登場人物達の心の闇が深そうで、毎回怖すぎるドラマ『明日の約束』。
6話では、ヒロイン・日向や霧島、本庄の過去が少しですが明らかになってきました。
そして、とうとうスタンガンの犯人が誰だか判明しました。
この記事では『明日の約束』6話のあらすじのネタバレと感想をまとめました。
2017年11月23日、『明日の約束 チェインストーリー #6.5 ある男性教師の受難』あらすじのネタバレを追記しました。
もくじ
ドラマ『明日の約束』キャスト一覧
『明日の約束』3話・あらすじのネタバレと感想の前に、メインキャストをご紹介します。藍沢日向:井上真央
スクールカウンセラー。
自身も「毒親」の存在に苦しんでいる。
吉岡圭吾の死の真相を追求する。
吉岡圭吾:遠藤健慎
1年B組の生徒で、バスケ部所属だったが現在は不登校に。
「日向先生が好きです。」と告白した翌日に不審死を遂げてしまう。
吉岡真紀子:仲間由紀恵
圭吾の母親で、過干渉の毒親。
圭吾は学校に殺されたと考えている。
3話では、自分からマスコミに圭吾の話をする。
本庄和彦:工藤阿須加
日向の恋人、付き合って3年になる。
藍沢尚子:手塚理美
日向の母親で彼女を苦しめる。
霧島直樹:及川光博
吉岡圭吾が属する1年B組の担任。
北見雄二郎:白洲迅
2年A組の担任で、日向が好き。
大宮奈緒:新川優愛
英語教師で2年の副担任。
轟木博雄:羽場裕一
椿が丘高校の校長で、日向を信頼。
白井香澄(19):佐久間由衣
吉岡圭吾の幼馴染で、高校中退している。
増田希美香:山口まゆ
2年A組の生徒で、母親との間に深刻な問題を抱えている
現在は叔父と叔母と暮らす。
圭吾が所属していたバスケ部のマネージャー。
長谷部大翔:金子大地
バスケ部の圭吾の先輩。
バスケ部の後輩・沢井勝(渡邉剣)と時々コソコソ話をしている。
4話では、大変な事件が起こってしまい……。
田所那美:井頭愛海
圭吾のクラスの女生徒で、学級委員長。
圭吾のことが好きだったのに、助けられなかった自分を責めている。
吉岡英美里:竹内愛紗
吉岡圭吾の妹
兄の圭吾とは違って、ほったらかしで育った。
『明日の約束』6話 あらすじのネタバレと感想は?
相談室で真紀子と話す日向
ヤバい。わびれるところが開きなおった……しかも主人公のせいにもしてどこまで正当化するんだ、この母親 #明日の約束 pic.twitter.com/uN11sv2uSi
— Impressions (@TVMainly) 2017年11月21日
突然、学校に尋ねてきた真紀子(仲間由紀恵)を相談室に通して、話を聞くカウンセラー・日向(井上真央)。
真紀子は、以前から日向と2人きりで話したかったとのこと。
圭吾の携帯電話を不登校になってからずっと預かっていたと言う真紀子に、さらなる疑念を抱く日向です。
圭吾はバスケ部の先輩からの連絡が怖いから真紀子に預かっていてほしいと言ったそうですが、それが本当のことかどうかわかりません。
そして長谷部へのメッセージ“僕は、先輩のせいで死にます。”を送信したのは自分だとあっさり告白、理由はそれが圭吾自身の意思だからだと堂々主張。
「あの子の気持ちを一番理解している私が代弁して何が悪いんです?」と開き直った真紀子を見て、呆れる日向。
「たとえ親子でも気持ちを100%理解することは出来ないと思います。」と反論した日向に、真紀子は、圭吾が自殺する前日に体育館で日向に何を話したかを聞いてきます。
日向は、「圭吾君のプライバシーの問題ですから。」と答えることを拒否。
真紀子は「あなた方を訴える準備は出来ています。」と静かな脅しをして帰っていきました。
長谷部が襲われて病院へ
日向先生の顔をみて駆け寄る増田さん。不安で怖かったね、
— なな (@mei7719) 2017年11月21日
心から信頼しているのが伝わってきた。日向、真央ちゃんの優しい表情と山口まゆさんの不安から少しずつ解放されていく表情。。良かった😢#明日の約束 pic.twitter.com/vg5HsbbYh7
長谷部が男子トイレで何者かに襲われて病院に搬送されたとの連絡を受けて、急いでかけつけた日向。
そこには、北見(白洲迅)と大宮(新川優愛)、第一発見者の増田(山口まゆ)がいました。
増田は逃げ去る犯人を目撃していて、多分、犯人は痩せた背が高い女の人とのこと。
吉岡圭吾のいじめに関する実態調査の結論とは?
