「レ・ミゼラブル 終わりなき旅路」のあらすじのネタバレ・後編と感想!純と涼介の結末に感動!

SPドラマ『レ・ミゼラブル 終わりなき旅路』が、ディーン・フジオカさん&井浦新さんのダブル主演で放送されました。

平成という激動の30年間を舞台に、追う者と追われる者の緊迫の心理戦が繰り広げられます。

そして「一度罪を犯した者は、決して許されないのか?」のテーマに深く迫っていきます。

当記事では『レ・ミゼラブル 終わりなき旅路』のあらすじのネタバレ・後編と、Twitter(ツイッター)の感想や評判をまとめています。


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『レ・ミゼラブル 終わりなき旅路』のあらすじのネタバレ・後編



『レ・ミゼラブル 終わりなき旅路』のあらすじのネタバレ・後編をまとめます。

田辺夫婦が、純を脅迫



田辺夫婦が、純のいる農園に現れました。

2人は涼介から純が“人殺し”であることを聞いていて、梢と慎を別れさせるように要求。

純は、梢が有名政治家の御曹司と交際していることをはじめて知って驚きます、


その夜、純は梢に「慎との交際に反対だ」と告げます。

梢は「いずれ身辺調査されるから?父さんは何から逃げてるの?お父さんが私のお父さんになってくれる前、なにがあったの?」と聞いてきました。

「その話はやめてくれ」と純。


太一郎が、秘書を使って梢に手切れ金を渡しました。

そのことを知った慎は、太一郎の部屋に行って怒りをぶちまけます。


太一郎:「素性のわからない女だ。神戸にいる徳田という男と養子縁組をしている。父親を名乗ってる男は本当の父親ではない」

慎:「彼女のお父さんは立派な人だ、彼女を見ていたらわかる」


太一郎は、慎が父親とそっくりだと非難しますが、慎は父親は立派な政治家だったと反論。

太一郎は、昔慎の父親を屋敷から追い出したのです。

太一郎は「お前の父親が政治家として何を為したというのだ?綺麗ごとでは何も動かせない!あの女と別れるか父親と同じく碓氷の家を出るかどちらか選べ」と慎に迫りました。


その頃、瑛里華(篠田麻由子)はリンゴ農園に行って、梢に慎と別れてくれるように頼んでいました。


純が、涼介を助ける


警察に、田辺夫婦が自転車を盗んでいる映像のタレコミがありました。

涼介ら警察が、田辺夫婦(元と真澄)を捕まえにやってきました。


元(金子ノブアキ)が涼介に「馬場純の居場所を教える代わりに逃がしてくれ」と頼み、承諾する涼介。

元が「今から馬場純はここに来ますよ」と言って立ち去ろうとすると、涼介が拳銃を向けます。


そこに真澄が来て棒で涼介に殴りかかり、元が奪った拳銃で涼介を撃ちました。

その後、2人は涼介をトラックで運んで山に埋めに行きます。


元から脅迫電話を受けていた純がやってきて、涼介の警察手帳と血痕を発見。

田辺夫婦の後を追いかけて涼介を救出して、2人を木に縛って警察に突き出しました。

涼介は担架で運ばれましたが、救急車に乗る前に「馬場純、なぜ俺を助けた」と言って純を掴みました。

純は、何も言わずに立ち去ります。


純が今まで生きてきた意味


梢が純に電話をかけてきました。

「お父さんどうしよう、慎さんが」


純が真の入院する病院に行くと、梢もいました。

慎は梢から「別れた方がいい」と言われて梢に会いにきたのですが、いきなり目の前で倒れたのです。


慎は、純に「梢さんをあきらめるつもりはありません。東日本大震災の時から覚悟を決めています。私の目の前で親友が生き残りました。自分が生き残りあいつが死んだのはなぜか、その答えは……」と言い、「偶然」と答える純。

