2019年7月期の土曜ドラマは『ボイス 110緊急指令室』。
韓国の大人気ドラマ『ボイス〜112の奇跡〜』シリーズのシーズン1が原作です。
当記事では、ドラマ『ボイス 110緊急指令室』のあらすじを原作ネタバレしてまとめています。
もくじ
ドラマ『ボイス 110緊急指令室』とは?
ドラマ『ボイス』とは、110番通報を受ける警察の緊急指令室を舞台に、敏腕刑事・樋口省吾(唐沢寿明)と、絶対聴感能力を持つボイスプロファイラー・橘ひかり(真木よう子)が“声”や“音”を手掛かりに事件を解決する物語。
1話のあらすじは以下の通りで、原作に忠実な内容。
3年前、横浜―。検挙率トップを誇る港東署強行犯一係の係長・『ハマの狂犬』の異名を持つ樋口彰吾(唐沢寿明)はその日、犯罪グループの張り込み中、妻・未希(菊池桃子)からの着信に気づくものの、業務を優先してしまう。その着信が妻からのSOSだとは知らずに……。
その頃、再開発地区では、謎の殺人鬼に追われ恐怖の中で息を潜める未希が、110番に助けを求めていた。
港東署の緊急指令室で未希のSOSに応じた警部補・橘ひかり(真木よう子)は、その声に緊急性を感じるが、一度切れた通話にコールバックしたことで殺人鬼に居場所を知らせ、電話越しに未希が惨殺される一部始終の音を聞いてしまう―。
後輩の石川透(増田貴久)から事件の連絡を受けた樋口は、同期の強行犯二係・沖原隆志(木村祐一)の制止を振り切り、惨殺された妻の姿を目の当たりにして言葉を失うのだった。
1ヶ月後。法廷には未希殺害の被疑者・相良(平原テツ)の姿が。事件当日は泥酔状態で何も覚えていないという相良に対し、検察側の証人として証言台に立ったひかりが、相良の声が電話で聞いた犯人の声ではないと証言する。
通話記録を調べればわかると話すひかりだが、提出された証拠には犯人の声は記録されておらず……。相良の犯行を確信する樋口は、ひかりの証言に逆上し、法廷は混乱に包まれる。
3年後―。交番勤務に配置換えになった樋口は、かつての同僚たちからも煙たがられるほど落ちぶれていた。一方、科捜研で難事件を解決し実績を積んだひかりは、自ら希望を出し港東署の緊急指令室長に就任。
被害者を迅速に救出するためのチーム、“ECU(Emergency Call Unit)”の設置を警察幹部たちに提案する。ひかりは樋口を新しいチームの現場リーダーにするつもりだと話すが……。
そんな中、緊急指令室に若い女性・萩原夏美(吉川愛)から通報が入る!事態が一刻を争うことを察知したひかりは自ら指揮を執り、樋口に指示を出すが……!?通報者の身に危険が迫る緊迫のカウントダウンはすでに始まっていた!!引用元: ドラマ「ボイス」公式HP
ドラマ『ボイス 110緊急指令室』の原作とは?
ドラマ『ボイス 110緊急指令室』の原作とは、韓国ドラマ『ボイス~112の奇跡~』。
日本での110番が韓国では112番。
被害者の安否を分けるタイムリミット内に、誰よりも早く現場に向かうゴールデンタイムチームと、通報電話から事件の手がかりを特殊な聴覚で見つけ出すボイスプロファイラーら、112通報センターの活躍を描くタイムリミットサスペンスドラマ。
ケーブル放送としては異例の高視聴率を記録したサスペンスドラマで、シーズン2、3も放送されています。
ドラマ『ボイス』主な登場人物
ドラマ『ボイス』の原作ネタバレの前に、主な登場人物を紹介します。・橘ひかり(真木よう子):ECUの室長。3年前の事件で父親を殺された。絶対聴感力で犯人検挙を目指す。
・樋口彰吾(唐沢寿明):ECUの班長。感情任せに行動するタイプであだ名は「ハマの狂犬」。
・樋口未希(菊池桃子):ソーシャルワーカー。3年前に猟奇的殺人鬼の手にかかって惨殺される。
・沖原隆志(木村祐一):強行犯係の係長。以前樋口とコンビを組んでいたことがある。
・石川透(増田貴久):捜査員。樋口を「兄貴」と慕う捜査現場のムードメーカー。
・田所賢一(小市慢太郎):署長。ECUの活動を不快に感じている。
ドラマ『ボイス』原作ネタバレ
ドラマ『ボイス』の原作のあらすじをネタバレします。※日本名とキャストがわかっていない人物については、原作の韓国名で書きます(日本名とキャストがわかり次第、書き換えます)。
