『逃亡者 第二夜』あらすじネタバレと感想!主謀者は宮島で愛人まで巻き込むドクズ!

2020年12月5日(土)、6日(日)21時から2夜連続放送の、ドラマスペシャル『逃亡者』。

第二夜では、妻殺しの犯人と動機が判明!

逃げる男・加倉井一樹(渡辺謙)と追う男・保坂正巳(豊川悦司)の間に、奇妙な友情も生まれます。

果たして、事件の真相とは?

当ページでは、スペシャルドラマ『逃亡』第二夜のネタバレと感想についてまとめています。

『逃亡者 第一夜』あらすじネタバレと感想!真犯人は松崎美里(稲森いずみ)?

2020年12月6日



『逃亡者 第一夜』を簡単におさらい

まずは第一夜を簡単におさらいしましょう。

「妻と家政婦殺害の罪」で死刑判決を受けた元エリート医師・加倉井一樹(渡辺謙)は、移送中に逃走。

加倉井の目的は、妻を殺した真犯人・義手の男を捕まえること。

偶然出会った窃盗の常習犯・米本花江(余 貴美子)と共に、さらに逃走。


特別広域捜査班の班長・保坂正巳(豊川悦司)は、あらゆる手段を使って加倉井を追う。

保坂にとって加倉井がどんな人間かなど関係ない、死体にしてでも捕まえるだけ。


遂に保坂は、米本の家を出た加倉井を国道のトンネルを封鎖して追い込むが、加倉井はマンホールから下水道を通って逃走。

そして渓谷の排水パイプの上から自ら飛び降りてしまう。

詳しいネタバレ記事はこちら

『逃亡者 第二夜』の公式あらすじ



吊り橋から渓谷へ飛び降りて逃走した加倉井一樹(渡辺謙)の行方は依然としてつかめず、保坂正巳(豊川悦司)ら警視庁特別広域捜査班は焦っていた。
 そのころ、加倉井は捜査の目をかいくぐって東京に舞い戻っていた。すべては妻・陽子(夏川結衣)を殺害し、自らに人殺しの汚名をきせた義手の男を捕まえるため――。古着店で衣服を調達し、寂れた簡易旅館に当座の宿を取った加倉井は恩師・沢村八郎(山本學)に電話をかけて助けを求めるものの、沢村は加倉井の無実を信じていなかった。
 やむなく大学時代からの親友・宮島光彦(杉本哲太)を頼った加倉井は、彼から金を貸してもらい、中古のノートパソコンを入手。“東日本大学病院”に義手を製作する工房があることを突き止める。義手の男を探すため、加倉井は清掃業者になりすまし、東日本大学病院に潜入するが…!?
 一方、沢村や宮島への接触をもとに、加倉井が東京に戻ってきたことをつかんだ保坂たち。だが、東京という混沌とした大都市が、加倉井の姿を隠していた。逮捕のリスクを冒してまで、なぜわざわざ加倉井は東京に戻ってきたのか…。そこに引っかかるものを感じた保坂は、加倉井を逮捕した上司・浅野和志(篠井英介)の捜査に疑問を抱き、事件の関係者をもう一度洗い直すが…。

引用元:
2夜連続ドラマスペシャル『逃亡者』|テレビ朝日

『逃亡者 第二夜』のネタバレ

公式あらすじの続きをネタバレします。

保坂が加倉井の無実に気付く


保坂(豊川悦司)は、加倉井(渡辺謙)がわざわざ捕まりやすい東京に戻ってきたことに、疑問を抱く。

その後、加倉井は(警察官が出入りしている病院で)病気の少年のカルテを正しく書き換えるという、逃走犯として理解し難い行動まで取った。

そもそも加倉井は、事件の日も友人に頼まれて手術をして人の命を救っている。

そんな人間が、帰宅後家政婦と妻を殺すだろうか?


保坂は「もしかしたら加倉井は無実なのではないか?」と思い始める。


事件を洗い直した保坂は、加倉井を逮捕した上司・浅野和志(篠井英介)が作成した調書が、デタラメだったことに気付く。

  • 「加倉井と妻の仲が冷え切っていた」とあるが、それは2年も前のことだった。
  • 「加倉井がベランダからナイフを落として花壇に落ちた」とあるが、ベランダから物を落としても花壇に落ちない。
  • 「義手の男と争った」という加倉井の証言を作り話と決めつけているが、階段には2人の男が争った形跡が残っている。
  • 殺害動機を「保険金目当て」としているが、加倉井は優秀な医師だから金に困っていなかった。

