『正義の天秤』最終回結末をネタバレ予想!原作との違いも詳しく解説!

(当記事は10月12日に更新しました)

「治療できなければ弁護の意味はない」と豪語する型破りな弁護士・鷹野和也(亀梨和也)。

前職が外科医の鷹野が弁護士になった理由は、恋人・雨宮久美子(大島優子)の無念を晴らすためでした。

犯罪者をシビアに裁きつつも更生も考える鷹野は、復讐相手にはどのような弁護をするのでしょうか?

他人なら正義の天秤が正しく動いても、自分の愛する人を傷付けた相手に公正な判断ができるものなのでしょうか?

当ページでは『正義の天秤』の原作結末と、ドラマの最終回結末予想をしていきます。



『正義の天秤』原作とは?



『正義の天秤』の原作は、小説家・大門剛明さんの『正義の天秤』と『アイギスの盾』(角川文庫)。

簡単なあらすじ


名門・師団坂法律事務所は、創設者の敏腕弁護士・佐伯真樹夫(中村雅俊)亡き後、事務所の経営は下降する一方。

真樹夫の娘で弁護士の芽依(奈緒)は、助っ人として海外から鷹野和也(亀梨和也)を呼び寄せます。

しかし鷹野は合理主義を振りかざし、無能な事務所の弁護士たちを「切除」すると言い出します。

最初こそ鷹野に猛反発する芽依でしたが……。

『正義の天秤』原作の結末をネタバレ

まず、『正義の天秤』の原作の結末をネタバレします。

『アイギスの盾』に収録されています。

安倍川事件


現在植物状態の雨宮久美子(大島優子)が追っていたのが、安倍川事件。

深夜1時、犯人は鍵を壊して侵入、寝室の四方田夫婦と7歳の娘を殺害した事件です。

又吉が犯人と断定された決定的な証拠は、彼の衣服に付着していた血痕でした。


又吉には死刑判決が下されましたが、死刑の日まで無罪を主張。

正義感の強い久美子は、又吉の無実を信じて独自に調査をしていましたが、真犯人(?)に襲われ植物状態になってしまいました。

CHECK!原作では、鷹野の恋人・雨宮久美子は既に死亡しています。

外科医時代の鷹野が手術をしましたが、死亡してしまったのです。


鷹野が外科医から弁護士に転身


外科医だった鷹野和也(亀梨和也)は、芽依(奈緒)の父親で敏腕弁護士・真樹夫(中村雅俊)に誘われて弁護士の道へ。

芽依はルーム1を立て直すために鷹野を呼び寄せますが、鷹野のワンマンっぷりに最初は辟易します。

しかし実は鷹野は誰よりも真実を追求する素晴らしい弁護士で、ルーム1のメンバーは次第に鷹野に心酔していくのでした。


キムラヒデユキが真犯人?


最終回に近づくに連れ、鷹野は鬼気迫る雰囲気になってきます。

その理由は、キムラヒデユキを見つけたからでした。


キムラヒデユキとは、安倍川事件で又吉以外に容疑者として名前が挙がっていた唯一の人物。

鷹野が見つけたのは、木村秀幸という男で、殺人の罪で有罪となって控訴中でした。

木村秀幸は、安倍川事件当時に静岡にいたことがわかっています。


被告人・南野一翔


第五章「正義の心臓」で、芽依(奈緒)杉村 (北山宏光)と一緒に被告人・南野一翔に接見します。

南野一翔は、39歳で誘拐殺人と死体遺棄の容疑で起訴されています。

わいせつ目的でまだ幼い少女・山下椿を誘拐し、逃げられそうになったから首を絞めて殺し、自殺見せかけるために木に吊るしました。

目撃証言もあるので冤罪の可能性はなく、死刑か無期懲役か量刑の一点に絞られます。


南野が中学生の時に両親は離婚。理由は、南野の父親の家庭内暴力でした。

南野と母親は、父親から酷い暴力を受けていたのでした。

南野いわく、あのまま一緒に暮らしていたら殺されていたかもしれない。


南野からは特に凶暴性は感じられませんでした。

弱い者を自分の欲望のために狙い、バレそうになると恐怖心から殺してしまうという身勝手な犯罪者のイメージ。

父親が与えた恐怖感が異常性癖を生み出したのではないか……と芽依は思います。

ただひとつ気になったのは、南野の左手の薬指がなかったこと。


そんな中、相手の検事が一ノ瀬眞人(萩原聖人)に変わったことを知らされます。

たとえ一ノ瀬が相手だとしても、南野の死刑回避は確実かと思われました。


鷹野が南野の弁護を引き受ける


鷹野が杉村に代わって、南野の弁護を担当。

鷹野の弁護はいつも通り完璧で、南野は父親の暴力をふるわれたせいで、ずっと引きこもりで就職にも失敗したことを語ります。

一ノ瀬検事が南野の左手の薬指がない理由をたずねると、南野は「父親に切り落とされたんです」と言いました。


南野の話


「さすがは鷹野先生だ。あえて一ノ瀬から左手の指のことを質問させることで上手く流れを作った」と感心した杉村は、最後の挨拶にと南野のところへ。

ところが、南野はとんでもないことを話し始めました。

なんと、南野は左手薬指を自ら切断していたのでした!

