『元彼の遺言状』1話では、金に貪欲な敏腕弁護士・剣持麗子(綾瀬はるか)の元彼・森川栄治(生田斗真)が死亡。
実は栄治は森川製薬の御曹司で、莫大な遺産を自分を殺した殺人犯に相続させるという遺言を残していました。
麗子は篠田敬太郎(大泉洋)を殺人犯に仕立て上げ、遺産を山分けしようとしますが……。
当ページでは『元彼の遺言状』1話のあらすじネタバレと感想・考察についてまとめています。
『元彼の遺言状』1話あらすじネタバレ
『元彼の遺言状』1話のあらすじネタバレです。
謎の冒頭シーン
軽井沢の別荘に隔離されていた森川栄治(生田斗真)は何かを書きはじめたが、力尽きて亡くなった。
メモには以下のように記されていた。
B1
A3
C10
A6
栄治は自作の暗号が好きだった。A3
C10
A6
お金至上主義者・剣持麗子(綾瀬はるか)
剣持麗子(綾瀬はるか)はお金至上主義者。
利益を得るために強硬手段を使った結果、事務所のボス・津々井(浅野和之)からボーナスカットを言い渡される。
キレた麗子は「こんな事務所辞めてやる!」と休職することに。
元彼・森川栄治(生田斗真)が奇妙な遺書状を残して死亡
軽井沢の別荘で孤独死した森川栄治(生田斗真)は、麗子の大学時代の元彼だった。
栄治は仕事のストレスで持病の喘息を悪化させ、風邪をこじらせて亡くなった。
栄治の大学時代のサークル(ミステリー研究会)の先輩・篠田(大泉洋)から連絡をもらった麗子は、栄治が森川製薬の御曹司で奇妙な遺言状を残したことを知る。
麗子に突然電話してきた篠田の正体は、栄治の大学時代のサークル(ミステリー研究会)の先輩。
栄治が亡くなる前は、軽井沢の別荘で栄治のお世話係をしていた。
栄治が亡くなる前は、軽井沢の別荘で栄治のお世話係をしていた。
栄治の遺言状
森川家で、弁護士・村山権太(むらやま・げんた/笹野高史)が、栄治の遺言書の内容を一族の前で読み上げる。
【栄治の遺言】
僕を支えてくれた人たちへ次の通り財産を残す。
堂上圭一先生と息子の亮君には、軽井沢の別荘とバッカス。
元カノたちには所有する不動産。
(中略)
今挙げた財産以外の全財産は、僕を殺した犯人に相続させる。
こんなことを書くと僕がおかしくなったように思われるかもしれないが、僕は正気だ。
犯人の特定方法については、別途、村山弁護士(笹野高史)に託した第二遺言に従うこと。
死後、三カ月以内に犯人が特定できない場合、僕の遺産はすべて国庫に帰属させる。
僕が何かの作為によらず市に至った場合も、僕の遺産はすべて国庫に帰属させる。
これは僕にとって犯人への復讐だ。
与えることは奪うこと。
犯人は僕があげた財産で一生暮らすことになる。
つまり僕の支配の元で僕の亡霊に付きまとわれながら一生過ごすわけだ。
警察は信用していないので、森川家の幹部2人が「この人こそ犯人だ」と認めた人物を犯人とする。
【森川家の幹部2人】
・森川金治(代表取締役社長)
・森川真梨子(専務取締役)
(中略)
僕は犯人が刑事罰を受けることを望んでいない。
だから、自分が犯人だという人はどんどん名乗りを上げるといい。
僕を支えてくれた人たちへ次の通り財産を残す。
堂上圭一先生と息子の亮君には、軽井沢の別荘とバッカス。
元カノたちには所有する不動産。
(中略)
今挙げた財産以外の全財産は、僕を殺した犯人に相続させる。
こんなことを書くと僕がおかしくなったように思われるかもしれないが、僕は正気だ。
犯人の特定方法については、別途、村山弁護士(笹野高史)に託した第二遺言に従うこと。
死後、三カ月以内に犯人が特定できない場合、僕の遺産はすべて国庫に帰属させる。
僕が何かの作為によらず市に至った場合も、僕の遺産はすべて国庫に帰属させる。
これは僕にとって犯人への復讐だ。
与えることは奪うこと。
犯人は僕があげた財産で一生暮らすことになる。
つまり僕の支配の元で僕の亡霊に付きまとわれながら一生過ごすわけだ。
警察は信用していないので、森川家の幹部2人が「この人こそ犯人だ」と認めた人物を犯人とする。
【森川家の幹部2人】
・森川金治(代表取締役社長)
・森川真梨子(専務取締役)
(中略)
僕は犯人が刑事罰を受けることを望んでいない。
だから、自分が犯人だという人はどんどん名乗りを上げるといい。
この遺言を受けて、森川家は軽井沢の別荘で犯人選考会を開くことを決めた。
篠田は麗子に提案。
「僕は栄治を釣りに連れ出した。そのせいで栄治は風邪を引いて死んだ。
それって僕が殺したことにならない。代理人として僕を半人に仕立てて欲しいんだ。
うまくいったら財産の半分を報酬として支払う」
麗子は栄治の遺産総額が10億円と聞いて、「やめとく」と即決。
10億のうち3分の1は遺留分として親にいく。
そこから相続税を持っていかれて、2人で分け合ったら報酬はたった1億ちょっと。
この遺言書は遺族が異議申し立てをしたら、公序良俗に反するとして無効になる可能性も高い。
正直割に合わない!
