『教場』、『教場Ⅱ』に続く第3弾の月9ドラマ『風間公親-教場0-』。
指導官・風間公親(かざまきみちか/木村拓哉)が、マンツーマン形式で有望な若手刑事を指導するシステム。(風間道場)
1話で風間道場で送られるのは、瓜原潤史(うりはらじゅんじ/赤楚衛二)。
心優しく犯人にすら同情する瓜原に対し、風間は「君には欠けたところがある」と鋭く指摘します。
当ページでは、『教場』シリーズ第3弾の月9ドラマ『風間公親-教場0-』1話のネタバレと考察、感想、原作との違いについてまとめています。
『風間公親-教場0-』1話の登場人物
風間公親(かざま・きみちか/木村拓哉)
風間公親(かざま・きみちか/木村拓哉)は、風間道場の指導官。
冷酷無比な性格で、新人刑事を実際の殺人事件の現場に連れて行き、自分の力で事件を解決させます。
■風間道場とは?
風間道場とはT県警における刑事育成システムで、新人刑事が、指導官・風間公親(木村拓哉)の元で、三カ月間みっちりとマンツーマン形式で指導を受けます。
原作では、風間道場の卒業生たちは、例外なくエース級の刑事として活躍しています。
風間道場へ送られた新人刑事は、風間から初の落ちこぼれの烙印を押されないように、命がけで事件解決に挑みます。
瓜原潤史(うりはらじゅんじ/赤楚衛二)
瓜原潤史(うりはらじゅんじ/赤楚衛二)は、風間道場に抜擢された、元地域課の制服警官の新人刑事。
風間公親の期待に応えられなければ、制服警官に逆戻りの運命です。
髪の毛ボサボサの身なりですが、犯人の説得には自信あり。
芦沢健太郎(あしざわ・けんたろう/久保田悠来)
芦沢健太郎(あしざわ・けんたろう/久保田悠来)は、キザな性格のホストクラブのオーナーで、タクシーの中で殺されました。
同乗していた「仮面を被った女性」が犯人の可能性が高いです。
日中弓(ひなか・ゆみ/内田理央)
日中弓(ひなか・ゆみ/内田理央)は、今回の容疑者で、大企業の御曹司との結婚を控えています。
原作小説『教場0』「仮面の軌跡」に登場。
益野紳佑:市原隼人
益野紳佑(市原隼人)は、工場経営者。
半年前のひき逃げ事件で、妻を亡くしました。
原作小説『教場X』「硝薬の裁き」に登場。
益野れいか:山田詩子
益野れいか(山田詩子)は、益野の娘。
失語症で、時折発作もおこします。
『風間公親-教場0-』1話のあらすじネタバレ
『風間公親-教場0-』1話のあらすじネタバレです。人情の刑事・瓜原潤史(赤楚衛二)が風間道場へ
風間と遠野が千枚通しで襲われる事件の47日前
2019年、地域課の制服警官だった瓜原潤史(赤楚衛二)は、連続建造物侵入窃盗事件の犯人を逮捕し、署長賞を受賞。
瓜原の強みは、粘り強さと犯人への優しさ。
県警本部捜査一課・調整官の眞堂丈史(小林薫)は、瓜原に捜査一課への異動を命じ、「指導官・風間公親(木村拓哉)からの連絡を待て」と命じます。
風間は県警本部捜査一課の刑事指導官で、新人刑事に実際の殺人事件を捜査させることによって、刑事の基礎を叩き込んでいました。(風間道場)
風間道場に送り込まれた新人刑事は、風間から降格の烙印を押されないように、必死で事件解決に尽力しなければなりません。
仮面の軌跡
瓜原が事件現場に臨場すると、風間公親が待ち構えていました。
Redioタクシーの運転手によると、今回の事件の概要は以下の通り。
タクシー運転手は、帽子にサングラスを付けた女性と芦沢健太郎(あしざわ・けんたろう/久保田悠来)を乗せて、Rシティービルに向かいました。
女性は、芦沢にシートベルトをするようにきつく言っていました。
芦沢は、右・左・右と明らかに遠回りのルートを細かく指示してきます。(酔っていたからなのか?)
また、芦沢は女性に「旅の記録だ。いい景色だろう」とタブレットの画面を見せていましたが、女性は嫌がっていました。
途中、運転手が車を止めて席を外して戻ると、女性が「彼は眠っているから起こさずにRシティービルまで送ってあげて」と言って、去っていきました。
運転手が後部座先を見ると、確かに芦沢は眠っているようでした。
Rシティービルに到着した運転手が芦沢を起こすと、芦沢は胸にナイフを刺されて既に死んでいました。
夜で車内の様子が見えにくかったため、目的地に着くまで運転手は芦沢が死んでいることに気が付きませんでした。
風間の命令で、瓜原はタクシーの写真を撮りますが、気が付いたら風間はもう去っていました。女性は、芦沢にシートベルトをするようにきつく言っていました。
芦沢は、右・左・右と明らかに遠回りのルートを細かく指示してきます。(酔っていたからなのか?)
