる前のスピンオフドラマで、前後編に分けて放送されました。
この記事では『BORDER衝動 検視官比嘉ミカ』後編のネタバレと感想をまとめています。
「犯人は誰なのか」などラストまでしっかりネタバレしているので、結末を知りたくない方はご注意ください。
『BORDER衝動 検視官比嘉ミカ』前編のネタバレあらすじについては、以下の記事を読んでください。
→BORDER 衝動 前編 ネタバレと感想は比嘉ミカの上司が嫌な奴でムカつく?
2017年9月29日に放送された小栗旬主演『BORDER 贖罪』のあらすじのネタバレについては、以下の記事を読んでください。(前後編に分かれています。)
前編はコチラ
→BORDER 贖罪 ネタバレ(前編)最終回のあらすじもおさらい
後編はコチラ
→BORDER 贖罪 ネタバレ(後編)感想・みんなの評価まとめ
もくじ
『BORDER 衝動〜検視官・比嘉ミカ〜』とは?
あらすじのネタバレと感想の前に、スピンオフドラマ『BORDER 衝動〜検視官・比嘉ミカ〜』前後編について簡単に説明します。
主人公は、波瑠さん演じる比嘉ミカ。
ミカは、死者の声が聞こえる刑事・石川安吾いしかわ・あんご(小栗旬)が主人公のドラマ『BORDER』で、特別検死官として石川を助けてくれていました。
クールで冷静沈着で仕事熱心だけど、柔軟で思いやりもある女性です。
『BORDER 衝動〜検視官・比嘉ミカ〜』前後編では、石川に会う前、まだ浅川教授の助手に過ぎなかった比嘉ミカの姿が描かれています。
『BORDER 衝動〜検視官・比嘉ミカ〜』前編は2017年10月6日、『BORDER 衝動〜検視官・比嘉ミカ〜』後編は2017年10月13日に放送されました。
そして10月22日(日)の放送を予定していた『BORDER2 贖罪』ですが、衆議院解散総選挙特番のため、放送日が10月29日(日)に変更しました。
『BORDER 贖罪』では比嘉ミカと石川が急接近する可能性があります。
恋愛要素ではなく、比嘉ミカが石川に死者の声が聞こえる能力があるのではないかと疑いはじめているからです。
絶対的悪を体言する犯罪者・安藤周夫あんどう・ちかお(大森南朋)のその後も見逃せません。
『BORDER 衝動〜検視官・比嘉ミカ〜』後編のあらすじのネタバレと感想とは?
クビを覚悟する比嘉ミカ
上司である浅川(石丸幹二)に対して自分の見識(=三島は犯人ではない)をぶつけた比嘉ミカ(波瑠)ですが、完全に浅川を怒らせてしまいます。
刑事・中澤(工藤阿須加)から「大丈夫?俺が間を取り持とうか?」と心配されますが、「大丈夫じゃないけど多分クビ。でもいいの、どっちにしてもやめるつもりだったから。」とふっきれた表情の比嘉ミカ。
浅川と対立したことで、やっと自分の思った通りのやり方で分析出来ます。
犯人はサイコパス?
2つの事件両方に性的暴行のあとがないことから「犯人の目的は何なのか?」について比嘉ミカと中澤は話します。
まずは、事件を改めて整理。
- 被害者は、ひのあゆみとつぼいみさき(両方、西原中学校の生徒)
- 縛られた後、母指と示指の2本を切断されたあと絞殺された
- 2つの遺体ともに指の切断面が酷似していることから同一犯の犯行と考えられる
- 切断面はためらったあとがなく、すっぱり切られている
4番目がなんとも恐ろしく、犯人は被害者が生きている状態で指を切り落としているのです、しかもためらわずに。
比嘉ミカは、犯人は「これまでに残酷なことをやり慣れている人間」か「残酷なことをしてもなんとも思わないサイコパスの一種」ではないかと分析。
三島の取り調べは難航
浅川のプロファイリングで捕まった三島ですが、しばらく黙秘を続けていました。
やっと口を開いた三島は、「僕は殺してなんかいません。」
被害者に声をかけたのは、誤解が解きたかったからだという。
講習中に肩を触ったのは決していやらしい意図ではなく、他にも誤解を解きたい生徒はたくさんいるのだと三島は訴えます。
さらに逃げた理由を聞くと、「テレビでまるで俺が犯人みたいに言うヤツ(=浅川)がいたから!」
やっぱり浅川教授が三島を追い詰めてしまった模様(;^_^A
それに三島の家を家宅捜索した結果、異常性を感じさせる物証は出てきませんでした。
神経質で臆病な性格の三島は、とても生きたまま指を切り取る人間には見えません。
比嘉ミカが疑っているのは子ども?
