なんと26年ぶりに、あの伝説の教師・鬼塚英吉(反町隆史)が帰ってきます。
同じくグレートティーチャーと称された冬月あずさ(松嶋菜々子)とは、夫婦になっています。
現実の関係とリンクするお2人の競演に、歓喜の声が上がっています。
さて、完全に時代遅れの存在となった鬼塚のやり方は、現代にも通じるのでしょうか?
この記事では、スペシャルドラマ『GTOリバイバル』のあらすじや結末、感想について解説します。
『GTOリバイバル』のあらすじ
『GTO』とは、かつて湘南の元暴走族だった鬼塚栄吉(反町隆史)が、周囲に一切惑わされない行動力で生徒を救った偉大な物語。
『GTOリバイバル』は、それから26年後のお話です。
26年後の鬼塚栄吉の職業は?
26年後の鬼塚栄吉(反町隆史)は、やはり教師をやっているのか?
……と思いきや、Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達員をやっていました!
暴走族時代からの悪友・冴島隆二(藤木直人)いわく「いいかげん教師むいてねえんだからやめろよ。30も高校クビになってカミさん心配させて」とのこと。
おじさんになっても、熱いですね~。
鬼塚の新勤務先は?
そんな鬼塚に声をかけてきたのが、元教え子・菊池善人(窪塚洋介)。
昔から頭が良かった菊池ですが、なんと「文科省総合教育政策局担当審議官」になっていました(;^_^A
「私立相徳学院高校に不正な金が流れている噂があるから、探ってきてくれ」
そんなわけで、鬼塚は私立相徳学院高校の3年1組の臨時教師(副担任)として赴任することになります。
「裁ノカ笑(さいのかわら)」に支配された学園
私立相徳学院高校は、暴露系インフルエンサー・裁ノカ笑(さいのかわら)の告発におびえていました。
裁ノカ笑は、教師・生徒問わずに不祥事をネットにさらすから。
鬼塚の元教え子で相徳学院の教師・ケンジ(徳山秀典)も、裁ノカ笑にパワハラ動画を上げられ、メンタルを病んで休職中。
いまだにガラケーの鬼塚は、「学校は仲間作ってバカやるところだろ?」と以前と少しも変わらない。
3年1組の教師・綾原美結(岡崎紗絵)に「古いです」と一喝されてしまいます。
昔の教え子が勢揃い
鬼塚は、元教え子たちと26年ぶりに再会。
居酒屋店主となった村井国雄(池内博之)と従業員の渡辺マサル(山崎裕太)、スクールカウンセラーとなった吉川のぼる(小栗旬)。
個人的に、村井がみやび(中村愛実)と結婚したのか知りたかったのですが、残念ながらそこまでは描かれませんでした。
しかし村井は集団リンチされてもみやびを守ったほど、みやびにベタ惚れだったので、きっと結婚しているはず。
小栗旬がこんなちょい役で出演するなんて、本当にGTOはグレートなドラマですね~!
パパ活女子・遠藤凛(畑芽育)
家が極貧の遠藤凛(畑芽育)は、少しでもお金を稼ぎたくてパパ活に手を出します。
あやうくホテルに連れ込まれそうになったところを、マサルに助けられます。
事情を聞いた鬼塚は(居酒屋店主の)国雄に「頼む!この店で遠藤を時給1300円で使ってやってくれ」と頭を下げます。
マサルは「俺より時給いいじゃねえか」と慌てますが、国雄は「おう!ちょうどおっさんばっかりでむさくるしいと思っていたところだ」と二つ返事で引き受けます。
さすがは国雄、漢(おとこ)だな~!と思った瞬間。
同じくパパ活女子・三崎詩(小林桃子)
金髪女子・三崎詩(小林桃子)は、パパ活の瞬間を裁ノカ笑に激写・拡散されます。
ホテルに入る瞬間の写真だったため、富士山田教頭(小手伸也)は「退学!」と詩に言い渡し、詩も「いいよ、それで」と受け入れてしまいます。
鬼塚は、詩がパパ活で手に入れたブランド品を窓から投げ捨て、チェーンソーで引き裂きました(◎_◎;)
詩がパパ活した目的は、「いいね」をたくさんもらいたかったから。
そんな不安な気持ちは、大人にはわからない。
鬼塚は「顔も知らない奴のいいねなんかより、俺がお前をいい奴だと言ってやる!こんなプレゼントなんかなくたって、最高にかわいいよ!」と叫びます。
鬼塚は「俺の生徒にこれ以上手を出すな!」と裁ノカ笑に宣戦布告。
案の定、今度は鬼塚が標的になり、バイクをパンクさせられ「早くやめろ」の張り紙を貼られます。
元野球部のエース・宇野晴翔(日向亘)
スポーツ推薦入学の宇野晴翔(日向亘)は、元野球部のピッチャーでしたが、肘を痛めてからは父親にボロクソ罵られる日々。
父親を殺してくれる人を闇サイトで募りましたが、候補者現れずで腐っていました。
鬼塚のバイクをパンクさせたのは、晴翔です。
鬼塚は晴翔をバッティングセンターに誘います。
実は晴翔はバッターとしても優秀な二刀流でした。
鬼塚は「親も学校も捨てて本気で生きてみろ」と言い放ちます。
実は、晴翔をヘッドハンティングしたいと言っているチームもあるのです。
担任教師・綾原美結(岡崎紗絵)が成長
遂に晴翔は、父親を自分の手で殺すことを決意。
ちなみに「人に頼まず自分で殺れ。怖いのか?」と焚きつけたのは鬼塚です(;^_^A
晴翔を止めたのは、担任教師・綾原美結(岡崎紗絵)。
今まで全てから目をそらしていた美結ですが、「私はあなたを見捨てない!何があっても」と晴翔に約束。
晴翔は泣き崩れました。
物陰で聞いていた鬼塚は、安心して立ち去ります。
なんだか、26年前の冬月あずさ(松嶋菜々子)の成長を思い出しますね~。
冬月あずさも鬼塚の影響を受けて「GTF」と言われるまでに成長した過去があります。
市川すずか(八木莉可子)が半グレに拉致される
裁ノカ笑のリークのお陰で、半グレ集団が逮捕されました。
その直後、市川すずか(八木莉可子)が拉致されます。
鬼塚は半グレの事務所に乗り込み、すずかを救出。
相変わらずの喧嘩の強さを見せつけました・
遂に「裁ノカ笑」の正体・動機が判明
裁ノカ笑の正体は、相徳学院の理事長で市議会議員・市川晃一(鈴木浩介)の娘・市川すずかでした。
鬼塚は「グレート党 3年1組 鬼塚英吉」の選挙カーで登場し、市川の演説を阻止します。
裁ノカ笑は賽の河原(さいのかわら)。
どこまで行っても悲しみは終わることなく、石積みを繰り返す子供の姿。
すずかは、小学校二年生の時に母を病気で亡くしており、父の晃一はすずかのためにわき目もふらずに仕事をしてきました。
晃一は、長原文科副大臣から賄賂を持ちかけられており、一人で悩みを抱えていました。
母が死んだ時も同じ。父はずずかに母の死が近いことを教えてくれなかった……!
