「探偵・由利麟太郎」第3話「殺しのピンヒール」原作ネタバレ!現代版・シンデレラの行方は?

吉川晃司主演ドラマ『探偵・由利麟太郎』が、6月16日(火)から5週連続で放送されます。

第3話は「殺しのピンヒール」。

原作小説が「銀色の舞踏靴」なのでタイトルからして令和になってますね~。

今回は志尊淳さん演じる三津木俊助回で、まさにシンデレラの舞踏靴のようなエピソードからスタートします。

当記事では、ドラマ『探偵・由利麟太郎』第3話「殺しのピンヒール」について原作ネタバレしてまとめています。

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『探偵・由利麟太郎』第3話「殺しのピンヒール」の原作とは?



第3話「殺しのピンヒール」の原作は、横溝正史さんの「銀色の舞踏靴」。

同作は、『探偵・由利麟太郎』シリーズの短編集「血蝙蝠」の中に収録されています。

「血蝙蝠」は、横溝さんが昭和13年(1938年)~16年(1941年)に書いた11編の短編を収録していて、2020年5月22日に復刊。

『銀色の舞踏靴』主な登場人物

『探偵・由利麟太郎』第3話「殺しのピンヒール」の原作『銀色の舞踏靴』の主な登場人物をまとめます。


由利麟太郎:吉川晃司

元警視庁捜査一課長の名探偵。


三津木俊助:志尊淳

新日報社の花形記者。

由利とコンビを組む。


白河珠子

美人ダンサー。

映画館で銀色のピンヒールを履いた状態で殺される。


名越恭介:浅利陽介

映画館で殺された白河珠子の夫。

『銀色の舞踏靴』簡単なあらすじ

『銀色の舞踏靴』簡単なあらすじは以下です。

映画を観ていた敏腕新聞記者・三津木俊助の上に、2階から銀色の舞踏靴が片方落ちてきた。

すぐに靴を落としたと思われる女性を追うが、女はきちんと靴をはいていた。

そんな中、当の映画館では、銀色の舞踏靴を履いた別の女が殺されていた。

調べてみると、殺された女性は女性誌の美人コンテストで選ばれた3美人の一人であることがわかる。

『銀色の舞踏靴』見どころ

『銀色の舞踏靴』の見どころは以下の3つ。

  • 現代版・シンデレラの正体は?
  • 片足を引きずった猫背の男の正体は?
  • 真犯人の意外な動機

『殺しのピンヒール』原作ネタバレ

『殺しのピンヒール』の原作「銀色の舞踏靴」をネタバレします。

現代版・シンデレラ


物語の舞台は、東都映画劇場。

三津木俊助(志尊淳)が映画を見ていると、艶めかしい銀色のピンヒールが片方落ちてきた。

映画はまさに盛り上がりの場面を迎えていたが、2階から女性の「あら!」の叫び声が聞こえたかと思うと靴が落ちてきたのである。


三津木は、とにかく持って行って返してやろう、と靴をポケットにねじこんで、椅子から立ち上がって階段の下へ。

すると、2階から顔を覆った若い女性が急ぎ足で降りてきた。


三津木は「この靴を落としたのはあなたではありませんか?」と声をかけたが、お嬢さんは一言も発せずそのままタクシーに乗ってしまった。

しかしお嬢さんは、片足は靴を履いていなかった!

新聞記者としての第6感がピーンと来た三津木は、タクシーを拾ってその女を追跡。


2台のタクシーが走り去った後、黒いコートに黒メガネをかけた猫背で片足を引きずった老人が「ふふふふ、うまくいったわい」と呟いて立ち去った。


それからしばらく後。

お嬢さんの車は、とある屋敷の前で止まった。

三津木も車を降りて「この靴はお嬢さんのでしょう?」と靴を差し出したが、「何かの間違いじゃありません?」とお嬢さん。


三津木が「東亜劇場の2階から落としましたよね?」と聞いても、お嬢さんは「私はそんなところへは行っていません」と知らぬ存ぜぬを決め込んだ。

お嬢さんの大胆な嘘に、呆れる三津木。


ところが、お嬢さんは両方とも靴を履いていた!