絶対聴感の女と、勘と行動力の刑事が3年前の事件を追う
樋口省吾(唐沢寿明)は、3年前に妻・未希(菊池桃子)を謎の猟奇的殺人鬼に惨殺されました。
樋口は以前は「ハマの狂犬」と恐れられた超敏腕刑事でしたが、今は見るも無残に落ちぶれていました。
そんな樋口の前に、未希が殺された時の110番通報を受けた橘ひかり(真木よう子)が現れました。
橘は「私の父親を殺した犯人とあなたの奥様を殺した犯人は、同一犯です」と樋口に告げます。
実は、橘の父も3年前に未希と同様の手口で殺されていたのです。
橘は、未希と父親を救えなかったことを心から悔いて、アメリカに留学してプロファイリング能力を身に付けたという。
加えて、橘にはかすかな音も聞き逃さない絶対聴感がありました。
橘は、未希が殺された時に犯人が顎をカチカチ鳴らして「調子に乗るからだ」と言った声を記憶していました。
橘は「電話による通報から3分で現場到着、5分で現場確認、10分で検挙」という使命を負った緊急指令室(ECU)の室長となり、樋口は緊急出動班の班長になりました。
こうして樋口と橘は、共に復讐相手である3年前の犯人を追うことになります。
検察が未希殺しの被疑者として挙げた相良(平原テツ)が、遺書を残して自殺。
しかし相良は、どうやら未希や橘の父と同一犯に殺されたようでした(頭部に損傷を与えるなど殺し方が同じ)。
警察が相良の死をあっさり自殺として片付けたことから、橘は「警察内部に犯人の内通者がいる」と確信。
橘の父親の死は事故死で処理されたし、何者かによって当時の音声データも消去されているのです。
捜査線上に謎の男(手塚とおる)の名前が浮上する
ありゃ❓犯人役は手塚とおるさん❓ #ボイス #ボイス110緊急司令室 #手塚とおる pic.twitter.com/yJGdkt8nzi
— TAKE7700 (@take7700gh5fs) August 3, 2019
女性拉致事件の犯人・新田(森永悠希)が、謎の男(手塚とおる)に毒殺されました。
謎の男がカチカチと顎を鳴らしていたことから、橘は新田は3年前の犯人と同一犯に殺されたと確信。
謎の男の姿は車載カメラに写っていて、(アキレス腱を切った人間に見られる)特徴的な歩き方をしていました。
この後、樋口は謎の男に捉えられ、もう少しで殺される危機に陥ります。
しかしさすがは樋口!驚異的な身体能力で見張りをやっつけて縄をほどいて逃げることに成功。
樋口が、謎の男に「お前が3年前の犯人か?」とたずねると「そうだよ」と男。
もうこれで、3年前の事件解決かー?!
樋口は謎の男の片手をぶっ潰すが、謎の男は逃亡。
真犯人は?
謎の男の名前は、ナム・サンテ。
大会社と癒着する暴力団員で、表向きは人材派遣会社の社長でした。
樋口は「この男が犯人だ!」と息巻くが、「この男は犯人ではない」と橘。
橘が3年前に聞いた犯人の声は30代で、ナムは40代(ドラマでは50代)だったのです。
その後も連続殺人事件が続き、被害者の携帯電話からナムの指紋が出ます。
警察は犯人はナム・サンテと断定しますが、樋口は「真犯人はもっといかれた野郎だ!」とナムが犯人ではないと見破りました。
では、なぜナムは自分が犯人だと認めたのだろうか?
真犯人は、ナムが癒着関係にある大会社の御曹司・モ・テグ。
- 父親は大会社の会長、モ・テグは社長(=絶対的権力を持つ)。
- 俳優顔負けの超イケメン(甘いマスクで気品もある)。
- 一流大学卒。
- スキャンダルはゼロ。
ナム・サンテは、絶対的な権力者であるモ・テグの父親から「モ・テグを守ってくれ」と命令されていました。
もし背けば、殺されることが目に見えています。
結果、ナム・サンテは、モ・テグが犯した犯罪の犯人を装うしかなかったのです。
ナムの父親は名の知れたヤクザだったが、モ・テグの父親に目を付けられて手足を切断されて捨てられた。
そうなるように仕向けたのは、モ・テグ。
ナムはメンツのためにモ・テグに復讐しようとしたが、あっさりやられた。
ナムは、親父と同じ目にはあうまいとこの20年、犬のようにモ・テグに従ってきたのだ。
いかにして猟奇的殺人鬼が誕生したのか?
