ドラマ「リカ」第1部・大矢昌史(小池徹平)の結末を原作ネタバレ!シリーズ史上最も酸鼻!

10月5日(土)から放送の新大人の土ドラは、狂気の純愛モンスター・リカ(高岡早紀)の暗躍を描く『リカ』。

2部構成で描かれ、第1部のリカのターゲットは副院長で外科医の大矢昌史(小池徹平)。

背筋も凍るホラーな結末に、ターゲットの大矢だけでなく視聴者までも恐怖のどん底に陥れられること間違いなし!!

ベビーフェイスの小池さんの顔が恐怖で歪むのを見るのが楽しみです(o^―^o)

当記事では、新大人の土ドラ『リカ』第1部・大矢昌史の結末を原作小説(五十嵐貴久「リハーサル」)からネタバレしてまとめています。

※「ドラマ『リカ』第一章の結末」を追記しました。

ドラマ「リカ」第2部・本間隆雄(大谷亮平)の結末を原作ネタバレ!地上波放送は無理?

2019年9月28日



大人の土ドラ『リカ』の原作とは?



大人の土ドラ『リカ』の原作は、第2回ホラーサスペンス大賞を受賞した、五十嵐貴久さんのベストセラー『リカ』シリーズ。

背筋も凍るホラー小説で、永遠の28歳・リカがターゲットの男性を追い詰めます。

リカとは?

・元々の目鼻立ちは悪くないが、異常に顔色が悪い。

・怒ると体臭がきつくなり、感情の抑制が聞かなくなって誰かれ構わず舌打ちする。

・ターゲットの男性の周りにいる者は全て敵(皆殺し?)。

・普通の会話が出来ない。何でも自分の都合のいいように解釈する。

・口にするのは、自慢話と悪口だけ。

・病的な嘘つきで、職歴や年齢を詐称。

・自分の欲求を満たすためなら何でもする。

・頭がよく、殺人を犯しても証拠は残さない。

・不死身(顔が半分潰れても、2発急所に銃弾を食らっても立ち上がる)。

怖ェ~。


五十嵐貴久の『リカ』シリーズ一覧

タイトルあらすじ初版刊行
リカシリーズ第一作目は、サラリーマンの本間がリカに追い詰められていくストーカー被害が描かれる。ドラマ第2部(大谷亮平)の原作となる。2002年
リターン10年前にリカに拉致された本間の遺体がみつかり、コールドケース捜査班の尚美が警察の威信をかけて怪物・リカと対決。2015年
リバースいかにして怪物・リカが誕生したのか?リカ誕生秘話。2016年
リハーサル病院の副院長・大矢は簡単なオペでのミスをリカに指摘されて隠蔽してしまう。シリーズ上最も酸鼻な幕切れとは?ドラマ第1部(小池徹平)の原作となる。2019年
リメンバー?2019年12月刊行予定?


時系列順に読むなら……

1.リカ

2.リターン

3.リバース

4.リハーサル

5.リメンバー

の順番です。



大人の土ドラ「リカ」とは?



大人の土ドラ『リカ』は、五十嵐貴久さんの『リカ』シリーズの中から『リハーサル』『リカ』の2冊を原作に、狂気の女・リカが周囲を破滅に追い込んでいく戦慄のエピソードを2部構成でドラマ化します(10月5日スタート)。

主人公のリカを演じるのは、最近ますますその色気を増した高岡早紀さんです。

2部構成ターゲット原作
リカ1部大矢昌史(小池徹平)リハーサル
リカ2部(3年後)本間隆雄(大谷亮平)リカ

第1部の原作は『リハーサル』で、リカのターゲットは花山病院の副院長・大矢昌史(小池徹平)。

大矢昌史:小池徹平

花山病院の副院長で外科医・34歳。

ほかの病院の研修医と婚約中。


大矢は、看護師の面接に来たリカ(高岡早紀)を婦長・小山内の反対を押し切って、うっかり採用してしまいます。

これが全ての悲劇の始まりでした……。

大人の土ドラ「リカ」第1部の主な登場人物

ネタバレに進む前に、主な登場人物をチェックしましょう。
登場人物役柄
大矢昌史花山病院の副院長で外科医。腕は確かだが優柔不断な性格。
雨宮リカ看護師。職歴や年齢などを詐称。28歳で結婚して家庭に入ることが幸せを信じる永遠の28歳。
刈谷花山病院に勤務する内科医。大矢より9歳年上の43歳。
柏手外科医。ベテランで無口。50歳。
小山内婦長。金縁眼鏡をかけている。53歳。
原口良乃副婦長。
藤鐘清美副婦長。
花山大次郎花山病院の院長で大矢昌史の叔父。以前は患者のことを第一に考える立派な医師だったが、脳梗塞で倒れて身体が不自由になって人格崩壊。大矢や看護師に怒鳴り散らす日々。