校内の吉岡圭吾の自殺に関する実態調査の報告書について、校長(羽場裕一)から霧島(及川光博)と日向に最終結論が話されました。
その内容とは、“校内で生徒間のトラブルはあったが、自殺に直結するものだと認定出来ない“というもの。
この報告書は最終確認をした後、来週にでも遺族(真紀子)に渡されるとのこと。
「いじめはなかった。」と主張することになるわけですから、真紀子から訴えられる事態は避けられないでしょう。
そして長谷部の退学に反対した日向と校長の立場も今後悪くなる可能性が高く、ため息をついてしまう校長。
その頃、1年B組では……。
長谷部の動画を撮った渡辺(堀家一希)はその後も暗い面持ち。
そんな渡辺を沢井(渡邉剣)が「お前のせいじゃないから。」と励まします。
田所那美の提案で「クラス全員で圭吾のお焼香に行こう。」ということになります。
いつまでもウジウジしていないで、ケジメをつけて前に進みたいからです。
担任の霧島はこの報告を受けて、日向に相談しますが、今は真紀子がそれをとても許してくれないだろうという話になりました。
生徒たちの気持ちは汲んであげたいですが、こればっかりはなかなか難しそうです。
恋人・本庄の両親に会うことになり、まずは尚子に報告
この笑顔がいつ怒りに変わるか分からないから、母親とのシーン怖い #明日の約束 pic.twitter.com/2435QoNqmk
— Impressions (@TVMainly) 2017年11月21日
恋人・本庄和彦(工藤阿須加)から「来週、両親に会って欲しい。」と言われて承諾する日向。
そうなると、自分の母・尚子(手塚理美)にも話さなくてはなりません。
帰宅した日向は、本庄からプロポーズされて両親と会う旨を伝えますが、予想に反して上機嫌な尚子。
その理由は“日向が幸せになって嬉しいからではなく、自分の決めた理想から日向がはみ出なかったから”だと解釈する日向。
「本庄は、母にとって娘の理想の旦那様なのだ。」と納得します。
日向は数日前から香澄にラインで「話があるから会いたい。」とメッセージを送っていますが、全然返事がありません。
そんな香澄は相変わらず圭吾の自殺に関する新しいニュース(主に、真紀子の記者会見)があればチェックしています。
田所那美が相談室で、圭吾に関する衝撃的な告白を?
田所は、“圭吾が鎌倉山の神社の裏にうさぎを連れていって殺したかもしれない話”を再び日向にします。
この話は生徒間でだいぶ噂になったけれど、田所自身は圭吾がそんなことするひとには思えませんでした。
しかしある日、図書館で「(自分は)汚れてるから。」と圭吾に言われて、もしかしたらそういうこと(=罪を犯したとか殺したとか)なのかな?と思ったとのこと。
そしてうさぎがいなくなった後に、圭吾は家出をしたのです。
日向は、圭吾が通っていた七里ヶ丘中学校へ行ってみます。
なぜ、吉岡ママは娘にこんなに興味ないのか不思議 #明日の約束 pic.twitter.com/m9rPIurlT0
— Impressions (@TVMainly) 2017年11月21日
当時の担任教師は、何かあるごとにいちいち言ってくる真紀子を扱いの難しい親御さんだったと話しました。
そしてそんな真紀子に対して圭吾はどうだったかと言うと、もうあきらめているように見えたと……。
しかし、真紀子は、その後入学してきた圭吾の妹・英美里については拍子抜けするぐらい何も言ってこなかったのです。
日向は、うさぎ小屋で英美里とばったり会います。
英美里は「お兄ちゃんは自由になりたかったからうさぎを殺した。」と日向に言います。
動画を流出させた犯人は?
