「白い巨塔2019」最終回あらすじの結末をネタバレ予想!唐沢寿明版との違いは?

名作医療ドラマ『白い巨塔2019』が、岡田准一×松山ケンイチで5夜連続で放送されます。

野心家で成り上がるためには手段を選ばない財前吾郎(岡田准一)ですが、その結末は涙なくしては見ることができません。

当記事では岡田准一主演『白い巨塔2019』の簡単なあらすじのネタバレと、最終回結末予想、2003年の唐沢寿明版との違いについてまとめています。


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岡田准一主演『白い巨塔2019』とは?原作や過去作を紹介



 
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不朽の名作『白い巨塔』が、テレビ朝日開局60周年記念作品として5夜連続で放送されます(5月22日~26日の後9時~)。

対照的な2人の医師、財前吾郎を岡田准一さんが、里見修二を松山ケンイチさんが演じるほか、豪華キャストが終結します。


原作は1965年と69年に刊行された山崎豊子さんの長編小説で、浪速大学に勤務する財前五郎と里見脩二という対照的な人物を通し、医局制度などの医学界の腐敗を鋭く追及した社会派小説。


映像化は、国内外含めて7度目(1966年の映画化が最初)。

日本では唐沢寿明版以来15年ぶりの映像化になります。


2003年の唐沢寿明版は平均視聴率23.9%、最終回の瞬間最高視聴率36.9%という記録を出しました。

大阪の大病院で繰り広げられる濃密な人間模様は、映像化されるたびに大反響を呼んでいます。

岡田准一主演『白い巨塔2019』の唐沢版との違い



 
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今まで様々な名優が演じて来た『白い巨塔』。

社会のゆがみや、権力、愛、そういう怖さを含めて描いている名作の中の名作です。

原作者の山崎豊子さんが描いたころと時代が変わっても、どんな世界にもある永遠のテーマで、どの時代にも通用する普遍的な作品と言えます。


とはいえ、近年、医療も変わってきているので、今回は現代に合った『白い巨塔』が作られました。

原作は昭和40年に出た小説ですから、医療の部分を現代に置き換えるのは難しいことでした。第1話の冒頭では“人工知能が発達し、医療や薬剤師がいらなくなる時代が来ている”という話から“それでもどこかで医者が人間対人間で寄り添ってもらわないといけない”という、現代における医療現場の問題に沿って描いています。

引用元:雑誌「TV station」より


まず、主役の財前五郎が「胃がん手術の名手」から「腹腔鏡の名手」に改変されました。

また、唐沢寿明版が全21話と長編だったのに対し、岡田版は(1話が長いとしても)全5話に短縮されます。


財前が医学部教授選で関わる野坂教授役を市川日奈子さんが演じるなど、近年ならではの女性医師の活躍も描かれます(唐沢版の野坂は男性)。

野坂教授は、唐沢版では整形外科教授だったのが、岡田版では脳外科教授になっています。


「AI」や「仮装通貨」など、現代ならではのワードも出てきました。


本妻(夏帆)と愛人(沢尻エリカ)の関係にも変化がありました。

まず愛人ですが、バー経営者からホステスに。

2人の関係ですが、唐沢版では一触即発な関係ながらも一緒に酒を飲むこともあったのに、岡田版では「冷たい戦争」って感じです。


東教授の娘・佐枝子(飯豊まりえ)の職業が「家事手伝い」から「図書館司書」に改変。


物語のキーマンのひとり・佐々木庸平(柳葉敏郎)の職業も違います。

唐沢版ではお弁当屋さんだったのが、岡田版では繊維問屋に。


【第四夜】では、改変ポイントが多数。

カルテが紙から電子カルテになり、改ざんは修正ペンではなく証拠が残りにくいPCでの書き換えに。

弁護士・関口(斎藤工)と国平(山崎育三郎)は窮地の間柄という設定に改変。

後半のキーパーソンのひとり・亀山君子は妊娠中の設定に改変。


【第五夜】も改変ポイント多数。

財前のがんが、唐沢版では肺がんだったけれど、岡田版ではすい臓がんに。

また財前が敗北する裁判の決め手は、唐沢版では君子の看護記録で、岡田版では柳原が提出した手書きの手術記録でした。

終わり方は、唐沢版では財前とケイ子の関係を中心に、岡田版では財前と里見の関係を中心に描かれました。

『白い巨塔2019』主な登場人物

『白い巨塔2019』の主な登場人物をご紹介します。

財前吾郎:岡田准一


 
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貧しい母子家庭で育ち、努力を重ねて浪速大医学部第一外科准教授に。