また、芦沢は女性に「旅の記録だ。いい景色だろう」とタブレットの画面を見せていましたが、女性は嫌がっていました。
途中、運転手が車を止めて席を外して戻ると、女性が「彼は眠っているから起こさずにRシティービルまで送ってあげて」と言って、去っていきました。
運転手が後部座先を見ると、確かに芦沢は眠っているようでした。
Rシティービルに到着した運転手が芦沢を起こすと、芦沢は胸にナイフを刺されて既に死んでいました。
夜で車内の様子が見えにくかったため、目的地に着くまで運転手は芦沢が死んでいることに気が付きませんでした。
翌日、瓜原が風間の元を訪れると、風間がコインで地図をなぞっていました。
風間は捜査会議に出席しなかったため、瓜原が風間に捜査会議の内容を報告します。
被害者の芦沢は、ホストクラブのオーナー。
胸に刺さっていたナイフは芦沢のものでした。
財布は残っていましたが、携帯とタブレットは発見されていません。
風間は、運転手が「帽子にサングラスの女」のことを「女」ではなく「女性」と言っていたことから、運転手が「仮面の女」に好印象を抱いていたことを指摘します。胸に刺さっていたナイフは芦沢のものでした。
財布は残っていましたが、携帯とタブレットは発見されていません。
その理由として考えられるのは、「仮面の女」が芦沢にシートベルトを付けさせたこと。
風間は「どうしてベルトを締めることにこだわった?」と瓜原に冷ややかに質問する。
瓜原は、女性がタクシー会社に気を使ったのではないか?と思いつく。
ここで風間が、瓜原に現場で撮ったタクシーの写真を見ろと命令。
瓜原は、Redioタクシーには防犯カメラが付いている車両と付いていない車両があることに気が付く。
つまり、帽子にサングラスの女性は、Redioタクシーと深い関係があるのではないか?
容疑者・日中弓(内田理央)
瓜原は、Redioタクシーの御曹司の婚約者・日中弓(内田理央)を任意で事情徴収します。
日中弓は、Redioタクシーの御曹司と婚約していますが、実は芦沢とも付き合っていました。
日中は芦沢に別れを切り出しましたが、芦沢はリベンジポルノで日中を脅していたのです。
車内で芦沢が「旅の記録だ。いい景色だろう」と言っていたのは、日中のヌード写真。
日中はここまでの事実は認めますが、芦沢殺害を否認。
日中に同情することで落とそうと思っていた瓜原は、プライドずたずたです。
驚くべきことに、風間は日中に「帰っていいですよ」と帰宅を許します。
風間は日中に「日中弓さん。あなたの名前は非常に魅力的だ。あなたの名前、特徴があるのをご存じですか?」と意味ありげなことを言いました。
瓜原は「どうして犯人を逃がすんですか?」と風間に訴えますが、風間は「今の犯人を取り逃がしても、次の世代の捜査能力を育てる方が重要な場合もある」と冷ややかな態度。
瓜原:「メチャクチャだ!」
風間:「君が扱うのは生きた人間だ。ここは教場ではない!」
硝薬の裁き
朝、益野紳佑(市原隼人)は、娘のれいか(山田詩子)の健康状態を気遣います。
れいかは、失語症な上に、時折発作も起こすからです。
半年前、れいかの目の前で母親が車にはねられて死亡。
れいかは、犯人である海藤の顔を目撃してイラストを書きましたが、裏付ける証拠がなく海藤は不起訴処分に。
犯人の海藤は、罪も償わずにのうのうと生きてます。
その海藤が、自身が経営するガンショップ内で死亡。
風間と瓜原が臨場します。
瓜原は「ハンドメイドの密造銃ですね。自殺ですかね?」と言いますが、風間は「君なら自分の賞状を撃つか?」と撃たれて穴が開いた賞状を示します。
確かに、海藤が書いた遺書の文字が震えていることから、脅されて書かされた可能性が考えられます。
容疑者・益野紳佑(市原隼人)
瓜原は、海藤に謝罪を求めてガンショップに通っていた益野を疑います。
しかし、益野が海藤を撃ち殺した証拠がない。
瓜原は「益野の娘さんの気持ちを考えると……」と同情心を出しますが、「君には警察官として欠けているものがある」と風間。
日中弓が逮捕された
そんな中、日中弓が逮捕されたというニュースが流れます。
風間が県警に、殺された芦沢がタクシー運転手に指示したデコボコの道筋が、実は「日中弓」の一筆書きであることを教えたのです。(つまり、芦沢は日中に殺されることを予感して証拠を残していたのです)
「自分には教えてくれなかった」と瓜原は風間に怒り狂いますが、以前風間は瓜原の目の前で地図上をコインでなぞっていました。
しかし、瓜原には占いかなんかとしか思えなかったのです……!