大人の土ドラ『リカ』第1章・大矢昌史(小池徹平)の結末を原作ネタバレ

第1章・大矢昌史(小池徹平)の結末を原作ネタバレします。

「リカ」シリーズの「リハーサル」のネタバレになります。

大矢とリカの出会い


大矢昌史(小池徹平)は、花山病院の外科医で副院長。

ここで、大矢昌史について簡単に紹介。
・若干34歳の大矢に副院長の役職は肩の荷が重く、周囲に気を遣う日々。

・院長は叔父の花山大次郎(西岡徳馬)だが、過労で倒れて身体が不自由になって花山病院に入院中。

・研修医の恋人・真由美の存在がある(かなりラブラブ)。

花山病院では深刻な看護師不足のため、新しく看護師を募集することに。

何人かが面接に来たが、雨宮リカ(高岡早紀)はその中でも異彩を放っていた。

・オーダーメイドのスーツにフェラガモのパンプス、マスク。

・アニメ映画のヒロインのような声(とってもいい声)。

・看護師歴は8年で自分の実力には自信があるという。

・マスクを取ると、顔色が異常に悪い(肝機能障害が疑われる)。

・目鼻立ちは整っていて、美人の部類に入る?

・腋臭なのかかなり体臭がきつい。

慶葉病院・内田前理事長(業界の大物)の推薦状を持っている。

小山内婦長は女の勘でリカを採用することに反対したが、大矢はリカが内田前理事長(業界の大物)の推薦状を持っていたことから採用してしまう。

後に大矢は、リカを採用したことを死ぬほど悔やむことになるのだが……。

実はリカはこの時、大矢に一目惚れしていたのだ。


大矢がまさかの医療ミス


そんなある日、大矢は仲代寿一という65歳の患者の虫垂炎手術を行うことに。

リカが看護師としてフォローに入ったが、その手つきは手慣れていた。


大矢が「君に来てもらってよかったよ」と感謝すると「運命ってあるんですね」とリカ。

そこまで大袈裟な話ではないのだが……。


無事手術が終わって大矢が副院長室にいると、リカが入って来た。

なんと鉗子(ペアン)が1個足りないというのだ!

体内にぺアンを残したまま縫合するなんてミスが起こるはずは……と焦る大矢。


リカは「先生、誰にも言いません。二人だけの秘密です」と言って、大矢の耳に唇を付けた。

大矢は、自分より経験のある柏手先生を呼ぼうとするが、リカに「柏手先生は自分より年下なのに、院長の甥だから自分より上に立っているあなたのことが不愉快でたまらないのよ」と言われて躊躇。

柏手先生がそんなことを言うはずがないのだが?


追い詰められた大矢はリカに言われるまま、夢中で仲代の腹部を開けてペアンを取り出した。

そしてカルテを改ざんしてこの事実を隠ぺいした。

しかし何度記憶を探っても、どうしてこんなミスが起こったのかわからなかった。


リカが大矢を脅迫


その後、大矢はリカが本当に沈黙を守るのか不安になる。

信じるしかないが、何か代償は必要だろう……。


リカは大矢に「今度から2人でいるときにはリカって呼んで欲しいの」と言ってきた。

大矢が断ると、リカは白衣のポケットを軽くたたいた。かすかな金属音がした。


この音はペアンだ!私が仲代の腹腔から取り出した鉗子!

