99.9 Season2 最終回 あらすじ 前編!川上が悪魔の証明を深山に要求!

『99.9 Season2 』最終回ですが、たくさんの豪華ゲストや随所に散りばめられた小ネタで大満足の内容でした。

最後はプロレス好きでSeason1のヒロイン・榮倉奈々さん登場で、一気に盛り上がりを見せたのも凄かったです。

そして、肝心の深山VS川上の勝負の行方は……?

当記事では『99.9 Season2 』最終回・あらすじのネタバレ 前編をまとめています。

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『99.9 Season2 』最終回・あらすじのネタバレ 前編



今回の依頼人と依頼内容は?



今回の依頼人は、久世亮平(中島裕翔)と祖母トキ子(茅島成美)。

依頼内容は、8年前の建造物放火及び亮平の母・直美(竹内都)が殺された殺人事件(府中市放火殺人事件)で死刑判決を受けた、亮平の父貴弘(小林隆)の無罪の証明。

亮平は「父が母を殺したと思ったことは一度もない。」と断言。


舞子(木村文乃)が「父親の無実を信じる根拠はなんですか?」とたずねると「家族だからです。」と答える亮平。

その瞬間、深山(松本潤)の脳裡には父の姿が、舞子には弟(佐藤勝利)が浮かびました。


しかしながら、この依頼を受けることは「開かずの扉」と言っても過言ではないほどハードルが高い「再審請求」の必要を意味していました。


事件当時の裁判官は、事務総長?


8年前の府中市放火殺人事件の判決(=被告人は死刑)を言い渡したのは、川上(笑福亭鶴瓶)と癒着のある事務総局の事務総長・岡田孝範(榎木孝明)でした(判決をくだしたのは6年前)。

さらに東京高等裁判所・長官 稲本真澄は、4年前の東京高裁での控訴を棄却していました。


川上は岡田と稲本から呼ばれて、前回の失敗(8話)を責められ、今後は二度と誤った判断はするなと釘を刺されます。
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久世貴弘(小林隆)の言い分とは?


深山と舞子は、久世貴弘(小林隆)の話を聞くために接見に。


貴弘が一度自白してしまったのは、自白すれば息子に会えると言われたからでした。

無実であることは後に、裁判で争えばいいと言いくるめられたのです。


貴弘はどうしても息子に会って、自分はやってないと告げたかったので、仕方なく自白したのです。

「亮平を、妻を殺した殺人犯の息子にしたくないんです。」と泣いてうったえる亮平の話をしっかり聞く深山と舞子。


事件を整理


当時の判決によると、事件は以下の通りです。

事件当時、貴弘は木造の2階立てのアパートを経営するかたわら、1階で妻の直美(竹内都)をお蕎麦屋さんをしていました(住んでいたのは2階)。

事件当日閉店後、2人は口論になりかっとなった貴弘は直美の頭部を殴打。


殺してしまったと思った貴弘はこれを火災事故に見せかけるために灯油を買いにいきました。

そして廊下においてあった新聞雑誌に灯油をかけて火をつけました。


アパートは店舗の一部を残して焼損。

直美は厨房で遺体となって発見されました。

直美は頭蓋骨にヒビが入っていましたが、直接の死因は一酸化炭素中毒。

つまり殴られてからしばらくは息があったということ。


しかし貴弘は妻を殴っていないと主張。

頭を冷やすために外に出たが、手ぶらで帰るのもナンなので灯油を買って帰りました。

ところが貴弘が帰宅すると、店が火事になっているのが見えました。

しかし一度してしまった自白が原因で、貴弘の主張は退けられました。


貴弘が犯人にされた証拠とは?


事件当時、貴弘が犯人と断定された理由は2つありました。

1つめは事件当日の21:30に灯油を15リットル買った記録があり、同時刻に防犯カメラにも貴弘の姿が写っていたことです(つまり貴弘は事件当日に灯油を購入)。

2つめは事件後に貴弘の車から5リットルの灯油が発見されたこと(10リットル使用したと思われて、これが決定打となる)。


しかし貴弘はそもそも灯油を5リットルしか購入していないと主張しています。


貴弘と裁判所の主張が大きく食い違う点は?