栄治の遺産総額は1080億円だった
その後、栄治の遺産総額を調べた麗子は「なんじゃ、こりゃあああああ」と叫ぶ。
実は栄治の遺産総額は1080億円だったのだ!!!
3分の1が親にいって相続税を支払っても、300億円は残る。
2人で分けても1人150億円を受け取れる!
麗子は「やるわ、代理人。完璧な殺害計画を立てましょう。
私があなたを殺人犯にしてあげる」と篠田に言った。
いざ、犯人選考会へ
麗子は、軽井沢の別荘での「犯人選考会」に出席。
麗子が犯人と主張する篠田を犯人と認めるべきかジャッジするのは以下の2人。
・森川金治(代表取締役社長)
・森川真梨子(専務取締役)
森川金治と真梨子は派閥争いをしている。・森川真梨子(専務取締役)
2人にとって大事なのは真犯人ではなく、真犯人が相続する栄治の株式。
つまり真犯人選考会は名ばかりで、新株主選考会。
選考の基準は、金治・真梨子両者にとっていかに特になる人物なのかということ。
麗子は、匿名のクライアントが故意に栄治を釣りに連れ出して風邪を引かせたと主張。
その上で、森川製薬が再来年に発売を目指す新薬の鎮痛剤について話す。
この新薬は専務派の功績で、社長はなんとか発売を阻止したい。
だから両者の中道をとるプランを提案すればいい。
そこで麗子は以下の案を提案。
篠田が殺人犯と認定されて栄治の遺産を相続した際には、新薬の販促部隊を社長の下に置く。
金のなる木が欲しい社長にとっては願ってもない妙案。
専務派は手柄をかすめ取られることにはなるけれど、新薬の発売が確実友なれば新薬を開発している専務の息子の会社は急成長を遂げることになる。
手ごたえはまずまずで、もう150億円はもらったも同然!専務派は手柄をかすめ取られることにはなるけれど、新薬の発売が確実友なれば新薬を開発している専務の息子の会社は急成長を遂げることになる。
元カノの遺産分配を辞退した女性が一人
次に麗子は栄治の元カノの遺産分配に参加。
森川専務の娘・紗英(関水渚)は、いとこの栄治に気があったようで、麗子をはじめとする元カノ達ににらみを利かす。
森川雪乃(笛木優子)も栄治の元カノだが、栄治が病気になったらすぐにいとこの拓未(要潤)に乗り換えて結婚。
原口朝陽(森カンナ)も栄治の元カノで、栄治付の看護師をしているうちにズルズルと関係を持ったとのこと。
集まった元カノは11名で、なんと1人は辞退したとのこと。
弁護士の村上が、1人ひとりの名前を呼んで、相続する不動産を発表していく。
麗子の相続分は東京にある村上の法律事務所。(村上はこの相続が終わったら引退予定)
他の元カノたちが温泉や別荘をもらっているのに、これは最悪!