それをリカが持っている。その意味は明らかだった。



それから10日が経過。

仲代は無事退院して、平穏な日常が戻った。

大矢と真由美は正式に結納を交わし、婚約。


そんな中、小山内婦長を通じて、看護師たちからリカの勤務態度について苦情が入る。

・看護師としては優秀。

・しかし他の看護師を蔑むような態度を取る。

・そして熱心に働くのは大矢がいるときだけ。

つまり大矢の気を引く事しか考えていない。


この話を聞いても、リカに弱みを握られている大矢にはどうすることもできない。

試用期間の3ヵ月が終わるまでの辛抱だ、と自分に言い聞かせる。

その時なら、リカを問題なく辞めさせることができる。


大矢がリカに交際を申し込む?


翌日、大矢は、リカが看護師たちに「大矢から交際を申し込まれた」と吹聴していることを知って驚く。

これは早急に手を打たなければならない!


大矢はすぐにリカに電話して、ワンコール鳴らない内にリカが出た。

大矢:「冗談にしては質が悪すぎる!二度と言うな!」

リカ:「リカ、怒られるの嫌い。ごめんなさい。リカがいけませんでした」

大矢:「もしこんな噂が院長である伯父の耳に入ったら、どれだけ怒られるか……」

リカ:「怒ってないよ。すごく喜んでる


リカが院長の大次朗を懐柔する


大矢が伯父の大次郎(西岡徳馬)の病室に行くと、花次郎のそばにリカもいた。

大次郎は、上機嫌で大矢とリカの交際を祝福する言葉を述べた。

大矢は婚約者の真由美を大次郎に紹介したのに、もう忘れてしまったのか?


正直なところ、大矢は、伯父の大次郎に手を焼いていた。

大次郎は、以前は患者のことを第一に考える立派な医師だったが、脳梗塞で倒れて身体が不自由になってからは人格崩壊して、大矢や看護師たちを怒鳴り散らしてばかりいたからだ。

ところが、今目の前にいる大次郎は、すっかりリカに懐柔されてしまっている……!


頭にきた大矢は「君にはもう辞めてもらう!」とリカに言い放つ。

リカは「やっぱりやりにくい?でも愛し合ってるからいいと思うんだけどな」と笑う。

大矢には、もはやリカが何を言っているのかさえわからなかった。

リカの頭の中には異常な妄想が渦巻いているのか?


リカがペアン鉗子の話を持ち出して来たので、大矢は「金が目的か?」と聞く。

リカ:「リカ、お金なんかいらない。あなたがそばにいてくれたらそれだけでいいの」

大矢:「鉗子を返してください!何でも要求に応じます!だから……」

リカ:「わかるよ、リカのこと2人だけの秘密にしたいんでしょ♡」

大矢の後頭部に、重いハンマーで叩かれたような鈍痛が拡がっていく。

大矢は、2人きりの時はリカと呼ぶことを約束させられてしまう。


小山内婦長が襲われる!


リカが仮採用になって2ヵ月が経過。

小山内婦長が「3ヵ月を待たずにリカを辞めさせたい」と言ってきたが、リカに弱みを握られている大矢はその意見を却下した。

それでも、使用期間の3ヵ月を迎えた時には婦長と一緒にリカを追い出すつもりだった。


大矢は、リカが我慢できないことがあると舌打ちをすることに気付く。

それは相手が患者であっても同じだった。


大矢に色目を使う近藤佳織に対しても、リカは遠慮なく舌打ちした。

リカは感情を抑制できない、もし限界を超えたらどうなるのか?


そんなある日、婦長が階段から転落した。

酷い落ち方をしたようで、頚椎損傷(けいついそんしょう)をした。


今後は会話もできず、全ての感覚を失い、車いす生活を余儀なくされるだろう……。

もはや婦長は生ける屍同然だった。


しかし階段を踏み外すならわかるが、転落とはどういうことか?

よほど勢いがついていないと、4階から3階に落ちることはない(普通は踊り場で止まる)。


大矢は、婦長の代理として、副婦長の原口を婦長代理にした。

まだ40代の原口には荷が重く、他の看護師たちも婦長の事故に大きなショックを受けていた。


リカと大次朗の関係


大矢は、伯父の大次郎の個室へ向かった。

花次郎に婦長のことを報告しなければならない。大次郎と婦長は今の花山病院を作るために夫婦以上に協力し合った仲だからだ。


大次郎は既に婦長の事故を知っていて、信じがたいことにあざ笑っていた。

リカから、婦長が大次郎の悪口を言っていると吹き込まれていたからだった。

完全にリカに手なずけられた大次郎の姿を見て、大矢は胃の中のものを全部吐いた。


翌朝、大矢は、原口と副婦長の藤鐘からとんでもないことを聞く。

なんと、リカと大次郎が“不適切な関係”にあるというのだ!