風間は瓜原に「これ以上、私を失望させるな」と言い放ちました。
益野が元教場の生徒で銃の成績が良かったことを突き止めた瓜原は、風間と一緒に益野の家へ。
益野は、事件当日に海藤の家に行ったことは認めましたが、海藤を殺したことは否認。
風間の指示で、益野はれいかと話します。
れいかは急に発作を起こしてしまいます。
瓜原が「ぜんそくですか?」と聞くと、「妻が殺されてショックを受けたからです。今も言葉が話せないのです」と益野。
「娘は、警察が嫌いだ。海藤が犯人だと証言したのに、刑務所送りにしなかったあんたたちが嫌いなんだ」
瓜原が「娘を苦しめた人間を刑務所送りにしたかった」と叫ぶと、風間は「そのお気持ち忘れないでください」と言って去った。
子供に同情してしまう益野
瓜原は、益野を逮捕できないことにイライラ。
しかし、まだ物証が足りない。
風間と瓜原は、益野が経営する工場へ。
海藤が殺された拳銃は、ここで益野が作ったに違いない。
しかし、拳銃を作った証拠など出てこないだろう。
風間:「明日、益野れいかに会って話を聞け」
瓜原:「子供はかわいそうです」
風間:「今回追っているのは、益野が海藤を殺したのかどうかだ。海藤が益野れいかの母親をひき逃げした件は切り離せ」
翌朝、瓜原はれいかに話を聞きに行かなかったのにもかかわらず、風間に「れいかさんは何も知りません」と報告しました。
風間は「もういい」と言ってその場を去りました。
瓜原はもう一度事件の内容を洗い直し、瓜原が事件現場でくしゃみをした際に、風間が「世の中にあるもので誰かのアレルゲンにならないものはない」と言っていたことを思い出します。
益野逮捕の決め手は、娘の発作
翌朝、瓜原は益野に「あなたが工場で拳銃を作り、海藤を殺害したと確信しました。娘さんも一緒に工場へ」と言って、れいかも一緒に工場へ行きます。
風間は先に行って待ち構えていました。
益野は工場内を調べませんでした。
その理由は、れいかが発作を起こすのを待っていたから。
この、れいかの発作こそが益野が海藤を殺した証拠となるのです。
れいかは、火薬アレルギーでした。
海藤を殺して火薬を浴びた益野が、その後学校に行くと、れいかは火薬アレルギーを起こしました。
先生の証言では、学校では一度も症状が出ていません。
瓜原がれいかと話したときも症状が出たのは、その日瓜原が射撃訓練をしたからだったのです。
今も、れいかが発作を起こしたということは、この工場内にも火薬の粉末があるということ。
れいかを苦しめていたのは、父親である益野だったのです!
風間は「娘さんを苦しめた相手をあなたは刑務所送りにしたいと言いましたね」と益野に告げます。
益野は連行され、れいかは追いかけて「待ってるね」と言いました。
風間が瓜原に最後通告
瓜原が風間の元に戻ると、「火薬アレルギーによく気が付いたな」と風間。
瓜原が「指導官のお蔭です」と頭を下げますが、「君には見込みがない。交番勤務に戻ってもらう。それにサインしてもってこい」と風間は瓜原に転属届を渡します。
瓜原が「僕が何かしましたか?」と聞くと、「私に嘘をついたな。娘から話を聞けなかったと言ったが、実際は聞いてこなかった」と風間。
風間は瓜原に、れいかの手紙を渡します。
手紙には「パパが犯人」と書いてありました。
昨日、瓜原が本当にれいかに会っていたら、れいかから受け取っていた手紙です。
風間は「その手紙で益野を落とせたはずだ。こんな風に小さい子供を実験台のように発作を起こさせなくても解決したんだ」と、瓜原を責めます。
瓜原は卒業文集に「いじめられて不登校になったことがあるから、苦しんでいる人の気持ちが理解できる。僕は人に優しい警察官になりたい」と書いていました。
風間は「人に優しくしたいなら今すぐ刑事を辞めろ」と瓜原に言い放ちました。
『風間公親-教場0-』1話の感想
冒頭に、明石家さんまが登場
明石家さんまさん演じる駐在さんが、冒頭に登場!
旅館の娘・枝元祐奈(富田望生)に、敬礼の角度なんか教えてましたね~(笑)。
『風間公親 教場0』は『教場』の前の話なので、この後、枝元は警察官を目指して風間の教えを受けることになるのでしょうね。
風間の徹底した現場主義は、厳しすぎる?
風間から何でもかんでも「自分で考えろ」と言われる瓜原。
時には銃を突き付けられ、胃薬が手放せません。
交番勤務から刑事になったばかりのド新人に、実際の殺人事件現場の解決を任せるのは、非常識ともとれる行動でしょう。
しかし風間は、新人のミスで犯人を取り逃がしたとしても、自分が考える「新人育成」を成し遂げたいのです。
『風間公親-教場0-』1話と原作との違い
交番勤務に戻った刑事がいる
原作では、風間道場に呼ばれて交番勤務に逆戻りとなった刑事はいません。
しかし、ドラマではいます。
瓜原が担当する事件が多い上に、転属届を突きつけられる
原作では、瓜原が担当する事件は「仮面の軌跡」のみです。
そして瓜原は見事に犯人・日中弓にたどりつき、風間の試練をクリアします。
ドラマでは取り逃がしており、風間から転属届まで突きつけられています!