「まんぷく」のモデルは安藤仁子(まさこ)だけどフィクション?原作はあるの?

2018年10月1日(月)から、安堂サクラさん主演で朝ドラ『まんぷく』が始まります!

カップラーメンの発明を成し遂げた仁子(安堂サクラ)・萬平(長谷川博己)夫婦の物語なのですが、ヒロインのモデルと思われる安藤仁子(あんどう・まさこ)さんとはどんな人物なのでしょうか?

当記事では『まんぷく』でヒロイン・今井福子(安堂サクラ)のモデルは誰か、原作はあるのかについてネタバレしてまとめています。


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『まんぷく』簡単なあらすじ



第99作目の連続テレビ小説『まんぷく』は、今や私たちの生活に欠かせないものとなったインスタントラーメンを生んだある夫婦を描く、山あり谷ありの“人生逆転物語”です。

主人公は、活気あふれる戦前の大阪に生まれた今井福子(安堂サクラ)。

貧しいながらも母(松坂慶子)と2人の姉(松下奈緒、内田有紀)に愛されて育った福子は、おおらかな性格で、生来の楽天家、食べるのが大好き!


そんな福子が出会ったのは、青年実業家の立花萬平(長谷川博己)でした。

「世の中の役に立つような、みんなが喜んでくれる仕事がしたい」


そんな理想と、枠にとらわれない発想を持った萬平と恋に落ちた福子は、母・鈴(松坂慶子)の反対を乗り越え、結婚。

しかし、2人を待っていたのは想像を絶する結婚生活でした。


理想に向かって進み続ける萬平は、次々に事業を手掛けますが、結果は大成功と大失敗の繰り返し。

一方、鈴は安定した生活を求め、2人の結婚生活に口を出し続けます。


そんな夫と母の間に挟まれながらも、福子は持ち前の明るさと機転で奮闘し、やがて、見事なマネージメント能力を発揮。

夫を支えて背中を押す強い女性へと成長していきます。


“敗者復活戦”を繰り返しながら、前を向く福子と萬平。

2人はいかにして世紀の大発明に辿り着くのか?

その波乱の人生から目が離せません!

『まんぷく』ヒロイン・福子のモデルは仁子?



『まんぷく』のヒロイン・福子(安堂サクラ)のモデルは、安堂仁子(あんどう・まさこ)なのでしょうか?

萬平(長谷川博己)のモデルは安堂百福なので、フツーに考えたら福子のモデルは仁子ですよね。


『満腹』の脚本家・福田靖さんによると、安堂百福はインスタントラーメンの開発者で、そのほかにもたくさんの発明品があり、調べれば調べるほど凄い人。

しかし、百福の妻・仁子(安堂サクラ)については、どれだけ調べても資料がなかったそうです。


早速、ご親族の方々に取材してみると、安堂仁子さんの評判は……

  • 優しい人
  • 泣いたり夫婦喧嘩するのを見たことがない

といういわゆる“いいお母さん”の思い出がほとんど。

仁子さんがすてきな方だったというのはわかっても、際立った特徴が見当たりません。


福田さんが「さて、どんなヒロイン像にしたものか」と頭をひねる中、仁子の母、ドラマでは鈴(松坂慶子)にあたる方が「私は武士の娘です」が口癖のビシッとした方だったという情報が入りました。

福田さんは、そこから、主人公・福子の人物像のイメージを広げていきます。


夢を追い求める夫と厳格な母の間に立つヒロインとは……

  • ポジティブで、どちらの立場にも寄り添える人
  • 結果的に2人をコントロールできるマネージメント能力を持っている
  • ヒロインは※「ペップトーカー」ではないか

と考えます。

※「ペップトーカー」とは、人を奮起させ励ます話術を持つ人。


こうして福田さんの中で、偉大な発明家の妻・福子というオリジナルキャラクターが出来上がりました。

ですから福田さんの中では、『満腹』は、夫婦の物語であると同時に、福子と萬平、そして鈴の3人の物語でもあるのです。


つまり、福子のモデルは仁子さんをイメージしているけれど、そのほとんどはオリジナルストーリーということになります。

『まんぷく』の原作は?