目撃者の話からこのミッチーのアップ……もう疑うしかない #明日の約束 pic.twitter.com/AWoTXxVNyf
— Impressions (@TVMainly) 2017年11月21日
入院中の長谷部のお見舞いに行く増田と沢井。
長谷部は、自殺した圭吾のことを思えばこれぐらい仕方ないかな、とすっきりした笑顔。
バスケ部ももう“犯人探し”などせずに真面目に練習に励み、長谷部が帰ってくることを待ち望んでいます。
そして沢井は、動画を撮った渡辺が言っていたこと(=動画のデータが体育の授業中に盗まれた)について新情報があると話します。
それは体育の授業で誰もいない教室に、日向と霧島がいるのを目撃した人間がいたということ。
ゲス記者・小嶋が真紀子の夫に接触
ゲス記者・小嶋(青柳翔)が真紀子の夫に接触しました。
「別にあなたが別居していることや、他の女性とよろしくされていることでゆすろうとは思ってないんで。」とざくっと切り込む小嶋にたじろぐ真紀子の夫。
小嶋は、なんとしても圭吾が死んだ真の理由を知ろうとしているのです。
宮崎先生が相談室に?
やはり香澄の担任だったのか、ミッチー #明日の約束 pic.twitter.com/ZwTZ4mhWsD
— Impressions (@TVMainly) 2017年11月21日
宮崎先生(馬渕恵里何)が、相談室にやってきました。
なんでも白井香澄のことで相談があるとのこと。
宮崎は、白井香澄が2年生の時の担任教師でしたが、たった2か月で香澄は学校を辞めました。
香澄はいじめが原因で学校を辞めたと言っていましたが、宮崎には理由がよくわからなかったそうです。
確かに一部の生徒との間にトラブルはありましたが、いじめとは断定出来ず、今回の圭吾と同じような対応になってしまったのです。
ちなみに、1年生のときの担任・霧島もいじめには気が付かなかったと主張しました。
そして香澄はプライベートでも問題を抱えていて、父親は入院中で母親は血のつながらない継母で折り合いは悪かったのです。
学校で自殺未遂したのに問題が大きくならなかったのは、家族が事を荒立てたくないと希望したから。
それでも宮崎は何度も勝手に家庭訪問はしましたが、取り合ってもらえませんでした。
そして、宮崎はこの間久しぶりに香澄に会ったのですが、様子がおかしかったので日向に話を聞いてあげて欲しいと頼むのでした。
さらに、宮崎は過去の“ある事件”について日向に話します。
香澄をいじめていた望月朱里という生徒が、歩道橋から突き落とされて重傷を負ったのです。
当初は香澄が疑われましたが、香澄にはアリバイがありました。
日向は、香澄が以前「(私のイジメは)圭吾のおかげで片がついてるし。」と言っていたことを思い出します。
もしかしたら、圭吾が香澄の代わりに突き落としたのではないだろうか?
本庄の両親に挨拶に行く日向
週末、本庄の家に挨拶に行った日向は、本庄に11年前に事故で亡くなった兄がいることを知ります。
笑顔の両親とは違って、なんとも言えない表情の本庄。
「お線香をあげさせてもらっていいですか?」と言う日向に対しても「いや、いいよ、今日は。」と不自然な対応の本庄。
帰り道、「お兄さんのこと、嫌いだったの?」と本庄に聞いてみる日向。
「兄は両親の期待にこたえられず荒れていた。」と本庄は答えます。
「日向とお母さんの間に入って仲直りさせてあげられないかな?」と言う本庄に「カズはいい人だよね……。」と日向。
そして母・尚子の手は、日向が高三の時に神社にお参りに行った時に階段から落ちた日向をかばったものだと告白。
さらに、尚子が入院中に志望校を変更して家を出てきたのでした。(そうでもしないと多分、家を出ることは不可能だったから。)
本庄は「日向のせいじゃない……。」と優しいですが、日向は、その日階段を上る尚子の後ろから殺意をもって近付いた自分を思い出してしまいます。
両方の親に心の底から祝福して欲しいから、日向の母親と日向の関係も少しずつ修復する手伝いがしたいという和彦に、ぎこちなくうなずく日向。
真紀子は日向を訴える準備をする
真紀子は、弁護士から学校ではなく個人を訴えた方が勝算が高いと説明を受けて、校長、霧島、バスケ部キャプテンの長谷部、バスケ部顧問の他に、日向も訴えることを決意。
霧島を訴える理由は、前に勤めていた学校で問題を起こしていたから。(真紀子の夫からの情報)
日向を訴える理由は、この間真紀子が日向と相談室で話した時に、日向が何か圭吾について秘密を持っていると感じているからでしょう。
そのころ、SNSでは「母親が悪い。母親が悪い。母親が悪い」など家庭内の問題で圭吾が自殺したと主張する投稿がいくつかありました。
あともう一人?
