お金大好き弁護士・剣持麗子(綾瀬はるか)の元カレ・森川栄治(生田斗真)は「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という謎の遺言状を残して死亡。
果たして森川栄治は自殺か?他殺か?
そして真犯人の驚愕の目的とは?
当ページではドラマ『元彼の遺言状』の原作あらすじネタバレをまとめています。
もくじ
- 1 『元彼の遺言状』原作とは?
- 2 『元彼の遺言状』原作あらすじネタバレ
- 2.1 お金で愛情をはかる女・剣持麗子
- 2.2 元彼の遺言状
- 2.3 あなたを殺人犯にしてあげる
- 2.4 いざ、犯人選考会へ
- 2.5 麗子は社長・副社長・専務の三者誰にとっても邪魔にならないプランを提案
- 2.6 森川紗英が登場
- 2.7 元カノの遺産分与の会【軽井沢の物件の引き渡し】
- 2.8 栄治の遺言書が入った金庫が盗まれて、村山弁護士が殺された
- 2.9 金庫を盗んだ犯人は?【麗子の考察】
- 2.10 麗子が拓未との浮気を雪乃に疑われる
- 2.11 麗子が犯人(篠田)の代理人であることが警察にバレる
- 2.12 雪乃の自白
- 2.13 栄治の兄・富治の話
- 2.14 栄治はインフルエンザで死んだのではなく他殺だった
- 2.15 剣持麗子の兄・雅俊の話
- 2.16 篠田が麗子をクビにする
- 2.17 銀治が盗まれた金庫を見つける
- 2.18 麗子、復活!
- 2.19 麗子が銀治の代理人になる
- 2.20 金庫に入っていたのは2通のDNA鑑定書
- 2.21 犯人はこの人しか有りえない
- 2.22 刑務所に入った麗子を救った意外な人物とは?
- 2.23 エピローグ
- 2.24 堂上の話
- 2.25 栄治が珍妙な遺言を残した理由
- 3 真犯人は2人いて二重構造の事件だった
- 4 『元彼の遺言状』登場人物
『元彼の遺言状』原作とは?
ドラマ『元彼の遺言状』の原作はは著者・新川帆立の同名小説。
著者の新川帆立さん自身が現役弁護士(受賞当時)であることもあり、法律を熟知しているからこその説得力のある描写は圧巻。
「犯人捜しのミステリーは数多くあれど、犯人を仕立てあげるミステリーは初めて」と評価され、第19回『このミステリーがすごい!』大賞の大賞を受賞しました。
国民的人気女優・綾瀬はるかさんが、お金という欲望に忠実な敏腕弁護士役を演じます。
意外にも綾瀬さんの弁護士役は、これは初めてです。
物語は、ナルシストの御曹司・森川栄治(生田斗真)が「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」と謎の遺言状を残して死亡したところからスタート。
三か月だけ付き合った元カノで敏腕弁護士・剣持麗子(綾瀬はるか)は、篠田(大泉洋)の代理人となって遺産を得ようとしますが、栄治の顧問弁護士が殺され遺言状が入った金庫が盗まれます。
続編に『倒産続きの彼女』があります。
事務所の後輩・美馬玉子が主人公で、剣持麗子も登場します。
『元彼の遺言状』原作あらすじネタバレ
『元彼の遺言状』原作あらすじネタバレをします。お金で愛情をはかる女・剣持麗子
剣持麗子(綾瀬はるか)は恋人・信夫(キャスト不明)のプロポーズを断った。
その理由は、信夫が持ってきた婚約指輪がたった42万円ぽっちだったから。
こんな小さくて安い指輪でプロポーズするなんて、私に対する侮辱だ!
麗子は「お金がないなら、内臓でもなんでも売って高い指輪を買いなさいよ」と言い捨ててその場を立ち去った。
麗子の職業は弁護士。
ハードワークで有名な山田川村・津々井弁護士事務所に在籍しており、24時間体制で働いて高収入を得ている。
ところが事務所のボス・津々井(浅野和之)が、去年は400万円だった麗子のボーナスを250万円ぽっちにカット!
