『女系家族(2021)』【第二夜】あらすじネタバレ!終わり方が米倉涼子版とは全然違う!

『女系家族(2021)』【第二夜】のあらすじネタバレをまとめています。

遺産53億円を残して亡くなった社長・嘉三(役所広司)の子供をみごもっている文乃(宮沢りえ)。

女系家族の3姉妹とおばは、文乃の家に上がり込みとんでもない嫌がらせをおこないます。

この後、文乃が大奮起。

嘘のように元気になり、無事に出産し、意外過ぎる切り札を持って矢島家へ乗り込んで来るのでした。

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『女系家族(2021)』【第二夜】ネタバレ



第1夜をおさらい

謎の愛人・浜田文乃(宮沢りえ)が亡き当主・矢島嘉蔵(役所広司)の子どもを身ごもっていることが判明し、総領娘・藤代(寺島しのぶ)と次女・千寿(水川あさみ)、三女・雛子(山本美月)とおばの芳子(渡辺えり)は大騒ぎに。

藤代は、父親の愛人の子どもという存在を知り、父・嘉三の遺産53億円から大きく分け前を奪われるのではないかと不安になる。

しかしたとえ文乃が無事に出産したとしても、嘉三の子だという証拠がなければ1円ももらえないはず。


文乃が本気で怒る



妊娠によるつわりで倒れた文乃(宮沢りえ)は、大番頭の大野宇一(奥田英二)に「付添人さんに来てもらいたい」と頼む。

宇一は自分の愛人・小林君枝(余貴美子)を紹介し、君枝にこっそり文乃の部屋を探らせる。

宇一は文乃が何か隠していると踏んでいた。


文乃は妊娠高血圧症であることが判明。

母子共に危険な状態になる可能性が高いことを聞きつけた3姉妹とおばは、アポもなしに文乃の家へ。

千寿のかかりつけの医師を呼び、無理やり文乃に診察(流産?)を受けさせようとしたのだ。

3姉妹が帰った後、文乃は「ひとがおとなしゅうしているからって、バカにしやがって!」と本気の怒りを見せた。


おば・芳子が雛子を養女にしようと企む


おばの芳子(渡辺えり)は雛子(山本美月)を養女にしようと企む。

自分の店の経営が火の車だから、雛子の遺産を当てにしようというわけだ。

しかし雛子は芳子の本性を見抜いていて、のらりくらりとかわした。


藤代が宇一を疑う


3姉妹は全員が山林を欲しいという考え。

皆に内緒で梅村(伊藤英明)と山林を見に行った藤代(寺島しのぶ)は、宇市が不正な財産目録を作成していると疑う。

嫌疑をかけられた宇市は「ヤバい」と思いつつも、次の手を考えていた。


良吉の計画


at良吉と千寿の寝室

千寿の婿・良吉(長谷川朝晴)はやはり宇市が怪しいと言い出す。

次期社長候補の良吉は、棚卸しの数が合わないことに気が付いたのだ。

しかし今は決して言わない。

遺産争いで孤立したくないからだ。

その代わり、良吉には計画がある。

矢島商店を売り払って経営を藤代に任せ、自分たちは新会社の社長と専務に収まるという計画だ。

「僕の辞書に和解の2文字はない」とクールに言い切る良吉。

矢島商店の経営を藤代に任せても、利益の半分の3分の1はもらえる。

そして新会社を作った後に宇市の横領の抜き差しならない証拠を掴んで倍返しする。


文乃が急に強気になる


宇市の家に君枝がやってきた。

「付添人はもう嫌や」と話す。

その理由は、文乃の様子が不気味だから。

文乃は矢島家の女たちが見舞いに来てから一転して強気になり、金に糸目を付けずに良いと言われた薬を飲んでメキメキと元気になっている。

嘉蔵の写真の前に種貸人形(安産の神)を飾り、ご飯を供えている。

それを瞬きもせずに見ていたと思ったら、ニターッと笑う。

「気持ち悪い」と君枝。

君枝は文乃の部屋で白い封筒を発見したが、後に探したらなくなっていた。


三女の雛子が見合い相手と意気投合


三女の雛子(山本美月)が見合い相手の六郎と意気投合!