この場面の日向先生 涙が溢れそうになってるんだよね#明日の約束#藍沢日向 #井上真央 pic.twitter.com/1XKuc0Dqvj
— ❁❀✿けぃ✿❀❁ (@Kei5296mjsmile) 2017年11月21日
“白井香澄が退出しました”とラインに表示が出ていて、慌てて香澄に電話する日向ですが、繋がりません。
例の歩道橋の近くに自転車で向かった日向ですが、歩道橋の上に香澄が立っていました。
香澄は、日向に“来るな”と言ってそこで電話で話してほしいと言います。
香澄の話で、やはり望月樹里は圭吾が香澄の代わりに突き落としたことが判明。
吉岡君の汚れてる発言は解明したけど、そもそもやるって言い出した理由はなんだったんだろ #明日の約束 pic.twitter.com/FKCODg1sRP
— Impressions (@TVMainly) 2017年11月21日
圭吾は「僕がやるから。僕がそうしたいから。その方がいいんだ……。」といったのです。
「だから今度は私が汚れる番なの!」と叫ぶ香澄に「一緒に警察に行こう。」と日向は説得しますが、「ダメだよ!私まだやることあるから!あと一人……絶対に!」と言って立ち去ってしまいました。
あと、一人とは一体誰のことなのか?
明日の約束
小学生の日向と尚子の恐怖の交換日記“明日の約束”の今回の内容は以下です。
ママの言うことを素直に聞く日向を見ていると、とても嬉しいです。
明日の約束
「今よりもっと、ママの理想の娘になる」
必ず守るように。
期待を裏切らず、今回もガチガチに縛ってきている内容ですね(>_<)
『明日の約束』6話・ツイッターの反応は?
霧島が今回も怪しい
霧島先生も辻先生のように前の学校で何か問題を起こしたの?
6話でも、随所で怪しい表情を見せてくれた霧島。
その姿にツイッターでは「怪しい」の声多数。
何か隠していることは間違いありませんが、今回真紀子の夫からの情報で、前の学校で問題を起こしていたことが判明。
これって辻先生(神尾佑)と同じパターンで、とても気になりますね。
意外と人情派だった宮崎先生とは違って相変わらず不審としか言いようがない霧島は、一体何を考えているのでしょうか?
母親の手は事故じゃなくて、日向が突き落としたの?
え?突き落とした?
尚子の不自由な手は、日向をかばっての事故だと思っていましたが、6話の日向の回想シーンではまるで日向が尚子を殺意で突き落としたかの映像が流れました。
これにはツイッターもざわざわ……。
本当だったら、日向の心の闇はかなり深いですね。
工藤阿須加が今回も偽善的過ぎる
この彼氏、自分の親をよく思ってないようだけど、彼女にはちゃんとした親子関係を築いて欲しいっておかしくないか??
本庄の兄は11年前に事故で死亡していたことがわかったのですが、本庄は相変わらず両親に対して複雑な感情を抱いている様子。
自分も親との関係がうまくいっていないくせに、日向と尚子の関係には親切心を装って「関係を直そう」とか言ってくるのはおかしいですよね?
本庄はもしかしたら想像を絶して性格が悪いんじゃないかと疑ってしまいます。
感想
6話で、自殺した圭吾の幼馴染・香澄がスタンガンの犯人だと判明しました。圭吾が自分の代わりに復讐してくれたから、今度は自分が……ってピュア過ぎて泣けてきますね。
香澄が狙っている“あと一人”とは一体誰なのでしょうか?
香澄をいじめた少女を突き落としたり、うさぎを殺したのも圭吾だとしたら、圭吾は罪を犯すことで自由になろうとしていたのでしょうか?
