「あなたの番です」に黒幕はいない?交換殺人ゲームではなく「同調圧力」が犯人?

『あなたの番です』8話放送が終わった時点で、死者の総数は10人。

管理人・床島(竹中直人)の「人間誰しも殺したい人がいる」発言から始まった“交換殺人ゲーム”は、いまだに終息しません。

ところで、そもそもこれは“交換殺人ゲーム”なのでしょうか?

もしこれが“交換殺人ゲーム”ではないとしたら……?


当記事では『あなたの番です』に黒幕がいないという説について考察してまとめています。


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「あなたの番です」最終回結末をネタバレ予想!第二章で横浜流星がキーマンで謎を解く!



『あなたの番です』1~8話までをおさらい・死者の総数は10人



管理人の床島(竹中直人)が「人間誰しも、アイツ殺したいなあと思う瞬間がある」と言ったことがきっかけで、清掃係を決める話し合いのはずが、なぜかおのおのが「殺したい人物」の名前を書くことに。

これが、マンションの周囲で次々に人が死ぬ“交換殺人ゲーム”の始まりでした。


その後、言い出しっぺの管理人が屋上から落ちて死亡(第一の犠牲者)。

管理人が重い病気だったことから、警察は自殺で処理しました。


第二の犠牲者・山際祐太郎(森岡豊)は、バラバラ遺体でみつかりました(頭部を切り落とされて胴体のみ)。

山際の名前を書いた藤井(片桐仁)の元に「あなたの番です」の脅迫状が届きました。


第三の犠牲者・タナカマサオ(名倉右喬)は、自分の店のガス爆発で死亡。

第四、五の犠牲者・赤池美里(峯村リエ)・吾郎(徳井優)夫婦が、自分の部屋で頸動脈を切られて死亡。


第六の犠牲者・袴田吉彦は、謎の3人組に殴打されて死亡。

第七の犠牲者・児嶋佳世(片岡礼子)は、バラバラ遺体となって死亡(片足1本のみ)。


第八の犠牲者・浮田啓輔(田中要次)が、リサイクルショップ西尾のトイレで絞殺されて死亡。

第九の犠牲者・細川朝男(野間口徹)が、久住譲の手によってエレベーターホールに落ちて死亡。

第十の犠牲者・こうのたかふみ(鈴木勝大)が、毒殺又は刺殺で死亡。

いまだにバラバラ遺体の山際祐太郎や児嶋佳世の他の部位が発見されていないし、犯人はひとりも捕まっていません。

『あなたの番です』黒幕はいない?その理由を考察

『あなたの番です』に黒幕はいないという説をネタバレ考察します。

そもそも、交換殺人ゲームは、管理人の死からスタートしました。

もし管理人が死ななければ、連続殺人事件は起きなかったでしょう。


では、管理人の死は“自殺”なのか“他殺”なのか?

もしくは“自殺”でもなく“他殺”でもなく、“事故死”だったらどうでしょうか?

つまり管理人が屋上でアンテナの修理をしていて誤って引っかかってぶら下がり、落ちたとしたら……。


ただの事故死なので、「管理人さん」の紙を書いた人が「山際祐太郎」(引いた名前)を殺す必要はないはずです。

しかし「管理人さん」の名前を書いた人が「管理人の死は交換殺人ゲームによるものだ」と思い込んでしまい、本当に山際祐太郎を殺してしまったとしたら……?


悪意のある黒幕や犯人が存在しないにもかかわらず、住民たちが“目に見えないもの”に踊らされて殺人を実行していることになってしまいます。

「管理人さん」の紙を引いた人だけでなく、他の紙を引いた人も「早く殺さなきゃ」と追い詰められて次々に殺人を実行したのかもしれません。


当ドラマの脚本家・秋元康さんは、自分らしく生きるため「同調圧力」と戦う姿について繰り返し書き続けてきました。

同調圧力とは……

同調圧力(どうちょうあつりょく 英: Peer pressure)とは、地域共同体や職場などある特定のピアグループ(英: Peer group )において意思決定を行う際に、少数意見を有する者に対して暗黙のうちに多数意見に強引に合わせさすことを指す。

少数意見を有する者に対して態度変容を迫る手段にはさまざまな方法がある。少数意見を有する者に対して物理的に危害を加える旨を通告するような明確な脅迫から、多数意見に逆らうことに恥の意識を持たせる、ネガティブ・キャンペーンを行って少数意見者が一部の変わり者であるとの印象操作をする、「一部の足並みの乱れが全体に迷惑をかける」と主張する、少数意見のデメリットを必要以上に誇張する、同調圧力をかけた集団から社会的排除を行うなどである。

引用元: ウィキペディア


つまり簡単に言うと……

・同調圧力とは多数派の意見。

・少数派に態度変容を迫る手段として、危害を加えるという強迫、少数意見者が変わりものであるという印象操作、社会排除などがある。

少数派(交換殺人反対派)に脅迫状で危害を加える犯人のやり方に、相通じるものを感じますよね(^_^;)

今まで黒幕(犯人)は一人かと思っていましたが、「同調圧力」に負けた人が一人ずつ殺人犯になって“向こう側”の人になっていって(つまり“向こう側”の人間は増えていく)、次の人を道連れにしようとして脅迫状を送っているのかもしれません。


“向こう側”の人々の狙いは、裏切り者を出さないこと。

もう始まってしまった以上、マンション住民が結束して交換殺人ゲームを敢行しなければならないということ。


しかしリーダーとなる存在=黒幕がいないので、個々の思いが出てきて、交換殺人以外の殺人も起こっているのではないでしょうか?

もしくは、交換殺人ゲームに見せかけて、自分が殺したい人間を殺す人間も出て来ているのではないでしょうか?

『あなたの番です』9話で菜奈と翔太が「これは交換殺人ではない」と気が付く?




『あなたの番です』9話では、菜奈と翔太が「これは交換殺人ではない」と気が付いて警察の神谷(浅香航大)に相談します。

ところが神谷は「素人が首を突っ込むな」と必要以上に拒絶的な態度。

どうやら警察もこの一連の殺人事件に関与していそうです。

今となっては交換殺人ゲームの余波は、相当広範囲に及んでいる可能性が高いです。

まとめ

『あなたの番です』に黒幕がいないという説について考察してまとめました。

今後も新情報が入り次第、追記していきます。


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