愛する家庭に寄生するパラサイト不倫!
ヒロインは、毒親に育てられたがゆえに極端に自己肯定感が低く、危うい純粋さで自ら泥濘(ぬかるみ)へと突き進んでいきます。
なんと、愛する不倫相手の家庭の悩みを解決するために、不倫相手の妻と息子に近づいていくのです。
不倫相手の悩みが解決すれば、自分と結婚してくれるのだと信じています。
不倫相手の妻と息子は、ヒロインの奥深い優しさに全信頼を置くようになってしまい……!
この記事では、『泥濘(ぬかるみ)の食卓』の原作情報やあらすじ、最終回予想などについてまとめています。
『泥濘の食卓(ぬかるみのしょくたく)』原作
『泥濘の食卓(ぬかるみのしょくたく)』の原作は、伊奈子によるSNSで話題沸騰の同名漫画です。
真っ白な純粋さが怖い、前代未聞の純愛モンスターに、不倫家族が家族ごと侵されていくという恐怖のストーリー。
ヒロインはもちろん、登場人物全員が病んでいます。
『泥濘の食卓』登場人物
『泥濘の食卓』の登場人物をご紹介します。捻木深愛(ねじき・みあ):斎藤京子
捻木深愛(斎藤京子)は、本作のヒロイン。
スーパー「すずらん」の店員で、毒親の母親・美幸(筒井真理子)と2人暮らし。
父親(既に死亡)のDV、母親の言葉の暴力で、自己肯定感が極端に低くなった女性。
自分には何の取り得もないから、せめて人に優しくして嫌われなくないと思っている。
・バイト先の店長・那須川夏生(吉沢悠)と不倫しており、いつか結婚したいと本気で思っている
・毒親の美幸(筒井真理子)に親孝行するために、結婚した後も同居したいと考えている
・「わたしは好かれたい みんなに」が本音
捻木美幸(ねじき・みゆき):筒井真理子
捻木美幸(筒井真理子)は、深愛の毒親で、深愛と2人暮らし。
深愛に歪んだ愛情を持ち、自分から離れさせないために自信をなくすような言葉ばかり浴びせている。
・捻木家に嫁に来た時、夫、姑、舅にいじめられて呪った結果、3人共死亡させた(?)恐ろしい過去を持つ
那須川夏生:吉沢悠
那須川夏生(吉沢悠)は、スーパー「すずらん」の店長で、深愛の不倫相手。
妻の病気を理由に別れを切り出すが、深愛の純粋な優しさのせいでなかなか別れられない。
とはいえ、深愛の真っ白な純粋さをどこか怖いとも思っている。
過去に2人の女性と不倫した過去があるが、どちらも後腐れなく別れている。
・店長なのに、厳しい態度を取れない
・過去にアルバイトの女性2人に手を出したことがあるが、全てはシフトに入ってもらうためだった
那須川ハルキ:櫻井海音
那須川ハルキ(櫻井海音)は、夏生の息子で不登校。
理由は、幼馴染のちふゆ(原菜乃華)に「ハルキに〇イプされた」というとんでもない噂を広げられたから。
ちふゆのことは吐き気がするほど嫌いで、偶然出会った深愛の聖母のような優しさに惹かれていき、いつしか深愛と逃げて一緒になりたいとまで思うようになる。
・大好きな深愛が自分の父親である夏生と不倫していることを知り、夏生に殺意を抱くようになる
那須川ふみこ:戸田菜穂
那須川ふみこ(戸田菜穂)は、夏生の妻で、うつ病で引きこもり。
深愛はカウンセラーだと身分を偽ってふみこに近づくが、やがてふみこは深愛に絶対的な信頼を抱くようになる。
・夫の夏生が過去に浮気していたことに気付いている
・もしかして深愛と浮気しているのかも?とかすかに疑っている
尾崎ちふゆ:原菜乃香
尾崎ちふゆ(原菜乃香)は、幼馴染のハルキに異常なまでの執着を持っており、ハルキを手に入れるためなら手段を選ばない。
家が大金持ちで、月のこずかいは15万円以上(推定)、欲しい物は何でも買える超わがまま娘。
高校を卒業したら、親にハルキと暮らす家を買わせようと思っている。