麗子は「私はお金が欲しくて働いているの!こんな事務所辞めてやる!」と言い捨てて飛び出した。
ボーナス額が少ないぐらいで仕事を辞めるなんて、狂気の沙汰と思われるかもしれない。
しかし麗子はただお金が欲しいという気持ちに素直なだけであり、欲しいものを手に入れたいだけだった。
元彼の遺言状
麗子はプロポーズの日以降五日間も信夫から連絡がないことに腹を立てていた。
そんな中、麗子の元恋人・森川栄治(生田斗真)が1月31日に亡くなっていたことが判明。
栄治は麗子の2つ上だからまだ30歳に過ぎない。
麗子は、栄治のゼミの先輩・篠田(大泉洋)と会う。
なんと栄治は森川製薬の御曹司で大金持ちで、以下の奇妙な遺言状を残していた。
僕の財産は僕を殺した犯人に譲る。
犯人の特定方法については、別途、村山弁護士(笹野高史)に託した第二遺言に従うこと。
死後、三カ月以内に犯人が特定できない場合、僕の遺産はすべて国庫に帰属させる。
僕が何かの作為によらず市に至った場合も、僕の遺産はすべて国庫に帰属させる。
これは僕にとって犯人への復讐だ。
与えることは奪うこと。
犯人は僕があげた財産で一生暮らすことになる。
つまり僕の支配の元で僕の亡霊に付きまとわれながら一生過ごすわけだ。
警察は信用していないので、森川家の幹部3人が「この人こそ犯人だ」と認めた人物を犯人とする。
- 森川金治(代表取締役社長)
- 平井真人(取締役副社長)
- 森川定之(取締役専務)
(中略)
僕は犯人が刑事罰を受けることを望んでいない。
だから、自分が犯人だという人はどんどん名乗りを上げるといい。
(中略)
それとは別に、僕を支えてくれた人たちに個別に財産をあげようと思う。
(元カノリストがあり、その中に麗子の名前もあった)
こんな風変わりな遺言は聞いたことがない。
しかも栄治の死因はインフルエンザで、殺されたわけではない。
この珍妙な遺言書の内容が動画で出回り、マスコミが森川製薬に殺到することとなった。
あなたを殺人犯にしてあげる
ここで篠田が意を決したように話し始めた。
「僕は亡くなる1週間前に栄治に会っている。その時僕はインフルエンザが治りたてだった。どうだろう、僕は栄治の遺産がもらえるかな?」
麗子:「お金欲しさに名乗りを上げるってわけね」
篠田:「僕はただ森川家で何が起きているか知りたいだけだよ」
※本心がつかみにくい篠田。
篠田:「麗子ちゃん、僕の代理人になってこの件を調べてくれないか。殺人犯の代理人と名乗れば、遺言のことや森川家のことを色々調べられるでしょう?依頼人としての僕の名前は出せないけど」
麗子は断るが、栄治の遺産が1080億円と知って考えを変える。
3分の1を遺留分で栄治の両親に取られたとしても720億円。
そこから相続税50%を引いても、360億円!
その半分を成功報酬でもらうなら、麗子の取り分は150億円!
麗子は篠田に宣言。
「完璧な殺害計画を立てよう。あなたを殺人犯にしてあげる」
いざ、犯人選考会へ
麗子は、犯人選考会に参加するために森川製薬の本社ビルへ。
栄治を殺した犯人かどうかジャッジするのは、森川金治社長と定之専務、平井副社長の3人。
栄治の財産が犯人に相続されるとなると、犯人が栄治の持ち分だった森川製薬の株式も相続することになる。
つまりこれは「犯人選考会」とは名ばかりの「新株主選考会」。
3人は、栄治に代わって会社の大株主になるであろう犯人が、はたして自分にとって得になる人物かどうかをジャッジするのだ。
ここで森川製薬の内情について補足説明する。
森川製薬には金治社長派と定之専務派で派閥争いがあり、平井は外部から派遣された雇われ副社長。
まず社長と専務は派閥争いしているし、外部から派遣された副社長は無能な血族を車外へ追放したいと考えている。
社内は大きく社長派と専務派、副社長派の3つに別れているのである。
一つの派閥にいい提案をすれば、必ずその他の派閥が反対するだろう。
つまり社長・副社長・専務の三者共に納得できるベストな提案をした者が、犯人=新株主に選ばれるのだ。
麗子は社長・副社長・専務の三者誰にとっても邪魔にならないプランを提案
そこで麗子はごく中道的で、社長・副社長・専務の三者誰にとっても邪魔にならないプランを提案。
まず篠田を依頼人Aとし、インフルエンザを故意に栄治に移して死に至らしめた殺人犯だと説明した。
そして「私のクライアントが犯人(新株主)となったあかつきには、平井副社長の息のかかった部門に新組織を発足させ、※マッスルマスターゼットの販売部隊を置きます」と約束した。
※マッスルマスターゼット=森川製薬の期待の新製品として、定之専務が進めているプロジェクトで筋肉補助薬。
麗子の案ならば以下のように、社長・副社長・専務の三者共に利益があるはず。
金治:専務との勝負を先延ばしにできるのが嬉しい。
定之:功績をかすめとられたことになるが、販売にこぎつけられないという最悪の事態は避けられる。専務派が主導したプロジェクトである以上、平井にも金治にも恩を売れる。
平井と金治は「君のクライアントが犯人の可能性が高い」と認めたが、定之は返事を保留してきた。
とは言え、三人中二人のオーケーをもらったので、一次選考は通過。
森川紗英が登場
麗子は大学時代に栄治と3カ月だけ付き合ったのだが、最初は栄治の猛アタックから始まった。
麗子は身なりや物言いからたいていの男に「怖い」と思われていたが、栄治は「麗子ちゃんみたいな人が一番優しいんだ」と言った。
結局3カ月後に栄治が浮気して別れたのだが……。
麗子がカフェテリアに行くと、「あなたが剣持麗子ね!あなたも栄治さんの元カノなのね!」と若い女が仁王立ちで睨みつけた。