「防犯カメラの映像を見せて欲しい。」
中澤から許しを得たミカは、一晩中見続けます。
中澤はミカの見ている映像を見て、「もしかして……君が探しているのは子ども?」
「2つの事件の前後に外出していた中学生を探しているの。」
犯行現場(林の中とゴルフ場)は二か所とも近所の子供たちになじみの深い場所で、子ども同士で会うならば不自然ではないからです。
「確かにその線だと第一の殺人があった後でも犯行現場に行くかもな~」と中澤は納得しますが、「こんな残酷な殺人を中学生がやったなんて信じられないな。」とも言います。
「犯人はおそらく子どもの皮をかぶったモンスター」と分析する比嘉ミカ。
その頃、被害者2人と同じクラスの男子中学生・石田光(いしだ ひかる)が自室でスマホを見ていました。
そこには殺害された2人の画像が!!!
子ども達を取り調べる
犯人は子どもとプロファイリングした比嘉ミカは、中澤が子どもたちに事情徴収する現場に立ち会わせてもらいます。
名前を呼ばれて、中澤の前に座る石田。
石田は2つの事件があった夜のアリバイを聞かれて最初は家にいたはずだと言いますが、防犯カメラに写っていたことを指摘されると急に発言を撤回、川のそばの土手を歩いていたと言います。
悩み事があって歩いていたから万が一知り合いに会っていたとしても気が付かなった、と。
5キロもある土手の防犯カメラは3か所しかなく、映っていなかったとしてもいくらでも言い訳可能(>_<)
中澤は「あの体の大きさならば、被害者たちを拘束して縛りつけることも出来るな。」
そして小倉明音(清原果耶)の名前が呼ばれます。
小倉は、石田が最初の事件の日に被害者のひのあゆみに会っているところを目撃しているのに、いまだに黙っている女生徒です。
もしかして石田に脅されているとか(>_<)
小倉も2つの事件のあった時間は土手を散歩していたと証言、でも誰にも会わなかったと言います。
土手の散歩は日課なので、事件があった翌日も散歩していたということ。(ダイエットしたいからという理由で、防犯ブザーも持ち歩いている)
「今までのところ、あやしいのは石田君だな。」と中澤。
石田は、何かと小倉のことを見ています。
何故でしょうか?まさか次のターゲットとか(>_<)
比嘉ミカの邪魔をする浅川
浅川はテレビ局の記者を使って、比嘉ミカが子どもを疑っていることを突き止めます。
そしてテレビに出演して「新たな証拠や証言が出そろってきた中で改めてプロファイリングした結果、未成年者の犯行の可能性も見えてきました。」と比嘉ミカの見解なのに自分の意見としてべらべらしゃべる始末(>_<)
テレビを見た親たちから問い合わせが殺到、事件が解決するまで学校に行かせないという親も出てきてしまいます。
大事なところで浅川が邪魔をしたせいで、比嘉ミカと中澤は引き続き生徒たちから話を聞くのが難しくなってしまう……。
ほとぼりが冷めるまでは裏付け捜査をするしかありません。
比嘉ミカ、浅川に物申す!
ひのあゆみの通夜の日、比嘉ミカは誰かと話す浅川を目撃しますが、相手の顔は失念。
「誰と話していたのですか?」と尋ねても「君には関係ないだろう。」と突っぱねる浅川に、「私の知識や見識を横取りするのはやめてください。」ととうとう本音を話す比嘉ミカ。
浅川も本音で話します。
「私に従順を誓うつもりはないんだな?
確かに君は僕より優秀だ……特に観察眼は優れている。
君は検死官になるために生まれてきたような人間だ。」
おおっ!憎たらしそうな顔でしゃべっていますが、比嘉ミカを認める発言のオンパレードですね(;゚Д゚)
しかし浅川は比嘉ミカを独立させるつもりはやはりなく、辞めさせる意思のままでした。
「私は全力で君の将来を閉ざしてみせる。」
全力でって、浅川教授……酷すぎます(>_<)
比嘉ミカはさすがに絶望の色を隠せません。
浅川が殺害された?
ミカに中澤から電話がかかります。
なんと殺人事件がまた起きたとのこと!
