武井咲主演『黒革の手帖~拐帯行~』のネタバレと感想!元子と森村はなぜ別れた?  

2021年1月7日(木)放送『黒革の手帖~拐帯行~』のネタバレと感想!

2017年の武井咲さん主演ドラマ『黒革の手帖』の待望の続編です。

刑務所を出た原口元子(武井咲)は、すぐに本領発揮して、一気に駆け上がって行きます。

そんな元子の前に、境遇が似た男・森村(毎熊克哉)が現れます。

2人の愛の逃避行の行く末とは!

当ページでは、『黒革の手帖~拐帯行~』のネタバレと感想についてまとめています。

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前作『黒革の手帖』を簡単におさらい

前作『黒革の手帖』を簡単におさらいしましょう。
原口元子(武井咲)は、陰気な銀行員。

ある日、銀行から1億8,000万を横領した元子は、銀座で最年少のママになることに成功。


元子の野望は、銀座一大きなクラブのママになること。

唯一の武器は、富裕層の汚い金の流れが書かれた「黒革の手帖」。

元子は恐喝同然のやり方でどんどんのし上がっていくが、日本のドン・長谷川会長(伊東四朗)に睨まれてしまう大ピンチに陥る。


野心家で腹黒い元子が愛したのは、衆議院議員の安島富男(江口洋介)。

元子は安島と一夜を共にして妊娠するが、流産。

安島は長谷川を裏切って元子を助けるという危ない橋を渡るが、ラストは元子も安島も警察に逮捕されるという結末。

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『黒革の手帖~拐帯行~』のあらすじネタバレ



出所した元子に手を貸した人物とは?


原口元子(武井咲)は、3年の刑期を終えて出所。

スーパーの裏方として働いていたが、運悪く『楢林クリニック』の看護師長・中岡市子(高畑淳子)と遭遇。

過去をバラされるなど、うまくいかない日々を送る。


元子は、石川県の金沢市へ移り住む。

自分のことを誰も知らない場所で、イチからやり直すためだった。


偶然再会した『上星ゼミナール』の理事長・橋田常雄(高嶋政伸)は、そんな元子に仕事を紹介してやると言った。

元子は嫌な予感がするが、「蛇の道は蛇」と橋田の申し出を受け入れる。

蛇のようにいやらしくて信用ならない男・橋田の下心とは?


ホステスとして上り詰める


橋田が元子に紹介したのは、大企業のCEO・神代周吾(渡部篤郎)。

「私みたいな者がのし上がるには、思い切った手段を取るしかなかった。裕福な方からちょっと都合していただくという方法で」とほほ笑む元子を、神代は気にいる。


元子は、彼が経営する高級クラブ『アルテローズ』でホステスとして働き始めた。

ママの板橋レイナ(安達祐実)は、客の人気を独り占めする元子のことが面白くない。


元子の過去を調べ上げて、元子の因縁の相手・山田波子(仲里依紗)を店に呼ぶなど、嫌がらせをするが、客は元子の味方のままだった。

(客にとって、元子の横領と恐喝の過去は、酒のいい肴になったのだ)


遂に、元子は『アルテローズ』のママの座を手に入れた。

そんなある日、神代を訪ねて森村隆志(毎熊克哉)という男が『アルテローズ』にやってきた。


森村の復讐を手伝う


森村は、神代によって運命を狂わされた男だった。

両親の店を不当に奪われた上、父親が自殺に追い込まれたのだ。


森村は、封筒に入った50万円を神代に渡して、どうか店を返してくださいと土下座。

しかし神代は冷たくあしらった。

(後日、店に帰ることだけを楽しみにしていた森村の母は、病院で寂しく息を引き取った)