女の名前は森川紗英(関水渚)で、栄治の従妹(社長である金治の姪・定之の娘)だった。
紗英は大声でまくしたてる。
「あなた栄治さんの元カノのくせに代理人になって金儲けしようとしているのね!」
・楠田優子
・岡本恵理奈
・原口朝陽
・後藤藍子
・山崎智恵
・森川雪乃
・玉出雛子
・堂上真沙美
・石塚明美
麗子は思う。
栄治が死んで確かに悲しい。だけどそれとお金儲けは別のエンジンで動いている仕組みのような気がする。栄治の死が悲しいから、栄治の死に関する仕事をしてはならないという風にはつながらないのだ。
紗英が栄治に対して、親戚関係を超えた特別な感情を抱いているのは明白だった。
紗英は麗子に、元カノの遺産分与の会【軽井沢の物件の引き渡し】に参加するのか聞いてきた。
麗子にとって元カノとして相続する1,000万ぽっちより篠田の代理人の報酬の方がよっぽど魅力的だったが、
専務の定之を懐柔するために定之の娘・紗英に近づくことにした。
元カノの遺産分与の会【軽井沢の物件の引き渡し】
麗子は、紗英と一緒に元カノの遺産分与の会【軽井沢の物件の引き渡し】へ。
この回には栄治の元カノたちが集結する。
原口朝陽(森カンナ)は、栄治付きの看護師だったが、最後の方は恋人同士だったとのこと。
森川雪乃(笛木優子)は、栄治と付き合っていたが、拓未に乗り換えて結婚したとのこと。(それで苗字が森川なのだ)
栄治の顧問弁護士・村山によると、その他の元カノは連絡がつかない。
金治が玲子の上司・津々井弁護士を顧問にした。
津々井のミッションは、遺言の有効性を否定して金治に遺産がいくようにすること。
金治の第一希望は、遺言の有効性を否定することだったのだ。
栄治の遺言書が入った金庫が盗まれて、村山弁護士が殺された
そんな中、栄治の遺言書とその他書類が入った金庫が盗まれた。
そして栄治の代理人・村山弁護士(笹野高史)が何者かに毒を盛られて殺された。
金庫を盗んだ犯人は?【麗子の考察】
金庫を盗んだ犯人として、一番怪しいのは金治夫婦だ。
金治は遺言を無効にしたいと考えているからだ。
しかし金治は金庫が盗まれたと知って激高していたので、犯人とは考えにくい。
しかし富治にとって栄治は命の恩人。
財産を全部栄治にあげているので、こちらも考えにくい。
副社長・定之はどうか。
栄治の遺言状が執行されて都合の悪い人物が新株主になったら困るという理由で、盗んだ可能性はある。
しかし栄治の遺言がなしになると、森川製薬の経営上てきたい関係にある金治夫婦が栄治の遺産をすべて相続するから、面白くない展開のはずだ。
拓未はどうか。
栄治が死んで一番得をしたのは拓未かもしれない。
富治は経営に興味がないし、栄治がいなくなった今森川製薬のトップの座は決まったようなものだ。
しかしそれなら、なおさらわざわざ遺言書を盗む理由がない。
麗子が拓未との浮気を雪乃に疑われる
拓未の妻・雪乃が麗子に拓未の手帖を見せる。
そこには「1月29日 20時 帝国ホテル 剣持さん」と書かれていた。
1月29日と言えば、栄治が死んだ日の前日。
しかし麗子は栄治に会っていない。
雪乃は麗子と拓未の浮気を疑った。
雪乃いわく、最近自宅に無言電話がかかってきたりポストにナイフが入っていたりするとのこと。
麗子が犯人(篠田)の代理人であることが警察にバレる
警察が麗子に事情徴収に来た。
警察は「あなたは森川栄治さん殺しの犯人選考会に、犯人の代理人として参加しているのですか?」とズバリ核心を突いてくる。
麗子は「職務上のことは答えられません」と反論するが、一体どこから犯人選考会のことが漏れたのか?
また今まで栄治は病死と断定していた警察が、どうして殺人の線で捜査しているのか?
栄治がインフルエンザで病死したのは死亡診断書から明らかなのに……。
麗子は朝陽が何か警察に話したのかもしれないと思い、会いに行く。
朝陽は「麗子さん、あなたの方から来てくれたのですね」とまるで麗子と会うことを予見していたかのような口ぶり。
以下、朝陽の話。
急いで駆け付けると、浜田医師と真梨子・雪乃がいた。
朝陽は栄治のエンゼルケア(亡くなった後の体の清掃)を担当したが、栄治の左もも付け根に注射痕があるのを見つけた。
しかし浜田医師はそんな場所に注射した覚えはない。
警察が栄治の死を「病死」から「殺人」に切り替えて捜査したのは、この朝陽の発言が理由だったのだ。
朝陽は「麗子さん、お願いです。私と一緒に栄治さんを殺した犯人を見つけて欲しいんです」と言った。
しかし麗子は篠田の代理人である以上、栄治の死因がインフルエンザ以外にになるのはダメージが大きい。
朝陽は、麗子が富治に犯人選考会の代理人であることを話しているのを盗み聞きして、警察にチクっていた。
朝陽は「もし私の申し出(栄治を殺した真犯人を見つけること)を断ったら、“剣持麗子は殺人犯に被害者の遺産を渡そうとする悪徳弁護士です”と流すわ」と笑った。
これで麗子は朝陽に協力して「真犯人探し」をせざるを得なくなった。
ただし真犯人が見つかっても遺産は渡さずあくまでも篠田が受け取るという条件で。
雪乃の自白
話し合いの末、麗子と朝陽は雪乃の家へ。
麗子が「栄治を殺した真犯人を探している」と伝えると、雪乃の様子がおかしくなった。
そして遂に「私が殺したんです。栄治さんはマッスルマスターゼットを自分に投与して死んだのよ」と自白。
マッスルマスターゼットとは、現在定之が進めている森川製薬から発売予定の遺伝子レベルで筋肉を増強する薬だ。
しかしどうして栄治がマッスルマスターゼットを自身に投与したのか?