(タクシーの中で履き替えたに違いないが、替えの靴を持って歩く女性などいるのだろうか?)


三津木はふて腐れて帰り出したが、途中で引き返してお屋敷の表札を見に来た。

せめてお嬢さんの名前だけでもと思ったわけだが、そこには表札をはぎ取った跡が青白く残っていた。

つまり、このお屋敷は空き家だったのである。


東都映画劇場殺人事件


帰宅した三津木を待ち構えていたのは、東都映画劇場で殺人事件があったという知らせだった。


東都映画劇場殺人事件の全容は、以下である。

派手な洋装の女が、2階の正面席に座って死んでいるのが発見された。

・女性の身元は、白河珠子で白菊ダンスホールのダンサー。

・死因は、チョコレートの中に仕込まれた毒物。

珠子は銀色のピンヒールを両足履いていて、珠子の座っている椅子は三津木の座席の真上。


等々力警部(田辺誠一)が、白河珠子の夫・名越恭介(浅利陽介)に話を聞く。

妻の珠子は朗らかな性格で自殺するはずがないし、かと言って恨まれる理由も思い当たらないとのこと。


それにしても、妻の珠子が素晴らしい美人なのに対し、オドオド落ち着かない目をした貧弱な男だ。

しかも、勤めていた雑誌社をクビになって珠子に養ってもらっていたとのこと。


そこへ三津木が到着。

三津木は、殺された女性が銀色のピンヒールを履いていたことを知って驚く。

しかも彼女の席は三津木の席の真上なのだが、彼女は両足靴を履いているので三津木が拾った靴の女ではない。


しかしこの女性の履いている靴は、三津木の持っている靴とそっくり同じものだ。

思わずウームと唸る三津木。

等々力警部は、受付の女性が、黒いコートを着た猫背で片足を引きずった不気味な老人を目撃したという証言を得る。


三津木が泥棒と間違われる


その翌朝。

三津木は、靴に入っていたマークの店・銀座の白玉堂へ向かった。

もしかしたら、そこから女の身元がわかるかもしれない。


ところがその道中で、三津木は黒いインパを着た猫背の男にドシッとぶつかられる(男はそのまま逃亡)。

そして4~5人の店員に取り押さえられ、靴を盗んだ犯人の濡れ衣を着せられた。


話を聞いてみると、先ほど銀座の白玉堂で、黒いコートを着た猫背の男が銀色のピンヒールを盗んだとのこと。

三津木は、その男が盗んだのと同じ靴を持っていたため、疑いをかけられたのだ。


銀色のピンヒールの謎


その後、三津木は白玉堂に話を聞きに行く。

店員によると、問題の銀色のピンヒールは4足あったのだが、去年の暮れにある客が3足買って、それぞれの女性のところへクリスマス・プレゼントとして送りつけたとのこと。

送り先は、以下の3人。
・鮎沢由美

・白河珠子

・河瀬文代
そして靴を買っていったのは、今しがた靴を盗んで行った黒のこーとの猫背の片足を引きずった男とのこと!


その後、河瀬文代が自動車の衝突事故で既に死亡していたことが判明。

(奇妙なのは、衝突してきた自動車が逃走中なこと)


銀色のピンヒールを送られた3人のうち、既に2人が死んでいる。

しかも2人とも、銀色のピンヒールを履いた状態で死んでいる。


さらに、鮎沢由美、白河珠子、河瀬文代が、女性雑誌「婦人の光」の美人投票の3美人だったことが判明。

女性誌が発行されたのが12月7、8日、妙な男が白玉堂に現れて3人の女性に靴を送ったのが12月20日過ぎ。

靴を買った時期から考えて、黒いコートの男は美人投票結果が出た女性誌を見て3人に靴を送ったのか?


由美の父親が犯人?


「婦人の光」の記者・夏子によると、鮎沢由美の父親は鮎沢慎吾という医学博士で、美人投票に対して怒っていたそうだ。

慎吾は60歳ぐらいで、猫背で片足を引きずっているとのこと。


ここまで話を聞いた三津木は、飛び出して行った。

猫背で片足を引きずるの特徴は、まさに3美人に靴を送ったあの男ではないか!


