『悪魔の手毬唄2019』黒幕(犯人)の犯行の全容と動機をネタバレ!雄ねこの心理?

『悪魔の手毬唄2019』が、12月14日(土)に放送されます(夜9:15~11:25/フジテレビ系)。

巨匠・横溝正史さんの同名小説が原作で、今年も去年に引き続き加藤シゲアキさん演じる金田一耕助が事件解決のために奔走します。

物語の舞台となる岡山県鬼首(おにこべ)村で“悪魔の手毬唄”になぞらえた連続殺人事件が起こるのですが、黒幕(犯人)が誰なのか、なぜこんな恐ろしい事件を起こしたのか……すごく気になります。

当記事では『悪魔の手毬唄2019』の黒幕(犯人)の犯行の全容と動機について詳しくネタバレしています。

ガッツリネタバレしていますので、ネタバレを知りたくない方はご注意ください。

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『悪魔の手毬唄2019』の相関図



引用元:https://www.fujitv.co.jp/kindaichi_returns/chart.html


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『悪魔の手毬唄2019』の黒幕(犯人)とは?



※左が青池リカ(寺島しのぶ)。

『悪魔の手毬唄2019』では「鬼首村の手毬唄殺人事件」が起こり、4人が殺されます。

黒幕(犯人)は、「亀の湯」の女将・青池リカ(寺島しのぶ)

歌名雄(小瀧望)と里子(大野いと)の母親で、母としての強さと女性としての妖艶さを兼ね備える魅力的な人物。


青池リカについてのもっと詳しいネタバレはこちら

20年前、里子を妊娠中に悲惨な事件で夫の源次郎を亡くしていた。その犯人、恩田幾三はいまだに行方不明だという。その事件以来、女手一つで歌名雄と里子を育て上げ旅館を切り盛りしてきた。美しく聡明(そうめい)なリカは、その事件以降岡山県警の磯川常次郎警部に気にかけてもらっており親しい関係を築いている。目下の悩みは愛する息子のこと。歌名雄と、村一番の実業家である仁礼家の娘・文子との縁談話が持ち上がっているのだ。しかし、当の歌名雄は、由良家の娘・泰子と恋仲であり、いつか二人が駆け落ちするのではないかと、落ち着かない日々を送っている。


『悪魔の手毬唄2019』黒幕(犯人)の犯行の流れをネタバレ

黒幕・リカの犯行の流れを時系列でわかりやすく説明していきます。

第一の殺人



※下段真ん中がお庄屋こと多々羅放庵(石橋蓮司)。

リカの最初のターゲットは、“お庄屋”こと多々羅法庵(石橋蓮司)。

動機は、お庄屋が23年前の青池源次郎殺人事件の真相を握る人物だから。


リカは、去年お庄屋に来たおりんからの手紙(放庵に復縁を迫る内容)を盗み持っていて、それを犯行に利用。

おりんとは、お庄屋の5番目の女房で23年前に出て行ったきりの女性

まず、おりんからの手紙の消印に細工をして、最近届いた手紙のように見せかけました。


お庄屋は、別れた妻からの復縁を求める手紙に大喜び。

たまたま亀の湯で出会った金田一耕助(加藤シゲアキ)に、おりんへの手紙の代筆を頼みます。


その後、金田一は峠で背中の曲がった老婆とすれ違います。

その老婆は布で顔はわからず、なぜか初対面の金田一に「おりんでございます」と挨拶。

実はこの老婆の正体がリカなのですが、この時の金田一はおりんがお庄屋のところへ帰ってきたのだと思い込みました。


おりんに化けたリカは、夜にお庄屋の家へ到着。

鳥目(夜盲症)のお庄屋は、リカをおりんと間違えて一緒に酒盛りをします。
金田一がお庄屋の家で見つけた山椒魚は、鳥目の特効薬だった

リカは酒の中に“お庄屋殺し”と呼ばれる沢ぎきょう(毒草)の毒を入れて、お庄屋に飲ませました。

そして苦しんで吐血したお庄屋を絞殺。


この後なかなか死体はみつからず、金田一たちはお庄屋が「鬼首村手毬唄連続殺人事件」の犯人かと勘違いします。
当初の捜査では、芝居っ気のある世捨て人・お庄屋こと放庵の一人二役(おりん=放庵)の犯行と考えられた。

