『相棒20』最終回では、遂に冠城亘(反町隆史)が卒業!
歴代相棒とは全く違う、自分の意思によるカッコいい卒業とは?
そして京匡平(本宮泰風)の鑓鞍兵衛(柄本明)への仇討ちは、意外な結末を迎えます。
当記事では『相棒20』最終回「冠城亘最後の事件―仇敵」後編のあらすじネタバレと冠城亘が公丁行きを決意した理由を考察します。
『相棒20』最終回「冠城亘最後の事件―仇敵」後編のネタバレ
【前回の話】
京匡平(本宮泰風)は、鑓鞍兵衛(柄本明)により闇に葬られた政治家・王穏堂鷹児の仇討ちを計画していた。
京匡平が投稿した、虚実を混ぜ込んだ告発動画によって、王隠堂家を監視していた伊丹(川原和久)たち捜査一課の行動が問題に。
さらに、内閣情報調査室の社美彌子や鑓鞍兵衛の立場も悪くなる。
京は、本当は王穏堂鷹児は事故死ではなく、殺されたのではないかとまで疑っている。
京匡平(本宮泰風)は、鑓鞍兵衛(柄本明)により闇に葬られた政治家・王穏堂鷹児の仇討ちを計画していた。
京匡平が投稿した、虚実を混ぜ込んだ告発動画によって、王隠堂家を監視していた伊丹(川原和久)たち捜査一課の行動が問題に。
さらに、内閣情報調査室の社美彌子や鑓鞍兵衛の立場も悪くなる。
京は、本当は王穏堂鷹児は事故死ではなく、殺されたのではないかとまで疑っている。
社美彌子から問い詰められる亘とマリア
冠城亘(反町隆史)とマリア(土方エミリ)は、社美彌子(仲間由紀恵)から「いつからの関係なの?」と問い詰められる。
亘は「去年の3月ぐらいからかな」とすっとぼけた顔をし、マリアも「卒業と入学のお祝いのお礼に電話したのが始まり」と何か隠している様子。
at小料理屋「こてまり」
右京:「ずいぶんと長くかかってましたねえ」
亘:「右京さん、俺(内閣情報調査室の社美禰子に)殺されるかもしれません」
右京:「なるほど、相手がその気になれば有り得ないことでなありませんねえ。
その君を消し去りかねない恐ろしい組織を利用するというのは?」
杉下右京と冠城亘が京匡平の警護に付く
杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)は、動画で内閣情報調査室を侮辱する発言をした京匡平(本宮泰風)の警護に付くことにする。(いわば警護の押し売り。目的は京を見張ること)
京匡平は「警護なんか冗談じゃない」と拒否するが、亘は「内調は怖いですよ~」と脅す。
右京と亘は、合流してきた伊丹・芹沢・出雲刑事と共に、京匡平(本宮泰風)の警護をする。
王穏堂鷹児の父・鷹春(勝野洋)は「さっさと帰れ」と激怒するが、王穏堂鷹児の妹・美馬 (酒井美紀)は夕ご飯を届けてくれるなど好意的。
週刊自由画報の神長がマリアに接近
週刊自由画報の神長(じんちょう)は「何が持ちつ持たれつだよ!権力に尻尾ふってジャーナリスト名乗れるか!」と電話口に怒鳴る。
内閣情報調査室に恨みを持つ公安調査丁が、神長に接触して社マリアの取材をするように持ち掛けた。
マリアは神長から声をかけられて「お父さんのこと知りたくない?」と聞かれたが、「知りたくない、間に合ってます」と答えた。
話を聞いた社美禰子は、神長に対して炎のごとく怒りを噴火させる!!!
右京が眠らされている間に、鷹春(勝野洋)と京匡平(本宮泰風)が姿を消す
美馬 (酒井美紀)の作った弁当に睡眠薬が入っており、右京・伊丹・芹沢・出雲が眠らされてしまう!美馬も台所で眠っていた!