左半身不随で右半身にも麻痺が出ている大次郎に性交渉は不可能だが、大次郎がリカに恋愛感情を抱いているのは明らかだった。


リカは病的な嘘つき?


さらに原口と藤鐘は、リカが病的なまでの嘘つきであると話す。
・恋人のことを話すが、それはどう聞いても大矢のこと。

・大矢がリカと付き合うはずないとわかっているが、リカの話し方には真実味がある。

・リカにとって自分の中にある現実が常に正しく、嘘をついている自覚はない。
原口と藤鐘は「リカを辞めさせることができるのは副院長だけ」と言って、副院長室を出て行った。

大矢は、リカと話さなければならないとわかっていたが、腰を上げることが出来なかった。


不穏な出来事が続く


そんな中、株で大損をした刈谷先生が大矢に借金を申し込んできた。


さらに、患者の近藤佳織が病院に乗り込んできた。

なんと、柏手先生が使用済みコンドームを3個宅急便で送りつけたというのだ。


以前性的サービスの店で働いていた佳織は、そのことを夫に内緒にしていたが、この宅急便のせいでバレてしまったという。

柏手先生がそんなことをするはずがない、伝票の字も柏手先生のものじゃない、でもじゃあ一体誰が?


佳織の応対をした受付の丘留陽子はショックで辞職した。

しかし後に彼女と仲が良かった看護師に話を聞きに行かせると、丘留は「佳織のせいでやめるのではない」と言ったという。

ではなぜ?


さらに看護師の森田のアパートが火事になり、休職した。

アパートの火事は新聞にも載っていたが、10人いた住人のうち2人が焼死したという。

火災原因は放火だったが、森田が誰かに恨みを買ったとは考えにくい。


被害に遭った者たちの共通点は……直前に大矢と親しくしていたことだ!!!

しかしそれは手が偶然触れたとか、距離が近いとか、その程度のことで……。


不穏な出来事が続く中、大矢は花次郎に呼び出されて「原口を婦長の座から下ろせ」と言われる。

理由は明らかで、リカが原口は婦長にふさわしくないと花次郎に吹き込んだのだ。


大矢は、リカに目を向けた。

長い黒髪が顔の前に垂れているため、はっきり見えなかったが、笑っているようだ。


なぜリカが原口から婦長職を奪おうとするのかわからない。

原口はトラブルを避ける性格で、リカの悪口を言うはずもないのに。


ふと、大矢の脳裏にこの3ヵ月のことが浮かんだ。

リカは他の看護師を嫌っていた、いや、憎んでいたと言った方がいいかもしれない。


看護師たちの方も、リカを受け入れなかった。

嫌っているというのではなく、異質な何かを感じていたためだ。

単なる嫌悪ではなく、異質な物への恐怖。


誰よりも早くそれを察知していたのは、小山内婦長だった。

そんな婦長の反対を押し切ったのは、私だ。



今や婦長は、喉を切開して人工呼吸器が付けられ、それ以外にも全身に細いチューブが何本も繋がっている状態。

婦長さえいてくれれば、私と婦長で伯父を説得して、リカを辞めさせることに同意を得られたかもしれない。

でももはや婦長は、言葉を発することさえ出来ない。


真由美がリカを調べ始める


そんな中、大矢の婚約者・真由美が連絡してきた。

「前に言っていた新しい看護婦、リカっていう人じゃない?」

大矢は真由美にはリカの名前は言っていない、どうして知っているのか?