モ・テグは、サイコパスの猟奇的殺人鬼。
モ・テグがこうなってしまったきっかけは、幼少期に父親が人を殺すのを目撃したこと。
当時から横暴だったモ・テグの父親は、自分に歯向かった人間をリンチにかけたあげく殺しました。
その現場を、モ・テグと母親が運悪く目撃。
母親はすぐに警察に飛び込みましたが、この事件はもみ消されてしまいました。
絶望した母親は自殺。
生まれながらにサイコパスの気質があったモ・テグは、この事件を機に猟奇的殺人に手を染めていくことになりました。
父親は病院に相談しますが、大した治療法がないので精神病院に入院させるしかないと言われます。
父親は「一人息子を精神病院に入れたくない」という思いから、モ・テグをそのまま放置。
ナム・サンテが路上生活者を集めて、モ・テグクが彼らを惨殺して楽しむ日々が続きました。
そして面倒なことが起こると、モ・テグの父親が金の力でもみ消しました。
モ・テグの父親は「わしのせいだ、わしがあいつをあんな風にしてしまった」と自分の罪を自覚しているが、息子の罪を隠蔽することが愛情だと勘違いしているのです。
モ・テグのお気に入りの凶器は、特注の鉄球。
これを使って、標的の頭蓋骨を粉砕するのです(>_<)
未希も橘の父親も、この鉄球で頭を潰されて殺されました。
モ・テグは、自分を選ばれし処刑者だと思っています。
どうしてこんな馬鹿げた考えになったかというと、父親がモ・テグに「お前を侮辱して欺く奴らを処刑しろ、お前にはその権利がある。お前は特別な存在だから」と言ったから。
やっぱりお父さんの育て方が最悪過ぎです~(^_^;)
未希が殺された理由は?
生前、未希はソーシャル・ワーカーをしていました。
そこで未希は、モ・テグの秘密の顔(路上生活者を惨殺目的で集める)を知ってしまったのです。
未希は、自分が危険なことに首を突っ込んでいることを自覚していましたが、巻き込みたくないという理由から夫である樋口にもこのことを言えなかったのです。
内通者は?
モ・テグの父親は金と権力で、警察内部を懐柔していました。
その筆頭は、署長の田所賢一(小市慢太郎)。
田所が現在の地位につけたのは、モ・テグの父親がライバルを蹴散らしてくれたからなのです。
田所は、モ・テグの父親の命令に従って、ECUの廃止をもくろみます。
内通者はもう一人いて、それは石川透(増田貴久)。
数年前、モ・テグの会社で働いていた石川の父親は、薬の影響でひき逃げ事件を起こしました。
父親から電話を受けた石川が現場に行くと、ナム・サンテが「俺と取引きするなら目をつぶる」と言ってきました。
石川は「俺は警察官だぞ!」と言い返しましたが、父親のためを思うとナムの言い分を聞くしかありませんでした。。
その後、石川はナムの手下を突き飛ばして運悪く死なせてしまいます(>_<)
父親の罪と自分の罪のせいで、石川はナム・サンテ(モ・テグ)の犬としてスパイ活動をするしかありませんでした。
・樋口に事件から手を引かせれば、樋口にも石川にも危害は加えない約束。
石川は、ナムから沖原(木村祐一)が浮気した動画を渡されて、沖原を脅迫するように命令されます。
沖原は仕送りパパで、妻子とは離れて暮らしています。
石川は沖原に電話して「娘のスマホにこの動画を送られたくなかったら、言う通りにしろ」と言って、沖原を懐柔していたのです。
石川がモ・テグの犬になっていた理由は、とにかく怖かったから。
モ・テグのような次元の違う怪物を捕まえるのは、不可能だと思ったのです。
石川が内通者であることを知った樋口は「情けない野郎だな、たとえ結果が見えていても屈しちゃいけない」と言いました。
ナム・サンテの結末は?
ナム・サンテは、真犯人であるモ・テグの罪を全被りして逃走(可哀想過ぎる)。
モ・テグの父親から海外逃亡資金をもらうが、腹の虫がおさまらない状態。
ナムがこんなに苦労しているのに、モ・テグは更なる犯行を重ねて、それもナムの犯行になってしまいます。
さらにモ・テグは、ナムに「樋口(唐沢寿明)を殺せ。さもなくば父親と同じ目にあわせてやる」と脅迫(酷過ぎる)。
ナムは「3年前の真実を全て話すから、逃がしてくれ」と樋口に電話。
しかし樋口が到着した時には、ナムはモ・テグに惨殺された後でした。
しかも、ナムの死は自殺として処理されてしまいます。
そして連続殺人事件は、全てナムの犯行で片付けられてしまうんです(>_<)
当然、納得がいかない橘と樋口。
ナムが路上生活者を集め、モ・テグが狩りを楽しんだのなら、その狩りの場所を特定できれば逮捕できるはず!