急に大人びた印象に変わる。


宇市が文乃にビビりあがる


宇一が文乃の家に行くと、確かに文乃は別人のように強気になっていた。

君枝のことを「あんた」と呼びつけ、宇市のことを「番頭」と呼び捨てに。

文乃にビビりあがった宇一は、尻尾を巻いて逃げ出した。

この一件で宇市は「文乃」から「矢島家の人間」へターゲットを変えた。


宇市の標的1:藤代


宇市は、藤代の交際相手・梅村(伊藤英明)について調べ上げる。

非嫡出子として生まれた梅村は、実は金に露骨なまでの執着を持つ男だった。


そんなある日、いつもの宿で待ち合わせをする藤代と梅村。

遂に梅村は「500万円ほど都合してくれ」と本性を現す。

梅村は帰ってしまい、梅村が自分と結婚する気がないとわかった藤代は泣き崩れる。


そこへ宇市が登場。

宇一は、藤代が色仕掛けで財産分けに有利な工作をしたと言いがかりを付けた後に、山林の分け前を多く藤代に有利な山を渡すから不正な財産目録には目をつぶってくれと頼んできた。

その上、財産目録には出ていない山については半々の取り分でとずうずうしく頼んできた。

藤代は宇市の申し出を受けるしかなかった。


宇市の標的2:良吉


宇市は良吉が純益率を割り引いていることを指摘する。

良吉は「それは宇一さんが教えてくれたことじゃないですか」と反論するが、宇市は聞く耳持たず。

さらに良吉が新会社を立ち上げようとしていることまで指摘してきた。(地獄耳?)

これで次女の千寿も宇市に従わざるを得なくなった。


宇市の標的3:おばの芳子


宇市はおばの芳子に会う。

「掛軸が見つかった。このままでは雛子の取り分になる。そこで掛軸を売ってしまい、その取り分を芳子に差し上げる。私は口止め料として取り分の三分の一を貰う」と話す。

芳子は大声で笑って快諾。


文乃が男の子を出産


遺産相続についてひと段落し、あとは最後の親族会議を待つのみ。

3姉妹とおばはお月見を楽しみ、宇市はほっと胸をなでおろしていた。


そこへ文乃が無事に男の子を出産したという知らせが入る。

しかも文乃は、親族会議の前日に矢島家の面々に挨拶したいと言っているという!!!


この親族会議の前日にというのがミソ。


薬屋の奥さん・出目金が大活躍


文乃は「住吉区役所に出生届を出して、丹波の役所に行って新しくできた戸籍謄本を取ってきて欲しい」と薬屋の奥さんに頼む。

実は嘉蔵は、生前に丹波の役所に「文乃の胎児」の認知手続きを出していたのだ。

それがあれば子どもは法的に嘉三の子として認められる。

しかし文乃は産後で体力がない上に身寄りがなく、薬やの奥さんにすがるしかなかった。

薬屋の奥さんは快諾した。


文乃の逆襲


文乃は子どもを君枝に預け、薬屋の奥さんから書類を受け取って矢島家へ。

無事に嘉三の子供を出産し、嘉三の言いつけ通りに嘉夫と名付けたと報告。


「法律的証拠がなければ認められません」と藤代。

文乃は「その法律的証拠を本日はお見せできます」と認知届と戸籍謄本を渡す。


認知届と戸籍謄本は法的に有効。

父は嘉蔵・母は文乃と記されている。

「お腹の子ども=胎児が認知されるなんて、そんなことありますの?」と絶叫する藤代。

嘉夫と嘉蔵は親子と認めざるを得ない」と書類を読み上げる宇市。


文乃は、認知は生前の嘉蔵がすべて手配し、自分は判をしただけだと話す。

嘉蔵から「子どもを産むまでは決して何も言ってはならないときつく言われていた」と話す。

そして子どもを産んだら書類をそろえて、矢島家に行くように言われていたのだと。


「認知届を早くに知られたら、矢島家の面々に妙なことをされるかわからないという考えだったのだろう」と芳子。

藤代も千寿も雛子も嘉蔵を「こんなえげつないやり方、恐ろしいお父さん」と嫌悪する。


「そんなことはない、あんなに優しいお父さんのこと。もったいないことです」と文乃。

「いつも矢島の女にかこまれていた父は、世間とは違う考え方を持つようになったのかもしれない」と藤代。


文乃の子供・嘉夫の相続について話が始まる。

嘉夫の相続分は、嫡出子である3姉妹と同じく13億2千5百万円ほど。(嫡出子と非嫡出子の相続分は均等)


