「あなたには渡さない」5話のあらすじを原作ネタバレ!通子が多衣を全裸にする!

『あなたには渡さない』5話では、通子(木村佳乃)が泥棒ネコ・多衣(水野美紀)に世にも恐ろしい復讐をします。

そして多衣の口から通子が予想さえしなかった驚愕の事実が語られて……!

当記事では『あなたには渡さない』5話のあらすじを原作ネタバレしてまとめています。


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『あなたには渡さない』5話のあらすじを原作ネタバレ




通子は多衣と一緒に薪能へ


多衣(水野美紀)への復讐のため、通子(木村佳乃)は彼女を薪能(たきぎのう)を観るための一泊旅行に誘い、二人で会場へ。

途中で突然席を離れた多衣を探す通子は、少し離れた場所に、思いがけない人物を見つけます。

笠井(田中哲司)が、離婚したはずの妻といたのです。

それを見てさらなる怒りに震える通子。


通子が旅館に向かうと、先に客室に入っていた多衣が「ごめんなさい、待ってる人がいるので帰ります」と言います。

通子は「旬平なら今日は子供達と外で晩御飯食べてるはずだわ。待ってる人って誰?」と問いただしますが、「別に通子さんにお話しする必要はないと思いますけど」と多衣。

結局多衣は、待ち人に断りの電話を入れに行きました(待ち人が誰なのかは不明)。


通子は食事をしながら、勝浪を5000万で買い取る話を多衣に聞かせました。

多衣は「悪い話じゃないわ。通子さんの腕一つで確かに何倍カかの利益を上げられるし、今の通子さんなら絶対にやるわ。私がこの人なら大丈夫と見込んだのも間違いじゃなかったみたいね」と大賛成。