なんと慎は、純と同じ経験をしていたのです。

そして慎もまた、亡くなった親友に恥じない生き方をしたいと決意していたのです。

「不思議な縁だな、君は政治家らしくない。でも君の言う通りだ、後悔する選択はすべきではない」と純。


検査の結果、慎は劇症肝炎であることが判明。

すぐに肝臓の移植手術が必要なのですが、慎の家族には同じ血液型の人間がいません。

そしてなんと、純の血液型は慎と同じでした。


純は自分の肝臓を慎に差し出す決心をして、太一郎の元を訪れます。

そして慎を助けるために太一郎と純が養子縁組をして、慎と梢を結婚させることを提案。

さらにかつて移植が必要だった弟を救えなかった過去を話し、今まで生き延びてきた意味が分かった気がすると話しました。

太一郎は「君の過去について今調べている」と言いますが、「その必要はありません、ご迷惑はかけません」と純。

純は自分は人殺しだから、手術が終わったら姿を消すと約束します。


瑛里華がクズな親と決別


瑛里華は、慎のドナーがみつかったと聞いてほっとします。

しかしそのドナーが、梢の父・純だと知って複雑な気持ちに。


瑛里華は刑務所にいる両親を訪ねて、もし自分に肝臓移植が必要ならドナーになってくれるかどうかを聞きますが、2人とも「そんなの別の人のでもいいじゃない」の答え。

瑛里華は「あなたたちとは縁を切る。私は私の人生をやり直す」と言って、出ていきました。


手術の日、涼介が純のところにやってくる


涼介は14年間動かなかった渡辺拓海の戸籍が動いたことに驚いていました。

肝臓移植手術の日、涼介が病院にやってきました。


徳田が涼介の姿をみつけて、声をかけます。

涼介:「馬場純は刑務所を脱走して上に、他人になりすましてのうのうと生きてる!」

徳田:「馬場純があなたの父親を殺したのは正当防衛、少年刑務所を脱走したのは弟を助けたいと思ったから、渡辺拓海として生きたのは本人から命のバトンを渡されたから、私はそう思っています」

涼介:「そんなもの、どこにも証拠は無い」

徳田:「でも真実はあなたご自身がわかってるんじゃないですか?20年間あなたは馬場純の背中を追いかけてきた。彼がどういう選択をして今まで生きてきたのか、誰を信じて誰を守ろうとして生きてきたのか。今、あいつは捕まるのがわかってて自分の肝臓を娘が愛する男に提供しようとしている。あなたが許せないのは当然やと思います、でももう少しだけ待ってやってください、手術が終わるまで」


涼介は徳田に返事をせずに立ち去り、担架で手術室に運ばれる純のところに行きました。

涼介は純を激しい形相で見ましたが、純は穏やかな顔でした。

涼介は純を逮捕せず、手術室へ行かせてやりました。


涼介が解き放たれる


2019年。

肝臓移植手術は無事に成功して、慎の術後の経過も順調です。

徳田は、梨沙子の店を訪れました。

梨沙子:「あの人、純のこと逮捕しなかったんやね」

徳田:「憎む相手をそのまま憎めたらどんなに楽やろうなあ。相手を憎むと同時に知れば知るほど認めることになる、自分でも自分の気持ちがわからんようになる、しんどいわなあ」

梨沙子:「もし2人がこんな出会い方をしていなかったら」

徳田:「純と拓海、2人のようにかけがえのない友になってたかもしれんな」


涼介は、歌織(かたせ梨乃)の車椅子を押してやります。

歌織は東京にいる息子の話を楽しそうにしますが、目の前にいるのが実の息子とはわかりません。

涼介は「昔から両親が詐欺まがいのことをしているのを知っていたのに俺は止めずに東京へ逃げた。もしかしたら自分が止められたのかもしれないのに……、お母さんを守ることができたかもしれないのに。それを認めたくなくて人を恨み続けることで、自分の本当の気持ちから目を背けてきたのかもしれない」と話します。


すると「怖いから言うて目をそむけたらアカン」と歌織。

さらに「ウチの息子がよう言うてます。お兄さんも元気出して」と言ってくれました。

涼介は歌織の手を握って「ごめん、母さん」と涙を流しました。


純が姿を消す


純が姿を消しました。

太一が「あの男は殺人犯だった。親戚関係は抹消した、これはあの男自身が望んだことだ」と言うと、「ふざけるな!」と慎。

慎が「犯した罪は消えない、でもそれでも人はやり直せる!それに私にとって命の恩人で大切な父親です。梢のお父さんを家族として認めるかそれとも私と縁を切るか、どちらか選んでください」と迫ると、「生意気を言うようになった」と笑う太一。


純の手紙


ある日、梢が家に帰ると、純の置手紙がありました。

梢に最後に聞いてほしいことを書いておきます。

これまで話せなかった梢の父親になる前の話です。

思えば私は長い間、自分を偽り生きてきたのです。

真実から目を背ける惨めな生き方だったのかもしれない。

しかし私は多くの人に出会い、生かされてきました。

梢のお母さんは、間違いなくそのひとりです。

お母さんは、強い人でした。

たったひとりで梢を守り、深く愛し、生きてきました。

梢が自分をお母さんにしてくれた、そう言っていました。

梢のためなら何だってできると。

私はお母さんと約束しました。

梢を守る、必ず幸せにする。

その約束を果たせたかどうか、私の人生に梢を巻き込まない選択もあったのではないかと思うときもあります。

ただ、これだけは言えます。

梢の父親になり、家族になり、私は生きる喜びを知った。

梢の笑った顔、泣いた顔、林檎をかじるときの嬉しそうな顔、すべてが愛おしく、梢の成長に触れるたびに明日も生きる行きがある、そう信じることが出来ました。

そして梢が大人になり、碓氷君と出会い、新しい家族を作っていく、こんな嬉しいことはありません。

梢、私は今日をもって自分を偽る人生を終わらせます。

本来の自分に戻り、罪を償います。

平成31年1月6日、馬場純、逮捕



梢が涙を流して手紙を読んでいるとき、純は自分を迎えにきた涼介に頭を下げていました。

そう、純は自首するのです。

純:「逃げる理由が、私にはもうありません。馬場純に戻ります。理由はどうあれ、私があなたのお父さんを殺したのは事実です。そしてその罪を償わずに脱走した。長い間、本当に長い間、お待たせしました」

涼介:「あなたを許しはしない!あなたも私の父を許さなくていい。それでいいんだ。平成31年1月6日、馬場純、逮捕!