神代は、元子にも釘を刺す。

「私はあなたが転がしてきたような男とは違う。

いい思いをしたいなら、私の下にいることです」


森村が、神代の会社の顧客データを流出させた。

森村は「情報漏れがいつかマスコミにバレる、そしたら会社の株が下がって神代は大損を食らう」と元子に言った。


元子は「そんな程度でいいんですか、やるならもっと痛めつけないと」。

「あの男には、顧客データなんかよりもっと知られたくないことがあるんじゃないですか」

元子と森村の出会いは、道でぶつかって森村が封筒に入った札束を落として拾った時。

元子は森村に自分と似た匂いを感じた。

事実、元子の父親も借金苦で自殺した(元子が5歳の時に)。


地面師の手口で3億円騙し取る


元子が神代を陥れるためにに目を付けたのは、彼の若い愛人・桜沢みか(中村ゆりか)。

神代はみかにぞっこんで、金沢市内にレストランをするための建物を買ってやると約束していた。


元子は古い旅館のオーナーを装い、神代は不動産屋に扮した。

物件に惚れ込んだみかは、本日中に3,000万円の振込みをするように神代に電話。

神代は、惚れた弱みでみかの言う事を聞いてしまう。


一週間後に、契約も無事終了(仕事で忙しい神代は不在)。

元子と森山は、神代から合計3億円を騙し取ることに成功した。


後日、騙されたことを知ったみかは、激怒。

神代が誰かに恨みを買ったせいだと、問い詰めた。


そこへ、神代の妻も乗り込んできた。

家の額縁の中にあった3億円が消えているから、返せと迫る。

妻と愛人に挟まれ、神代は頭を抱える。


神代が元子に電話して、警察に訴えるぞと脅す。

しかし元子は、神代の借名口座とカネの流れを掴んでいた。

泣き寝入りするしかなくなった神代は、「くああああ」とうめき声をあげる。


橋田の下心


翌日、橋田が『アルテローズ』にやって来た。

神代から元子に3億円だまし取られたと聞き、分け前をもらいに来たのだ。


元子は必死に3億円を守る。

橋田は「この3年間ずっと好きだったんだ」と元子に襲い掛かってきた。


しかし次の瞬間、倒れる。

森村が鈍器で橋田の頭を殴ったのだ。


愛の逃避行


橋田が死んだかどうかわからないまま、元子と森村は逃走。

橋田が死んでないとしても、傷害罪に問われるのは確か。

橋田と金銭トラブルのあった元子も、疑われるだろう。


絶望した元子と森村が波打ち際を歩いていると、佐藤良樹(風間杜夫)とその妻を見かける。

2人は絵に描いたような「感じのいい」夫婦だった。


元子と森村は、どうせ死ぬならと、その前に豪華旅館に泊まることに。

今は、少なくともお金からは自由だ。


橋田は死んでいた!


翌朝、新聞で「橋田殺害」の記事を見た森村は、自殺しようとする。

元子は「警察は、まだ何も掴んでないかもしれない。死ぬならもうちょっと頑張ってからにして」と冷静に言い放つ。


そこへまた佐藤夫婦が通りかかり、同じ旅館に泊まっていることが判明。

夕食を一緒に取ることになる。


佐藤夫婦は、父親の代からの町工場を経営。

借金苦で何度も死のうと思ったけれど、頑張り続けて今に至ると語る。


その夜、森村が元子に話す。

もし俺に未来があったら、(俺と元子も)あの夫婦みたいになれたのかなあって


元子:「あなたには、ご両親とのいい思い出があるのね。

私には、ない。


父は、借金苦で首を吊って自殺した。

見つけたのは、5歳の私だった」

(森村が元子の布団に入った)


警察が来た!


翌朝、警察が旅館に来た。

森村は、元子と一緒に死のうとする。


しかし元子は「死にたいならひとりで死んで」と冷たく言った。


森村:「また刑務所にもどってやりなおすのか?

死ぬよりそっちがましってどうして思える」


元子:「父の死に顔を見た時。

父が金に負けたなら、あたしは勝ってやろうと思ったの。

橋田や神代みたいな男に人生ふみにじられて終わりでいいの?」

元子と森村は、手を繋いで旅館に帰った。


驚愕の事実


驚くべきことに、佐藤夫婦が警察に連行されて行った。

佐藤夫婦は殺人の罪を犯して、逃亡していたのだ。


佐藤良樹が殺したのは、橋田。

佐藤は橋田に息子の大学入学の斡旋を頼んで、800万円支払った。


しかし息子は大学に入学できなかった。

佐藤は橋田に800万円を返して欲しいと頼んだが、ダメだった。


老後のたくわえもない佐藤は、息子も一緒に死のうと決意。

その前に橋田だけは殺そうと思った、


佐藤は、森村に頭を殴られた後にフラフラと外に出てきた橋田を襲ったのだった。

なんと橋田は2度も頭を殴られて死んだのでした。



佐藤は、息子には「生命保険と持ち家でなんとかやっていけ」とメモ書きを残して、妻といい旅館に泊まっていいものを食べてから死のうと思っていた。

しかし、幸せな未来を信じて歩いている夫婦(元子と森村)に会って、まぶしくてたまらないと思った。


もう一度生き直したいと思わされた佐藤夫婦は、自首を決意したのだった。

「生きるのと死ぬのって紙一重なんですねえ。

あの日、あの2人を見たおかげで、生きようと思えたんです


エピローグ


後日。

喫茶店を開くための小さな土地を探している森村。

元子に似た女性を見かけて追いかけるが、人違い。


橋田の棺に花を手向ける元子。

そこへ神代もやって来た。


元子は「私に出資しませんか。

おかげさまで、今度は銀座にお店をオープンするんです」とニッコリ。

神代は「はははははは」と笑った。

『黒革の手帖~拐帯行~』感想


「拐帯行(かいたいこう)」の意味は?


気になるタイトル「拐帯行(かいたいこう)」の意味は、人の金品を横領して逃亡すること。

まさに、今回の元子と森山の姿そのものですね。


原作小説『拐帯行』の結末は、佐藤夫婦に感化された森村が警察に自首。

しかしその後、佐藤夫婦が横領犯で、服毒自殺を図ったことを知らされるというもの。

まさに「人は見かけによらない」の典型のラストです。


武井咲が美しすぎる




武井咲さんの美しさが、凄まじかったですね。

前作よりも、艶・色気が増していました。

雰囲気も元子そのものなので、まさにハマり役!


安達祐実も綺麗




安達祐実さんは、武井咲さんより一回り年上の39歳でアラフォー女子。

全然そんな風に見えない美貌と若さに、脱帽です。


高嶋政伸は気持ち悪いけど死んだのは残念





なんと、高嶋政伸さん演じる橋田が死亡!

本当に気持ち悪い男ですが、もう出て来ないと思うと寂しいですね。


総評は「痛快で面白い」!元子と森村はなぜ別れた?







武井咲さんが、ただただ、かっこいいドラマ。

ほとんどというか全部犯罪なんだけど、悪い奴から金をだまし取っているので、痛快。

森村は元子に捨てられたんですね、でも少しはお金をもらったようで良かったです。

多分朝起きたら金と一緒にドロンされてた口ですね。

元子より強い男が現れないことが、元子の不幸ですよね。