出産における様々なテーマを取り扱い、感動の涙を呼んできた人気ドラマ『コウノドリ2』が、2017年12月22日(金)に最終回を迎えます。
10話では、医学でも大事なテーマのひとつ・「出生前診断」と「ダウン症」が取り扱われました。
お腹の中の子供がダウン症候群の診断を受けた高山透子(初音映莉子)ですが、出産の決意はしても、まだまだ気持ちが落ち着いたわけではありません。
最終話では、そんな透子に、今橋(大森南朋)がある詩を教えるのですが……?
そして、小松(吉田羊)の同期・武田(須藤理彩)の順調と思われた出産に、予想外の出来事も起こって……?
また、ペルソナメンバー達にもそれぞれ大きな転機が訪れます。
この記事ではドラマ『コウノドリ2』最終回の結末について「ペルソナメンバーの成長と進路」にフォーカスして、ネタバレ予想してまとめていきます。
最終回放送後、それぞれの確定した進路を追記しました。
もくじ
ペルソナメンバーそれぞれの旅立ち
『コウノドリ2』最終回では今まで支え合い、励まし合ってがんばってきたペルソナメンバーが、それぞれの道に進んでいきます。その進路を、原作の流れも汲みつつ、ネタバレ予想します。
四宮はどうする?
『コウノドリ2』で、度々サクラ(綾野剛)と意見が対立するシーンがあった四宮(星野源)。
しかし根っこのところで患者を思う気持ちが同じである2人は、実は信頼し合っています。
そんな頼りになる四宮先生ですが、8話でサクラに相談にきます。
相談の内容は、以前から携わっている研究に専念しないかと誘われていて、やるとしたら最低でも2年間現場(ペルソナ)を離れなければならないということ。
四宮の研究は、過去に治してあげられなかった女の子・つぼみちゃんが原因でした。
→コウノドリの四宮にはどんな過去が?笑わなくなった一つの出来事とは
サクラは「ペルソナ(の人手不足)は関係ない、自分で選択すべきだ。」と四宮の背中を押します。
そこへ、四宮の妹から父・晃志郎(塩見三省)が倒れたという連絡が入ります。
四宮は急いで父のところに駆けつけますが、晃志郎はステージ4の肺がんでした。
それでも町で唯一の産科医であることに使命感を感じる晃志郎は、自分の命よりも妊婦のことで頭がいっぱいなのでした。
一旦はペルソナに戻る四宮ですが、間もなく再び晃志郎が倒れ、再度父の元へ向かいます。
そこで、父の代わりに胎盤早期剥離の疑いがある妊婦の帝王切開の手術を引き受けて、成功させる四宮。
晃志郎は「まだまだ、おまえには負けないからな。」と言います。
10話で、ペルソナに戻った四宮の元に今度は晃志郎が亡くなったとの連絡が入って……。
最終回、四宮先生は以下のどちらかの選択をすると思われます。
- 当初の目的・研究のためにペルソナを辞める
- 亡き父の跡を継ぐために、島の産科医になる決心をしてペルソナを辞めて能登に帰る
筆者はなんだか後者のような気がするのですが……。
四宮先生は、実際には誰よりも人の気持ちを大切にする人ですから。
最終回・四宮の決断
最終回での四宮の決断は、“ペルソナを辞めて能登に帰る”でした。
孤島で産科医として働く荻島(佐々木蔵之介)からの励ましや、武田(須藤理沙)が羊水塞栓症(ようすいかんせんしょう)を乗り越えて命がけで出産したことなどに影響を受けて、一大決意をしたのです。
しかし研究もやめるわけではなく、金沢病院に通って最新の知識を取り入れていく姿勢。
「やろうと思えばどこでもできる、怖がってばかりじゃなく飛び込んでみようと思ったんだ。」といつになく勇敢な四宮先生。
そして能登北総合病院に勤め始めた四宮の元に、赤西吾郎(宮沢氷魚)が地域医療研修医としてペルソナから派遣されてきました。
そう、サクラの取り計らいです(^▽^)/
「ジュニア先輩、よろしくお願いします!」と赤西に頭を下げられて、思わず吹き出してしまった四宮。
四宮先生の笑顔、久しぶりです!