貴弘はガソリンスタンドから直接駐車場に戻ったと主張、裁判所は貴弘は店で放火してから駐車場に戻ったと判断しています。

防犯カメラの映像から判断すると、貴弘がガソリンスタンドに戻ってきたのは21:45です。

つまりガソリンスタンドから駐車場までの移動時間は15分と考えられます。


事件を検証



まずはガソリンスタンドから駐車場への移動時間を検証。

ドライバーは明石(片桐仁)ですが、あまりの運転のあらさに悲鳴をあげる舞子と藤野(マギー)。

扉をしめるのも雑で、最悪です(;^_^A

検証の結果、時間的には裁判所の主張が正しく、きっかり15分でした。


しかし深山は15リットルあった灯油をきっちり10リットル使う困難さを指摘。

明石たちは必死で5リットルちょうど残そうとしますが、そんなことが出来るはずがありません。

つまり、灯油は最初から5リットルしか入ってなかったと考えるのが妥当。

それでも事件当日の21:30に灯油を15リットル買った記録と、ガソリンスタンドから駐車場までの所要時間が15分だったことから、貴弘の無罪を証明するのは困難です。


再審請求 三者協議が行われるが……?



再審請求 三者協議が行われました。

裁判官は川上で、検察も同席する中、深山たちが再審請求をするのです。


深山は手に入れた「決定的証拠」を説明していきます。

事件当日の2010年3月31日には、横浜ベイスターズ対巨人の試合が行われていました。

そして逆転さよならホームランを打った時刻は、電光掲示板に21:38と刻まれていました。


一方、その野球中継を見てガッツポーズをキメたガソリンスタンドの時計は、21:30。

これはガソリンスタンドの時計が8分遅れていたことを示しています。


よって、貴弘が灯油を購入した時刻は21:30ではなく21:38であると考えられます。

つまり21:30に15リットルの灯油を買ったのは別の人物で、貴弘は21:38に5リットル買ったのです。

そして貴弘の5リットルの灯油は一滴も減っていなかったことになり、放火するなど不可能という結論に。


深山の明解な説明にもかかわらず、検察は「もともとポリタンクに灯油が入っていた可能性もある!」と主張。

佐田(香川照之)は「8分遅れでガソリンスタンドを出て、駐車場まで7分かかるのだからまく時間などない!」と反論。

裁判長の川上は「弁護側は、検察の主張をひるがえすためにも、元々ポリタンクに一滴も灯油が入っていなかったことを証明してください。」と無理難題を押し付けました。

ないことを証明するなどほぼ不可能……これはいわゆる“悪魔の証明”。

深山は、佐田と舞子の2人の親父ギャグが悪かったからだと主張します。


川上の過去


舞子は川上の行きつけのうどん屋に行ってみますが、川上はいませんでした。

すると遠藤(甲本雅裕)が舞子の向いの席にきて、川上の過去について教えてくれました。


川上が、今回の再審請求を絶対に通すことができない理由とは以下です。

若いころの川上は将来を嘱望されたエリート裁判官。

異例のはやさで出世して若くして事務総局にもつとめ、東京地裁の裁判長に就任。


ある時川上は最新請求の案件を任されました。

その裁判で有罪判決を出した裁判官たちは、裁判所で重鎮として君臨していたそうです。


しかし川上はその判決には重大な見落としがあり被告人は無実であることに気付きます。

そして再審請求を認める判決を出しました。


その後、川上に辞令が出て、栄転という名の左遷。

川上はエリートコースから外されたのです。

川上が変わったのはそれからのこと。


自身の正義感で公正な判断を下していたのが、組織を重んじる人間へと変化。

そのころから「ええ判決せえよ。」と声をかけはじめました。


現在の川上は次期事務総長の座も狙えるようになったし、これがおそらく最後のチャンス。

いまさら全てを棒に振って、再審請求を認めるとは思えません。


深山は「どのみちやることはひとつですけど。」とフラフラしながら出かけていきました。

減らず口とは裏腹にダメージが凄そうです。


中原銀次(山本浩司)、海老沢晋(成河)、島津ヤエ(根岸季衣)の3人に目を付ける


中原銀次(山本浩司)は事件当時、貴弘と直美の蕎麦屋「音吉庵」の従業員。

海老沢晋(成河)と島津ヤエ(根岸季衣)は、貴弘と直美と同じアパートの住人でした。


佐田がテレビ出演?


佐田はテレビ出演して、久世亮平(中島裕翔)とともに再審請求の協議が難航していることを訴えました。

佐田は、この事件が明らかに冤罪であり、弁護側が判決をくつがえす証拠を提示したにもかかわらず裁判所がこれを認めないことを非難。

亮平も父親の無罪をブラウン管を通して訴えかけました。

テレビを見ていた深山は「また足、ひっぱんないといいけど~。」と言います。


中原銀次(山本浩司)の事件当時の行動は?


中原銀次は事件当日の閉店後、2人(貴弘と直美)が口喧嘩しているのを目撃。

直美に、自分の読んでいた週刊バイブスを捨てられます。

しかしバイブスは亮平に借りたものだったので、1時間ぐらい自転車でブラブラしたらまた戻ってこようと思っていました。

ところが帰ってきたら店は燃えていたのです。


元アパートの住人・海老沢晋(成河)の事件当日の行動は?