真由美が勤める病院の看護師・設楽がリカと同じ青美看護学校出身で、リカのことを知っていたのだ。

とは言っても、設楽本人はリカを直接知らないし、顔も見たことがないと言う。

正確に言うと、誰もリカと会ってはいない。

【升本リカに関する噂話】

・背が高くて体臭がきつい。

・自称28歳。

・リカという女が勤めた病院では、必ず奇妙な出来事が起こる。

・たとえば、エレベーターの誤作動で、看護師の体が真っ二つに切断された。

・みんな「リカ」という名前を口にしてはならない、そんな暗黙の了解がある。

・リカの母校である青美は燃えて廃校になっている(まさかリカが?)。

昌史は止めたが、真由美はリカについてもう少し調べてみると言った。


大矢はリカにハメられていた


その後、昌史は藤鐘に、医療ミスの件でリカに脅されていたことを告白する。

藤鐘は「それはリカにハメられたんですよ」と即座に言った。

リカは、手術を終えて大矢ともう一人の看護師が出た後、縫合糸を切ってペアン鉗子を腹に押しこんでまた塗ったのだ。

藤鐘はリカに辞めるように言うと約束してくれた。


昌史のところに闇金業者がやってきて、1500万円を請求した。

闇金で金を借りた刈谷が、昌史をハメて保証人に仕立て上げたのだ。

昌史は病院の金を流用してしのいだが、大次郎にバレて「お前は首だ!」と言われてしまう。


リカが大次朗を殺害


その日の12時、大次郎は死んだ。

昌史が駆けつけると、リカがいて大次郎は心不全で亡くなったと告げた。


しかし大次郎の体には黒い紫色の死斑が広範囲に広がっていて、それは窒息死の特徴だった。

首を絞められたのではなく、枕やタオルなどの布で鼻と口を塞がれたために窒息した可能性が高い。


リカが「嫌な奴だった」とつぶやく。

リカ:「いやらしい変態じじい。リカ、嫌で嫌で毎日吐いてた」

大矢:「君が殺したんだな」

リカ:「リカがこのじじいを殺す?そんなわけない。だって殺したのはあなただもの

大矢:「何だって?」

リカ:「あなたのことすごく怒ってたから、殺すしかなかったんだよね。うん、リカ、許すよ

大矢:「僕が伯父を殺した?ふざけるな!伯父が君に何をしたかは知らない。それでも殺人は正当化されない。自首するんだ!」

リカ:「リカは誰よりも伯父様の世話をしてきたし、それは看護師全員が知ってる。リカに伯父様を殺す理由なんてないの。でもあなたは?」

大矢:「何を言ってるんだ」

リカ:「あなたは病院のお金を使い込んだ。それを知った伯父様があなたをクビにすると言ったのは、もうみんな知ってるんだよ。殺したいって思ったでしょ?リカ、全部わかってる」


昌史は、リカなぜ自分が病院の金を不正流用したことを知っているのか、怒った伯父が自分を責めたことを知っているのか、と頭がグルグルする。

リカが「このまま朝まで何もなかったことにすればいい」とリカが囁く。

結局、昌史はリカに従い、大次郎の死を「急性心不全」と記してしまう……!


リカの正体


真由美が昌史にリカについての調査結果を報告してきた。

青美でリカと同期だった仁木という看護師が話してくれた驚愕の事実とは……
・青美の学生がみんなでリカをいじめて、教師も黙認していた。

・その後、青美の講堂が火事になって、リカの同級生はほとんど死亡した。

・仁木が無事だったのは、その時には体を壊して退校していたから。

仁木は、根拠はないけれどリカが、自分をいじめていた同級生と教師を焼き殺したと確信している。

真由美は「伯父様が亡くなったことであなたが院長に就くしかなくなった。それなら院長権限でも何でもリカを辞めさせるべき。でないと恐ろしいことが起きる」と大矢に忠告した。


藤鐘が自殺!リカは自主退職?


この後、藤鐘が自殺。

リカの仕業に違いなかったが、頭のいいリカは一切の証拠を残していなかった。


リカから大矢に電話がかかってきた。

大矢:「藤鐘さんを殺したな?詳しい話を聞かせてもらう」

リカ:「まだプロポーズは早いよ。でも職場結婚は色々考えなきゃいけないことがある」

大矢:「病院に来てくれ!」

リカ:「行くけど、それは病院を辞めてから。さっき退職届を送ったところなの」

大矢:「退職届を送った?」

リカ:「結婚する前の身辺整理ってとこかな。リカは少し古いのかもだけど、結婚したら女性は家に入るべきと思うから」

大矢:「何を言っているかわからない、僕は君と結婚するつもりはない。君は大きな病院で精密検査を受けるべきた」

リカ:「ありがとう、そういう優しいところ大好き」

話は全くかみ合わず、大矢は頭痛がした。

最後にリカは「あの女、大嫌い。人の物を盗むなんて泥棒だよ」と言って電話を切った。


あの女とは、真由美のことを言っているのか?