現場は5年も前から誰も住んでいない家で、門の施錠が壊れて誰でも侵入可能。
散歩の途中に逃げた飼い犬が入りこんで吠えたらしい。
そこには変わり果てた姿の恩師・浅川が横たわっていました。
背中には、被害者の切り取られた指が置いてあります。
犯人は、まず腎臓を刺してから布状のもので首をしめた様子。
腎臓は神経がいっぱいつまっているから、刺されたら激痛で動けなくなるのです(>_<)
比嘉ミカは「同一犯で間違いないと思う。」と断言しますが、ではなぜ今回は指を切り取られていないし、縛られてもいないのでしょうか?
そんな中、検死官が到着します。
執刀責任者・比嘉ミカ
「先生の遺体は大学へ持ち帰って検死は私が行います。
先生は生前、自分にもしものことがあったら私に検死を行って欲しいと言っていました。
なんなら私が本庁の上とかけあいます!」
ものすごい迫力で自分こそが執刀責任者になると言い張る比嘉ミカ。
そして検死が始まります。
浅川の指を調べると、噛んだ傷跡が!
そして歯には血がにじんでいました。
どうやら死の直前に自分で自分の指を噛んだらしい……でもなぜ?
石田は犯人ではない?
犯人最有力候補の石田ですが、先生の死亡推定時刻には現場から5キロも離れたシネコンにいました。
通夜のあとに友達と映画を見に行ったらしく、防犯カメラにも写っていて、鉄壁のアリバイです。
(警察の)上層部は、未成年者の犯行の線を捨てつつありました。
「先生が生前に自分にもしものことがあったら君に検死を行って欲しいって言っていたのって……嘘なんだろ?」と中澤。
「先生は私の観察眼を信じて最後に大事なものを残してくれた
私はそれを最大限に活用するつもり。」
比嘉ミカには揺るぎない確証があるようです。
真犯人の正体とは……?
ひのあゆみの告別式の日。
比嘉ミカは石田とすれ違いますが、声をかけません。
かわりに声をかけた相手は……小倉でした。
「あなたでしょう?殺したのは。」
「でもあなたひとりでやったわけじゃない、石田君と共謀してやったのよね。」
事件の全容
『BORDER衝動~検視官比嘉ミカ~』#sp_drama17
— |■■) (@pant_moon) 2017年10月13日
清原果耶 3人殺したサイコパス女です pic.twitter.com/IDBlXuKJji
比嘉ミカが録音をしていないし、物証もないということを確かめた後、小倉は楽しそうに話し始めます。
ひのあゆみは成績がいいことを鼻にかけて裏で私を「残念美少女」と呼んで馬鹿にしていた。
あなたに告白したい男子がいて静かなところで告白したいと言ってるって誘い出したら、簡単についてきた。
拘束して縛ったのは石田。
そしてその後、拷問したのは私。
指を切ったのは二度とペンが握れないようにするため。
がり勉女に生きながらじっくり絶望を味わわせてあげようと思ったら一本目を切っただけで気絶しちゃってがっかりだった。
坪井はいつもリーダーぶっててむかついてたとこもあるけどあれは思いつき。
変態の塾講師(三島)が疑われてることを知って、チャンスだと思ったの。
逮捕される前までに殺しちゃえばまとめてそいつのせいにできると思ったから。
それにひのを殺したことでブレーキがきかなくなっちゃったの。
拷問したり殺したりするの、想像以上に楽しかったから。
指を切ったのも意味はなくて、楽しいから。
浅川を殺したのは、疑われてる石田にアリバイをつくるため。
せっかく奴隷を育てたのにもったいないと思ったから。
それにあのおっさん嫌いだった、無能なくせしていばってる感じがして。
あなたもそうだったでしょう?
「大切な友達のことだから警察よりも先に先生にナイショで相談したかった」って言ったらあのおっさん喜んで、多分そこに証拠を悪してるんじゃないかってまぬけな推理まで披露してた(笑)
で、こっそりあの家に案内して殺しただけ。
あのおっさん、女の私に自分を殺せるわけないって隙だらけだった。
楽しそうに笑う美少女の顔には、罪悪感のかけらも見当たりません。
そんな小倉をまっすぐみつめて比嘉ミカは「いつからひとを殺したいと思ったの?」と聞きます。
「小学校2年生の時かな。
野良ネコを殺したら物足りなくて。
3年生になって石田(スケールは小さいけど自分と共通の人間)と同じクラスになったのをきっかけに殺人を実行した。」
「で、あたしが殺した証拠はあるの?いざとなったら石田に自白させるから。
決定的な証拠がない限り私を捕まえることは出来ない。
あのおっさんを刺したナイフも石田にあずけてあるし。」
勝ち誇って笑う小倉ですが「ねえ、どうして私に目をつけたの?」と比嘉ミカに尋ねます。
どうしてもそこだけは気になるようです。
すると、小倉のスカーフに触れる比嘉ミカ。
そこには小さな血のシミのようなものが付着していました!