その隙に、鷹春(勝野洋)と京匡平(本宮泰風)が姿を消した。
青木の調べで、内閣情報調査室=社美禰子が神長を調べまくっていることが判明。
亘は「調べてくれてありがとう」と礼を言うが、電話を切った後に青木は「お前、友達だよな?」とつぶやいた。
亘が美禰子の暴走を止める
冠城亘×社美禰子
社美禰子が青木のパソコンを乗っ取ったところ、亘とマリアのツーショット写真のビラを作ってバラまいたのが青木と判明。
亘は「申し訳ない。俺が青木をないがしろにしたからこんなマネ。俺も青木に内調のぞいてくれって頼んでいたし」と謝罪。
亘は社美彌子が娘・マリアのことになると冷静でいられなくなることを知っていた。
社美彌子は最近神長について詳しく調べている、まさか潰すつもりなのでは?
亘は「国家権力が一般市民をひねりつぶすようなマネしたら、もう終わりですよ。お願いです、闇に落ちないで下さい」と社美禰子にお願いする。
衣笠副総監(杉本哲太)は、社美禰子に迷惑をかけた青木に説教するが、
青木は「クビにしたら、警察の不都合な事実をばら撒くぞ」と逆に脅した。
黒幕は美馬
鷹春(勝野洋)と京匡平(本宮泰風)が、公開討論会の会場に現れた。
会場には鑓鞍兵衛(柄本明)もいる!
右京は、黒幕は美馬であると踏んでいた。
その理由は、動画が撮影された鷹春(勝野洋)の部屋が美馬の部屋である可能性が高いから。
鷹春(勝野洋)の部屋だけがネット回線が通っているのだが、ガラケーの鷹春にネット回線など不要だ。
右京は会場の津崎真茅 (野波麻帆)に電話して美馬に気を付けるように言うが、実は津崎は美馬と繋がっていた。
津崎は拳銃を美馬に渡した後に、京匡平(本宮泰風)のところへ。
津崎は日本刀を抜いて、京匡平に切りかかろうとするが伊丹と芹沢に止められた。
実は津崎は8年前に京匡平(本宮泰風)に刺されたせいで、お腹の子供を殺されていた。
美馬は拳銃をかまえて鑓鞍兵衛(柄本明)の控室に行くが、中にいたのは亘だった。
美馬は自殺しようとこめかみに銃口を当てるが、亘に阻止された。
美馬と津崎は、バーター取引をしていた。
美馬に鑓鞍兵衛(柄本明)を殺させる代わりに、津崎は京匡平(本宮泰風)を殺すという取引き内容で。
王穏堂鷹児の死の真相
右京は「8年前は京匡平(本宮泰風)が、今回は美馬が王穏堂鷹児の復讐をしようとしたが、鷹春(勝野洋)の事件への関与の仕方が腑に落ちない」と話す。
そう、本当は王穏堂鷹児は事故でも殺されたのでもなく、自殺だった。
そして鷹春(勝野洋)はその事実を知っていたから、復讐にどこか乗り気ではなかった。
この話を聞いた鑓鞍兵衛(柄本明)は目に涙を浮かべた。
鑓鞍は思い上がった王穏堂鷹児にお灸をすえただけで、また復活させてやろうと思っていたのだ。
鑓鞍:「政治家なんて図太くなければ生き残れないのよ!誰かさん(片山雛子)みたいに」
選挙結果は、片山雛子が当選。
鑓鞍は落選したが、どうせ比例で復活するだろう。
日下部が亘をスカウト
冠城亘(反町隆史)×日下部彌彦(榎木孝明)
日下部彌彦(榎木孝明):「鑓鞍先生も、少しは公丁を見直してくれたかな」
冠城亘(反町隆史):「どうですかね」
日下部彌彦:「霞が関の盲腸なんて陰口叩かれて久しいが、正直公安調査庁の存在意義を真剣に問い直す必要がある。改革のための強烈なインパクトが欲しい。来ないか」
冠城亘:「どうして俺を」
日下部彌彦:「強烈なインパクトが欲しいと言っただろ。正式採用ではない、契約職員だ」
冠城亘:「相変わらず人を食ってますねえ」
日下部彌彦:「お前ほどじゃない」
俺、警視庁辞めて、公安調査庁に移ります
at特命係
冠城:「俺、警視庁辞めて、公安調査庁に移ります」
右京:「はいい?」