昌史は、真由美にこのことを告げて、厳重に注意するように言った。


その後、驚愕の事実が発覚。

リカの履歴書にあった推薦者の内田前理事長は、リカのことを知らなかったのだ(リカの履歴書の内容はほとんど嘘だった)。


その後「藤鐘を殺したのはリカだ!」と騒いだ看護師・倉田が車にはねられて重傷を負う。

これもリカの仕業に間違いないが、倉田は「あたしここを辞めます。ただ、ここにいたくないんです」と震えた。

今後、リカはどんな手を使っても倉田を排除しようとするだろう、倉田は一生リカの影に怯えて生活しなければならないのだ。


戦慄のラスト


倉田が退院してから一週間は、何も起きなかった。

あの電話以来、リカは姿を消していた。


その後、大矢は、柏手先生の様子がおかしいことに気付く。

随分顔色が悪かったのだが、この時はインフルエンザかと思っていた。


埼玉に研修に行ったはずの真由美が、実は消息不明であることがわかる。

大矢は焦って何度も電話をかけるが、繋がらない。


その日の夜、柏手から大矢に電話がかかってきた。

柏手は、花山病院から三十メートルほど離れている美容整形外科病棟にいた。


大矢が駆けつけると、柏手は胃の中の物を全て嘔吐していた。

聞けば、リカに妻と娘を人質に取られて、脅迫されていたとのこと。


大矢は、高圧蒸気滅菌器の中から真由美のものと思われる頭部を発見した。

顔の表皮がきれいに剥がされ、人体模型の標本のようだった。


柏手は「私ではありません!あの女がやったんです!」と叫ぶ。

大矢は、もはや涙も出ない。


ここから、柏手のおぞましい告白が始まる。

・柏手は、リカに美容整形を頼まれた。

・リカは真由美の頭部を持参して「この顔にしてほしい」と言った。

・リカは器用に真由美の顔を皮膚をはいで自分の顔にのせて「これでやりやすくなったでしょう?」と笑った。



柏手は、妻と娘を返してもらうためにリカに従うしかなく、専門外の美容整形を行ったのだ。


昌史が「リカはどこにいるんです!」と聞くと、奥にある二台目の手術台の床から黒い影が近づいた。

顔中に包帯を巻いて異様な臭気を漂わせた女が、昌史の前に立った。リカだ!


リカ:「リカね、きれいになったの」

昌史:「お前が真由美を殺したんだぞ!しかもあんな酷いことを……」

リカ:「昌史さんも悪いよ、誰にでも優しい顔をして。人の男を盗る女はみんな死ねばいい」


昌史はリカを押さえつけようとしたが、なんと背後から柏木に刺された。

柏木は「院長はあなたを殺そうとしたんですよ、私はあなたを守ったんです。妻と娘を返してください」とリカに懇願した。


リカはメスで柏木の喉を割いて「馬鹿医者!昌史さんになんてことするの!」と叫び、柏木の右目にナイフを突き立てた。


「昌史さん、しっかりして!」リカが昌史に駆け寄った。

リカの鼻から下を覆っていた包帯が取れて、異様に膨れ上がった肉塊が現れた。


内出血しているのだろう、一刺しすれば血と膿が飛び散るに違いない。

大矢は、あの日リカを採用したことを後悔しながら死んだ。


つまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらない。

リカは大矢が死んだのは、柏手のせいだと憤慨した。


その後、リカは真由美の頭部と柏手の遺体を車に積んで、いつもの山に埋めた。

先客として、柏手の妻と娘が既に埋まっている場所だ。


そして病棟を全部燃やした。

「これで何もなかったのと同じ」と満足する。


リカは昌史の頭部を切り落として冷凍庫に入れてみたが、余計つまらなくなった。

こんなの、昌史さんじゃない。リカは死んでる人と恋なんかしない。


リカは「恋人同士がお別れするのは海がロマンチック」と言いながら、昌史のバラバラ死体をビニール袋に詰めて海に投げ込んだ。


本当は昌史の頭部も捨てようと思ったが、それはできなかった。

だから一緒に帰ることにした、帰り道の話し相手も欲しいし。

いつかまた、恋をすることがあったら、その人はリカより長生きしてほしいな。

大人の土ドラ『リカ』リカの悪事を時系列で簡単まとめ

原作小説「リハーサル」でのリカの悪事を以下に時系列順に簡単にまとめました。

まさに好きな男=大矢を手に入れるためなら何でもアリ状態(>_<)

