コウノドリ2|7話 小松さんの病気・子宮腺筋症と卵巣チョコレート嚢胞

コウノドリ2の第6話、腹痛で苦しむ小松さんのシーンで終わりました。

いつも元気な小松さんの緊急事態。

第7話の大きなテーマとなる彼女の病気についてまとめます。



小松留美子(吉田羊)


ペルソナ総合医療センターの助産師長で、40代独身。

実家も助産院を営んでいたが、廃業してしまったこともあり、誰よりもお産の大変さ、恐さを知っています。

でも同時に助産師を天職と思い、いつも明るく笑顔でムードメーカー的存在の小松さん。

医師達からも信頼も厚く、尊敬される存在です。


小松さんの病気

そんな小松さんが腹痛を訴え倒れ込むシーンでおわった前回のコウノドリ2第6話。

いつも元気な小松さんに一体何が起こったのでしょうか。

病気を知っていた小松さん

小松さんは、サクラや四宮からなぜここまで放置したのかと聞かれます。

「子宮筋腫を知りつつも、忙しい毎日に、なかなか検査に行けなかった。」

そう答える小松さん。


検査の結果

検査により、子宮線筋症卵巣チョコレート嚢胞が判明しました。

症状はかなり悪いところまできているようで、ガンに転換する可能性も。

サクラと四宮は、彼女の命を考え、子宮全摘出を勧めます。

病気について

では、この2つの病気はどのようなものなのでしょうか。

子宮腺筋症とは

通常、子宮内膜は、ホルモンの作用で増殖して厚くなり、妊娠が成立しなかった場合剝がれ落ちます。

これが血液と一緒に体外に排出されます(月経)。

そして、子宮腺筋症は子宮内膜細胞と似た組織が子宮の筋肉の層に入り込んで増殖していく病気です。

次第に子宮周囲にも炎症が広がり、腫れあがります。

症状

症状として多く見られるのが「過多月経」

子宮自体が大きくなっていくので、経血の量が増え、貧血も起こりやすくなります。

また、子宮が腫れている状態なので、月経によって子宮が異常に強く収縮し、生理痛がひどくなることも。

年代

子宮腺筋症が多く見られるのが、30代後半~40代の女性です。

小松さんは40代、まさになりやすい年代でした。

普段患者さんを見ているはずなので、自分の症状からきっと状況も分かっていたはずなのですが・・・

治療

子宮腺筋症を根治するには、やはり「子宮摘出術」となってしまいます。

子宮を全部取る、ということです。

ただ、今後妊娠・出産を希望する場合、病気の部分だけを切除して子宮を残す術式も。

ただ、切除の面積が大きいと、妊娠時に子宮破裂などの危険性もあるので、慎重な判断が必要です。

卵巣チョコレート嚢胞とは

先ほどの「子宮腺筋症」は筋肉の層にできるものでしたが、これが卵巣の中にできるのが「卵巣チョコレート嚢胞」です。

卵巣の中に袋ができてしまい、月経の度に血液が溜まってしまいます。

卵巣は大きくなり、チョコレートのように茶褐色のドロドロに。

不妊の原因になったり、大きくなって破裂してしまう危険性があります。

症状

生理痛が悪化していきます。

加えて、月経時以外でも下腹部痛腰痛、骨盤痛などがあったりします。

他の場所にできる内膜症の時よりも、痛みが大きいので、早い段階で気づく人が多いです。

年代

卵胞ホルモン「エストロゲン」の影響で子宮内膜が増殖するため、分泌量が多くなる20代〜30代が発症しやすいです。

妊娠や出産ができる年齢の女性約10%に起こりやすいとも言われています。

治療

良性であることがほとんどですが、1%ほどが悪性腫瘍となることがあります。

そして、40代以上の人や嚢胞が直径5cm以上の場合は卵巣ガンを合併しやすいため早期治療が不可欠です。

こちらも、卵巣の全摘出が望ましく、妊娠・出産希望の人は慎重な決断が必要です。

第7話、小松さんの決断


前回のコウノドリ2放送後も、小松さんを心配する声がたくさん上がっていました。

症状を知るだけでも、かなり深刻な状況そうです。

しかし、小松さんは未婚で子供もいません。

これから子供が欲しいという思いもきっとあると思うので、多くの葛藤と辛い決断になるはず・・・

小松さんはどんな決断を下すのか

第7話、20代〜40代の女性は特に、深く考えさせられるテーマの回になりそうです。