雪乃は栄治を捨てて拓未と結婚したが、うつ病で苦しむ栄治が気になり毎朝早朝に栄治の様子を見に行っていた。
そして1月30日早朝にも訪れると、栄治は亡くなっていて手にマッスルマスターゼットの注射器を持っていた!
雪乃はすぐに栄治がマッスルマスターゼットを自分で注射したと思った。
麗子が「栄治は自分で打ったんでしょう。どうして雪乃さんのせいになるの?」と聞くと
「栄治さんと別れる時にまさかうつ病のせいとは言えなくて、筋肉のない男は嫌いと言ったのです」と雪乃。
予想よりもずっとアホらしい理由に、驚く麗子。
しかし栄治は本当に真剣に悩んでいたらしく、朝陽を口説いた時も「俺、筋肉ないけどいいかなあ」と確認したとのこと。
雪乃は「警察に出頭する」と言った。
今まで言えなかったのは、マッスルマスターゼットに副作用があるとわかったら夫である拓未の仕事に影響が出るからだった。
雪乃の言うことが真実なら、栄治はインフルエンザではなくマッスルマスターゼットの副作用で死んだことになる。
しかし食事も満足にとれない状態だった栄治が、筋肉増強剤など打つだろうか?
栄治の兄・富治の話
大学教授の富治(生田斗真)は、ポトラッチ論を麗子と朝陽に話す。
それは贈り物を何度もし合って、最終的に返せない贈り物で相手をつぶすという方法。
富治は「栄治は自分が殺されると予見していた。そしてポトラッチ論で犯人を殺そうとした」と言うが、死ぬ数日前にそんなに正確に予見できるものなのか?
富治は「拓未が犯人だ」と主張。
その理由は、拓未と村山弁護士が何度も栄治を訪ねてこそこ話をしていたから。
栄治が死ぬ直前、1月27日の夜は拓未・村山弁護士・栄治の3人で3時間も話し合っていた。
1月27日と言うと、1通目の遺言が作成された日だ。
そして翌28日には、2通目の遺言が作成された。
しかし肝心の動機はわからないと言う。
単に栄治と拓未が仕事上のライバルだったからという理由だけだ。
栄治はインフルエンザで死んだのではなく他殺だった
ここで麗子が気づく。
栄治の注射痕は左ももにあったが、左利きの栄治なら右ももに注射するはずだ!
つまり栄治は他殺。
栄治の元カノの雪乃は栄治が左利きと知っていたはず。
それなのに自首したのは、夫の拓未をかばっている?
剣持麗子の兄・雅俊の話
麗子が探偵を使って調べたところ、「1月29日 20時 帝国ホテル 剣持さん」の「剣持さん」は麗子の兄・雅俊だった。
拓未は雅俊のゼミの後輩で、年に一度会う間柄だった。
頻繁に会うようになったのは、雅俊が医薬品の認可を統括する部署に異動になってから。
拓未がマッスルマスターゼットの開発プロジェクトを進めていたのが理由だ。
ゲノムゼットは、ゲノム編集に関する先進的な技術を持つ会社だ。
拓未は相当いい条件で株式譲渡契約をまとめた。
そして森川製薬とゲノムゼットの共同開発でマッスルマスターゼットを開発した。
こんなにスムーズに開発できたのは、拓未がゲノムゼットの株主だったから。
そしてゲノムゼットは、栄治と拓未の会社だった。
1月29日も雅俊は拓未と会った。
拓未は「株主の共同保有者である栄治が変な遺言をしたせいで、ゲノムセット株式会社の株式が国庫に帰属してしまう。1つの会社の株式の半分だけが国の所有物になっても面倒だから、僕の分も国庫に帰属させる」と言ったとのこと。
麗子は耳を疑う。
確かに栄治は変な遺言をした。そしてゲノムゼットの株式も栄治の遺産に一部だから、その遺言に定められたとおりに処理される。
しかし遺言の内容は犯人が見つからなかった場合のみ国庫に帰属させるというのもだったはず。
拓未が29日に雅俊に会った理由は、ゲノムゼット社の株主が変更になるけれど、新薬の許認可は予定通り下して欲しいという根回しだった。
拓未はライバル会社の息のかかった企業が邪魔してこないように、2~3カ月は奔走していたようだ。
疑問なのが、拓未が栄治の遺産を国庫に帰属させることを前提に動いていたことだ。29日と言えばまだ栄治が亡くなる前で、犯人が見つかるかどうかわからないはずだ。
病死か事故死だと踏んで、犯人など見つからないと思っていたのか?