これこそがリカの狙いで、リカは今後行う連続殺人事件の罪を全部お庄屋に擦り付けようと企んでいたのでした。


お庄屋の死体は、最近亡くなった老婆の棺桶に一緒に入れられていました。

リカがお庄屋を墓地へ運んだ荷車の跡はその夜の大雨で綺麗に消えていて、証拠は残らなかったのです。


お庄屋殺しで寝かされた

お庄屋は、以下の「鬼首村手毬唄 お庄屋編」になぞらえて殺されました。

すずめが三匹止まって

一羽のすずめの言うことにゃあ

あっちこっちでおしゃべり過ぎてお庄屋殺し寝かされた


「お庄屋殺し」が沢ぎきょう(毒草)のこと。

「寝かされた」は殺された。

『悪魔の手毬唄2019』黒幕の第二、第三、第四の殺人



お庄屋を殺したリカは、第二、第三、第四の殺人を実行。

お庄屋の仕業に見せかけるため、お庄屋が研究していた『鬼首村の手毬唄 娘編』の歌詞になぞらえて殺していきます。

第二の殺人


リカの第二のターゲットは、由良泰子(ゆら・やすこ/菅野莉央)。

リカの息子の歌奈雄(かなお/小瀧望)と恋仲で婚約中。
昔の由良家は仁礼家と並ぶ大金持ちだったが、先代が詐欺師・恩田育三に騙されたせいで今は勢いが衰えている。

リカは由良泰子を以下の手紙で呼び出して、絞殺。
あなたのお父さんのお亡くなりになった時の秘密について知りたいと思ったら、

今夜九時、桜のお大師さんの裏側へおいで下さい。

重大な秘密を教えてあげます。  放庵

お庄屋こと放庵は村人の秘密を数多く握る人物だったため、泰子はリカの術中にまんまとハマったというわけです。



桝ではかって漏斗で飲んで

リカは、泰子の死体に以下の細工をしました。

泰子の死体を滝壺に置いて、口に漏斗(じょうご)を差し込み、滝の水が崖の途中に置かれた枡(ます)を満たした後、漏斗に注がれるような状態にした。


それは、鬼首村の手毬唄1番の歌詞になぞらえています。

一羽のすずめのいうことにゃ

おらが在所の陣屋の殿様

狩り好き酒好き女好き

わけて好きなが女でござる

女たれがよい枡屋の娘

枡屋器量よしじゃがうわばみ娘

枡ではかって漏斗で飲んで

日がないちにち酒浸り

それでも足らぬとて返された

返された


「桝屋(ますや)」というのは、由良家の屋号。

「枡(ます)ではかって漏斗(じょうご)で飲んで」が、リカが泰子の遺体にした細工。

「返された」とは、殺されたの意味。


桝と漏斗には、桝屋(はかりや/仁礼家の屋号)のマークが入っていました。

これは誰もが盗むことが出来た物なのですが、これを機に由良家と仁礼家の争いが激化することに。


第三の殺人


リカの第三のターゲットは、仁礼文子(にれ・ふみこ/大友花恋)。

泰子同様に歌奈雄のことが好き。

文子の父親・嘉平は、ある理由からリカに『歌奈雄と文子の縁談』を強く進めていました。


リカは「歌奈雄があなたを待っている」という手紙で文子を呼び出して絞殺。


大判小判を秤にかけて

リカは、文子の死体に以下の細工をしました。

文子の死体を仁礼家の葡萄酒工場に置いて、帯に竿秤(さおばかり)を刺して、竿秤の上に縁起もののマユ玉を載せた。マユ玉には作り物の大判小判が結わえてあった。


それは、鬼首村の手毬唄2番の歌詞になぞらえています。

二番目のすずめのいうことにゃ

おらが在所の陣屋の殿様

狩り好き酒好き女好き

わけて好きなが女でござる

女たれがよい秤屋の娘

秤屋器量よしじゃが爪長娘

大判小判を秤にかけて

日なし勘定に夜も日もくらし

寝るまもないとて返された

返された


「秤屋(はかりや)」というのは、仁礼家の屋号。

「大判小判を秤にかけて」が、リカが文子の遺体にした細工です。

「返された」とは、殺されたの意味。


竿秤の竿の根本には、秤屋のマークが!

嘉平の息子によると、庭にマユ玉がむしり取られた後の縁起物の数々が落ちていたとのこと。


第四の殺人


リカの第四のターゲットは、別所千恵子(べっしょ・ちえこ/中条あやみ)。

23年前に村に大損害を与えた詐欺師・恩田の娘で、幼少期は「詐欺師の娘」「人殺しの娘」と言われて育ちました。

小学生の時に母の春江(国生さゆり)と共に鬼首村を去りましたが、現在は国民的人気を誇る“グラマーガール”大空ゆかり(芸名)に。

ゆかりが村に帰ってきたのが合図とばかりに、連続殺人事件が起こります。


リカは、「あなたのお父さんである恩田育三のお亡くなりになった時の秘密について知りたいと思ったら」という手紙をゆかりのバッグの中へ。


ところが、リカは間違えて自分の娘・里子を撲殺してしまいます!!!