教授の座を狙う。


里見修二:松山ケンイチ



 
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財前の同期で、第一内科准教授。

出世に無関心で、患者のことを一番に考える。


花森ケイ子:沢尻エリカ


 
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バーのホステスで財前の愛人にして唯一心を許す相手。

女子医大を中退した過去を持つ。


東貞蔵:寺尾聰



第一外科教授で財前の師。

定年退官が間近。

教授の地位に固執し、財前に譲りたくないと思っている。


鵜飼裕次:松重豊


医学部部長。

学内政治力に長け、地位を築いてきた。


財前又一:小林薫


財前の養父で産婦人科医。

財前を教授にするのが悲願。


大河内恒夫:岸辺一徳


病理学科教授。

野心家の財前を快く思っていない。


財前杏子:夏穂



又一の娘で、財前の妻。

教授夫人の座に憧れ、父共々財前に期待する。

『白い巨塔2019』第一夜~第五夜の簡単なあらすじのネタバレ

『白い巨塔2019』第一夜~第五夜の簡単なあらすじのネタバレをまとめます。

第一夜:5月22日(水):後9時~10時24分


財前吾郎(岡田准一)は、外科医として一流の技術を持ち、将来を嘱望されていました。

師匠である東教授(寺尾聰)の退官が迫り、今まで東に尽くしていた財前が時期教授の座を手に入れるはずでした。

しかし財前の能力に嫉妬する東は、教授選を前に、財前に教授の座を渡したくないと考えます。


第二夜:5月23日(木):後9時~10時24分



 
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東は、金澤国際大学医学部教授の菊川(筒井道隆)を自分の後任に推薦しようと画策。

対する財前は鵜飼医学部部長(松重豊)に接近、義父・又一(小林薫)の金の力を使って自分の味方にします。

医局員にまで働きかけて選挙選に挑む財前を、動機の里見(松山ケンイチ)は苦い思いで見ていました。


第三夜:5月24日(金):後9時~10時24分


医局全体を道具に使うという荒業で教授の地位を得た財前は、ドイツの学会に招かれることに。

そんな中、財前は里見から佐々木(柳葉敏郎)という患者を診て欲しいと頼まれます。

財前は佐々木を初期のすい臓がんと診断するが、その後患者の容態が悪化。

医局員の柳原(満島慎之介)は、患者の肺に影があったのに検査をしなかった財前の診断に疑問を抱きます。

そして里見もまた、財前の診断に疑問を抱いていました。


第四夜:5月25日(土):後9時~11時10分


ドイツの学会に出席した財前は、公開オペと講演の両方に成功、栄光に酔いしれていました。

一方、命を落とした佐々木の家族は、財前の判断ミスによる医療過誤を疑い、裁判を起こしました。

帰国した財前は、訴えられたことを知りますが、金と権力で誤診をもみ消そうとします。


第五夜:5月26日(日):午後9時~11時10分


最終回(第五夜)では、裁判が長引く中、財前が世界外科連盟の理事に立候補します。

まさに、欲望が尽きることのない財前。

一方、原告側の証人に立った里見は、病院を追われる危機に立たされます。

多忙を極める中、佐々木のことが頭をよぎり苦しむ財前ですが、自分の体に異変を覚えて……。

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唐沢寿明さん版『白い巨塔2013』の最終回結末をネタバレします。

裁判は勝利!財前の強運は続く


佐々木の家族から医療過誤で訴えられた財前ですが、裁判の結果は勝利。

佐々木の家族は控訴を決意しますが、その後も浪速大学の圧力は続き、財前に有利な状態が続きます。

裁判で教授である財前に不利益な証言をしたことで病院を追われた里見は、大河内教授の紹介で千成病院(民間の小さな病院)への再就職が決まります。


財前が里見のところにやってきて「3年後に浪速大学の癌センターが設立できたら、君を内科部長として呼ぶよ」と言います。

財前は、里見の能力については高く買っていたのです。

里見は断りますが、財前は「君は必ずぼくに泣きついてくる、なぜなら君は医者だからだ」と不敵な笑みを浮かべて去りました。


東が法廷に立つ


鵜飼は学長になり、財前も癌センターのセンター長の地位を約束されました。

そんな中、柳原だけは浮かない顏。

柳原は、財前に従って裁判で偽証した自分のことを責めていたのです。

財前はそんな柳原を特別扱いして恩義を着せることで、柳原を黙らせていました。


そんな中、とうとう東が法廷に立つことを決意。

財前が自分の退官日に顔を合わせたくないという理由だけで、佐々木の手術日を早めたことを知ったからです。

「財前くんを勝たせてはならない。絶対にまた同じ間違いを繰り返す」と東。


一方財前は、佐々木の幻影に苦しみ、手術中もミスを連発するように。

しかし相変わらず、佐々木の死に対する責任は自分にはないと豪語。

東が法廷に立つと知っても、返り討ちにしてやると息巻いていました。


控訴審第一回目。

財前側の弁護士は東に対して「確執のあった財前への恨みを晴らすために、法的に出てきたのではないか?」と追及しますが、東は「教え子が誤りは私の誤りでもある。再就職先の病院を辞してその責任を果たすつもりです」と覚悟を見せて遺族に謝罪。

