『ハケンの品格2』大前春子の過去や非正規雇用を選ぶ理由をネタバレ!前作と今作の違いも!

篠原涼子さんの大ヒット作『ハケンの品格』が帰ってきます。

13年経過した大前春子(篠原涼子)は、どんな風に変化しているのでしょうか?

当記事では『ハケンの品格2』の大前春子について

  • 『ハケンの品格2』とは?
  • 『ハケンの品格2』大前春子の過去と派遣社員を選ぶ理由
  • 『ハケンの品格2』派遣社員の状況の変化
  • 『ハケンの品格2』大前春子がシングルマザーに?父親は誰かネタバレ

についてまとめています。

『ハケンの品格2』東海林武(大泉洋)を全ネタバレ!春子との恋の結末は?

2020年3月19日



『ハケンの品格2』とは?



『ハケンの品格2』とは、2020年4月15日(水)スタートの新水曜ドラマ(後10時~11時)。

2007年に放送された前作は、スーパー派遣社員・大前春子(篠原涼子)の活躍を描き、平均視聴率20.2%と大ヒットを記録しました。


今作では、前作の「ハケン弁当」で社長賞を受賞した里中賢介(小泉孝太郎)が、営業企画課の課長に昇進。

物語は、かつての勢いを失い社員たちの覇気が下がり気味の大手食品商社「S&F」に、里中が大前春子を呼び戻すところからスタート。

S&F旭川支社長補佐の東海林武(大泉洋)は「とっくりが舞い戻ったって本当か!」と春子との再会に感激しますが、完全に無視されます。

『ハケンの品格2』派遣社員の状況の変化

『ハケンの品格2』では、派遣社員の社会的状況が大きく変化しています。

前作のハケン社員の状況


前作『ハケンの品格』の舞台は、2007年冬。

永久不滅と思われていた終身雇用、年功序列といった雇用形態は瀕死の重傷に陥っていました。


長引いた不況で企業は自らをスリム化するために労働力のアウトソーシング化を進め、その結果非正規雇用者、特に派遣と呼ばれる人種が爆発的に増殖することになりました。

派遣の給料は時給制でボーナスなし、交通費は原則自己負担、3か月ごとの契約見直し、その環境は不安定で苦しい。


今作のハケン社員の状況


前作放送後の08年には、リーマンショックの影響で不況に陥った企業による“派遣切り”が社会問題化。

非正規雇用の実態が明るみに出ました。


そして、平成から令和へと変わった現在は「働き方改革」が進められている最中。

「働き方改革」とは、多様な働き方を可能にする社会を目指すこと。


日本の人口は2008年をピークに減少に転じていて、人口が減れば労働力不足となります。

この労働力不足を解消させる為、働き手を増やし、出生率を上昇させ、労働生産性を向上させる必要があります。


これを実施させようとする政策が「働き方改革」。

他にも高齢化、副業、アウトソーシング、AIの導入、過労死など、職場には新たな問題も増えています。


脚本家の中園ミホさんは「今もハケンの皆さんを取り巻く環境は改善されず、むしろ厳しくなっていると感じます。それでも、笑顔で働き続ける彼女たちこそ日本の宝!と私は思います。全ての働く女性たちにエールを送れるよう、新たな『ハケンの品格』に取り組んでいます」とコメント。

前作『ハケンの品格』大前春子(篠原涼子)とは?



前作『ハケンの品格』の大前春子(篠原涼子)とは、ハイレベルな資格を数えきれないほど持っていて、煩わしい人間関係は排除して3か月働くと3か月はどこかにいなくなるスーパー派遣社員。

どんなに大変な仕事も勤務時間内に必ず仕上げ、会社に舞い込むピンチやトラブルを次々と解決していくまさに“頼りになるヤツ”です。

常に怖い顔で凄いオーラで、フラメンコの名手。

好物はサバの味噌煮。

「残業」と「不可能」と「ヒューマンスキル」の文字はありません。


前作の1話で大前春子は、人材派遣会社「ハケンライフ」から派遣社員として東京丸ノ内にある老舗食品会社「S&F(エスアンドエフ)」の営業部マーケティング課に派遣されますが、以下の条件を叩きつけます。

  • 契約期間は本日より3か月。
  • 勤務時間は月曜から金曜の9時から正午より1時間の休憩を挟んで午後6時までとする。
  • 契約期間の延長は一切致しません。
  • 担当セクション以外の仕事は一切致しません。
  • 休日出勤・残業は致しません。

「いたしません」の連続で、ちょっと『ドクターX ~外科医・大門未知子~』みたいですね(笑)。


フツーなら空気読めよ……となるのかもしれませんが

大前春子はスーパー派遣なので、許されるのです。


残業しない理由を霧島部長に聞かれたときの答えは……

・残業は仕事がとろい無能な社員がお給料の水増しをするためにするものです。

・残業は意欲の現れではなく、職務怠慢の現れです。

きっつう~って感じです(^_^;)


春子のお時給


春子の決め台詞は「それが何か」と「お時給」。

採用時には「私を雇って後悔はさせません。3か月間お時給のぶんはしっかり働かせていただきます」と堂々宣言。


ちなみに2017年の大前春子のお時給は、3,000円!