その理由は、26年前にさかのぼるとこと。

【南野の告白】

26年前、同様に少女を誘拐してわいせつ行為をした南野は、少女に左手薬指を噛まれてしまった。

仕方なく少女の家まで行って殺し、親に見つかって親も皆殺しにした。

持っていた100円玉に被害者の血液を付けて、家を後にした。

この100円玉を拾った人物に罪をなすりつけられるのではないか?という悪意があった。

そしてその通りになった。

ここまで話を聞いた杉村は、この事件が安倍川事件であることに気が付きます。

又吉は、家の庭で100円玉を拾ったと言っていて、衣服になぜ血液が付いたのかわからないと供述していたからです。

南野は「噛まれた傷から26年前のことがバレるとは思えないが、念のために切り落としました」と笑っています。


南野の正体とは?


26年前、安倍川事件を起こした当時の13歳の南野の名前は、木村英之(キムラヒデユキ)でした。

離婚して苗字が変わった上に名前まで変えた理由は、引っ越しても引っ越しても父親が追いかけてきたからだったのです。


そして南野は久美子を襲った犯人でした。

真相に近づいた久美子が邪魔だったから、仕方なく殺したとのこと。


南野の正体を知った芽依たちルーム1のメンバーは、凍りついていました。

もしかすると鷹野は、復讐のために南野の弁護を引き受けたのか?


そこへ一ノ瀬から鷹野へ封書が届きます。

私は雨宮久美子さんを殺した犯人を知っています。

その人物は安倍川事件の真犯人でもあります。

私を信じてもらえるのなら、その人物のこと、この26年間のこと洗いざらいお話しします。

一ノ瀬は、南野を死刑にするために、鷹野の復讐心を利用しようとしているのです!


公判で、芽依は、鷹野の胸に弁護士バッジがないことに気が付きます。

これは、弁護士バッジと引き換えに南野を死刑送りしてやるという鷹野の覚悟の表れなのか?

南野への治療法は死刑しかないという意味なのか?


鷹野の決断


そして遂に鷹野が「被告人は死刑になるべきです」と高らかに叫びます。

やはり鷹野にとって南野は愛する女性の仇、それ以外に4人もの尊い命を奪った鬼畜でしかないのか?


しかし鷹野は「私の本心は南野が死刑になるべきだと思っています。

しかし判決は個人の思いに関係なく、事実と証拠によって決せられなくてはなりません


といつもの平静さを取り戻して言いました。


人は簡単に変われない。

愛する者を殺された者たちが彼を赦すことはない。

それでも彼が変わる可能性があるのです。

私はこれから一生かけて被告人の心を治療していきたいと思います



芽依をはじめとするルーム1のメンバーは、この前代未聞の弁護に圧倒されます。

鷹野が踏みとどまれた理由は、公判前に芽依が渡した久美子のノートに書かれていた言葉でした。

彼は私よりいい弁護士になれると思う。だってどんな患者さんだって大事にするから、どんな凶悪犯だってぶれずに弁護できるはず。私はどうしても感情に左右されてしまうけど、彼ならきっとできる。

引用元: 『アイギスの盾』在りし日の雨宮久美子のメモより


こんなの読んだら立派な弁護士にならざるを得ないワン

それに正義感の強い久美子さんが、被告人を死刑にして欲しいとか思わないだろしね

『正義の天秤』3話でドラマ版の黒幕が一ノ瀬検事であることが判明


3話で、鷹野が久美子を襲った容疑者として取り調べを受けた過去があることが判明。

この時、鷹野は検察が真犯人を隠していると確信します。

この展開は原作にはなかった

そして取り調べを受けている鷹野を苦虫つぶしたような顔で見る一ノ瀬検事。こわ!

どうやら、ラスボス=一ノ瀬で決定のようです!

一ノ瀬の目的は、久美子を襲った真犯人を隠蔽し続けること。

(一ノ瀬は、安倍川事件に関わっていました)


3話ラストで、長谷川健司が安倍川事件の真犯人はキムラヒデユキかもしれないと告げて、自殺。

自殺するように命令したのは、一ノ瀬でしょうか?

『正義の天秤』最終回結末をネタバレ予想



ドラマの最終回結末は、原作通り鷹野が久美子を襲った真犯人を弁護するという結末でしょう。

正義の天秤は個人の感情で揺らいではいけない、どんな極悪人で人は変わると信じなければならない、そんな物凄いことを教えてくれるのだと思います。

そして真犯人を闇に葬った検察・一ノ瀬との対決になるのでしょう。