「いつもスカーフ触ってるね。
先生は死ぬ前に自分の指を噛んで出血させてたの。
(首を)しめるのに必死で気が付かなかったでしょう?
先生は首をしめてる凶器に血をつけて決定的な証拠にしようとした……私がそれに気付くことを信じて。
目には見えないけど被害者たちの角質細胞がこびりついているはずだから。
どうせ洗ってないんでしょう?あなたにとって大切な記念品だものね。」
小倉は犯行現場でも事件の取り調べを受けているときも今も、殺人の凶器であるスカーフにさわることで興奮していたのです。
「(触るの)我慢出来ていたらあたしが犯人ってバレなかったかな?」という小倉に「多分ね。」と返す比嘉ミカ。
そこへ中澤がやってきて……。
比嘉ミカは矯正施設に入る小倉にまた会いにいく約束をします。
特別検死官・比嘉ミカ
事件は解決して別れの時を迎えた比嘉ミカと中澤。
中澤「これから大変だろうけどがんばれよ!事件解決を条件に上を脅迫してようやく勝ち取ったものなんだからな。」
比嘉ミカ「脅迫だなんて人聞きの悪いこと言わないでよ。」
中澤「説得にしとくか、じゃあな!特別検死官様!」
比嘉ミカは、悲願だった特別検死官になったのです。
そして半年後、一家三人惨殺事件現場で巡査部長・石川安吾(小栗旬)と出会うことになります。
『BORDER 衝動〜検視官・比嘉ミカ〜』後編・ツイッターの反応は?
衝動 検死官 比嘉ミカよかった
— てつじん (@xqvqvt) 2017年10月13日
あの中学生 モデルはあれかな
BORDER 贖罪楽しみだ#BORDER #金城一紀 #小栗旬
BORDER衝動面白かった。
— よこ@るーちゃん! (@yoko4645) 2017年10月13日
小椋明音(清原果耶)と比嘉ミカ、2人きりのシーンがとても印象的。清原果耶ちゃんの怖いくらいの笑顔と波瑠ちゃんの真剣な眼差し、凄すぎて目を反らせなかった。
BORDER贖罪も期待大👍#BORDER贖罪#BORDER衝動#波瑠
BORDER 衝動~検視官・比嘉ミカ 前後編
— みさやん (@08tre) 2017年10月13日
面白かった!!
29日のBORDERも楽しみ😊
あ〜、やっぱBORDERおもしろい〜🌟比嘉ミカver.だけでも満足できた!
— ✳︎ ayaka ✳︎ (@ayatun15) 2017年10月14日
またBORDER見れるの嬉しい🌟
「次は絶対に我慢するね」
— かのひと (@haru_1penguin) 2017年10月13日
無邪気だからこそ恐ろしくも切ない
黒幕サイコパス小椋の言葉を受け止める比嘉ミカの悲しみと哀れみを含んだやるせない表情…こういうやり過ぎない、でも確かに役の心情を湛える、波瑠さんの微妙絶妙な表情の演技が大好き!#BORDER衝動#波瑠#比嘉ミカ
「面白かった」「めちゃめちゃカッコいい」「波瑠さんの演技が良かった」「素晴らしかった。これぞ、borderだ。」「『BORDER2 贖罪』も楽しみだ。」「本編への期待倍増!」など、おおむね高評価でした(⌒∇⌒)
また、犯人役の清原果耶さんも「可愛かった」「演技もよかった」「上手すぎて怖かった」と注目されました。
感想
上司である浅川と徹底的に対立して一時は辞職も覚悟した比嘉ミカですが、皮肉なことに浅川が惨殺されたことで、師弟の絆を取り戻します。比嘉ミカの優秀さを誰よりも認めていながらも、自分が男であるがゆえに決して認めることはなかった浅川ですが、死の直前に頼れるのは本当に信頼できる人物だったようです。
真犯人が儚げな美少女・小倉だったことにはびっくりしましたが、こちらも皮肉なことに小倉が浅川を殺してくれたから比嘉ミカは特別検死官になれました。
矯正施設で2人がどんな話をするのか気になります(;^_^A
最後には警察上層部を脅迫(?)するかたちで特別検死官になった比嘉ミカのしたたかさをかっこいいと思う一方、ここまでしないと女性って上に上がれないのかな~って悲しく思いました(>_<)
とはいえ、様々な犠牲を払って手に入れた特別検死官の地位です!
2017年10月29日放送の『BORDER2 贖罪』での比嘉ミカの活躍に期待しています。