森川家の面々が醜くののしり合う
麗子と篠田は、駅で栄治の兄・富治(生田斗真)に出会う。
富治は栄治にそっくりだった。
終電を逃した麗子と篠田は、富治の提案で森山家の別荘で食事をごちそうになる。
森川金治は、栄治を殺した犯人は拓未だと主張。
拓未も拓未で、俺が犯人なんだろう?と開き直っている。
しかし金治が息子の栄治の持ち株が欲しくて殺した可能性もある。
社内の覇権争いを制したい真梨子の可能性も。
原口朝陽(森カンナ)はお金に困っていて、いつも栄治に金をせびっていたらしい。
紗英(関水渚)は栄治にまとわりついて交際を迫っていた、ストーカー気質が高じて殺した可能性も考えられる。
遺言状が盗まれ、村上が毒殺された
翌朝、金治がこれから森川製薬の顧問弁護士が来ると言った。
栄治の遺言書を公序良俗で無効にして、自分一人で遺産を相続する作戦だ。
麗子はやってきた弁護士を見て驚く。
つい先日麗子が辞めた事務所のボス・津々井だったからだ。
津々井は「遺言書の元本を見せて下さい」と言うが、村上の部屋は荒らされて金庫の中に入っていた遺言書が盗まれていた。
原本がなければ、遺言の有効性を主張するのは困難になる。
その後、村山が毒殺された。
警察は、森川製薬が犯人選考会を開いていた事実を掴み、栄治→村山の連続殺人事件を疑う。
麗子は「あたしの150億をうばうやつは許せないわ!村山先生もあんたが殺したことにしましょ」と篠田に提案。
篠田と2人で金治に会い、金治に真梨子が「金治が遺言書を盗んで村山を殺した」と噂していると吹き込む。
そして真梨子には金治が「真梨子専務が栄治を殺した」と言っていると吹き込む。
紗英(関水渚)は雪乃が拓未を出世させるために殺したと主張し、雪乃は栄治にしつこく迫っていたが痴情のもつれで殺したと主張した。
栄治の兄・富治のポポラッチ論
栄治の兄の富治は、森川製薬の後継者として受け継ぐ財産を相続放棄している。
富治が森川製薬を継がなかったから、栄治が一切合切受け継いだ。
近くの大学で準教授をしていて、文化人類学を教えている。
害虫駆除のためとかで、猟銃を持ち歩いている。
富治は麗子に「ポトラッチ」について話す。
それは北アメリカの先住民族に伝わる風習で、相手が返しきれない贈り物をおくることで相手を支配する。
「与えることは奪うこと。あの遺言は復讐なんですよ」
つまり栄治は相手が返しきれない贈り物を送ることで、相手を苦しめたかった?
栄治は、生まれつき体が弱かった富治を助けるためにドナーになるべくして作られた救世主ベビーだった。
栄治のお蔭で富治は生きながらえることができた。
つまり富治は「命」というポトラッチを栄治から受け、ずっと負い目を感じながら生きてきた。
だから相続放棄してまで森岡製薬を譲った。
しかし命に代わる贈り物なんかできない、だから追いつめられて栄治を殺した?
車が突っ込んできて、麗子と篠田は危うく殺されかけた。
バッカスのお世話係・堂上圭
犬のバッカスの面倒を見ている獣医・堂上圭(野間口徹)は離婚していた。
別れた妻・真佐美は北海道で別の家庭を持っているとのこと。
堂上圭は真佐美との子供である亮を一人で育てている。
麗子と栄治のなれそめ
麗子と栄治は、麗子がノートを貸して栄治が赤点まぬがれたのが出会い。
栄治はお礼に食事をご馳走しようとしたが、麗子は私は借りを作るのが一番嫌いと断った。
そこで栄治は暗号で「でえとしてください」と言った。
栄治:「僕さ、優しい人が好きなんだよね」
麗子:「私のどこが」
麗子の決意
麗子は東京に戻ることにした。
遺言書が盗まれた今、もう150億は手に入れられない。
軽井沢の別荘はいずれ堂上のものになるから、篠田もそのうち出て行くと言った。
東京に戻った麗子は、栄治から相続した法律事務所を相続することにした。
そして栄治が残した暗号を解読すると「しのだをたのむ」だった。
麗子は再び軽井沢の別荘に戻る。
『元彼の遺言状』1話の考察ポイント
『元彼の遺言状』1話の考察ポイントです。原作との違い:堂上圭の妻・真佐美が生きている
原作では堂上真佐美は既に死亡しており、栄治の元カノでした。
しかしドラマ版では堂上真佐美は生きており、北海道で新しい家庭を築いています。
ドラマ版で元カノとしての財産分与を辞退したのは、堂上真佐美で間違いありません。
最終回のヒント:アガサクリスティーの「ねじれた家」
栄治の愛読書はアガサクリスティーの「ねじれた家」。
この小説にヒントがあるのでしょうか?
犯人候補は全員?それぞれの動機を考察
森川家は怪しい人物だらけです。
1話の犯人候補は以下の通りです。
原口朝陽
栄治付きの看護師・原口朝陽は毎朝一番に栄治の様子を見に行っていたのに、あの日に限って遅刻してきた。
栄二が亡くなる日の朝にバッカスが吠えた相手は朝陽?
森川富治
栄治の兄である森川富治は、栄治から「命」という返しきれない恩を受けていた。
相続放棄などして返したが、返しきれないことに苦しんで栄治を殺した?
森川拓未
栄治とは仕事上のライバル関係。
新薬の鎮痛剤を栄治に反対されたから殺した?
森川雪乃
夫である拓未を出世させるために、栄治を殺した?
原口朝陽に何か口止めしている。
森川金治
栄治の父親で、遺言状が無効なら栄治の財産をすべて相続できる立場にいる。
森川真梨子
栄治を殺して派閥争いを終わらせ、息子の拓未を出世させたかった。