(途中でマグロの解体ショーを引き受けてからは3,500円にアップ)。

令和2年の『ハケンの品格2』では、きっとかなりお時給がアップしているに違いありません。


春子の弱点


抜群のビジネススキルを持つ春子ですが、実は不得意なこともあります。

それは、「結婚」と「自動車の整備」と「イラストを描く事」。


数えきれないほどの資格を持つ春子ですが、自動車整備士の資格は持っていません。

そしてヒューマンスキルゼロの春子は、結婚(恋愛)も苦手です。

絵心もなく、イラストもお粗末。


春子が派遣を選ぶ理由


正社員になってもリストラ、会社がつぶれたら終わり。

それなのに毎日会社のために根回しゴマすり、出世レース……全て無駄。


派遣社員・大前春子が信じるのは、自分と時給だけ。

生きていく技術とスキルさえあれば、自分の生きたいように生きていけるという信念を持っています。


春子が事務職を選ぶ理由


大前春子が、ハケンの事務職を選ぶのにもきちんとした理由があります。

里中:「大前さんはそんなに資格をお持ちなのに、なぜうちの会社でハケンをされているんですか」

春子:「もっとも残業率の低い仕事が事務職のハケンだからです。わたしは就業時間とプライベートの時間をきっちり分けたいんです」


春子の過去と3ヵ月で去る理由


大前春子は以前は東京中央銀行正社員で、人員削減でクビになった過去があります。

それ以来、春子は会社というものを信用しなくなりました。

春子の当時の同僚によると、春子は明るくてカラオケ好きだったとのこと(今とは全然違う!)。


現在はスーパー派遣の大前春子ですが、最初は時給600円のレジ打ちからスタートしました。

なぜ今のような派遣になれたかというと、春子は一度も約束を破ったことがないから。


どんなにつらい派遣先でも、3か月は絶対にそこから逃げ出しませんでした。

一度逃げだしたら、一生逃げてないといけないからです。


実は春子は、早くに両親を亡くしています。

銀行をクビになった春子は、1年も鮪のツネさんの市場にいました。

ところが、雇い主の都合でまたしてもいきなり首を切られてしまいます。


春子は「ツネさん、あたしずっとここにいると思っていた、辞めたくない、みんなと別れるなんて嫌だ」とツネさん(小野武彦)に抱き着いて泣きました。

ツネさんは「その時俺は、春ちゃんは本当に情の深い人間なんだなって思った」と言っています。


里中主任(小泉孝太郎)が出した結論は、「大前さんが3ヵ月で去るのは、それ以上いると別れがつらくなるからじゃないかな」。

それなら正社員になればいいんじゃないか?となりますが、春子は銀行や市場をクビになっているので会社というものを信じていません。


頼りになるヤツで寂しがり屋


春子は「残業」や「休日出勤」「担当セクション以外の仕事はしない」と言いつつも、仲間のピンチには必ず駆けつけます。

そして数えきれない資格を生かして、救ってくれます。

印象としては、究極の天邪鬼といった感じです。


仕事のミスのカバーはもちろん、同僚の森美雪(加藤あい)が解雇されそうになった時には休日に桐島部長(松方弘樹)の剣道の道場まで出向きました。

そう、実はメッチャいいヤツなんです。


一番すごかったのが、最終回にハケン弁当の米プラスチックの弁当箱をスカイダイビングで、届けにきたことです。

里中たちは大感謝でしたが、春子の答えは「私の趣味はスカイダイビングですが何か?」。

とことん可愛くありませんが、春子は実は寂しがり屋なのです。


東海林主任との仲


東海林主任(大泉洋)と春子は、初対面から犬猿の仲でした。

東海林は春子を「とっくり」と呼び、春子は「くるくるパーマ」と言い返しました。


東海林はアンチ派遣でハケンを人間扱いせず、春子はそれが許せませんでした。


一方東海林は、いわゆる同じ釜の飯を食う正社員仲間を大事にしていました。

そして正社員がどんどん首を切られて、赤の他人の派遣が増える一方なことを憂いていたのです。


しかし実は春子と東海林は「一緒に仕事をするということは一緒に生きること」と同じ気持ちで働いていました。


東海林は、鮪の解体ショーの件で春子に助けられて、春子のことを好きになってキスします。

春子の方は東海林を「蝿」扱いして全く気のない素振りでしたが、最終回では左遷された東海林の職場へ面接に行きました。


そして「今度はあなたに社長賞を取っていただきます」宣言。

『ハケンの品格2』では、あの後東海林が社長賞を取ったのかどうか、東海林と春子の恋の結末もわかるでしょうね。

『ハケンの品格2』東海林武(大泉洋)を全ネタバレ!春子との恋の結末は?

2020年3月19日

『ハケンの品格2』大前春子(篠原涼子)がシングルマザーに?父親は誰かネタバレ



前作の大前春子をおさらいしたところで、今作『ハケンの品格2』の大前春子はどう変化しているのでしょうか。

それについては、春子を演じる篠原涼子さんが以下のコメントをしています。

大前春子は、何年たっても変わらないんです。そこが彼女の良さなので、髪型や見た目、話し方も前作と変えずに演じたいと考えています。

引用元:雑誌「TV STATION」より


なんと13年経過しても、大前春子は変わらないとのこと。

しかし2点だけ前作との違いがあり、1つは「特Aランク(の派遣社員)」から「特Sランク」にパワーアップしたこと。

取得した資格の数もとんでもないことになっているんでしょうね~(^_^;)


もう1つは、シングルマザーになったこと。

子供の父親が誰なのか気になりますね!

やはり東海林でしょうか?

篠原涼子と市村正親「初の夫婦共演」

篠原涼子さんの夫・市川正規さんが『ハケンの品格2』に友情出演で出演されます。

役柄は、篠原涼子さん演じる大前春子が派遣される商社の会長とのこと。

篠原涼子さんと市川正規さんは、結婚後初共演となります。

まとめ

『ハケンの品格2』の大前春子のキャラクターについて前作からネタバレしてまとめました。

今回も、働く人たち全てに届く素晴らしいエールを送ってくれることでしょう!