だとしたら圭吾がいた“牢獄”とは、とても強固で普通ならば絶対に破れないものだったことが想像出来ます。
圭吾、本当にしんどかったんですね……。
日向ですが、回想シーンで明らかに母・尚子に殺意を持っていたことが判明しました。
本当に突き落としたかどうかまではわかりませんが、日向の心の闇も相当深いです。
今後も真紀子は“圭吾への愛”を理由に、どんどんエスカレートしていくことでしょう。
そんな真紀子と対峙できる人間は、実際に毒親を持つ日向しか考えられません。
日向には勇気をもって自身の心の闇に立ち向かって、いずれは真紀子の上を行って欲しいです。
『明日の約束』7話はどうなる……?
7話では、小嶋が現れて、香澄の最後のターゲットが真紀子ではないかと発言。
それもそのはず、ネット上では真紀子が圭吾を殺した毒親だと悪評の数々が書き込まれていたからです。
こんな誹謗中傷に真紀子が耐えているわけもなく、真紀子は弁護士に相談。
一方、日向の母・尚子は何度か会ううちに、本庄のアラが見えてきたと日向に忠告をしてきます。
日向自身も本庄の「尚子と日向の仲を修復させたい。」という思いとかみ合わずに、すれ違いが起こってきて……。
7話では、本庄の化けの皮がはがれるかもしれませんね。
『明日の約束 チェインストーリー #6.5 ある男性教師の受難』あらすじのネタバレ
『明日の約束』には、本編と本編を繋ぐショート・ストーリーがあります。今回は、6話と7話を繋ぐ『明日の約束 チェインストーリー #6.5 ある男性教師の受難』のあらすじのネタバレを以下にまとめます。
ストーリーテーラーは霧島直樹。
私は、とある高校につとめていて、当時20代。
教師という仕事に強い情熱を抱いていた。
私がまだ若かったからだろう、校内の一部の女子の間で私のファンクラブまで存在していた。
そしてある日、靴箱に大量に入っていたラブレターの1通に“必ずすぐに読んでください、ずっと待ってます。”とあったので、待ち合わせ場所に行った。
「先生のことが好きなんです。付き合ってください。」と告白されたが、私は「気持ちは嬉しいよ、でも僕は教師だから。」と断った。
落胆して目を伏せる女生徒の肩に手を置いて「君はまだ若いんだ。大人になれば僕なんかよりもっと素敵な相手に巡り合えるから。」と励ましたが、女生徒は私の手を振り払って立ち去ってしまった。
私としては、心から誠意を込めた回答だった。
しかしその後、事態は急変した。
私は、校長に呼びだされて「ある女子生徒が君に性的なイタズラをされたと訴えてきてね。」と言われたのだ。
私は「校長!何かの間違いです!私には一切やましいところなどありません。」と反論。
しかし話はその女生徒の親御さんにまで知れ渡っていて、大変にお怒りとのこと。
女生徒の保護者は地元の有力者で、学校へも多額の寄付を行っていた。
そして私の無実を証明する者は、誰もいなかった。
私は保護者から「うちの娘を傷物にしたのは貴様か!絶対に許さんぞ!」と怒鳴られて土下座を強要され、学校を去ることになった。
数日後、また校長に呼びだされると、あの女生徒と保護者がいた。
事態が大きくなり、怖くなったのだろう……。
女生徒がやっと保護者に真実を告げたのだ。
保護者は「君には悪いことをしたね。まあ、しかし子供のしたことだから……。」と言った。
校長は「誤解だったとはいえ、噂が広がってるからねえ。教師を続けるにしても、地元は離れた方がいい。」と笑って言った。
そして女生徒は「すみません……。」と謝った。
私は「大切なのは、反省して同じ間違いを繰り返さないことだ。」と諭した。
しかし次の瞬間、女生徒の態度は豹変。
「うっせー!ばーか!誰もお前のことなんか本気で好きだとか思ってねーよ!」
私が抱いていた教師の情熱はその日、消えてしまった……。
学校を追われ、当時交際していた恋人とも別れ、地元を去った。
情熱の代わりに、ドス黒く濁った怒りを腹の底に溜めながら、私は今、それでも教師を続けている。
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