2020年3月30日(月)から、朝の連続テレビ小説『エール』がスタート。
窪田正孝さん主演で、男性が朝ドラの主演を務めるのは『マッサン』以来6年ぶり。
昭和を代表する作曲家・古関裕而(こせき・ゆうじ)さんとその妻をモデルに描いた、音楽で結ばれた夫婦の物語です。
当記事では、朝の連続テレビ小説『エール』の原作やモデル、簡単なあらすじ、見どころ、主題歌、語りについてまとめています。
もくじ
『エール』人物相関図
朝ドラ『エール』の相関図は以下です。引用元:https://www.nhk.or.jp/yell/cast/
朝の連続テレビ小説『エール』とは?
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『エール』は、第102作目の朝の連続テレビ小説で、2020年3月30日(月)からスタート。
主演は窪田正孝さんで、朝ドラで男性が主人公になるのは2014年の『マッサン』以来6年ぶり。
窪田さん演じる古山裕一のモデルは、「栄冠は君に輝く(全国高等学校野球選手権大会の歌)」「六甲おろし(阪神タイガースの歌)」「闘魂こめて(巨人軍の歌)」などの応援歌や「君の名は」「長崎の鐘」など数々の名曲を生み出した作曲家・古山裕而氏。
裕一の妻となり、歌手としても活躍するヒロイン・音は二階堂ふみさんが演じます。
簡単なあらすじ
昭和43年、福島で呉服問屋「喜多一」を営む古山三郎(唐沢寿明)とまさ(菊池桃子)に長男・裕一(窪田正孝)が誕生。
内気ないじめられっ子だった裕一(石田星空)ですが、担任教師・藤堂(森山直太朗)の勧めで作曲を始め、類まれな才能を発揮します。
ところが、不況のあおりを受けて「喜多一」の売り上げが激減。
裕一は商業を学んで銀行に勤めますが、音楽への夢は捨てきれず。
そんな中、幼なじみの鉄男(中村蒼)から「国際作曲コンクール」の話を聞いた裕一は、挑戦することを決意。
裕一が作曲した『竹取物語』は、史上最年少で2等を受賞しました。
新聞で裕一の受賞を知った音(二階堂ふみ)はファンレターを書き、それ以来2人は数えきれない手紙を交わし、心を通わせていきます。
音楽に導かれるように出会った2人は、ともに音楽の道に進むために駆け落ち同然で結婚し、やがて上京。
音に励まされながら、裕一は数々の名曲を生み出していきます。
裕一の人生は、たとえるなら「七転び八起き」。
跡継ぎ問題、不遇の下積み時代、戦争。
物事がうまくいっても、またすぐ試練が訪れます。
それでもめげないのは、彼の才能を信じて応援してくれる妻や友人の存在があったからでした。
『エール』主人公は窪田正孝
『エール』の主人公・古山裕一を演じるのは、俳優・窪田正孝さんです。
名前 | 窪田正孝(くぼた・まさたか) |
---|---|
生年月日 | 1988年8月6日 |
年齢 | 31歳 |
身長 | 175㎝ |
所属 | スターダストプロモーション |
公式サイト | 公式プロフィール |
窪田さんは、シリアスからコメディな役柄まで演じ分ける“カメレオン俳優”の呼び声高い俳優さんです。
2018年はドラマ『ヒモメン』で働きたくないダメ男役、2019年は月9ドラマ『ラジエーションハウス』で初恋を引きずるレントゲン技師役を好演(いずれも主演)。
主演映画『初恋』(2020年2月28日公開)が上映中な上に、朝ドラ主演とは本当に凄いです。
窪田さんにとって『エール』は、2010年の『ゲゲゲの女房』、2014年の『花子とアン』に続く3度目の連続テレビ出演となりますが、主演は初めて。
窪田さん演じる古山裕一はどんな人物なのでしょうか?
