私を殺した犯人は伊佐川良二です
是非つかまえて下さい
敬具引用元: 原作漫画「ハロー張りネズミ」16巻
当ページでは、ドラマ「ハロー張りネズミ」第6話(File4. 死者からの手紙)をネタバレします。
6話ではムロツヨシさんがゲストとして出演、伊佐川良二役を務めます。
テレビ版の予告では「怪しすぎるムロツヨシ!」と念押しされるほどの胡散臭さを放ち、ツイッターやインスタグラムでも話題沸騰中なのであります(笑)
幽霊の次も、奇々怪界とした事件が続くドラマ「ハロー張りネズミ」の第6話ですが、原作からネタバレをしていきたいと思います。
“ムロツヨシは本当に犯人なのか!?”
気になって夜も眠れない方は、是非読んでいってください。
もくじ
ハロー張りネズミ6話原作ネタバレ
依頼の手紙が届いたのは、正月の明けた寒い冬の日のことであった。その手紙には以下のようなことが書かれていた。
- 板橋区のマンションに来て欲しい
- 私が行方不明あるいは死亡していたら、殺した犯人は伊佐川良二ある
- 捕まえて欲しい
ハリネズミこと五郎は早速マンションへと駆け付ける。
今は亡き依頼人
五郎がマンションに着くと、浅田かほるの部屋のドアは開かず不在だった。郵便受けには郵便物がたまっており、隣の部屋の住人によれば2週間ほど見ていないようだ。
五郎はドアから死臭がするのに気がつく。
隣人の部屋のベランダから身を乗り出して部屋の中を確認してみると、浅田かほるは首を吊って死亡していた。
五郎は警察を呼ぶ。
警察の情報
五郎は警察に部屋を調査してもらい、その状況の聞き込みを行うと以下のような情報を手にいれた。- 死亡したのは腐敗の状況から10〜20日
- 直筆の遺書があり、筆跡調査で浅田かほるのものだと判明
- 浅田かほるはクラブのホステスで32歳独身
- 浅田かほるの出身地は埼玉県宮浦市
- 遺書には「人生に疲れました さようなら」とだけ書かれていた
直筆の遺書があるにもかかわらず、なぜ五郎に「自分が殺された」という手紙を送ってきたのか。
五郎は、この二つの謎を抱えたまま、あかつか探偵事務所に戻る。
ホステスの友人
五郎は浅田かほるが働いていたホステスで聞き込みを行う。ママは「浅田かほるは真面目で明るい娘だった」と言い、彼女の自殺に驚いていた。
ホステスで浅田かほると一番仲の良い友人・友子にも詳しく話を聞いてみることに。
- 浅田かほるはホステスの中でも一線を越えない固いタイプの女性
- 一度だけ友子に「好きな人がいる」と話している
- 友子は浅田かほるのマンションにはよく足を運んでおり、郷里の名物「みやうらだんご」を何度もご馳走になっている
マンションに通う男
浅田かほるのマンションの隣人の証言によると、浅田かほるが生きていた当時の深夜1時〜明け方まで埼玉ナンバーの白いシルビアが止まっていて、男の人がマンションを訪れていることがわかった。深夜だと埼玉県宮浦市から浅田かほるのマンションまで、車で1時間強で到着できる。
このことから、伊佐川良二が「みやうらだんご」を買って、マンションで通っていた線で五郎は調査を進めることに、宮浦市へ向かう。
一方、蘭子は手紙を送ったのが誰かを洗うことにした。
選挙中の伊佐川良二
宮浦市では市議会選挙に伊佐川良二が立候補していた。選挙カーには伊佐川良二本人と良家の婚約者が手を振っている。
- 若くてハンサム
- 大学時代からボランティアで世界各国を回っている
- 「貧しい人の味方」というにはぴったり
写真とアルバム
五郎は、「浅田かほると伊佐川良二が同窓会で出会ったのではないか」「そんな二人が出会ったときに盛り上がるのはアルバムではないか」と予想して、浅田かほるの実家を訪ねる。両親に浅田かほる死後の手紙のことを話し、マンションから送られてきた浅田かほるの所持品を見せてもらうことに。
そこには、子どもの頃のアルバムがあり、伊佐川良二の指紋があるのではないかと五郎は予想。
もう一つ、小さな額縁に入った浅田かほるの写真を見つけるが、その額縁の裏には伊佐川良二と浅田かほるが裸になっているツーショット写真が隠されていた。
ポストのトリック
一方蘭子とグレは誰から手紙が送られてきたのかを調べるが、浅田かほるには他人にお願いするような宛てがなかったことから、ポストに細工したのではないかと予想を立てる。ポストのコースを聞き出しながら車を走らせていると、郵便していた男が最近「ポストの鍵をなくした」ことを自白。