どれもこれも「証拠の捏造」だ。


保坂は、浅野に宣戦布告。

加倉井が無実だろうが関係ない。逃げた奴を捕まえるだけだ

ただなぜ逃げ続けるのか知りたかった」「それが今よくわかったよ」


義手の男の正体


妻を殺した男の手が「ハイブリッド型義手」だと知った加倉井は、清掃員を装って、義手のオーソリティー「東日本大学病院」に潜入。

5名の候補者リストをコピーすることに成功。


遂に加倉井は、義手の男の正体が元警察官の大磯智久(宇梶剛士)であることを突きとめる。

大磯の自宅に侵入した加倉井は、大磯と石森卓(村田雄浩)が一緒に映った写真を見て驚く。

引き出しを開けると、オリエンタル製薬株式会社のパンフレットが出てきた。


加倉井の回想

事件の日、石森は加倉井に、酒に酔った自分の代わりにオペをしてくれと頼んできた。

加倉井は無事に手術を終えたが、副作用があるから使用をやめろと言ったはずのオリエンタル製薬の薬の瓶が置いてあった。

看護師によると、石森が使うように言ったとのこと。


加倉井が保坂を誘導


加倉井は、保坂に電話。
加倉井:「あの渓谷で言った言葉を覚えていますか。

私が『陽子を殺していない』と言ったら、あなたは『俺の知ったことか』と言った」

保坂:「どういう意味だ?俺は謎解きは苦手だ」

加倉井:「いいでしょう、謎は私が解きます」
加倉井はわざと電話を切らずに逆探知させて、保坂を大磯の家へ誘導。

加倉井の狙い通り、保坂は大磯が真犯人であることに気付いた。


石森の事故死


加倉井は、宮島にTEL。

陽子を殺した男がわかった」「あの殺人は俺を陥れるためのものだった」「陽子はその犠牲になったんだ」

「オリエンタル製薬の新薬には副作用があった」「それを証明した俺が罠にハメられたんだ」

「犯人は俺が手術している間に陽子と家政婦さんを殺して、俺に罪をなすりつけた」

石森が全てを知っているんだ、あいつ、今、どこにいる?

宮島の答えは「石森は1年前に事故死した」。


その夜、大学病院に侵入した加倉井は、自分が証明した「オリエンタル製薬の新薬の副作用のデータ」がすり替えられていることに気付く。

1年前に死んだ石森には改ざんできない。

しかし大学病院のパソコンにアクセスできるのは、関係者だけだ。

となると、犯人は意外にも近くにいるということか?


保坂は、石森が亡くなる直前に電話した相手が宮島の愛人・松崎であることを突きとめる。

松崎は、宮島の命令で加倉井の上着にGPSの発信機を付けていた。

松崎は宮島が加倉井を助けようとしているのだと信じていたが、事実は違った。

宮島は、松崎に自分の殺人をほう助させていたのだ。


事件の日の真相


その頃、宮島の密命を受けた大磯が、電車内で加倉井の命を狙っていた。

加倉井は宮島と格闘して拳銃を奪った。


観念した大磯は、事件の日の全てを話した。
宮島は合鍵を使って加倉井の自宅に入り、加倉井と同じ靴を用意した。

大磯はその靴を履いて下足痕を残して、家政婦と陽子と殺害したのだ。


加倉井が宮島から借りたジャケットには、GPSがついていた。

加倉井は、それを引きちぎって踏み潰す。


加倉井VS宮島


at宮島の理事長就任パーティー

壇上の宮島は、オリエンタル製薬のために邁進することを誓う。

そこへ、加倉井が現れた。


宮島が逃走して、加倉井が追いかける。

宮島は「死刑囚のお前を殺しても罪にはならない」と加倉井を殺そうとする。

保坂が到着して、宮島を撃った。


保坂:「俺はあんたよりは頭がいい」「あんたに初めて会った時に加倉井は無実だと感じた」

宮島:「なぜ」

保坂:「話したところで、あんたには理解できない」


ラストシーン


宮島が連行された。大磯が受け取った小切手から宮島の指紋が出た。もう言い逃れはできない。

加倉井は無罪放免のはずなのに、保坂が手錠をかける。

「逃走・窃盗・器物破損・不法侵入。立派な犯罪者だ」

「最低な上司。でも最高の追跡者かもしれない」と思う部下たち。


保坂は加倉井に「これで顔を隠せ」とジャケットを貸す。

しかし加倉井は「迷惑かける家族もいないから」と断る。

保坂:「俺も同じだ」


加倉井が、保坂と共に護送車へ。

保坂:「もう逃げなくていい」

加倉井:「ああ、もうたくさんだ」

保坂が、加倉井の手錠を外す。

保坂:「部下たちには内緒だ」

加倉井:「俺の知ったことか」

『逃亡者 第二夜』感想と考察

『逃亡者 第二夜』の感想と考察です。

妻殺しの真犯人と事件の全容




妻と家政婦殺害事件の真相は、以下の通り。

  • 加倉井が、オリエンタル製薬の新薬の重大な副作用を証明した。
  • オリエンタル製薬と癒着していた宮島が、その事実を隠蔽する目的で加倉井をハメた。
  • 義手の男・大磯に大金を渡して、家政婦と陽子を殺させて、その罪を加倉井になすりつけた。
  • 協力者の石森も殺させた。

主謀者は宮島で、オリエンタル製薬のためなら何でもするクズでした。

愛人の松崎まで巻き込とは、最低でしたね。


ただ、以下の2点が不明でした。

  • なぜ警察官出身の大磯が宮島と繋がったのか。
  • 協力者のはずの石森がなぜ殺されたのか。

宮島の動機についても、もう少し詳しく語られても良かったかなと思います。

歪んだ理想のためなんじゃないかな~と想像はつきますが。


加倉井と保坂の友情




加倉井と保坂。2人の間の奇妙な友情が面白かったです。

ベクトルは反対だけど、深さが似ている。

そんな2人はいやおうなく惹かれあいますよね。


加倉井の、妻への愛が凄い。

いかに加倉井が明晰な頭脳と判断力を持つ男だとしても、原動力である妻への愛がなければ、ここまで出来なかったでしょう。


また、保坂の追跡者としての執念も負けずに凄かった。

それでも護送車で加倉井の手錠を外したシーンは、ムネアツでしたね~。

『逃亡者 第一夜』あらすじネタバレと感想!真犯人は松崎美里(稲森いずみ)?

2020年12月6日