・運動神経が悪くいじめられていたが、音楽に出会って才能を開花。
・独学で作曲を始める。
・伯父・茂兵衛が経営する銀行に勤めていた時に、音(二階堂ふみ)から手紙をもらい、文通開始。
・やがて恋に落ち、共に音楽の道を歩む。
裕一役の窪田正孝さんのコメントです。
僕はエールを送るー誰かを応援するということは、“愛情”だと感じるんです。
古関メロディーが時代を超えて歌い継がれてきたのは「人々に寄り添う音楽を作りたい」という古関さんの愛情が、多くの人の心に届いた証し。
同じように、このドラマも皆さんの心に寄り添い、元気を届けられる作品になればと願っています。
引用元:NHKステラより
『エール』ヒロインは二階堂ふみ
『エール』のヒロイン・関内音を演じるのは、女優・二階堂ふみさんです。
名前 | 二階堂ふみ(にかいどう・ふみ) |
---|---|
生年月日 | 1994年9月21日 |
年齢 | 25歳 |
出身地 | 沖縄県那覇市 |
所属 | ソニー・ミュージックアーティスツ |
公式サイト | 公式サイト |
二階堂ふみさんは、圧倒的な存在感と群を抜いた演技力を持つ個性派女優。
大きな瞳に吸い込まれてしまいそうな不思議な魅力を持っています。
2016年の映画『オオカミ少女と黒王子』、2018年の映画『リバース・エッジ』、2019年の『翔んで埼玉』と主演映画が続いています。
2019年には『ストロベリーナイト・サーガ』で連ドラ主演も務めています。
二階堂ふみさん演じる関内音は、どんな役柄なのでしょうか。
・将来プロの歌手になることを夢見ている。
・英国の作曲コンクールに福島在住の祐一が入賞したことを知り、手紙を書く。
・やがて裕一の妻となり、彼を誰よりも励ます。
二階堂ふみさんのコメントです。
裕一と音は、深く愛し合うがゆえにぶつかり合う場面も多々あります。
「こういうケンカ、どこかで見たことあるな」と親しみを感じて、笑ってもらえるかもしれませんね笑い。
ドラマを見る方の中には、つらい状況にある方、すぐ元気にはなれないという方もいらっしゃると思うので、「<エール>を見て頑張って」とは言いません。
それよりも、まず純粋に楽しんでもらいたい。
そして、嫌なことを少しでも忘れて「頑張ってみてもいいかな」と思ってもらえたらうれしいです。
引用元:NHKステラ
『エール』見どころ
『エール』の見どころを紹介します。俳優陣の歌唱力と名曲の数々
ドラマ『エール』では、大正・昭和の名曲をたっぷり堪能できます。
山崎育三郎さんや柴崎コウさんなど、音楽界やミュージカル界で活躍している人が多数出演。
本職の歌手ではない二階堂ふみさんが、稽古を重ね、どんな歌声を聞かせてくれるのかが楽しみです。
福島三羽ガラスの友情
窪田さんのアイデアにより、 #福島三羽ガラス で“SNS”の文字ポーズ!!
— 連続テレビ小説「エール」 (@asadora_nhk) March 18, 2020
3人は今後公式TwitterやInstagramにたくさん登場する予定なので、お楽しみに♪#朝ドラエール #エール #3月30日放送開始#窪田正孝#中村蒼#山崎育三郎#体を張ってSNSの文字を表現 pic.twitter.com/XI6a6JKjFJ
裕一と共に音楽の世界へ羽ばたく、幼なじみの村野鉄男(中村蒼)、佐藤久志(山崎育三郎)との友情も見どころの一つ。
「福島三羽ガラス」のモデルは、古関裕而さん、古関さんの幼馴染の野村俊夫(鉄男のモデル)さん、伊藤久男(久志のモデル)さん。
上京後、下積み時代から励まし合ってきた福島県出身の同郷トリオです。
昭和15(1940)年に発売された戦時歌謡「暁に祈る」の作曲を古関さんが、作詞を野村さんが、伊藤さんは歌手として歌を歌いました。
『エール』原作と脚本家
朝の連続テレビ小説「エール」に、原作はありません。脚本家は、清水友佳子さんと嶋田うれ葉さんetc。
昭和を代表する希代の作曲家・古関裕而(こせきゆうじ)氏と、妻で歌手の金子きんこさんをモデルにしたオリジナルストーリーです。
清水友佳子さんの代表作は、「不機嫌な果実」「リバース」「あいの結婚相談所」「わたし、定時で帰ります。」など。
嶋田うれ葉さんの代表作は、「世にも奇妙な物語」「ベビーシッター・ギン!」「リカ」など。
『エール』主人公・古山裕一のモデル・古関裕而とは?