生前の未希は、録音機を持ち歩いて自分の日常を記録していました。
橘は、その録音機の音から、狩りの場所が海の近くの密閉された場所であることがわかります。
石川透が真犯人の餌食になる
自分の不甲斐無さに嫌気がさした石川は、なんと単身でモ・テグに立ち向かいます(無謀過ぎる!)。
しかしモ・テグに捉えられてしまい、彼の別荘で壮絶なリンチを受けることに。
そう、モ・テグに鉄球で殴られまくるんです(>_<)
原作の韓国ドラマでもこのシーンは「残酷過ぎる」と話題になりましたが、どんな描かれ方になるのでしょうか?
気になる石川の生死ですが、石川は死にません!
意識不明の大重体になるものの、ICUで自発呼吸を始めるところで最終回。
きっときっと、石川はまた元気になるんだと思います!
真犯人を逮捕!橘と樋口の復讐の行方は?
橘と樋口は、モ・テグの別荘を突き止めて石川を救出。
その後は、樋口がモ・テグと銃で撃ち合います。
そこへ警察が到着して、モ・テグは連行されます。
うすら笑いを浮かべるモ・テグを見て、樋口は「今日警官を辞めてこいつと逝く」とモ・テグを打ち殺そうとしますが、沖原に止められます。
ここからが最悪なのですが、モ・テグは怪我の治療のためにまずは病院へ。
この病院の院長がモ・テグの父親と繋がっていて、モ・テグが手術中に自殺を図ったように見せかけてモ・テグを逃がしてしまうんです(>_<)
モ・テグの父親はモ・テグに、海外に逃げるように言い聞かせます。
しかしモ・テグは「あんたが言ったんだろうが!俺は特別だって!もっと楽しめよ!」と言い返します。
警察は、モ・テグが海外逃亡する情報を得て先回り。
モ・テグは、秘書を殺して自分の服を着せて海に沈めて、その隙に逃亡(最後まで酷い)。
モ・テグが連続殺人犯であることが国中に知れ渡り、もはやかばう者はいない状態。
モ・テグの父親も自殺。
橘は、モ・テグをおびき出すために、テレビでモ・テグを煽るような発言をした。
案の定、モ・テグは橘を殺すためにやって来て、橘を組み敷いた。
しかし橘は、落ち着いていた。
橘:「あんたは小さくて弱い人間に過ぎない。人を審判できる立場ではない」
モ・テグ:「不要な人間を始末して何が悪い。支配される人間に命という概念はない」
橘:「ここに来たのはあんたを捕まえるため、あんたも可愛そうな人ね。
12歳の時に母親を亡くした、そしてろくでもない父親の隣で怪物になった。
私も怪物になってあんたを切り刻みたかったけれど、悪党を捕まえるのが警官の仕事と父が言ったから」
モ・テグが橘にトドメをさそうとした瞬間に、樋口が現れてモ・テグを撃ちました。
モ・テグは「女房が死ぬ時の頭蓋骨が割れる音は快感だったぞ」と言いながら立ち上がり、樋口はさらに発砲。
その後もモ・テグはにやつきながら樋口を挑発し、そのたびに樋口はモ・テグを撃ちました。
もはやボロボロのモ・テグですが、それでも樋口を挑発するのは目的がありました。
それは、樋口に自分を打ち殺させて絶望を与えること。
遂に樋口は、モ・テグの眉間に銃口をあてました。
「そう、そこだ!」と歓喜の声をあげるモ・テグ。
樋口は引き金を引きますが、空砲でした。
「期待したか? 期待に応えられなくて申し訳ないな。
俺はだな、お前のことばかり考えてたぞ。何度もイメージしたさ。どうすればお前を、残忍に殺せるだろうかと。
だが、気づいたんだ。すべて無駄な労力だと。
お前なんぞ、おもちゃにする相手のいないところに、指一本動かせないような虫けら状態にして、そのままポンと投げちまえばいいと」
モ・テグは顔を真っ赤にして「樋口ーっ!」と叫びました。
樋口はモ・テグに手錠をかけて逮捕。
これで本当に全て終わりました。
橘は父親に、樋口は妻の未希に、事件が終わったことを報告。
これからは、前向きに生きることを約束するのでした。
真犯人の無残な最期
もはや生ける屍となったモ・テグは、車椅子で精神病院へ。
そこで、なでか地下室に行かされ、大勢の精神病患者たちに刃物でメッタ刺しにされます。
トドメは、院長の振り下ろした鉄球でした。
院長は、モ・テグ以上のサイコパスだったのです(>_<)
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ドラマ『ボイス』を原作ネタバレしてまとめました。原作が文句なく面白いドラマなので、日本版のラストも期待しています。