多衣の声は真摯であり、通子はすんでに気を許すところでした。

このまま恨みなど忘れて仲良く手を繋いでしまおうかと思ったほど。


全部脱いでちょうだい


通子は多衣に「夫を返して」と迫りますが、「できません。通子さんだって納得した上で通行手形を下さったのでしょう」と多衣。


通子は多衣に、戸籍謄本を見たことを告げます。

戸籍謄本には、通子が金沢にお金を借りに行った数日後に多衣と旬平(萩原聖人)が結婚したという記録があり、それは紛れもなく通子への裏切りです。

通子が金沢に行った時に多衣は「婚姻届けは自分で勝ち取る」と豪語していたのだから。


通子は嘘をつかれたことに腹を立てていると多衣に言い放ちます。

ところが多衣は「私、あの時嘘をついたわけじゃないですよ」と返事。


通子:「嘘以外の何でもないでしょ。数日後には入籍していた事実をどうごまかす気?」

多衣:「私、約束通り勝ち取っただけですよ。ほんの1日でも勝負はつきますからね」


多衣:「私から6000万もの大金を借りてる以上、私にはあなたを責める権利があるわ」

通子:「お金のことと、女としての戦いは別だって、あなたがおっしゃったんでしょう?それとも同じ算盤の上に乗せます?その方が私にも都合がいいけれど……」


多衣の「そういう意味?それ……」の声を無視して「やっぱりあなたの体を見せてもらうわ」と通子。

そう言うと同時に、通子のつけていた能面は真っ二つに割れました。


通子:「全部脱いでちょうだい。あなたの体を改めさせてもらうわ」

多衣:「どうして……」


多衣の声がさっきまでの反撃の激しさを忘れ、かすかに怯えたので、通子は面をはいだ自分の顔が鬼のように険しく歪んでいることを知りました。

通子は「あなた、私の目を関所の“改め女”だと言ったでしょ。その目で関所破りの体を改めたいのよ」と言い、反射的に首をふる多衣。


しかし多衣は突然「いいわ。改めてください」と居直ったような声を出しました。

その姿は逃げ切れないとあきらめて、開き直った関所破りそのものでした。


その瞬間、通子の中で1年近く耐え続けてきたものが爆発。

多衣の背に襲い掛かると、多衣の着物を脱がしていきます。


通子の怒りの手に揉まれるままになっていた多衣が、土壇場になって、肌襦袢の襟を両手でしっまり握りしめました。

しかしその必死の抵抗の手も通子の烈火の手は簡単にほどき、多衣の体から最後のうすものをはぎとりました。

多衣の少女のように純潔な肌を見て、「あなたって体つきまで嘘つきなのね」と冷たい声で言う通子。


多衣は6000万のために自分の体を犠牲にしていた


通子:「私の代わりに5000万であるひとと寝て欲しいの」

多衣:「お断りします」

その理由は、多衣は通子に貸した6000万を作るために既に自分の体を売ったから。


通子が「なぜそんなことまでしたの?」と聞くと「旬平さんを私だけのものにしたかったから」と多衣。

多衣によると、旬平は通子が金沢に行く前の晩に「俺は君より通子を愛してるから君とは別れたい」と言ってきたという。


「嘘!」と叫ぶ通子。

しかし多衣は嘘ではないと言い、だからこそ通子から頼まれた6000万を自分の手で作りたかったのだと告白。


多衣は、通子のために相当な無理をして6000万を作ったと旬平に泣きついて、泣き落としてすぐに入籍してくれと頼んだのでした。

旬平は通子の気持ちがわからなくなってしまい、結局多衣の涙に負けて入籍したのです。


多衣は「それで今度は誰と寝ればいいですか?5000万を通子さんのために作るには」と聞いてきました。

そして「まさか笠井(田中哲司)さんじゃないでしょうね?」と笠井の名前を出してきました。


多衣と笠井の関係


多衣が6000万のために寝た相手は、なんと笠井でした。

通子のことを心配した笠井は、旬平から多衣の電話番号を聞き出し、多衣と名古屋で会ったのです。

最初、笠井は「手切れ金を払うから旬平と別れてくれ」と持ち掛けますが、多衣は拒否。


その後、笠井は「あなた自身をあなたの望む金額で買います」と持ち掛けますが、その場では多衣は拒絶。

笠井は、自分と関係を持たせることで、多衣を旬平と別れさせようとしたのでした。


そして通子が金沢に来た日、多衣は笠井に電話。

笠井は「かかってくると思ったよ」と言って、「あの時の約束覚えて下さってる?」と多衣。

その後、2人は名古屋のホテルのラウンジで落ち合い、関係を持ったのです。


多衣は自分が通子の身代わりに抱かれたことが、痛いほどわかっていました。

事実笠井は「これであんたと旬平君を別れさせられると思ったのに、なぜ最初から事情を教えてくれなかったんだ。教えてくれていれば、何もあんたが自分の体を犠牲にしなくても、俺はミッチャンのために6000万を出したよ」と言ったのです。


しかし、もし笠井が直接通子に金を貸せば、多衣の出る幕はありません。

その上、旬平まで失って、金沢でひとりで生きて行かねばならなくなったことでしょう。

だからでこそ、多衣は自分を犠牲にしても、6000万を自分の手で作りたかったのです。


笠井はその後、一晩限りの浮気がバレて離婚。

多衣は、今日の薪能の休憩時間に笠井の元妻とバッタリ出くわし、元妻は笠井と多衣がまだ続いてると誤解。

だから多衣は元妻に今夜静岡に行って釈明すると約束し、さっきの電話はその約束を断るためだったのです。


旬平のもうひとつの隠し事とは


6000万を通子に渡して間もなく、多衣は浜松に出向き、旬平に生まれて初めての涙を見せました。

そして「あの婚姻届け、あなたの手から私にください」と懇願。


すると旬平は「どのみち俺から渡すつもりで持ってきた」とポケットから婚姻届けを出します。

しかし「お前とは結婚するが、俺は別れた妻を愛し続ける」と言いました。


これこそが、旬平が通子に「2つ隠していることがある」のもう1つだったのです(1つは、既に多衣と入籍していたこと)。

旬平は、通子が自分を担保に多衣から6000万を引き出した時点で、自分への愛は冷めたと思ったからこそ、婚姻届けを持ってきたのです。

多衣がそれでも婚姻届けを受け取ったのは、それでも旬平が欲しかったから。


一方、笠井は、一夜限りの女に6000万も支払ったことまで妻にバレて誤魔化しきれなくなり、多衣の名前を出してしまいます。

笠井は、妻に、多衣のことを友人の妻で金のやりくりに困って相談に来たと説明し、多衣に「妻に会って君からも説明してくれ」と頼んできました。


多衣は笠井の妻に「すべては自分の罪で6000万はかならずお返しします」と頭を下げましたが、「娼婦」「詐欺師」と罵られることに。

そして多衣がわざわざ出向いたことも役に立たず、笠井は離婚。

通子が「あなたは旬平だけじゃなく、笠井さんまで私から奪ったのね」と言うと、「体だけなら確かにそうでしょうね」と多衣。


通子が笠井に電話


通子は笠井に電話して、全部多衣から聞いたと言います。

笠井が「それで俺に逢いにきたわけだな」と言うと「いいえ、笠井さんが浮気したからって、どうして私が笠井さんに逢いにいくんですか。私は何の関係もないわ」と怒った声の通子。