ポストの鍵は去年の暮れに無くなり、翌日にポストの下に落ちていたので被害はなく大事には至らなかったから黙っていたのだという。
その落としたポストの中身を調べてみると、天井の2箇所にガムテームがついていた。
郵便をしていた男によれば、しばらくのあいだポストから「タンスを開けたような匂い」がしていたという。
蘭子は、以下のトリックで浅田かほるがポストに手紙を投函したことに気がついた。
- 浅田かほるが郵便局の男がポストを確認している隙に鍵を盗む
- 夜にポストにガムテープと「ナフタリン」を使って手紙を天井で支える
- ナフタリンが昇華して、2週間ほど後に手紙が落ちる
事件の真相
当選直前というところで五郎は伊佐川良二を訪ね、事件の真相について語り出す。伊佐川良二は一昨年に地元の高校の同窓会で、高校時代に付き合いがあった浅田かほると再会。
男女の仲になった二人は度々会うことになるが、深夜から朝方まで浅田かほるのマンションに出向くというやり方だった。
というのも、市民にはクリーンなイメージがある伊佐川良二が、水商売の女性と付き合いがあるということは見せられなかったから。
伊佐川良二にとっては遊びであったが、浅田かほるは結婚したいと思っていた。
しかし、伊佐川良二は良家の女性とお見合いして婚約。
これだけなら良かったのだが、ボランティアが中心だった伊佐川良二はお金がなく、浅田かほるに多額の借金をしていた。
その割には婚約者に高額なプレゼントをしている。
もちろん、そのお金は浅田かほるから借りたもので、さらに浅田かほるが死亡する前に預金のほぼ全額500万円が下されている。
伊佐川良二はロープで殺害し、結婚の資金と装って下ろさせた500万円を奪い、あらかじめ用意しておいた「遺書」を置いて逃走。
遺書は「戯れ」で二人お互いに書いたものを伊佐川良二が取っておいたために、浅田かほるの直筆として残っていた…
最後に五郎は証拠として、「みやうらだんご」「写真」「アルバムの指紋」を提示し、警察に逮捕された。
捕まった伊佐川良二が部屋を出ると、伊佐川良二の当選にみんなは盛り上がっていた…
残された謎
五郎は刑務所にいる伊佐川良二と面会した。最後にもう一つ残された謎を伝えるためだ。
その謎とは、なぜ浅田かほるが「私は殺された」という依頼を五郎にできたのかである。
伊佐川良二によると「遺書を書く遊び」は浅田かほるからされたという。
つまり、浅田かほるは別の女性と婚約した伊佐川良二を恨み、わざと殺意を抱かせて殺人犯に仕立て上げたのだ。
そして、時期を見計らって手紙をポストに仕掛けて、殺しにくるのを待った。
また、五郎は浅田かほるは胃ガンであと半年の命であったのが病院のカルテから突き止めた。
「どうせ死ぬなら、伊佐川良二を殺人犯にして殺される…」
一連の殺人は浅田かほるの作り上げた“完全なる復讐”であったのだ。
ドラマと原作の違いを整理
ドラマ「ハロー張りネズミ」6話が始まる前にわかる原作との違いについてまとめます。こちらが第6話の予告動画です。
依頼人の名前が違う
原作では依頼人の名前は「浅田かほる」ですが、ドラマでは「浅田玲奈」です。なぜ、玲奈と名前を変えたのかは不明。
演じるのは韓国国籍を持つ玄理(ヒョンリ)さんです。
また、予告を見る限りでは、死因も首吊りではなく別の死に方をしているようですね。
伊佐川良二が群馬県の県議会議員候補
伊佐川良二は、原作では埼玉の市議会議員候補ですが、ドラマでは群馬県の県議会議員候補です。ムロツヨシが演じます。
怪しい…怪しすぎる…!!
児童心理学者を演じた古舘寛治と合わせて”胡散臭い男の鉄板”である。
ちなみに、原作では「若くてハンサム」という設定ですが、ムロツヨシは41歳でハンサムかと言われると何とも言えない気が…
けど、ムロツヨシのホクロはとてもチャーミングだと筆者は思います。
まとめ
ハロー張りネズミ6話を原作からネタバレしてみました。ムロツヨシは見事に殺人を犯した犯人だという結論ですが、結局のところ女性の手のひらでコロコロと動かされていただけなのでした(笑)
蒼井優演じる霊媒師さんが言っていたとおり、女性の怨念とは怖いものです。