暗がりで待ち伏せしたリカは、ゆかりと同じドレスとバッグで現れた里子の後ろ姿を、ゆかりだと思い込んでしまったのでした。


里子がゆかりの身代わりになった理由は、母のリカが連続殺人犯と気付いて辞めさせたかったから。

そのために里子は今まで赤痣を覆っていた布を外し、自分が今は幸せであることをリカにアピールまでしました。

それでも、リカの狂気は止まることはなく……。



錠前合わねば鍵合わぬ

里子を殺してしまったことに気付いたリカは悲しみに暮れますが、以下の細工をします。

里子の死体をぶどう棚に置いて、ドレスを脱がせて赤痣をさらした。南京錠が落ちていたが、鍵は鍵穴に入らない物だった。


それは、鬼首村の手毬唄3番の歌詞になぞらえています。

三番目のすずめのいうことにゃ

おらが在所の陣屋の殿様

狩り好き酒好き女好き

わけて好きなが女でござる

女たれがよい錠前屋の娘

錠前屋器量よしじゃが小町でござる

小町娘の錠前が狂うた

錠前狂えば鍵あわぬ

鍵があわぬとて返された

返された


「錠前屋(じょうまえや)」とは、別所家の屋号。

「錠前狂えば鍵あわぬ」とは、リカが里子の遺体にした細工。

「返された」とは、殺された。


リカが里子のドレスを脱がせた理由は、自分が間違えて里子を殺したことを知られたくなかったから。

(ゆかりのドレスとバッグ姿の里子を見られたくなかった)


もちろん母であるリカが娘を裸のまま放置したいわけがなく、後から着物を着せるつもりでしたが、その前に里子の死体が発見されてしまったのでした。

1977年度版のドラマ版『悪魔の手毬唄』、同年の映画版『悪魔の手毬唄』では、里子が裸で発見される描写はない。

『悪魔の手毬唄2019』黒幕の結末とは?

我が娘・里子を手にかけてしまったリカは、再度大空ゆかり殺しを計画。

しかし磯川警部(古谷一行)と金田一耕助(加藤シゲアキ)が先回りしてゆかりを警護して、リカを追いかけます。


リカは農薬をたっぷり飲んで“人食い沼”の中へ沈んでしまいます。

引き揚げ作業が行われ、リカを発見したのは息子の歌奈雄でした。

『悪魔の手毬唄2019』黒幕の犯行動機をネタバレ

リカは、鬼首村の手毬唄の歌詞になぞらえて4人もの人間を殺しました。

その犯行動機は、23年前(ドラマでは20年前)の「青池源次郎殺人事件」に遡ります。

「青池源次郎殺人事件」の真相


23年前、突如あらわれた恩田育三という男が、鬼首村に副業として“モール作り”を持ち込みました。

この話に一番に飛びついたのが由来家の先代の卯太郎で、恩田をチヤホヤ。


実は恩田の正体は、リカの夫・源次郎(渡辺大)でした。

源次郎は眼鏡とちょぼひげで恩田に変装して、月に二三度鬼首村を訪れて村人に副業を広めていたのです。


源次郎はもともとは神戸の人気活動弁士(無声映画に解説を添える弁士)・青柳史郎(芸名)でしたが、トーキー(有声映画)が出て来て失業したので転職を迫られて、モール作りの仲介業に手を出したという次第。