拓未のアリバイだが、30日の午前零時まで雅俊と一緒だったから、同日の2次までに軽井沢の別荘につくのは難しい。
つまり拓未は白。
篠田が麗子をクビにする
翌日、麗子は篠田に会ってこれまでの経緯を説明した。
具体的には、栄治はインフルエンザでの病死ではなく、マッスルマスターゼットの副作用で死んだ可能性が高く、利き手の状況からすると他殺の線が濃厚であること。
栄治はゲノムゼットの株主だから手元にマスターゼットを持っていてもおかしくない。
最も怪しいのは拓未だが、アリバイがある。
麗子が「誰が殺したかなんてどうでもいいのよ」と言って、「ええっ」と心底驚く篠田。
麗子:「私たちが知りたいのは殺害方法だけでしょう?どうする?今まではインフルエンザで殺したと主張してきたけれど、マッスルマスターゼットで殺しましたと変える?」
篠田:「麗子ちゃん、栄治を殺した犯人が気にならないの?」
麗子:「それは気になるけれど、それより大事なことがあるでしょ」
麗子の作戦は以下の通り。
拓未のアリバイ崩しができれば、平井専務のところに行って「お宅の息子さんと私のクライアント(篠田)、犯人にしたいのはどちらですか?」と詰め寄れる。これで唯一篠田を犯人と認めなかった平井を陥落できる!
それにしても栄治の遺言状が盗まれたままなのは手痛い。スキャンしたデータはあるが、元本のない遺言は効力が薄い!
篠田は「麗子ちゃん、もう終わりにしよう」と言った。
「僕はお金が欲しいんじゃない。栄治の身の上に起きたことを知りたいだけだ」
麗子は「何よ、それ」と言葉が続かない。
麗子:「目の前に150億円があるのよ。手を伸ばさないの?」
篠田:「君にはお金よりも大事なものがある人の気持ちがわからないんだろう?クライアントが望むことをできない弁護士はクビだ」
麗子は職業人としての自分が否定されたことに大きなショックを受ける。
クライアントのために必死にやってきたのに、感謝されこそすれ文句を言われる筋合いはない。
篠田がやりたいことは150億円を手に入れることではないのか?
犯人を名乗るというリスクを冒してまで、1円の得にもならない真実とやらを知りたいというのか?
銀治が盗まれた金庫を見つける
それから数日の間、麗子は無気力に過ごした。
久しぶりに郵便受けを見ると、信夫から手紙が来ていた。
金を工面してもう少し大きな婚約指輪を買ったという内容だった。
結局村山を殺した犯人も、金庫を盗んだ犯人も、金庫も見つかっていない。
そんな中、なんと銀治が「盗まれた金庫を見つけた人に5000万円を支給する」と発表した。
麗子は「なんで今更銀治が探しているんだろう?」と意味がわからなかった。
すると銀治が麗子を訪ねてきた。
麗子が篠田からクビを言い渡されたことを知った銀治は「今度は俺の代理人になってくれ」と頼んできた。
銀治は川底に沈んでいる金庫を見つけたのだが、指定暴力団のフロント企業・清洲興行の連中に邪魔されて困っていた。
麗子は「どうせあんたもお金以外のものが大事なんでしょ」と言って断った。
麗子、復活!
そこへ兄・雅俊の妻である優佳から電話がかかってきた。
麗子が雅俊に浮気をしないように釘を刺したことへのお礼の電話だった。
優佳:「麗子さんは案外優しいし、自分の善行を右から左へ忘れちゃうタイプなのよ」
麗子:「案外って」
優佳は「麗子さんは小学生の頃に“弱っちいお兄ちゃんを悪い人から守るために弁護士になります”という作文を書いたんでしょう」と言ってきた。
麗子は「そんなこと書いたかなあ」と、第一弁護士は弱い人を悪い人から守る仕事ではないと思う。
そうだ、法の前では皆平等。皆同じだけの権利がある。私はそんなことろが気に入っていたのだ。
だから私はどのような人間も等しく持っている権利を主張したいクライアントの力になりたいと思ったのだ。
お金とは別の物に価値を求めるクライアントに勝手に引け目を感じたのは私。
別にクライアントの気持ちに共感する必要はなく、彼らが求める声に耳を傾けプロとして応えればいいだけなのだ。
麗子、復活。
麗子が銀治の代理人になる
麗子は銀治の代理人を引き受けた。
翌日麗子は銀治と川岸に行ったが、やはり指定暴力団フロント企業・清洲興行が邪魔で金庫を引き上げられそうにない。
しかし暴力団がここまで人数を集めて金庫を引き上げたいとは変だ。他にもっと良いシノギがあるのに。
麗子は銀治のペンションへ。
銀治が森川家の経営から外れている理由について聞く。
美代は妊娠したが、銀治の父母に追い出されて姿を消した。
銀治は森川家に嫌気がさして、その日暮らしをするようになった。
金庫に入っていたのは2通のDNA鑑定書
麗子はヘリコプターを使って真上に金庫を引き上げた。
暴力団が横から騒いだが、横からでは手出しは出来なかった。
金庫は村山弁護士自身の弁護士番号、村山の憧れの人の弁護士番を入れると難なく開いた。
金庫の中には封筒が2つ入っていて、大きい方の封筒には栄治の遺言書と元カノリストが入っていた。
そして小さい方の封筒には以下のDNA鑑定のデータが入っていた。
・検体3と検体4:父子関係あり
なんと銀治と平井社長が親子!