白川の成長と進路
7話で、新生児科医の白川(坂口健太郎)は自分が優秀であることを鼻にかけ始めていました。
「学会とか研究会とかに顔を出すと、ペルソナのNICUはまだまだだなって思う。
俺はもっと最先端の医療に携わりたいし、技術だってもっと身につけたいわけ。
じゃないとワンランク上の新生児科医になれないからさ。」
同期の下屋にも上から目線の発言もしたりして、下屋に「はああっ?」と引かれたりします。
今橋(大森南朋)の助言に、全く耳を貸さない傲慢さもみられました。
そんなある日、白川は自分が担当していた赤ちゃんを誤診してしまい、赤ちゃんを命の危機にさらしてしまうミスを犯してしまいます。
今橋からは「明らかにあなたのミスであり、実力を過信したに過ぎない。」と厳しく責任を指摘されて深く落ち込む結果に。
そして白川は、小児循環器科での研修を希望することに決意。
しかし今までのような上昇志向ではなく、先を目指すことが目的です。
「小児循環器を学べば、生まれてすぐの心臓病でも自分で診断して治療することが出来る。
そうすれば、どんな小さい命にも今よりもいい未来を届けることが出来るかもしれない。」
白川は、下屋に「いつか最強の新生児科医になる。」と宣言します。
その後、白川は今橋と話す機会が出来、あらためて今橋の素晴らしさを認識することになります。
そして白川は小児循環器科の面接で恩師・今橋へのアツい思いを語ります。
「尊敬する先生がいます。
でも、その先生のような新生児科医になることだけが恩返しじゃない。
別の知識をつけて、ひとつでも多くの命を救えるようになりたい。」
最終回で白川は、いずれペルソナに戻ってくることを視野に入れた上でではありますが、ペルソナを去るでしょう。
最終回・白川は?
白川は無事に研修医先の病院が決まり、ペルソナを辞めました。
最後に尊敬する先輩・今橋(大森南朋)から「白川先生は弟子じゃない、頼りになるパートナーだよ。」と言ってもらえて……。
同期で一緒にずっとがんばってきた下屋(松岡茉優)とも別れることになりましたが、お互い「ありがとう。」と励まし合いました。
下屋の成長と進路
サクラのような産科医に憧れ、「患者さんの気持ちに寄り添いたい」とがむしゃらにがんばってきた下屋(松岡茉優)。
一生懸命な気持ちは誰にも負けませんし、以前に比べると腕も上がってきました。
下屋をもっとほめてやって欲しいと小松は四宮に言いますが、「今、甘やかしたらダメになる。」と厳しい四宮。
下屋は、サクラや四宮の手を借りないと何も出来ない自分に、苛立ちを覚え始めます。
そんな下屋にサクラは「誰かに頼ることも必要だ、医者には奢りが許されない、いつか大きなミスにつながる。」と諭します。
それでも何か失敗した時に、自分でリカバーできる力をつけたいと意地を張り続ける下屋。
そんなある日、ピンチヒッターで当直を頼まれたこはる産婦人科で、下屋は、切迫早産で入院中の上屋カエと知り合います。
2人はお互い“カエ”と同じ名前で年も同じということですっかり意気投合、上屋に頼りにされて嬉しい下屋。
当直終わりの朝、下屋は上屋の手の震えに“甲状腺の異常”を感じましたが、緊急のことではないと判断してしまいます。
しかし、上屋はペルソナに緊急搬送されてきて、そのまま死亡(赤ちゃんは助かりました)。
原因は“甲状腺クリーゼ”によるもので、下屋は自分があの時ちゃんと甲状腺の触診をしていれば……と悔やみます。
この件で大きなショックを受けた下屋は、自分の患者全てに甲状腺の検査を行ってしまうといった奇行に出てしまいます。
遂に、サクラと四宮から「しばらく休め。」と命令されてしまいました(>_<)
そして悩んだ末に、下屋は救命に行くことを決意。
「何かあった時に、お母さんと赤ちゃんの両方の命を救える産科医になりたい。」
これが下屋のアツい思い。
サクラは下屋に以下のように言って、救命に送り出しました。
「下屋は、研修医の頃からおっちょこちょいだし、すぐ感情的になるし、オペも遅いし、上手いとはいいがたい。
いいところは打たれ強いところぐらいかな。
……でも、下屋なら大丈夫!……お前は俺の自慢の後輩だからね。」
救命は想像以上に本当にキツく、最初は先輩に怒られてばかりの下屋でした。
しかし緊急搬送されてきた妊婦のお産を担当したり、少しずつ役に立つようになってきました。
最終回も下屋は引き続き救命でがんばり、ペルソナには戻って来ないと思います。
最終回・下屋は?
下屋は救命で意外と使える人材になってきて、徐々に認められていきます。
救命の上司は「面白いな、ガッツだけでなんとかやれるもんなんだ……、産科に返さないって言ってみようか?」と言っています。
小松はどうする?
小松は研修医時代のサクラと四宮を指導した人物で、いつも冗談を言ったりふざけたりしてペルソナのムードメーカー的存在。
とても頼りになる助産師さんですが、7話で酷い腹痛で倒れてしまいました(>_<)
検査により、子宮線筋症と卵巣チョコレート嚢胞が判明。
このまま放っておけばガンに転移する可能性もあり、悩んだ末に小松は“子宮全摘出”を決意。
手術を終えた小松さんが「私の中から大事なものがなくなっちゃったけどさ、私には支えてくれる仲間がいる。」と言っていた姿には、筆者も泣いてしまいました。
その後、小松は助産師として無事復帰しますが、10話ラストシーンでサクラに「私、ずっと考えてることがあるんだ。」と言っていましたよね。
小松の話って何なのでしょうか?