・ハルキにフラれてから、ハルキに憎まれても、殴られても、怪我をさせられても……まるでゾンビのようにハルキを追いかけてくる
『泥濘の食卓』簡単なあらすじ
毒親に育てられた捻木深愛(ねじき・みあ)は、極端に自己肯定感の低い女性。
両親の「おまえはなんのとりえもないんだから、せめてひとにやさしくしなさい」というメチャクチャな教育を信じていて、人に嫌われるのが嫌で優しくする日々。
そんな深愛は、バイト先の那須川夏生店長が優しくしてくれたことがきっかけで、彼と不倫関係に。
明らかに不倫関係なのに、いつでも店長と結婚したい!と思っているのがまず怖い。
ところが、店長の妻のうつ症状が悪化したことを理由に、突然別れを告げられてしまいます。
自分が悪いところを直せば店長は帰ってくれると信じる深愛は、まさに純愛モンスター。
愛する店長の役に立つため、店長の息子や妻に接近するのです。
店長の奥さんのうつ病が治って、息子さんの不登校も直れば、店長と私は復活できる!(超アブナイ思考です)
その上、店長の奥さんにも息子さんにも幸せになって欲しい!と、妻と息子ともズルズル深い関係に……。
まさに、自ら泥濘(ぬかるみ)へと直進していくかのような行動は、不気味でぞっとします。
『泥濘の食卓』の見どころ
『泥濘の食卓』の見どころについて解説していきましょう。
ヒロインの動機は「嫌われたくない」
ヒロインの捻木深愛(ねじき・みあ)は、毒親の呪縛のせいで、人に嫌われたくないという思いが強い女性。
バイトのシフトなども笑顔で代わってあげるなど、人に利用されやすい女性です。
しかし深愛にとっては、人に嫌われることが何より怖いのです。
毒親の母親と2人で暮らしていますが、いつもニコニコへらへらご機嫌取り。
怒られたくない!という恐怖感と、これ以上心配をかけたくない!という後ろめたさから、常に隠し事をしています。
だから、もちろん夏生との不倫なんて絶対のシークレット!
深愛がこんな風になってしまったのは、今は亡き父親からのDVのせい。
母親は助けてくれるどころか、深愛をひたすらディスっては自分に従わせます。
実は、深愛は中学生のときに彼氏と駆け落ちをしたことがありました。
その時の負い目がいまだにあり、母親からの信頼も回復していません。
しかし、いつか夏生と結婚して母親とも同居することで恩返ししたいと考えているのです。(何故にここまで?)
夏生はうつ病の妻の介護のために深愛に別れを告げたのに、深愛はいつまでもその現実を受け止められません。
自分が何か変なことをしたから……と思い詰めて心身のバランスを崩し、バイトを辞めてしまうのです。
深愛が那須川夏生を好きな理由
深愛が那須川夏生を好きな理由は、こんな自分に優しくしてくれるからというかなりネガティブな理由。
父親から暴力を、母親から言葉の暴力を受けながら育った深愛はすっかり自己肯定感が低い女性に育ってしまったのです。
また、夏生が人の嫌がる仕事も率先してやるところも好きなようです。(しかし夏生はただ臆病で人に強く物を言えないだけ)
深愛の過去が気になる
母親の美幸によると、深愛は中学時代に男と逃げようとしたとのこと。
物語ではまだあまり深く描かれていませんが、親に嫌われたくないはずの深愛の駆け落ち話、気になります、、、。
相手の男はどんな人なのでしょうか?
那須川店長はサイテー男
那須川夏生店長は、一言で言うとサイテーです。
うつ病の妻の看護のために深愛を別れたまではいいのですが、深愛が仕事を辞めると「会えなくなるのは辛い」と抱きしめたりして、せっかくあきらめようとしている深愛を振り回します。
その結果、深愛が「店長の奥さんが良くなって、私と店長がまた付き合えるようになるにはどうしたらいい?」と考え始めてしまうのです。(完全にアブナイ思考です!)