『レ・ミゼラブル 終わりなき旅路』ツイッターの評判と感想

『レ・ミゼラブル 終わりなき旅路』のツイッターの評判と感想を見てみましょう。

吉沢亮の演技が上手すぎる








冒頭から、純が脱走して拾った10円玉で電話をかける緊迫したシーン。

坊主頭の吉沢亮さんの熱演が予想以上で、「演技が上手い」「かっこいい」の声が相次ぎました。

ディーン・フジオカさんの若い頃として、何の違和感もないのがまた凄い。

とても『サバイバル・ウェディング』で育ちのいい柏木王子を演じていた人と同一人物とは信じられません(^_^;)

また、母親役の富田靖子さんがすんばらしかったです。


井浦新の若い頃の清水尋也もいい




『anone』のカノンさん役などで急成長を見せる清水尋也さんが、若い頃の涼介役。

神経質そうなところが井浦新さんに似ていて、これまたナイスなキャスティング!


奥田暎二の演技が泣ける








サイコパスや金の亡者役も多い奥田暎二さんですが、今回は主人公・純の恩人でかげから支える心温かき園長役!

「死ぬのはいつでもできる」「誰を信じて誰を守るか」「迷ったら難しい方を選べ」などの名言も飛び出し、終始泣かされっぱなしでした(>_<)

また、徳田育成園が元教会なのも原作を彷彿とさせて素晴らしいです。


村上虹郎の演技にも泣かされる








純の無二の親友となる渡辺拓海を演じる村上虹郎さんの演技が、また上手すぎ(>_<)

前から演技は上手いと思ってましたが、まさかこんなに泣かされるとは……!


拓海のさりげなくて実は深い優しさには、心をわし掴みにされてしまいます(>_<)

純は、拓海に会えて本当に良かった……。

震災で下敷きになった拓海が「純、お前俺になれ!」と言った時の満面の笑顔にも、ぐっときました(>_<)


暖とすみれの再会が泣ける








『モンテ・クリスト伯』の暖とすみれの再会に、感動した視聴者多数。

しかし今回も、結ばれないんですけどね(>_<)


山本美月さん演じる唯は、本当に可哀想でしたね~。

そして山本さんのセーラー服姿を「ババア」呼ばわりしたあのサラリーマン、許せません!


ハセキョーと金子ノブアキの怪演が凄い








長谷川京子さんと金子ノブアキさんは、悪徳保育園の田辺夫婦役を演じましたが、これがドエライ悪党どもで(>_<)

迎えが15分遅れただけで1万以上の延滞料金とか、マジであり得ません(>_<)


また長谷川さんと金子さんの演技が上手すぎて、本当にムカついてムカついて……(笑)。

2人が中島みゆきさんの「ファイト!」を歌うのも妙にツボで……。


涼介に感情移入できない?










純に感情移入する人が多数で、涼介には感情移入できないと言う人がチラホラ。

やっぱり純が明らかに正当防衛で、本当は滅茶苦茶いいヤツだからでしょうね。


でも涼介の立場もすんごいしんどい。

自分の親がクズとわかっていても、いざ殺されたら辛いのは当たり前。

そして自分も両親のクズさから逃げていたとなれば、自分自身を責めることにも繋がりかねません。

涼介は自分にも責任があったとは思いたくなくて、母親(かたせ梨乃)を責めて純を憎み続けたのですね(>_<)


総じて面白い!










脚本がスピーディーだけど違和感がなく、キャスト陣も超豪華でみんな熱演で、泣き所が多く、とにかく満足度の高い作品だったと思います。

おかげで10時からの裏番組『3年A組 今から皆さんは人質です』にチャンネルを変えられませんでした(笑)。


3時間という長いドラマでしたが、演技に引き込まれてしまってそんなに長い時間に思えなかったほどです。

そして最後に純が逮捕された日付けが、ドラマ放送日と同じことにもしびれました。


不満の声としては「なぜ連ドラ化しなかったのか」の声。

確かにこの豪華キャストと名演技ですから、1日だけではなくもっと長期にわたって堪能したかった気がしますね。


見終わったあとに人の痛みに寄り添いたいと思える、人に対して優しくしたいと思える、そんな素晴らしいドラマでした。

EDのAimerさんの新曲「Sailing」がまたまたグッときました~。

そしてタイトル「終わりなき旅」ですが、純と涼介の長すぎる旅は終焉を迎えたようで心からほっとしました。