『女系家族(2021)』【第一夜】のあらすじネタバレと2005年度の米倉涼子版との違いについてまとめています。
矢島商店の4代目・矢島嘉蔵(役所広司)が死亡。
嘉三の家は、代々続く女系家族!!!
三女が遺産の取り分で争う中、なんと愛人・文乃(宮沢りえ)の存在が浮上。
女系VS愛人の熾烈な戦いの幕が切って落とされました。
もくじ
『女系家族(2021)』【第一夜】ネタバレ
大阪・船場で老舗の木綿問屋を営む矢島家。
代々の女系が暖簾を守り続ける“女系家族”である『矢島商店』の4代目・矢島嘉蔵(役所広司)が総額53億円の遺産を遺して亡くなった。
その遺言状が大番頭の大野宇市(奥田瑛二)によって読み上げられる。
“出戻り”の長女で総領娘の矢島藤代(寺島しのぶ)、婿を迎え矢島家を継ぐ気でいた次女の千寿(水川あさみ)、やや世間知らずな三女の雛子(山本美月)、分家の叔母・芳子(渡辺えり)らが息を飲んで見守る。
大野宇一(奥田英二)は嘉三(役所広司)の右腕として矢島商店を切り盛りしてきた男。
表向きは何食わぬ顔をしているが、裏の顔を持つ。
たとえば矢島家の遺産の一つである山林に生えているヒノキなどを売り払い裸山にした。
また愛人・文乃(宮沢りえ)宅に送られてきた高価な掛け軸を自分の家で保管している。(本当は三女・雛子の取り分)
取引先からはリベートをもらう日々。
表向きは何食わぬ顔をしているが、裏の顔を持つ。
たとえば矢島家の遺産の一つである山林に生えているヒノキなどを売り払い裸山にした。
また愛人・文乃(宮沢りえ)宅に送られてきた高価な掛け軸を自分の家で保管している。(本当は三女・雛子の取り分)
取引先からはリベートをもらう日々。
遺言状の内容
遺言の内容は以下の通り。
- 矢島商事は次女・千寿が次ぐ。
- 婿である良吉(長谷川朝晴)が矢島商店の次期社長に。ただし矢島商店の利益の半分は藤代・千寿・雛子で3等分する。
- 三女の雛子が骨董品と株券。
- 長女の藤代は賃貸マンションの建物と土地など。
上記以外は共同相続財産として、相続人全員で協議の上配分を決定すること。
藤代は「私は納得できひん!私の分が少なかったら他からもらいたい」と無理難題をまくしたてる。
昔は矢家の財産は長女が全て相続していた。
今度は1カ月後に、再び遺産協議を行うことに。
もう一通の遺言状
ここで宇一がもう一通の遺言書を読み上げる。
なんとそこには嘉蔵の愛人である浜田文乃(宮沢りえ)の名が。
そして愛人である文乃にも遺産を分配するように、と記されていたのだ!
遺言状には愛人である文乃にもよしなに取り計らいをしてくれと書かれていた!
藤代らは怒り狂い、その愛人をここに呼べ宇一に命令。
愛人は「余分なお金はいりません」と言った
at文乃のマンション
宇一:「取れるだけ遺産を取った方がいいです!」
文乃:「いいえ、私はぎょうさんいただこうなんて思っていません。これからの日々の暮らしに不自由せんかったら十分です」
宇一は自分の遺産について嘉三が書き残さなかったことを怒っている。
藤代の味方は日本舞踊の若師匠・梅村芳三郎(伊藤英明)
次女・千寿には夫の良吉が、三女の雛子にはおばの芳子が味方に付いた。
矢島家の中で孤立した藤代は、幼いころから知る日本舞踊の若師匠・梅村芳三郎(伊藤英明)を頼る。
藤代と梅村は、遺産の山林を見に行った時に結ばれる。
実はこの梅村、とんだ食わせ物だったりする。
2度目の遺産協議会議
藤代は「私が遺産の取り分で一番損している!
千寿は矢島商店ののれんでプライスレスだし、雛子の骨董品は言い値で売れる!
私の貸家は2人の半分にもならへん!」
と騒ぎ立てる。
千寿と雛子は「お姉ちゃんは結婚の時に何千万も使ってもらったでしょう」と反論。
三姉妹の喧嘩が勃発!
愛人・浜田文乃(宮沢りえ)が本宅に登場
愛人の文乃(宮沢りえ)が本宅にやってきた。
藤代、千寿、雛子、良吉、芳子が待ち構える。
芳子:「あんた生前贈与されているんと違う?」
文乃:「今住んでいるマンションをいただいた以外は何も」
芳子は文乃が妊娠していることに気付く。
文乃は「嘉三さんの子です。五か月です」と宣言!
三姉妹は凍り付く。
まさか文乃はお腹の子供を使って遺産をぶんどるつもりなのか?
『女系家族(2005)』【米倉涼子版】との違い
『女系家族』は米倉涼子さん主演で2005年に連続ドラマ化されています。『女系家族(2005)』【米倉涼子版】との違いをまとめます。
文乃は手に負えない女?
2005年度版にはない宇一の以下の言葉があります。
男には自分の手に負えへんと分かっていながらそれでも失いたくない女がいる。
嘉三旦那も文乃という女の真っ直ぐなまなざしから逃れられへんかった。
「手に負えない女」の下りが気になります。
文乃の前職は白浜の温泉業者
2005年度版の文乃は矢島商事の支店で働いています。
2021年度版の文乃の前職は白浜の温泉業者で、現在は完全に嘉三の世話になっています。
文乃は「ぎょうさんはいりません」
2005年の文乃は「遺産は一切いりません。自分で働きます」と宣言。
2021年の文乃は「ぎょうさんはいりません」と言っています。
少しは欲しいと言っている点が2005年とは違いますね。
嘉三の書籍「坊ちゃん」
2005年度版ではなかった嘉三の読書好きが描かれています。
文乃が嘉三が読んでいた『坊ちゃん』の「俺は何が嫌いだと言って人に隠れて自分だけ得をするほど嫌なことはない」の下りを専務に言った時にはぞっとしました。
これは専務が人に隠れて自分が得をしていることをお見通しという意味では?