窪田正孝さん演じる古山裕一のモデルは、昭和の音楽史を代表する古関裕而(こせき・ゆうじ)さんです。
歌謡曲・スポーツの応援歌や行進曲、ラジオドラマの主題歌や映画・演劇の音楽、校歌や社歌など、生涯で5000曲を生み出しました。
・父・三郎次が蓄音機で聞いていた浪曲や民謡が、音楽との出会い。
・小学校3年生で、担任の遠藤喜美治先生の勧めで、初めて作曲。
・母が買ってくれた卓上ピアノで作曲を楽しむようになる。
・ハーモニカ・バンドの活動に打ち込み、ほぼ独学で音楽を学ぶ。
・昭和3(1928)年、伯父が経営する川俣銀行に就職。
・昭和4(1929)年、イギリスの国際作曲コンクールで舞踏組曲「竹取物語」が二位に入選。
・その記事を新聞で見た、愛知県豊橋市に住む17歳の内山金子から手紙が届き、文通の末に翌年結婚。
・尊敬する作曲家・山田耕筰の推薦によって、日本コロムビアの専属作曲家となり、上京。
・平成元(1989)年に80歳で永眠するまで、実に5000曲もの作品を作曲した。
古関裕而の作曲した曲をジャンル別に紹介
古関裕而さんの作曲した曲をジャンル別に紹介します。
戦時歌謡・国民歌謡
古関さんは、戦時歌謡・国民歌謡の代表的作曲家です。昭和10(1931)年に作った「船頭可愛や」が初の大ヒットを記録して、古関さんの元には作曲依頼が殺到。
日中戦争が始まった昭和12(1937)年には「霞営の歌」を、その後「暁に祈る」(昭和15年)などの戦時歌謡を手掛けました。
哀愁漂うメロディーが人々の心に響いて、広く歌われることになりました。
戦没者への鎮魂歌
古関さんは、戦没者への鎮魂歌を作曲したことでも有名です。
自分が作った曲と共に戦地へ送られた兵士が命を落としたことに心を痛めた古関さんは、戦後、戦没者への鎮魂歌を作曲。
昭和24(1949)年の「長崎の鐘」は大ヒット。
戦争や原爆で亡くなった人を思い、平和への祈りを歌った名曲です。
藤山一郎さんが同曲を歌い、戦争で傷ついた人々心を希望の光で照らしました。
他の作曲は、「夢淡き東京」(昭和22年)、「フランチェスカの鐘」(昭和23年)、「ニコライの鐘」(昭和26年)。
菊田一夫とのコンビで活躍
終戦後、古関さんは劇作家の菊田一夫さんとのコンビでラジオドラマ、それを原作とした映画を手掛けます。「鐘の鳴る丘」※「君の名は」などの音楽を手がけてヒットさせ、戦後を懸命に生きる人々に寄り添った音楽を作曲。
※1953年公開の映画「君の名は」(キャストは真知子に岸惠子、春樹に佐田啓二)の主題歌。
昭和30年以降は、菊田氏と共に舞台やミュージカルの世界でも活躍。
主な作曲は、『とんがり帽子』(昭和22年)、『イヨマンテの夜』(昭和25年)、『さくらんぼ対象』(昭和26年)。
応援歌・スポーツ音楽
古関さんは、スポーツ音楽を多数作曲したことでも知られています。気品ある格式高い曲調が特徴で、現在でも数多くの歌が歌い継がれています。
昭和23(1948)年に全国高等学校野球選手権大会の大会歌「栄冠は君に輝く」を作曲。
昭和39(1964)年に、集大成ともいうべき「オリンピック・マーチ」を作曲し、東京オリンピックの開会式を彩りました。
『エール』タイトルの意味
『エール』とは、「頑張れ!」などの応援の叫び・声援。
『エール』の企画の原点は、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年にふさわしい連続テレビ小説を作りたいという思いから始まりました。
土屋勝裕プロデューサーは、「エール」と名づけた理由について以下のように語っています。
東日本大震災の被災地・福島をはじめ、日本各地で厳しい暮らしを強いられている方がいます。くじけずがんばる人に、少しでも元気になってもらいたいという思いから<エール>と名付けました
引用元:NHKドラマガイド「エール」より
そこで注目されたのが、1964年の「オリンピック・マーチ」を始め、時代を超えて愛される曲を作った古関裕而さん(古山裕一のモデル)。
ドラマ『エール』が描く大きなテーマは、「音楽の力」。