すずかが「私だってお父さんの苦しみ、半分持ってあげられたのに!2人だけの家族なのに」と叫び、ようやく晃一は心から反省できるのでした。
不倫教師に天罰が下る
さんざん鬼塚を目の敵にしていた富士山田剛司副校長(小手伸也)は、保健室の先生との不倫(膝枕耳筆)が暴露されました。
校長から「不倫は学校の品位を落とす行為」と電話があり、クビ確定です(^_^;)
しかしさずがは小手伸也さん、面白かったですね~。
恒例・鬼塚が去る
長原文科副大臣が逮捕され、菊池の出世も約束され、ハッピーエンド。
学園が良くなり、恒例の鬼塚が去って行くシーンでエンディング。
あずさ(松嶋菜々子)から3回目の電話(笑)
#GTO
— Indraj (@saini_indraj5) April 2, 2024
ラストの松嶋菜々子と反町隆史の夫婦共演最っ高‼️🥹
困り顔ながらも鬼塚らしい行動を褒める冬月先生、「俺の女房最高だろ?」と言わんばかりの表情の鬼塚
松嶋さん、反町さん個々の演技力はもちろん、リアル夫婦だからこそ息の合ったコンビプレイだと思いました😌💕#鬼塚英吉 #GTOリバイバル pic.twitter.com/zyszxPXbfC
鬼塚は、3回目ににしてあずさ(松嶋菜々子)からの電話に出ます。
あずさ:「信じられない!ガラケーなんだから電話ぐらい出てよ」
前作では、冬月先生だったのに、今はあずさと呼んでいるんですね~。
本当に結婚したんですね~。
あずさがいきなり目の前に現れて、焦る鬼塚。
あずさは、鬼塚の今回の活躍を既に知っていました。
あずさは「あなたは相変わらずグレートだった!」とニッコリ。
松嶋菜々子さん、まるで26年前からタイムスリップしてきたかのような変わらぬ美貌でした。
『GTOリバイバル』の感想
#GTO
— 今夜 宇宙の片隅で (@Game_of_Death__) April 2, 2024
まー、実質90分に詰め込んでるから色々思うところがある方々もいるようですが、個人的には鬼塚英吉は鬼塚英吉のままだったので、やっぱり最高でした!笑
本当は週末に見る予定でしたが、我慢できず出社前に見てます。「湘南純愛組」から続く鬼塚英吉の物語は、本当に最高だわ。 pic.twitter.com/vtWF7RpVnN
反町隆史と窪塚洋介、いい歳の取り方すぎる
— Aghani king 👑👑 (@aghaniking110) April 2, 2024
渋い、渋すぎるよ#GTO pic.twitter.com/7x47KVdYLg
鬼塚栄吉は、26年前と変わっていませんでした。
ガラケーを持っているあたり、古いものをいつまでも大事にする性格ですね!
「ガキの頃についた傷はガキの間に治さないといけない」は、泣けます。
すずかのために四つん這いになって台になっていましたが、これが鬼塚ですよね。
生徒の幸せのためなら、何でもやってやる!的な。
こんなんだから、30も高校をクビになってウーバーをやっていたんでしょうね。
間違いなく、家計はあずさが支えていそう(笑)。
そして、あずさもまた、26年前と変わっていませんでした。
美貌もさることながら、グレート・鬼塚の一番の理解者でした。
実際も夫婦のお二人ならではの、息の合った演技でした。
市川すずかについて
裁ノカ笑はふつうにアカンしかわいそうとか思えんのだが… #GTO
— しゅん (@Kuma_P4) April 1, 2024
裁ノカ笑の正体である市川すずかですが、鬼塚は「グレート」と称しました。
確かにすずかはグレートですが、色んな人を傷付けてしまったのも事実。
すずかだけがかわいそうとは思えず、すずかが暴露した人の方がかわいそうでは?の声もありました。
これからすずかは悔んだり後悔したり、償ったりしないといけません。
そんなすずかの人生を案じて、鬼塚は「肩の力を抜け」とアドバイスしていたのではないでしょうか?
今は笑えなくても、無理して笑っていればいつか心から笑える。
一度つまづいた生徒を見捨てるのではなく、必ず更生を信じている鬼塚ならではのセリフなのかもしれません。