『まんぷく』に原作はなく、オリジナルストーリーであり、フィクションです。

しかし実際のエピソードが少しずつ散りばめられています。


たとえば、仁子さんのお姉さんの一人は、画家と結婚していて、彼は鳥の絵をたくさん描いていたようです。

それから第1話に出てくる、姉のデートに監視役として仁子さんがついていったという話も実話。

『まんぷく』安藤百福の発明品一覧



福子(安堂サクラ)の夫・立花萬平(長谷川博己)のモデルになっているのが、安堂百福。

インスタントラーメンの発明で有名ですが、いくつもの事業を起こした実業家としても名が知られた人物なんです。


しかし、その人生は決して順風満帆ではありませんでした。

1910年、日本統治下の台湾で生まれ、22歳の時にメリヤスの貿易で起業。


事業は拡大の一途をたどりますが、軍需工場の資材横領のぬれぎぬを着せられてしまうことに……。

終戦後は「食」による平和を願い、製塩などの食品事業を展開。


だが脱税容疑者でGHQ(第二次大戦後、連合国軍が日本占領中に設置した総司令部)に勾留され、さらには友人の頼みで理事長に就任した信用組合が破綻し、無一文に!

それでも持ち前のベンチャー精神を生かし、インスタントラーメンの誕生へと至ります。


百福が起こした事業一覧


百福が起こした事業一覧です。

幻灯機


軍需工場の工員に、工作機械の使い方を説明するために使われていたのが幻灯機。

その数が不足していることに目をつけた百福は、自ら仕組みを研究して、製品を完成させました。


蚕糸


ヒマを栽培し、その葉で蚕を飼育。

実からはヒマシ油を、繭は糸にして織物を作るというプロジェクト。

ヒマシ油は飛行機の潤滑油として需要が見込まれますが、戦争の激化で中止に。


メリヤス


1932年、化学繊維の普及に着目して、メリヤスを日本から輸入、台湾で販売する事業をスタート。

これが大当たりして、翌年には大阪に「日東商会」を設立。

さらに事業を拡大します。



戦局が激しくなり兵庫・上部に疎開した百福。

そこで25ヘクタールの山を買い、炭焼き事業をスタート。

ひと山全て炭にしたところで終戦。

戦後、余った炭を大阪に持ち帰り、重宝したといいます。


バラック住宅


戦災で家を失った人のために、10㎡ほどのバラック住宅を建設する事業。

規格化された柱や壁材を大量に作っておいて現地で組み立てるという、今のプレハブ住宅のような手法でした。


製塩


終戦の翌年、36歳になった百福は、大阪・島大津の旧造兵廠の跡地で製塩事業をスタート。

働き手は、戦争で行き場を失った若者たち。

製塩法は、放置されていた鉄板を利用した自己流でした。


学校


1948年、若者たちが手に職をつけることができるよう「中華交通技術専門学院」を名古屋に建設。

自動車修理や鉄道建設などの技術を教えるための学校で、全寮制で食事付き、なんと授業料は取りませんでした。


栄養食品


戦後、栄養失調で倒れる人たちを見た百福は「国民栄養科学研究所」を設立し、栄養食品の開発をスタート。

試行錯誤の結果、牛や豚の骨からたんぱく栄養食品に加工できるエキスを抽出することに成功。

ペースト状でパンに塗って食べる「ビセイクル」として病院へも供給。


インスタントラーメン


1957年、信用組合の破綻で一文無しになった百福が始めたのが、インスタントラーメンの開発。

何度も壁に当たりながらも、翌58年に発売に至ります、この時萬平は48歳。


その後、アメリカ人がカップにインスタントラーメンを入れて食べたのをヒントに、カップ麺も開発、この時萬平は61歳。

世界的な食品として発展。

まとめ

『まんぷく』でヒロイン・今井福子(安堂サクラ)のモデルは誰か、原作はあるのかについてネタバレしてまとめました。

朝ドラ史上初のママさんヒロイン・安堂サクラさんと、名優・長谷川博己さんの夫婦ドラマ、楽しみですね~。


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