・花山病院の看護師募集を見て面接にやってきた雨宮リカは、大矢昌史に一目惚れ。

・大矢の手術のアシスタントをするフリをして、医療事故を意図的に起こして昌史のせいにした。

・リカに弱みを握られた昌史は、リカを辞めさせることができなくなる。

・他の看護師に蔑んだ態度を取り、患者には高圧的な態度を取る。

・職務に熱心なのは、昌史が見ている時だけ。

・口から出るのは、自慢話と悪口だけ。

・大矢をストーキングして、全ての情報を得る。

・大矢から交際を申し込まれたと病院中に吹聴してまわる。

・病院長の大次郎をたらしこんで、自分の味方につけ、病院関係者の悪口を吹き込む。

・自分を辞めさせようとした小山内婦長を階段から突き落として再起不能に。

・大矢に色目を使っていた患者・近藤佳織の自宅に精液が詰まったコンドームを送る。

・大矢にボディタッチをする看護師の森田のアパートを放火。

・大矢を怒鳴った大次郎の鼻と口を枕やタオルでふさいで窒息死させた。

・大矢に大次朗の死亡診断書を改ざんさせる。

・自分を敵視する藤鐘を自殺に見せかけて殺害。

・自分を犯人扱いした看護師の倉田を車ではねる。

・出身校である青美を放火し、自分をいじめた人間を全員焼き殺していたことが判明。

・大矢の婚約者・真由美を殺害して顔の皮膚を剥ぐ。

・柏手の妻と娘を拉致して、柏手を脅迫、真由美そっくりの顔に整形させた。

・「馬鹿医者」と散々利用した柏手を殺す。

・自分のせいで大矢が死んだのに「つまんない×10」と言って大憤慨。

・病棟に放火して証拠隠滅を図り、大矢の頭部以外の遺体を海に捨てた。


好きになった男の弱みを握って懐柔なんて、『あなたの番です』の看護師・桜木るり(筧美和子)にちょっと似てますよね(^_^;)


でもリカと比較すると、桜木が全然怖くなくなってしまいますよね~。


しかしリカが悪女かというと、単純にそうとも言い切れないところにリカの凄みがありますね。

ラストでは大矢の好みの顔になるために、整形外科ではない医師に頼んで整形手術をさせましたが、大した度胸です(^_^;)

そこまでして好きな人に気に入られようとする気持ち自体は、乙女心の延長線上なのかも(怖いけど)。


顔全体の整形手術の翌日からフルスロットルで動けるのもスゴイ、ほとんど超人です。

他の巻でもリカは人間とは思えない身体能力を発揮しているのですが、思いが強い人間は不死身なのでしょうか?

ドラマ『リカ』第一章の結末

ドラマ『リカ』第一章の結末を簡単にまとめます。

小山内婦長を再起不能にして、藤鐘を自殺に見せかけて殺したのは、原作と同じ。

その後、大矢を辞めさせようととした大次郎を窒息死させたのも、原作と同じです。


しかしリカと大次郎が不適切な関係にあったことや、リカが他の看護師にも危害を加えたことは描かれませんでした。


注目のラストシーンは、原作ではリカが刈谷に自分を真由美そっくりの顔に整形させて、顔に包帯を巻いた姿で大矢の前に登場するのですが、ドラマではさすがにそこはカットされました。

最後、病棟ごと焼いてしまうのは原作通りですが、森田綾乃(立花恵理)や刈谷の娘も焼かれてしまうのはドラマオリジナル(原作では、刈谷の娘は山に埋められている)。


感想としては、ドラマではリカの「猟奇性」より「哀しさ」がメインで描かれているのではないか?と思いました。

まとめ

大人の土ドラ『リカ』の第1部・大矢昌史(小池徹平)について原作小説「リハーサル」からネタバレしました。

果たして地上波で放送できる内容なのかどうか?

でもできるだけ忠実に再現してほしいです。

ドラマ「リカ」第2部・本間隆雄(大谷亮平)の結末を原作ネタバレ!地上波放送は無理?

2019年9月28日