そして2人が殺されたのだから、次は由美に違いない。

三津木は、鮎沢家に急いで電話をしたが、鮎沢慎吾が電話に出た。

「由美は夕べから帰らん!あんな不埒な娘に用事はない。帰ってきても家には入れない!」


名探偵・由利麟太郎登場


三津木は、由利のところへ行って相談。

「僕は心配でたまらないんです。もう一つの殺人事件が起こるような気がするんです」


三津木は鮎川慎吾が犯人に違いないと息巻いたが、由利は否定。

「学者なんてあんなもんだよ」


そこへ、当の鮎沢慎吾がやって来た。

そして娘の由美の行方を捜して欲しいと依頼してきた。

昨夜、由美が美人投票に当選してから怪しげな手紙、電話、変な靴まで送られてくる事態に腹を立てた鮎沢慎吾が「こんな靴なんか捨ててしまえ!」と怒鳴ったところ、由美がその靴を履いて出て行ったのだ。


河瀬文代からの手紙


由利と三津木は、鮎川が由美の部屋から発見した手紙を読む。

それは、白河珠子からの手紙で、内容は以下の通り。

私は、あなたと同じく『婦人の光』で3美人の一人に選ばれた者です。

河瀬文代さんが亡くなった時、銀色のピンヒールを履いていたことをご存知でしょうか。

実は私のところにも同じ靴が送られてきて、もしかしてあなたのところにも送られてきたのではないでしょうか。

その他色々不審の点がありますので、是非お会いしてお話ししたいと思います。

同封しました東都映画劇場のチケットにて、目印に銀色のピンヒールを履いていらしてください。


なるほど、この手紙を読めば、銀色のピンヒールを履いた2人の女が、東都映画劇場のほとんど同じ席に現れた理由がよくわかる。

由美は、気になって出かけたが、珠子が殺されているのを目撃して恐ろしくなって逃げたのだろう。

そして不吉な感じがする靴を片方脱いであらかじめ用意した別の靴に履き替えようとしたが、慌てていたので片方を落としてしまったのだ。


由利は「この手紙は珠子が書いたものではない。相当文章ずれした別人が書いたものだ」と断言。

由利は「三津木くん、昨日珠子が消えたという屋敷に案内してくれ」と言って、2人でタクシーで向かった。


真犯人


場面は変わって、その屋敷。

由美が真っ暗な押し入れの中に猿轡をはめられて拘束されていたが、まだ死んでいなかった。


どうしてこんなことになったのか、由美には皆目わからなかった。

昨夜、しつこく追いかけてきた三津木をまいたら、いきなり誰かに背後から抱き着かれてズルズルと空き家に連れ込まれたのだ。


そこへ男がやってきて、由美に「死に装束」である銀色のピンヒールを履かせた。

「文子も珠子もこの靴を履いて死んでいったんだから、お前だけのけ者になっちゃ可哀想だと思ってやっと手に入れてきた。俺はこれでもキチンとしたことが好きな性分でね」


男がコートの下からナイフを出して由美の喉に振り下ろそうとした瞬間、由利と三津木が乱入!

犯人は、珠子の夫の名越恭介だった。


名越は、珠子のヒステリーに飽き飽きしていて、その上新しい女も出来た。

日頃大人しい性格だったのが豹変して珠子殺害を計画し、珠子一人だけ殺すと疑われるから美人投票の3人全員を殺そうとしたのだ。

名越が、黒いコートに猫背、片足を引きずっていた理由は、いざとなったら鮎沢慎吾に罪を被せようと思ったからだった。

「銀色の舞踏靴」感想

「銀色の舞踏靴」の感想をまとめます。

銀色のヒールが落ちてくるという、ドキドキするような展開から始まった今回の事件。

三津木がはりきって女性を追いかけたものの、女性がタクシーの中で靴を履き替えたというのも相当謎めいています。

真犯人の動機にはあまり意外性を感じませんでしたが、他人の巻き込み方がエグ過ぎる。

妻一人殺したのでは疑われるから三人まとめて殺すって……酷いなあ。

まとめ

「探偵・由利麟太郎」第3話「殺しのピンヒール」を原作ネタバレしました。

浅利陽介さんの怪演が楽しみです。

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