笠井:「ともかくどっかで会おう。事情は説明する」

通子:「いいえ、私、静岡といっても今新幹線の中なんです。わかりませんか?私の声が少しずつ離れていってること……静岡からも笠井さんからも」


通子:「私が怒っているとしたら、なぜじかに私に言ってくれなかったかだわ。私の知らないところで私を守って、私を支えて。騎士道精神の真似事?」

笠井:「そうだよ。だから、お礼なんて言われても騎士はとまどうだけだからね」


笠井は、十何年前、通子の結婚が決まった時に泣いたことを告白。

通子:「泣いた?嘘、あの時、笠井さん笑って頭搔いただけだわ。冗談のような顔で」

笠井:「今だって笑ってるだろう」


通子:「私と笠井さんの関係をこんなひどい形で汚すくらいなら、なぜ私をじかに誘わなかったんですか?私だって十分女なんです」

笠井:「しかし、9月にライトバンの中で誘った時には断られたよ、俺」


通子:「あの時だって簡単に断ったわけじゃなくて、私、メチャメチャ迷ってました。でも何も知らずにあんな風に真剣に迷った私が馬鹿みたい。私と笠井さんの関係は、私の知らないところで勝手に6000万で取引きされていたんだから」

笠井:「つまりそれなら、もし君が多衣さんにお金を返し終わったら、その時はもう一度俺が誘ってもいいということなのか」


通子:「いいえ、赤字を埋めればいいなんて、人の気持ちはそう簡単にはいかないから」

通子は早口で言って、受話器を叩きつけるようにおきました。


花ずみを3人の会社にする


宿から帰った翌々日、通子は多衣を店近くの喫茶店に呼び出しました。

そして「花ずみ」を通子、多衣、旬平の3人の共同出資の形で会社にすることを提案。

代表取締役を旬平にして、今の店を抵当に銀行から5000万を借りる作戦です。


通子が「あの店は形だけ私たち3人のものということにして、あなたへの借金は私の給料から個人的に返済させていただきます」と言うと、「それはお断りします」と多衣。

それは通子だけが苦労をしょいこむ形になるから。


多衣は「通子さん、あなたが社長になりなさい」と言いました。

そして自分は金沢の会社は弟に譲って本当に浜松の女になって、通子の夢を自分の夢として「花ずみ」を手伝うと言い、6000万の借金は勝浪への返済が終わるまでは3人の共有財産ということにしましょう、と提案。

多衣はどんなに大変でも、たとえ旬平と別れることになっても、通子についていくと約束。


通子からも多衣にひとつだけ条件を出しました。

それは、イジイジ言ってないで、自分から旬平にぶつかって本当の夫婦になること。


旬平が姿を消した


翌年の春、勝浪は花ずみの暖簾に換わりました。

通子は新店で、前田(柴俊夫)と八重(荻野目慶子)を雇うことを提案。


多衣は賛成してくれましたが、旬平は大反対。

前田を雇うなら、自分が辞めるとまで言い出しました。

さらには通子の勝手に対抗するために、多衣と別れてもいいとまで言い出す始末。


多衣は意外にも通子の味方をして、まるで旬平だけが悪者のような空気になります。

通子は旬平に向かって「あなたが『夫』をやめた時に店もやめてもらべきだったわ。多衣さんも言ってくれた通り、この花ずみはお義母さんやあなたのものではなくて、私が始めた私の店です。やめたいと言うなら引き止めませんから」と言いました。


その後「花ずみ」新店は、好調なスタートを切りました。

通子の作り出す活気溢れる雰囲気と、前田の安くて美味い料理が、評判を呼んだのです。


旬平と多衣も2人で力をあわせて本店の売り上げを伸ばしてくれました。

ところが三か月後、旬平は、書き置きひとつ残して、多衣と暮らすアパートから姿を消しました。

まとめ

『あなたには渡さない』5話のあらすじを原作ネタバレしてまとめました。

とうとう旬平が姿を消してしまい……通子の負け戦の行方はどうなるのでしょうか?


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