なんと栄治と堂上亮が親子!
つまり栄治はお隣の堂上真佐美(数年前に死亡した堂上圭の妻)と不倫していたのだ。
銀治はDNA鑑定の結果を29日に栄治に伝えたとのこと。
第一遺言書が27日、第二遺言書が28日だから、29日に亮との親子関係を知った栄治は遺言書をさらに書き換えようとしていたわけだ。
しかし願いはかなわず、30日の未明には亡くなった。
犯人はこの人しか有りえない
栄治を殺したい人間がいるとして、瀕死の栄治をわざわざ殺すだろうか。
どうせその内死ぬのだから、静観して待つはずだ。
だがもし自分に不利な遺言に書き換えられてしまうとしたら?
書き換える前に殺すに違いない。
栄治が衰弱して死にそうな今なら、殺しても病死で片付けられる可能性がある。
万一疑われた時のために、栄治の手にマッスルマスターゼットの注射器を握らせておいたのではないか。
そうまでして栄治を殺したい人間は、堂上(野間口徹)しかいない。
堂上にとって亮が栄治の子供だと知られることは、数百億円もらっても嫌だったのだ。
亮にとって自分が唯一無二の父親なのに、いきなり栄治が父親を名乗って大金を落としたら堂山の立場がなくなる。
金庫を盗んだのは堂山で、目的は自分の妻の名前が書かれた元カノリストを闇に葬り去ることだった。
村山を殺した理由は、元カノリストに堂山真佐美の名前があることを知ってしまったから。
堂上にとって妻の浮気を知る人間がこの世にいるのが耐えられなかったのだろう。
そうなると、紗英が危ない!
紗英は元カノリストにコピーを持っているからだ。
麗子は銀治のベントレーを飛ばして紗英の元へ。
警察を呼んで無理に扉を開けさせたが、紗英は不在。
(この時点で麗子には公務執行妨害、強要罪などがかけられた)
紗英は堂上に呼び出され手に品川埠頭に向かっていた。
麗子は紗英に電話して「逃げなさい、堂上はあなたの命を狙っている」と警告するが、紗英が聞く耳を持たない。
麗子は警察に「聞いたでしょ!早く品川埠頭に行って!」と言うが、警察は動かない。
麗子はベントレーで飛ばしに飛ばして、品川埠頭へ急ぐ。
品川埠頭には、堂上と紗英がいた。
麗子は「離れて!堂上は栄治を殺した犯人だから」と叫んで、堂上のバッグを奪った。
バッグに毒物が入っていて、堂上は逮捕された。
刑務所に入った麗子を救った意外な人物とは?
スピード違反や住居不法侵入などの罪で、麗子は留置所に入れられた。
麗子の弁護を引き受けたのは津々井弁護士で、なんと麗子が悪態をついた言葉のお蔭で妻の異変に気付き病の早期発見につながったと感謝していたbのだ。
津々井は「見ててください!私は剣持先生を10日後には自由の身にしてみせます!」と言った。
エピローグ
亮は、拓未と雪乃が面倒を見ている。
育ての親が逮捕されたことはまだ理解できていない。
雅俊が留置所にいる麗子の面会にやってきた。
雅俊:「お前は父さんの自慢の娘だから心配して当然だ」
麗子:「私が父さんの自慢のわけないでしょ」
雅俊:「お前が小学生の頃に父さんに言った。私は外でいっぱい褒められるからお兄ちゃんを褒めてあげてと」
麗子:「私そんなこと言ったんだ」
堂上の話
堂上は真佐美の日記を読んで亮が自分の子供ではないと知ったが、自分の子供として育てる決意をした。
ところが1月29日に栄治が堂上を呼び出し、実子である亮に遺産を残したいと言った。
栄治は好意から言ったのかもしれないが、これを機に堂上は栄治に殺意を抱く。
堂上は1月30日の深夜に部屋に忍び込み、死体解剖しても発見されにくい塩化カリウムを栄治に静脈注射した。
そしてマッスルマスターゼットの注射器を栄治の手に握らせた。
栄治を殺すときは、どうせあと数日で死ぬ人間なのだから、その寿命を数日縮めてもバチは当たらないという悪魔の声に負けてしまった。
堂上は村山から亡き妻・真佐美の元カノとしての取り分を代わりに受け取るかと聞かれた時に、村山殺害を決意。
村山のたばこに動物用の治療薬を塗って殺した。
村山から元カノリストが金庫に入っていると聞いていたから、金庫ごと盗んで川に捨てた。
これらの供述から、堂上は栄治・村山殺しの罪で逮捕された。
驚くべきことに津々井が宣言した通り、麗子は10日後に留置所を出れた。
麗子は拓未に会いに行き、2人で話す。
堂上が逮捕された数日後に、金治社長、平井副社長、定之元専務の署名で、
「犯人選考会上、堂上を犯人としない」
という声明を出した。
いくら故人の遺志とは言え、殺人者に利得を与えるのは間違っているという判断らしい。
この判断が倫理的に正しいと世間から評価され、森川製薬の株価が上がった。