夏生は、過去にもバイトの女の子2人に手を出しているクズです。
スーパーの店長として人を使うのが苦手な夏生は、たくさんシフトに入ってくれる優しい女の子を繋ぎとめるために体の関係を持っていたのです。
そんな夏生は、真っ白なほどピュアな深愛のそこが見えなくなり、恐怖を感じていきます。
深愛が那須川の妻に接近
深愛は、プロのカウンセラーだと嘘をついて、那須川の妻・ふみこ(戸田菜穂)に急接近して癒やします。
驚くべきことに、那須川の妻のうつ病はどんどん回復して深愛を信頼するようになります。
2人でお料理したり、食事に行ったり……。
やがて、那須川の妻にとって深愛はなくてはならないほど重要な人物に。
誰にも嫌われたくない深愛にとって、これ以上の展開はありません。
深愛が那須川の息子に接近
深愛が不倫している那須川店長(吉沢悠)には、息子・ハルキ(櫻井海音)がいます。
ハルキはある理由から不登校になっており、偶然出会った深愛に惹かれていきます。
深愛は、ハルキの悩み相談に乗るために、なんと自分の部屋に招き入れます。(ハルキの悩み事が他に漏れないように)
手料理をごちそうしたり、同じベッドに寝たりと、まるで新婚夫婦?同棲カップル?のようなことをされて、ハルキの深愛への思いは止まらなくなります。
もう一人のモンスター・尾崎ちふゆ
尾崎ちふゆ(原菜乃華)は、ハルキの幼馴染。
幼少期からずっとハルキのことが好きで、彼を独占するために「ハルキに〇イプされた」という噂を学校内で言いふらします。
ハルキへのバレンタインチョコに自分の髪の毛を入れるなど、こちらもヒロインに負けず劣らずのホラーな女性。
4巻で、遂にハルキは深愛に「一緒に遠くに行きませんか?」と提案。
自分はいい会社に入れるように頑張るし、深愛はカウンセラーを続ければいいと。猫や犬も飼って、他人にできるだけ会わないように生活したい。
いかにも、父親の不倫(しかも相手は自分が好きな深愛)やちゆきの暴走にうんざりしているハルキらしい発想です。
それに、深愛も悪い。ハルキに気がないくせに、母親に内緒で自宅にまで招き入れて手料理ふるまったり一緒にお風呂に入ったりベッドに寝たり!(ほとんど同棲?)ハルキが舞い上がってしまうのも、ホント仕方ない。
しかしそんな中、ちふゆに深愛と一緒にいるところを見つかってしまいます。
なんとちゆきはナイフを振り回し、ハルキはちふゆを止めようとしますが、ちゆきは階段から落下。幸い、命に別状はなかったのですが、ホント最悪な事態に。。。
「泥濘の食卓」最終回予想
「泥濘の食卓」5巻では、遂に深愛と那須川夏生の不倫関係が、職場であるスーパーすずらんのメンバーにほぼバレます。
ドンキで深愛と夏生がデートしているところが目撃されて、そのとき夏生が〇ンドームを買っていたところまで見られるんです。
当然夏生は負い詰まり、そのタイミングでハルキは高校を辞めたいと言ってきます。
夏生は「もうすべて忘れたい」と嘆きますが、深愛は「私のことも忘れたいのか?」と不安に……。(薄情な夏生のことだから、そうかもしれません)
さらにここにきて、夏生の妻・ふみこがいよいよ夏生と深愛の不倫を疑い始めます。
もう、夏川家が戦慄の状態っていうか(^_^;)
「泥濘の食卓」5巻ラストで、深愛は母親の美幸に夏生との将来を考えていると言ってしまいます。
正直、那須川の妻や息子にまで近付いている中、どの口が言えるの?と不思議で仕方ないのですが、深愛の中では全ては那須川夏生のために動いているといった感じなのでしょうね。
- ふみこに近づくのはうつを治してあげるため→那須川が喜ぶ+自分も人に優しくしたい
- ハルキに近づくのは悩みを解決してあげて不登校を直すため→那須川夏生が喜ぶ+自分も人に優しくしたい
「那須川のため」というのと、深愛の「人に優しくしたい。誰にも嫌われたくない」という思いが相まって、とんでもない泥沼になってきています(^_^;)
深愛が好きなのは、あくまでも那須川一人なのです。そんな中でも、人に嫌われるのが怖い深愛はふみこやハルキに本気で心を尽くしてしまうため、2人はまんまと深愛に心奪われてしまっているのでしょう。
最終回の見どころは、深愛と那須川の不倫がわかったとき、那須川の妻・ふみこと深愛の母・美幸がどうするか?
ふみこはまた引きこもり、うつが再発するのでしょうか?美幸は一人娘の深愛を繋ぎ止めるためにありとあらゆる洗脳の言葉を深愛に浴びせそうです。夏生を呼び出して脅すぐらいはやるでしょうね。。。義母や義父に行った呪いもやるのでしょうか?
そんな怨念じみた展開のなか、主人公・深愛の心理的な成長を期待したいです。きっと、夏生は尻尾を巻いて逃げ出すでしょうから。
せめて、深愛にハルキやふみこを深く傷付けたことを理解してほしい。
深愛は、以下の3つの願いを持っていますが、それは決して両立できない思いだから。
ふみこさんやハルキくんにも幸せになって欲しい
みんなと仲良くしたい!誰にも嫌われたくない
ハルキもちふゆの件で相当追い詰まっているから、もしかしたら父親を殺そうとするかもしれないですね、、、。実際に、ハルキは深愛が自分以外の男と子供を作るつとりならソイツを殺す!と思ってますからね。家族崩壊は避けられない結末かと予想します。