しかし東の弱みを握る船尾が相手側の証人として登場して、東は不利に。

相変わらず、財前優勢の状況が続きます。

ところが、財前は変な咳が続くようになってしまいます。


控訴審第二回目。

財前と佐々木よし江(岸本佳世子)とで対質尋問(両者が同時に証言台に立つ)。

佐々木よしえは「主人は無駄な手術で亡くなった」と責め、財前は「結果論で責められても困る」と返答。

ここで佐々木側の弁護士・関口(斎藤工)が、財前がオペ以外のがん治療の方法を佐々木よしえに説明しなかったことを糾弾。

じりじりと責められた財前は「柳原に説明を命じたのに、柳原が怠った」と柳原のせいにしました。


傍聴席にいた柳原は「財前先生は嘘をついています!僕は偽証罪に問われてもいいから全て話す!」と叫びました。

佐々木側の弁護士は柳原への証人尋問を申し出ますが、裁判官は混乱を恐れてそれを認めませんでした。


財前が敗北


控訴審第三回目。

柳原の勇気に胸を打たれた看護師・君子(美村里江)は、自分が証人になることを決意。

君子も、佐々木庸平のオペに関わった看護婦なのです。

しかし財前たちは(財前が嘘をついていた証拠となる)カンファレンス記録を処分。

佐々木側は絶体絶命に陥ったかに見えましたが、君子が記録していた看護記録に全てが記録されていて一気に財前大ピンチに!


最後に里見が証言台に立って「きちんと説明された場合の死と、そうでない死は全く違う」と言いました。

財前は最後まで「自分は一切の非がない」と言いましたが、裁判の判決は財前の負けでした。

この判決が下った理由は、財前の取った処置は十分に医学的水準を保っていましたが、治療がリスクを伴うものだった以上それに対する説明が不可欠だったのに、財前が「助かりたいなら手術しかない」と退けたから。

財前の教授という地位を考えて、厳しく責任を問うというものでした。

財前は「俺の何が悪い!ただちに最高裁に控訴だ!」と叫びましたが、腹を押さえて倒れました。


黒木瞳は江口洋介に「吾郎ちゃんを助けてあげてください。吾郎ちゃんは里見先生を恐れてた。勝てないし騙せないから、だからここまで戦った」と言いました。

しかし里見は「(同期の医師同士として)財前と一緒に歩いていきたい」と思っていて、裁判も財前のために出廷を決意したのでした。


財前は、センター長の地位を保留にすると鵜飼に言われてしまいます。

そしてCT検査の結果、財前は肺がんのステージ1で、手術が必要な状態でした。

財前は「肺の専門医として最も信頼できる東先生に切ってもらいたい」と願い、里見が東に頼みに行きました。

東は今までの確執は水に流し、執刀を決意。


ところが実際にお腹を開けてみると、財前の癌は広範囲に広がっていて、手の施しようがありませんでした。

ステージ4に近い状態で、年単位の延命は難しい状態。



死を前にした財前の気持ちとは?


財前の愛人・ケイ子(沢尻エリカ)が見舞いにやってきました。

財前:「なあ、ケイ子。僕は間違っていたのか?

確かに僕は里見のように患者とは向き合わなかったかもしれない。

だが常に真剣にやってきた。真剣にオペをやってきたし、真剣に偉くなりたいと思った。

目指すなら一番上を目指したい、作るなら最高の病院を作りたいと思った。

手段を選ばないところはあったが、何かを得るためだから仕方がない。

そんなに責められることなのか?」

ケイ子:「吾郎ちゃんはどう思うの?」

財前:「わからないんだ、死を前にすれば達観して何か見えるかと思ったが、何も変わらない、むしろ余計わからなくなったよ」

ケイ子:「私にもわかんないわ、でもこれだけはわかるわ、私が吾郎ちゃんが好きよ。

ずっと忘れないわ、吾郎ちゃんより素敵な人が現れたら別だけどね」

(財前、倒れる)