現在兄の富治の検体を使って、栄治と亮の親子関係を調査中。
もし親子関係が認められれば、珍妙な遺言書があっても、亮は2分の1の財産を受け取れる。
残りの半分は国庫に帰属させることになるだろう。
拓未:「亮と国庫で遺産を半分ずつにするわけですが、どのように半分にするのでしょうか?」
麗子:「安心していいわよ。ゲノムゼット社の株式は国庫に帰属させるように亮くんの弁護士に耳打ちしておいたから」
栄治が珍妙な遺言を残した理由
麗子は「栄治が珍妙な遺言を残した理由がわかったわ」と全ての謎を解き明かす。
森川製薬では昨今平井副社長の勢力が伸びていて、拓未は負けないように結果を出す必要があった。
そこで目を付けたのが、最新のゲノム編集技術を持っているゲノムゼット株式会社。
拓未は手持ちの金でゲノムゼット社の株式を買い占めた。
ところが株式を取得した直後から、指定暴力団のフロント企業である清州興業が「ゲノムゼット社の株式を売ってくれ」とうろつくようになった。
高いゲノム編集技術があれば、証拠が残らない殺人薬や最強傭兵が作れるからだ。
ゲノムセット社は以前指定暴力団の協力を得て人体実験を行っており、清州興業に脅されていた。
この脅しに耐え切れなくなり、拓未に安価で株を売却した。
本来ならゲノムゼット社が重大な欠陥を抱えていないか事前審査するべきなのだが、功を焦った拓未はそれを怠ってしまった。
こうして栄治と拓未の周りを指定暴力団がうろつくようになり、黒いうわさが流れた。
篠田の父が森川製薬との付き合いをやめたのは、この黒いうわさのせいだった。
栄治、拓未、村山弁護士は何度も相談して解決策を模索した。
3人の狙いは、ゲノムゼット社の株式を国庫に帰属させることだった。
財務局の管轄になってしまえば、指定暴力団も手出しできなくなるから。
拓未は株式が国庫に移転するまでの3カ月間を利用して、新薬マッスルマスターゼットの認可が滞りなく下りるように奔走した。
栄治が珍妙な遺言書を書いた理由は、すべて拓未を守るため。
もし今回のことが公になれば、調査を怠ってゲノムゼット社の株式を買った拓未のキャリアに大きな傷が付く。
そのため栄治は自分の命が短いことを利用して、拓未のミスを森川家や世間から隠蔽しようとした。
しかしいきなり財産を国庫に帰属させてしまうと、マッスルマスターゼットの発売に向けた官庁との調整が上手くいかない可能性があった。
そのため3カ月程度の準備期間が必要で、その期間拓未がコソコソ動いてもバレないように会社の人間の目を別に向ける必要があった。
そこで栄治は「僕の全財産は、僕を殺した人間に譲る」と奇抜な遺言状を書く。この遺言状のせいで社長と副社長、専務の3人による犯人選考会が開かれ、拓未の動きには目がいかなくなった。
栄治は、自分がピエロになっても、拓未と森川製薬の繁栄を願っていたのだ。
拓未:「あと1週間で僕と栄治の計画は完成します。マッスルマスターゼットの発売に向けての根回しが成功し、再来年には販売が開始します。
あとは麗子さんの判断に任せます。僕たちの企みを平井副社長たちに告げてもいい。その時は僕は潔く経営の舞台から降ります」
麗子は「私を今のうちに味方につけておりたらどうかしら?」と提案。
拓未は「あなたを僕の顧問弁護士にしろということですか!さずがは栄治の元カノだ」と驚きつつも、麗子の提案を受け入れた。
これで麗子は拓未も栄治の遺志も守ることができる。
麗子には1円の遺産も入らなかったが、満足だった。
帰ったら、信夫への手紙の返事を書こうと思った。
(FIN)
真犯人は2人いて二重構造の事件だった
栄治(生田斗真)を殺した犯人は、堂上圭(野間口徹)でした。しかし栄治は、犯人である堂上圭に遺産を残すために「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という遺言状を残したわけではありません。
この物語の面白さは、犯人が2人いるところにあります。
一人は栄治を殺した堂上圭。
もう一人は他ならぬ栄治自身です。
栄治がおかしな遺言書を残してピエロを演じたのには以下の2つの目的がありました。
- 指定暴力団に目を付けられている会社の株式を買った拓海(要潤)のミスをカバーするため
- 森川製薬の新製品・マッスルマスターゼットを無事に商品化するため
そうすれば拓未は指定暴力団から逃れて、マッスルマスターゼットを商品化できるから。
森川製薬の幹部3人(金治、平井、定之)はまんまと栄治に踊らされて、犯人選考会など開いて膨大な時間を使ったというわけ。
その間に拓未がこっそり動いて株式を国庫に帰属させる条件の元でマッスルマスターゼットの商品化を成功させたのです。