テレビガイドに以下の記述がありました。
手術は成功し助産師として復帰するが、自らが患者の立場になる経験をして患者との接し方が変わる?
引用元: TVガイド
つまり、手術を受けたことで小松の心に変化が生じるとのことなのです。
小松は10話で、出生前診断を受けて子供をあきらめる夫婦を目の当たりしました。
子宮を全摘出して二度と子供を産むことが出来ない小松ならではの思いがあったはずです。
小松さんは、もしかしたら自身の経験を生かした新提案をしようとしているのではないでしょうか?
または、小松が自分の経験を生かせるところに異動したいと思っているとか?
とにかく、小松も成長しようとしているのは確かだと思います。
最終回・小松の決断
最終回、小松もペルソナを辞めました。
理由は、お母さんのケアに力を入れた場所を作りたいから。
産む前も産んだ後も家族の人生に寄り添いたいから。
「次は、ペルソナの外からコウノドリ先生たちを支えたい。」と言う小松をサクラは「いいですよ、どこにいたって僕たちの目指す場所は同じだ。」と応援して送り出しました。
そしてラストシーン。
小松はある男性とカフェで“どんな施設”を作りたいか相談中。
小松さんも恋の予感?#コウノドリ#小松留美子 pic.twitter.com/UDNxATj8Ow
— はつはつ ー恋するアラフィフ💋 (@hatsuhat) 2017年12月22日
この男性(村上新悟)、小松に気がある様子で(≧∇≦)
いよいよ、小松に恋の予感?!って終わり方でした。
倉崎はどうする?
女ひとりで子供を育てる決心をしながら、特別扱いはされたくないと言い張る倉崎(松本若菜)。
サクラや四宮の気使いにも、いちいち反発してしまいます。
「大変かどうかは、私が判断します。」と言う倉崎に「勝手にしろ。」と四宮。
そんな倉崎をフォローしてくれたのが、小松。
自分も子宮摘出手術を控えて大変なのに、保育園のお迎えを引き受けてくれたり絶妙な気配りをしてくれます。
小松のおかげで手術に集中することが出来た倉崎は、先輩である四宮にその腕をほめられて久しぶりの笑顔を見せました。
四宮の「ひとりで仕事も育児も完璧にやろうとするな、見てるこっちが疲れる。」という言葉もやっと素直に受け入れることが出来ました。
最終回でも倉崎はペルソナに残って、サクラと今橋を支えてくれると思います。
最終回・倉崎は?
最終回、倉崎が中国語が話せることが判明、中国人夫婦のお産で大活躍します。
しかしなぜ中国語が話せるかについては聞いてはいけないようで(笑)
倉崎はペルソナに残ってくれました。
サクラと今橋の決断は?
深刻な人手不足に悩むペルソナなのに、下屋、白川、四宮を失ったらどうなってしまうのでしょうか?
今橋は、下屋を救命に送り出す時に「成長した下屋先生とまた一緒に働きたいから、仲間として送り出す。」と言っていました。
白川がペルソナを辞めると言った時も「応援してあげたい。」と言っています。
そして今橋の言葉に、サクラは深くうなずきます。
そう、サクラも今橋もみんなの選択を応援したいという思いで一致しているのです。
しかしこのままではただでさえ、人手不足のペルソナは機能しなくなりそうです。
それについてTVガイドに以下の情報がありました。
第一シリーズでチームを離れた人が戻ってくる可能性があります。
引用元:TVガイド
そして最終回の予告編映像に新井(山口紗弥加)と助産師・角田(清野菜名)が写っていました。
まさに、この2人は第一シリーズで離れた人物ですね!
新井先生は8話で既に登場して、白川を励ましてくれてましたね。
この2人が戻ってきてくれて、倉崎先生もいてくれるなら少しほっとできます。
最終回、どうなったのか?
新井先生も角田もペルソナに戻って来てくれました(^▽^)/
新井先生の方は院長先生が、角田の方は小松が引っ張ってきたのです。
2人とも、今後陥るであろうペルソナの深刻な人員不足に一役買ってくれたのです。
まとめ
『コウノドリ2』最終回、ペルソナメンバーの結末についてネタバレ予想しました。みんながバラバラになってしまうのは寂しいですが、それも再びペルソナに戻ってくるためならば、頑張って欲しいです。
『コウノドリ2』最終回が終わりました。
最後、サクラと四宮、小松が家族のように抱き合うシーン、感動でしたね。
ペルソナに残る者、旅立つ者、それぞれの道ですが、みんな応援したいです。
そしてサクラはずっとペルソナにいて、みんなを繋げていく存在になる……素晴らしい。
もちろん、シーズン3の放送を希望します!