藤代は嘉夫(非嫡出子)の相続分を認めなかったらどうするのかと文乃に聞く。

息子の相続分をいただけない場合は、この認知届と戸籍謄本を盾に裁判所に持ち込んでと思っています」と覚悟を見せる文乃。


もう一通の遺言書


文乃は遺言書がもう一通あると差し出す。

宇市が読み上げる。

追記

文乃の胎児は、万に一つの間違いがなく私の子ども。

無事に出生の暁には、法の定めるところにより、嫡出子と均等の財産を相続すること。

男児の場合は、成年に達するのを待ち、矢島家の暖簾を継ぎ千寿夫婦と共同経営を。

胎児が死産の場合、文乃への仕分けとして1億円と現在住んでいる家をさしあげる。


ひとつ、相続人各位。

相続後、藤代は別居し自分の道を見つけること。

雛子は相続分を持参金とし、他家へ嫁ぐべし。

当家又は分家への入り婿を迎えるなどこの上さらに女系を続けることは戒める。


ひとつ、万が一、私のしたためた別紙の財産目録と大番頭・宇市の手による財産目録が……。

そこまで読み上げると、宇市は急に言葉につまり正気を失う。


宇一の不正がバレる


良吉が続きを読み上げる。

私がしたためた財産目録と宇市の財産目録と相違のときは、宇市の不正なり。

しかし長年の勤務と世間体から訴訟沙汰にはせず、横領分を返却させた後に、退職金を2千万円を渡し勝手払いにすべし。

以後執行は、矢島良吉を指名。


嘉蔵の書いた財産目録には、山の樹齢まで詳細に書かれていた。

文乃は「この先はお身内のことなので、私が長いするとお邪魔でしょう」と席を立つ。

最後に息子の取り分について念押しして帰って行く。


女系家族の解体


なくなった摂水の掛軸も目録に書いてある、と良吉。

それまでも着服していたのかと責められる宇市。


言い訳をする宇市に「もうええですわ」と最後通告する良吉。

藤代は嘉蔵のもう一通の遺言書を読む。

千寿と雛子は駆け寄り、藤代を抱きしめる。


「私は遺産もらったら六郎さんと世界一周でもしてくるわ」と雛子。

「お母さん威張ってはったたけどお父さんと葉幸せそうじゃなくて寂しそうだった、うちらこれからどうしたらいいの」という千寿に「千寿ちゃんには良吉さんというしっかりした方がおるやん。2人で時代に合った店をやったらいい」と藤代。

藤代は「このうち出て行きまっさ。家柄や長女や言うてもいざとなったら力になれへん。ひとりで生きていくことが一番強いってお父さんに教わった気がする」と言った。

長女藤代は別居して一戸を構え、この上さらに女系を重ねることはかたく戒め申しそうろう

『女系家族(2021)』【第二夜】感想

『女系家族(2021)』【第二夜】の感想です。




昭和過ぎる設定やキャスト陣の関西弁にツッコミが入りましたが、最後は「面白かった」の声が多数。

個人的には、宇市さんが最高でしたね~~~!

『女系家族(2005)』【米倉涼子版】

『女系家族(2005)』【米倉涼子版】についてまとめます。

三女・雛子がなかなかにしたたか



『女系家族(2005)』【米倉涼子版】では、途中まで雛子がおばの芳子にころりと騙されて養女になる決意をします。(嘉三のもう1通の遺言書でひっくり返る)

しかし2021年度版の雛子はおばをのらりくらりとかわし、陰でこっそり舌を出すなどなかなかにしたたか。

長女・藤代の結末が違う


長女・藤代(寺島しのぶ)の結末が違います。

『女系家族(2005)』では藤代は梅村に騙される形で婚約し、梅村はもう少しで入り婿になるところまでいきます。

金しか興味がない梅村なので、微塵も愛はなく藤代の相続だけが目的。

しかしラストで梅村の正体に気付いた藤代は「私はこれから誰にも頼らず一人で生きていくわ」と明るい旅立ちを決意するのです。

2021年度版の藤代も一人で生きることを選びますが、明らかに悲しいイメージですよね。


文乃が最後に悪い笑いを浮かべない


『女系家族(2005)』ではラストで文乃(米倉涼子)が勝ち誇った悪の笑顔を浮かべます。

そして嘉三が高らかに笑う声でエンディング。

遺産をガッツリ取ってやった、女系に復讐してやったと思わせるラストでした。

とてもホラーなラストですので、気になる方は是非ご視聴をおすすめします。

対して2021年度版の文乃(宮沢りえ)はなんだか心配そうな顔で帰っていきましたね。

『女系家族(2021)』【第一夜】あらすじネタバレ!2005年度の米倉涼子版との違いも!

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