栄治の女性関係が事件の誤算を産んだ
栄治はとにかく女性関係が派手で、なんと堂上圭の妻・真佐美と不倫して息子の亮まで授かっていました。
これは堂上圭に恨まれても仕方なく、そんな堂上圭に「息子の亮に遺産を残したい」と言ってわざわざ火種を付けた栄治は、神をも恐れぬ人間なのかもしれません(^_^;)
とにかく栄治の当初の計画では殺される予定がなかったのにも関わらず、意図せず堂上に殺されてしまったというわけです。
『元彼の遺言状』登場人物
『元彼の遺言状』登場人物です。
メインキャスト
剣持麗子
剣持麗子(綾瀬はるか)は山田川村・津々井弁護士事務所に在籍する敏腕弁護士。
28歳で年収2,000万円近く稼いでおり、金に並々ならぬ執着を見せる。
元彼の栄治が死んだと聞いてもあまりショックを受けずに、篠田を犯人に仕立て上げるために全力で動く。
一見「金の亡者」のようにも見えるが、金は自分で稼ぐものというしっかりした考えも持っていて頼もしい。
とにかく目的が「金」なので、コミカルで笑ってしまう。
篠田敬太郎:大泉洋
栄治の大学時代のゼミの先輩。
背が低く腹が出ていて目が細い。
ドラマ版では、謎の依頼人として登場する。
森川栄治:生田斗真
剣持麗子の大学時代の元彼で、重度のうつ病で30歳の若さで亡くなった。
根っからポジティブなナルシストだったが、亡くなる前は誰かに監視されていると言って怯えていた。
軽井沢の別荘で一人寂しく死亡したので、死因がわからない。
信夫:キャスト不明
麗子の恋人で交際歴1年。
原作では電子機器メーカーで研究開発職に就いている。
ホームベースのような角ばった顔で、得意料理はチャーハン。
42万円の指輪を買って麗子にプロポーズするも、「私への愛情は世間の平均(42万円)なの?その程度の愛情の男に私の人生を売り込む気はないの」とフラれた。
山田川村・津々井弁護士事務所
古川:キャスト不明
麗子の1年下の後輩弁護士
彼女に200万円ちょいのハリー・ウィンストンの指輪をプレゼントしてプロポーズした。
津々井君彦:浅野和之
剣持麗子が勤める弁護士事務所の創設者。
たった1人から初めて日本最大の法律事務所まで育て上げた
柔和な印象の60歳手前の弁護士で、年収3億円。
剣持家
剣持雅俊:キャスト不明
剣持麗子の兄で、厚生労働省に勤めている。
剣持優佳:キャスト不明
剣持雅俊の婚約者。
小ぶりの豆大福みたいな顔。地味顔の極致。
雅俊の浮気を疑う。
森川製薬
森川銀治:キャスト不明
栄治のおじで、森川家のアウトロー。
名前の売れた動画職人。
森川金治(もりかわ・かねはる):佐戸井けん太
森川製薬の代表取締役社長。
質実剛健な経営を望んでいる。
森川定之:キャスト不明
金治の姉の婿で、影が薄い。
新規事業や新薬開発に意欲的。
平井:キャスト不明
森川製薬の雇われ経営者。
森川製薬の大株主であるリザード・キャピタルから派遣された。
一見してカリスマとわかる風貌をしており、日焼けした精悍な顔をしている。
森川紗英:関水渚
栄治のいとこで、定之の娘。
栄治に憧れていて、元カノの剣持麗子に敵意を持っている。
原作では長く伸ばした髪の毛はラーメンのようにカールが取れかかっているし、骨ばった体が薄ピンク色のワンピースの中で泳いでいる。
バサバサとしたつけまつげが和風の顔を際立たせている。
森川富治:生田斗真(一人二役)
栄治の兄で学者。
背の低い不格好な男。
救世主ベビーの栄治から骨髄移植を受けたので、富治にとって栄治は命の恩人。
森川製薬の株を1つも持っていないのは、全部栄治にあげちゃったから。
ドラマでは生田斗真が栄治と富治の両方を演じる。
森川拓未:要潤
栄治のいとこで、ジャガイモのような顔で実直な印象。
野心家でキレ者。
森川製薬の経営企画部で新規事業課の課長を務めている。
父は定之専務。
森川雪乃:笛木優子
栄治の元カノで、儚げな雰囲気の色白の美人。
森川真梨子:萬田久子
雪乃の母。金治の姉。
栄治の叔母で森川製薬の専務。
堂上家
堂上圭(どうじょう・けい):野間口徹
森川家の隣に住む獣医。かっこよくてオシャレ。
紗英のお気に入りで、息子の亮と2人暮らし。
堂上真佐美(どうじょう・まさみ):キャスト不明
堂上の妻で、4年前に亡くなった。
医師と看護師
浜田先生:キャスト不明
栄治の主治医。
原口朝陽:森カンナ
栄治付きの看護婦で、途中から栄治の彼女となった。
黒い短髪で丸顔に丸い目の愛嬌のあるハツラツとした健康的な美人。
弁護士
村山権太(むらやま・げんた):笹野高史
栄治から奇妙な遺言状を託され、醜い相続争いの渦中で奮闘する顧問弁護士。