ドラマ「陸王」のシューフィッター・村野尊彦を演じるのは市川右團次(いちかわうだんじ)です。
市川右團次は歌舞伎役者で、連続ドラマは初の挑戦となります。
ドラマ「陸王」に出演する市川右團次と、シューフィッター・村野尊彦の役柄について原作から紹介します。
ドラマ「陸王」村野尊彦は市川右團次
市川右團次(三代目)は1963年11月26日で現在53歳(放送中に54歳に)の歌舞伎役者です。
本名は武田右近で、日本舞踊飛鳥流家元の飛鳥峯王を父に持ちます。
1975年に三代目市川猿之助に弟子入りし、「市川右近」として部屋子となります。
3代目市川猿之助主催で1986年から始まった現代風に演出される歌舞伎「スーパー歌舞伎」などで活躍していきます。
市川右團次は、市川右近を名乗っていた頃から実力も認められており、数々の歌舞伎賞を受賞。
市川右團次に襲名したのは2017年1月のことで、二代目は1936年に亡くなっていることから80年ぶりに名を復活させたということになります。
それと同時に、市川右近の名は長男の武田タケルが引き継ぎ、二代目として襲名することとなりました。
このときより、三代目市川猿之助主宰の「21世紀歌舞伎組」の座長を務めることに。
なお、市川右團次(市川右近)は歌舞伎以外にもドラマや舞台など幅広い活動をしています。
1998年のテレビ朝日のドラマ「影武者徳川家康」では徳川秀忠を演じてテレビドラマ初出演。
「隠密奉行朝比奈」「赤穂浪士」「水戸黄門」など時代劇モノの他にも、TBSで5夜連続で放送された「99年の愛 〜JAPANESE AMERICANS〜」やスペシャルドラマ「LEADERS リーダーズ」などに出演しています。
また、舞台では劇団EXILE W-IMPACT「レッドクリフ 〜戦〜」で劉備を演じています。
陸王スタッフは落語家 + 歌舞伎役者が好き?
ドラマ「陸王」のスタッフは脚本・八津弘幸や演出・福澤克雄、プロデューサー・伊與田英徳などなど、「半沢直樹」「ルーズヴェルト・ゲーム」「下町ロケット」「小さな巨人」などの製作に関わってきたチームです。過去の作品を振り返ってみると、落語家と歌舞伎役者を起用する傾向にあることがわかります。
半沢直樹 | 笑福亭鶴瓶 | 片岡愛之助 香川照之 |
---|---|---|
ルーズヴェルトゲーム | 立川談春 | 坂東三津五郎 香川照之 |
下町ロケット | 立川談春 春風亭昇太 | 中村歌昇 |
小さな巨人 | 春風亭昇太 桂文枝 | 香川照之 |
香川照之はお馴染みさんで、「10倍返し」「540度」「300パーセント」など毎度大きな役回りで歌舞伎役者らしい演技を見せてくれていますが、他にも歌舞伎役者が出演していたりします。(脇役であることももちろんありますが)
もしかすると、「こっちの方面から役者さんを呼んでこよう」という枠があるのかもしれませんね。
今回のドラマ「陸王」では歌舞伎枠として市川右團次が抜擢され、落語家枠として桂雀々が抜擢されたのでは…
加えて言えば、「お笑い芸人枠」もあるのか…今回は吉本新喜劇の座長・小籔千豊が陸王に参戦しますね。
「枠」という説の真相はわかりませんが、演技派を集めつつもバラエティに富んだ作品であると言えるでしょう。
ドラマ「陸王」シューフィッター・村野尊彦の役柄
ドラマ「陸王」で市川右團次が演じるのはシューフィッター・村野尊彦です。
原作でもとても重要なポジション。
村野はアトランティス社のカリスマシューフィッターで、売り上げや実績以上に選手のことを第一に考えてくれる熱い男なのです。
利益を重視する営業部長の小原(ピエール瀧)とは意見が合わないものの、村野は村野のやり方で、プロのシューフィッターとして選手に寄り添っていきます。
茂木(竹内涼真)のサポートもしていた村野でしたが、怪我をした茂木を見た小原は…
と、話しすぎるとネタバレになってしまうので、この辺りで。
ただ、村野は小原ともう一人のシューフィッター・佐山(小籔千豊)と戦うことになります。
まとめ
ドラマ「陸王」に出演する市川右團次の経歴と、村野尊彦の役柄について原作から紹介しました。筆者は市川右團次の演技を見たことがないのですが、歌舞伎で培った表現力が見れるかどうか期待しています。
悪役たちとの対決に大きく関わる人物なので、重要なポジションです。