タイトルには、主人公・古山裕一(窪田正孝)の「音楽で人々にエール(応援歌)を届けたい」という思いが詰まっているのです。
『エール』主題歌
3月30日スタート❣#窪田正孝 主演 #朝ドラ『#エール』主題歌は #GReeeeN の「#星影のエール」に決定💫 pic.twitter.com/VwYNusFDTg
— WHAT’s IN? tokyo女子部 (@whatsin_t_joshi) February 17, 2020
朝ドラ『エール』の主題歌は、GReeeeN(ぐりーん)の「星影のエール」です。
GReeeeNとは、HIDE、navi、92、SOHの男性4人で結成されたボーカルグループ。
2007年1月にメジャーデビューして以来、『愛唄』『キセキ』『遥か』『オレンジ』等多くのヒット曲を生み出しました。
メンバー全員が歯科医師免許を持ち、医療との両立のために顔を伏せて活躍中。
楽曲「星影のエール」について、GReeeeNのメンバーは以下のコメントをしています。
楽曲を書くにあたっては、ドラマの主人公・窪田正孝さん演じる裕一、二階堂ふみさん演じる音の夫婦の姿、そして、それぞれの人生の主人公である皆さんと、大切な誰かの姿を想像しました。
時に支え合い、導き、ともに泣き笑い、夢を語り合い、落ち込んでは慰め、励まし合いまた前を向く。
夫婦、親子、恋人、親友、それぞれ自分にとって大切な人の顔を想像しながら聴いてもらいたいです。
そばにいる大事な人との人生を照らし合える星影であれますように。
引用元:NHKドラマガイド「エール」➀より
※楽曲「星影のエール」の発売日、配信日は現在未定ですが、分かり次第追記します。
『エール」語り
朝ドラ『エール』の語りは、津田健次郎(つだ・けんじろう)さんです。
名前 | 津田健次郎(つだ・けんじろう) |
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愛称 | ツダケン |
生年月日 | 1971年6月11日 |
年齢 | 48歳 |
身長 | 170㎝ |
所属 | アミュレート |
津田健次郎さんは人気イケメン声優で、現在はラジオパーソナリティー、ナレーター、俳優、舞台演出、映画監督など幅広く活躍しています。
1995年に、テレビアニメ「H2」(1995年)の野田敦役で声優デビュー。
その後は「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」の海馬瀬人役、「テニスの王子様」の乾貞治役など、数えきれないほどの作品で活躍。
特徴的な声と、低音ボイス、渋いルックス(と煙草)で、ファンを虜にしています。
NHKの制作統括・土屋勝裕氏は、津田さんの起用理由について以下のように語っています。
客観的なことに加え心情も語り、ときに登場人物に突っ込みを入れたり、ときに嘆いたり、それも音楽がガンガン鳴っているなかで、視聴者にも聞こえるように語らなくてはならない、一筋縄ではいかない『語り』となっています」と言及。「津田健次郎さんは、落ち着いた声で聴きとりやすく、耳に心地よく、何より、うまい! 津田健次郎さんの“イケボイス”が、『エール』をさらにおもしろくナビゲートしてくれます。どうぞ、お楽しみに!
津田健次郎さんのコメントは以下です。
小学生のころから見ていた「連続テレビ小説」の語りを務めることになるとは、まったくの想定外で驚きました。オファーをいただいたときは、「僕でいいんですか?」と戸惑いながらも、とてもうれしかったです。すてきな物語が繰り広げられており、台本を見るのが毎回楽しく、一視聴者の気持ちで台本を読ませていただいております。ナレーション的には、「エール」の世界観をさらに明るく楽しく、皆様にお届けできるように頑張っています。
引用元:NHKドラマガイド「エール」➀より
津田さんのイケボが毎朝聞けるのは、かなり楽しみですね!
まとめ
ドラマ『エール』の原作、モデル、簡単なあらすじ、見どころ、主題歌、語りについてまとめました。今後も新情報が入り次第、追記します。