財前の最期の言葉


自発呼吸が難しくなり、人工呼吸器にするかという瀬戸際に。

しかし財前の妻・杏子(夏帆)は「人工呼吸器は付けないでください、そんな風にして生きたいと思う人じゃないわ」と言いました。


財前の意識は戻らず、側にいる人は嘆き、里見も駆け付けました。

やっと財前の意識が戻りましたが、幻影を見ていて何を言っているかわかりません。


震える財前の手を里見が握りました。

財前:「決心してくれるのか?がんセンターの内科部長を引き受けてくれるのか?これで僕の癌センターも盤石だ。

佐々木さん、あなたもがんセンターに入院されたら。ベッドはあけますよ。僕はセンター長ですからね。

里見、ひと言ぐらい祝いの言葉を……

転移ではない……

僕しかいないんだ……

世界を……

代わりの人間が……

ふたりで、ふたりで…里見……」

この言葉が、財前の最期の言葉になりました。


財前の手紙


財前は亡くなり、里見は財前が生前に書いた手紙を受け取りました。

里見へ

里見、この手紙をもって僕の医師としての最期の仕事とする。

まず、僕の病態を解明するために、大河内教授に病理解剖をお願いしたい。


以下に、がん治療についての愚見を述べる。

がんの根治を考える際、第一選択はあくまでも手術であるという考えは今も変わらない。

しかし現実には僕の場合がそうであるように、発見した時点で転移をきたした進行例がしばしば見受けられる。

その場合には、抗がん剤を含む全身治療が必要となるが、残念ながらいまだ満足のいく成果は上がっていない。


これからのがん治療の飛躍は、手術以外の方法にかかっている。

僕は君はその一役を担える数少ない医師であると信じている。

能力を持った者には、それを正しく行使する責務がある。


君にはがん治療の発展に挑んでもらいたい。

遠くない未来に、がんによる死がこの世からなくなることを信じている。

ひいては僕の屍を病理解剖の後、君の研究材料の一石として役立ててほしい。

屍は、生きる死なり。

なお、自らがん治療の第一線にいる者が早期発見できず、手術不能のがんで死すことを心より恥じる。

財前吾郎

引用元:『白い巨塔2003』財前吾郎の手紙より

『白い巨塔2019』最終回の結末を予想

『白い巨塔2019』最終回の結末を予想します。

『白い巨塔2019』の原作は、作家・山崎豊子さんの同名長編小説。

大阪の大病院を舞台に、野心家でエネルギッシュな外科医・財前吾郎の姿を通して、人間の本性に迫った名作中の名作なので、大筋は今までと変わらないでしょう。

財前が身内だけでなく医局全体を道具として教授の座にのぼりつめ、その慢心から医療過誤を起こし、転落し、自らが末期がんに侵されて死ぬという筋書きはそのままだと思います。


しかし以下の4点が、現代版に改変されると思われます。

・現代における医者の在り方。

・現代のがん治療。

・現代の捉え方からの財前と里見。

・死を間際にした時に、財前が何を思うか?

時代とともに医学は発展し、医者の在り方は変わってきています。

患者の側からすれば医師同士のマウンティングは信じられないことですが、一方で医師も守られなければ安心して仕事ができません。

今はおおっぴらに賄賂も受け取れない時代、財前が義父の金を武器に成り上がった経緯がどう描かれるのかも気になります。


そして最も気になるのが、死を前にした財前の言葉。

2013年度版の財前は「わからないんだ、死を前にすれば達観して何か見えるかと思ったが、何も変わらない、むしろ余計わからなくなったよ」と深い混乱を見せました。

果たして2019年度版の財前は、達観するのか、それとも迷いの中で死んでいくのか?


筆者の考えを述べると、財前のような医者は見る人によって大きく印象が変わるタイプ。

(財前の)医療過誤によって身内を亡くした佐々木家の遺族から見たら「憎むべき相手」、しかし財前は他の医師では不可能な難しいオペでたくさんの命も救っていて、財前の手術で命が助かった人から見たら「神様」。


財前は、医師として決してしてはならないことをする一方で、誰も真似できないこともしているのです。

そもそも財前の母親によると、財前は努力家で母親思いで、人の命を粗末に扱うはずのない人物。


それなのに、どうして財前はこんな極端な人間になってしまったのか?

それは、大学病院の抱える闇(派閥争いによる教授選など医療に無関係な活動)、医師と患者の正しくない関係が原因だと思います。


医師は「命」を扱うのが仕事であり、患者は医師に「命」を預ける。

いつかこの関係が、尊いものになることを願ってやみません。


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まとめ

『白い巨塔2019』最終回結末をネタバレ予想してまとめました。

新時代の『白い巨塔』が楽しみです。

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