わざわざ変装した理由は、当時村の人たちが活動弁士という仕事に偏見を持っていたから。


その後、源次郎は、リカと幼い歌奈雄を連れて今後は亀の湯の息子として鬼首村に帰郷します。

源次郎は、一人二役(源次郎と恩田)を演じ分けて生活。


この源次郎(=恩田)が、かなりの女好きで……

・卯太郎の妻・敦子(斉藤由貴)と密通。

・仁礼家の令嬢・咲江(有森也実)と密通。

・並行して、別所家の令嬢・春江(国生さゆり)とも関係した。


源次郎がリカという妻がありながら、敦子、咲江とも関係を持ったのは、村に対する復讐心もあったと思われます。

しかし源次郎は、春江にだけは本気でした。


モール作りの会社が倒産したのを機に、源次郎は春江と満州へ渡ろうと決めます。

実は村人の中でただ一人・お庄屋だけが、源次郎=恩田であることに気付いていました。


お庄屋は、リカに、恩田の正体が源次郎で春江と一緒に満州に渡ろうとしていることを知らせました。

当時里子を身ごもっていたリカは、どうか春江と満州に行くことだけはやめてほしいと訴えましたが、源次郎は聞く耳を持ちませんでした。

逆上したリカは、源次郎を殺害。


この事を知ったお庄屋は「恩田を源次郎を殺した犯人にして仕立ててしまおう」とリカに提案。

源次郎の顔を真っ黒に焼いて、自分とリカでこの死体は源次郎で間違いないと証言して、恩田が犯人で間違いないと証言したのです。


しかし事件はここで終わりませんでした。

敦子、咲江、春江が、それぞれ恩田の娘を出産したのです。

・敦子が生んだのが泰子。

・咲江が生んだのが文子。

・春江が生んだのがゆかり(本名は千恵子)。


一方、正妻であるリカも里子を生みました。

つまり、文子、泰子、ゆかり、里子は、全員恩田の娘で、腹違いの姉妹だったのです。


その後、リカは自分の死命を握るお庄屋に貢いでいました。

お庄屋の生活費の出どころは、リカだったのです。


第一の動機:雄ねこの心理


リカは、源次郎を殺害するときに里子を身ごもっていました。

リカが大きなショックを受けたせいで、里子は半身にあざが出来ました。


ところが源次郎の浮気相手3人は、美しい女の子を出産。

まずこの事実が、リカをイラつかせました。


金田一耕助は、リカの心理を以下のように例えます。

交尾期の雄ねこがなんびきかで一匹の雌ねこを追っかける。

ところが雌ねこから毛嫌いされてぜったいに許してもらえない雄ねこがいますね。

そんな場合雌ねこが出産すると拒絶された雄ねこが子ねこをかみ殺しにいくという話がありますが、リカの心理にはそういう場合の雄ねこと共通したものがあるような気がするのです。

だからこれは心理的にいって避けがたい衝動であったのではないかと思うんです


筆者が調べたところによると、「猫の子殺し」はオス猫が自分の種を残す為に行う自然の摂理とのことです。

猫の恐ろしい習性!「猫の子殺し」とは?


第二の動機:兄妹の結婚を阻止


そんな中、リカの息子・歌奈雄(小瀧望)は泰子(菅野莉央)と結婚の約束をしてしまいます。

一方、仁礼家の当主・嘉平は、文子を歌奈雄の嫁にしてくれとリカに迫ってきました。


歌奈雄と文子、泰子は、腹違いの兄妹です。

絶対に結婚させるわけにはいきません。

追い詰まったリカは、文子と泰子を殺すことを決意したというわけです。


第三の動機:ゆかりの人気


リカにとって、一番憎いのは春江(国生さゆり)の娘のゆかり(中条あやみ)です。

夫の源次郎(渡辺大)は、春江には子供を産んでくれと言ったのですから。

その上、3人で満州へ渡ろうとしていたのですから。


それなのに、ゆかりが一番源次郎の才能を受け継ぎ、芸能人になりました。
・源次郎は、トーキー(有声映画)が来るまでは、神戸の人気活動弁士だった。


リカ自身も結婚前は寄席に出ていたこともあり、芸能人に対するあこがれは人一倍でした。

それなのに、自分の娘の里子は……。


この事実も、リカの神経を苛立たせるのに十分でした。

1977年のドラマ『悪魔の手毬唄』のゆかりは歌名雄に思いを寄せているので、リカがゆかりを殺す動機がより強まっています。

『悪魔の手毬唄2019』里子の苦悩

リカ(寺島しのぶ)の娘・里子(大野いと)は、顔から体にかけて赤痣があり、決して人前で肌を見せることをしませんでした。

ところが、泰子(菅野莉央)が殺された翌日の通夜の席で、頭巾と手袋を取りました。


これには金田一(加藤シゲアキ)も面喰いましたが、母の罪に気づいた里子は「自分が醜いせいで母が殺人を犯したのではないか?それなら自分が幸せであることを示さなければ」と思ったのでした。

里子は、泰子を殺して帰宅したリカを目撃していたのです。


しかしリカは、文子(大友花恋)も殺してしまいました。

母の次のターゲットがゆかりであることを知った里子は、身代わりになる決意をしたのです。

まとめ

『悪魔の手毬唄2019』黒幕の犯行の全容と動機についてネタバレしました。

リカはあわれな女だと思いますが、娘の里子の気持ちを想うとやりきれません。

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