海老沢晋(成河)は、事件当日は部屋で生徒たちのために卒業文集を作っていましたが、不審な物音がしてなにか焦げる匂いを察知。

廊下に出てみると、廃品回収の新聞や週刊バイブスが燃えているのを目撃。


逃げようと思いましたが、2階に住んでいたヤエ(根岸季衣)が気になって救出しました。

火はもう頭の上ぐらいまでになっていたので、火を消そうとは思わなかったとのことです。



元アパートの住人・島津ヤエ(根岸季衣)の告白とは?


島津ヤエ(根岸季衣)は「ここだけの話、私は久世貴弘は犯人と思わない。」と舞子に告白。

その根拠は、久世貴弘の妻を恨んでた人間が他にもいたから。


ヤエの証言によると、事件の2年ほどまえまでアパートの2階には山岡真一【小宮浩信(三四郎)】という男が住んでいました。

山岡は手癖が悪く、ひとの部屋に忍び込んで金目のものを盗んでいたところを、久世の奥さんが通報して警察が逮捕。


さらにそれだけではなく、山岡は火事のときも現場にいたのでした。

山岡がアパートに近付こうとしてモメていたところをヤエはしっかり目撃していたのです。


消防員の証言とは?



一方、事件当日に消化活動をしていた消防員が、山岡がガラケーで火事を撮りながら「燃えちまえ~」と言っていたのを目撃していました。

山岡が放火した可能性が濃厚になってきました。

しかし肝心の山岡の現在の居場所がわかりません……。


週刊ツライデイに佐田の記事が出てしまい、大ピンチ?


そんななか、週刊ツライデイに以下の記事が掲載。

府中市放火殺人事件で再審請求をしている佐田弁護士が所属する班目法律事務所は、刑事事件弁護の実績を過剰にアピールし、民事の契約数を3倍に増やし、莫大な利益を得ていた。

弱者の味方を気取る佐田篤弘の正体は、数千万の馬を所有する馬主だったのである。


亮平が班目堀津事務所にやってきて、「俺たちを利用してたんですね!」と怒り心頭。

週刊ツライデイを佐田に押し付けました。

他の弁護士に弁護をたのむから2度と姿をあらわさないで欲しい、と言われてしまいます。


うどん屋で班目と川上が対決?


班目はうどん屋に行って、川上の隣に座ります。

「レフリーへの信頼がなくなったら試合成立せえへんからな~。」と言う川上に、班目はレフリーの心得を説きます。

だからでこそレフリーはその信頼にこたえるためにその身を正す必要があるんです

ラグビーにはレフリーのありかたがあって、ひとつは事実の判定をすること、自分のラグビーをおしつけたり先入観の入った判定をしてはならないんです。


うちの弁護士はどんなことがあろうともかならず事実をみつけだします

そのときは判定、しっかりたのみますよ。



火災研究所の内川に相談


亮平の信頼を回復するために、無罪の決定的証拠をみつけようと奮闘する佐田。

割烹着が上半分だけ燃えた不自然な画像を発見して、富里木火災研究所の内川愛理(片桐はいり)に相談します。


中原銀次によると、事件当日、現場では割烹着は上下逆に干していて、大量の天かすがあったそうです。

この証言をもとに、内川、深山、香川、舞子で実験を行うことに。


実験の結果、高温の天かすを一か所に集めておくと空気中の酸素と反応して発火することが判明。

つまり、蕎麦屋の発火原因は、天かすの自然発火が可能性が濃厚になってきました。

蕎麦屋「音吉庵」は貴弘の天ぷらそばが名物で、ざるに揚げたての天かすを入れていたのです。


火元は2つあった?


内川は燃え方から見て、火元は2つあったと主張。

ということは、蕎麦屋が既に燃えていたのに誰かが外からもう一か所火をつけたことになります。

どうして、そんなおかしなことをする必要があったのでしょうか?


一方、佐田は亮平に頭を下げてもう一度弁護を担当させてもらえるようにお願いします。

亮平は「お願いします、父を助けてください。」と応じてくれました。


山岡が発見された


山岡は既に死亡していました。

最後は玉川の河川敷で、のたれ死んだそうです。

深山は山岡の遺品の中から、ガラケーをみつけだします。

そう、事件当日に現場に現れた山岡が“なにか”を撮影していたガラケーです。


事務所に持ってかえって事件当日のムービーを開いてみると、残念ながら映像はダメ。

しかし「燃えちまえ~」ではなく「燃えちまう~」の声が入っていました(何が燃えちまうと言っているのでしょうか?)。

火事の心配をしていたとなると、山岡は犯人ではなさそうです。

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