亘の推薦で、青木は内閣情報調査室へ。
「青木は性格ひねくれているけれど、そばに置けば役に立つ」を勧めたとのこと。
亘は甲斐峯秋(石澤浩二)に「どうして公安庁に行くのか?」と聞かれて、「理由は荒野を目指したいから。何があるかわかりませんが、俺ってまず動いてみてから考えるんですよね、そのわけを」と言った。
ラストシーン
右京が亘に「少し歩きませんか」と言って、2人で歩く。
右京:「君が羨ましいです。心の赴くままに居場所を変えられる。その軽快さが」
亘:「嫌味にしか聞こえませんが」
右京:「嫌味ですから。僕は今まで去る者は追わず、来る者は拒まずでやってきましたが、今回それを破ろうと思います。
もう少し一緒にやりませんか?君が特命係を去ること、できれば拒みたい」
亘:「最高のはなむけの言葉です。長い間、お世話になりました」
右京が歩き出し、亘も反対方向に歩く。
『相棒20』最終回「冠城亘最後の事件―仇敵」後編の感想と考察
『相棒20』最終回「冠城亘最後の事件―仇敵」後編の感想と考察です。タイトル“仇討ち”は津崎真茅 (野波麻帆)だった
津崎真茅 (野波麻帆)は京匡平(本宮泰風)への復讐のために、自ら鑓鞍兵衛(柄本明)の警護に付いていました。
その理由は、8年前に京匡平にお腹を刺された時に、お腹の中の子供が亡くなったから。
その上津崎は子供が産めない体になってしまったのです。
鑓鞍兵衛(柄本明)の真意とは?
政界への返り咲きを狙う元衆議院議員・片山雛子(木村佳乃)をつぶすために、いきなりのお国替え(選挙区を東京七区に変えた)をした鑓鞍兵衛(柄本明)。
しかし実際は怪文書などが大量に届き、支持率がダウン。
片山雛子が大差をつけて当選することになりました。
後で比例で返り咲くとしても、鑓鞍兵衛はどうして片山を当選させてやったのか?
その理由は、鑓鞍兵衛が実は片山の図太さを見込んでいたからではないでしょうか?
マリアと亘の本当の関係は?
マリアは亘のことを家来と言って、ただ時間つぶしに遊んでいると言っていましたが違うと思います。
マリアが去年3月に亘に連絡をとったのはもっと別の理由です。
連絡先を知らないのにわざわざ調べたのですから、単に卒業・入学のお祝いを言うだけにしては大げさすぎです。
それこそお礼なんか、母親の社美禰子から伝えてもらえば十分なはず。
亘は公安調査庁からマークされているマリアを守るために、しょっちゅう一緒にいて警護しているのでしょう。
亘が公安調査庁に行った理由は?
亘は以前から社美彌子の絶対的な味方です。
社の頼みなら、いつも2つ返事で引き受けてきました。
社は、マリアを付け回す神長に怒りをたぎらせ、もう少しで社会的に抹殺するつもりでした。
亘は、社の闇落ちを阻止するために公安庁に行ったのだと思われます。
公安庁は内庁の社のライバル的存在。
今回京の出所ネタを鑓鞍兵衛に流してポイントを稼ぎましたが、次なるターゲットは社マリアです。
亘は自分が公安庁に潜り込むことで、社とマリアを助けられると踏んだのでしょう。
そして内調へは同期で親友(?)の青木を送り込んで、いつでも連携が取れるようにしたのです。
一方で、亘の元上司・日下部は公丁の威力を復活させようともくろんでおり、そのために亘を利用しようとしています。
亘を公丁に入れたら、社やマリアのことを探れると思っているのでしょう。
冠城亘の卒業が見事だった
冠城亘の卒業が、かっこよくて見事でしたね。
特命係に“お客さん”として来ていた頃のように、ひょうひょうとしつつも腹に一物持っている感じ。
そして右京が亘を止めるとは驚きでした。
最後に「こてまり」で一人寂しく日本酒を飲む右京さん、ちょっと……いやかなり可哀想でした。