『私たちはどうかしている』9巻のネタバレと感想!
「BE・LOVE」で連載中の人気コミックが、横浜流星さんと浜辺美波さんのダブル主演でドラマ化。
光月庵の火事から3年が経過、光月庵へ復讐を誓う七桜(浜辺美波)は「花がすみ」をオープンさせて、多喜川(山崎育三郎)と共に乗っ取る計画に出る。
一方、七桜への思いを吹っ切った椿(横浜流星)も再始動。
2人は、選考会での和菓子勝負に全力をそそぐ。
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もくじ
「私たちはどうかしている」登場人物
最初に「私たちはどうかしている」登場人物をご紹介します。・高月椿:横浜流星
老舗和菓子屋・光月庵の跡取り。
幼なじみである七桜(浜辺美波)に気付かぬままプロポーズ。
いつしか本当に好きになってしまうが、七桜の正体がさくらと知って衝撃を受ける。
・花岡七桜:浜辺美波
和菓子職人。
死んだ母との繋がりである和菓子作りが生きがい。
赤い色を見ると動悸が激しくなる。
・長谷屋栞:岸井ゆきの
長谷屋の三女。
椿の元婚約者。
火事の中から椿を助け出した。
・高月樹:鈴木伸之
椿の父。
15年前に謎の死を遂げた。
・高月今日子:観月ありさ
光月庵の女将で椿の母。
夫の樹が亡くなってからは、椿のことを当主にするため必死。
・大倉百合子:中村ゆり
七桜の母で和菓子職人。
15年前に樹殺害の容疑者として逮捕されて、裁判中に亡くなる。
・高月宗寿郎:佐野史郎
光月庵の大旦那で椿の祖父。
椿のことを本当の孫とは思っておらず、きつくあたる。
・多喜川薫:山崎育三郎
七桜の母・百合子の菓子のファンを名乗る謎の男。
・宮部夕子:須藤理沙
小料理屋の女将で、多喜川薫(山崎育三郎)に頼まれて七桜の母親役を引き受ける。
・城島裕介:高杉真宙
光月庵の見習い職人。
能登の和菓子屋しまやの息子。
『私たちはどうかしている』9巻のネタバレ
『私たちはどうかしている』9巻のネタバレをします。
第42話:空白の3年間
光月庵の火事から6か月後。
1月の白山市。
七桜(浜辺美波)は「御菓子処 和沙」で住み込みで働いていた。
こじんまりしていて、光月庵を出たばかりの七桜には安心できる店だった。
火事の直後、流産した七桜が「御菓子を作りたい」と言ったあの日。
多喜川(山崎育三郎)は七桜に自分の店を出させてあげたいと言ったが、七桜は断った。
自分の夢だから自分でなんとかしたい。
七桜は「御菓子処 和沙」で上生菓子作りも任されるようになり、このままいけば小さくでも自分の店を持つ夢も叶うような気がしていた。
ところが、事態は一変。
警察が、あの日の火事のことで七桜に事情聴取にやってきたのだ。
なんと、今日子(観月ありさ)があの日宗寿郎(佐野史郎)の部屋に七桜が入って行くのを見たという証言をしたのだ。
「もうここにはいられない」と七桜は「和沙」から逃げ出した。
雪山で倒れた七桜を助けてくれたのは、多喜川だった。
「ダメだ、七桜ちゃん。起きろ!君が死んだら誰がお母さんのことを思い出すんだ。お母さんは二度死ぬことになるんだ、七桜ちゃん!」
百合子(中村ゆり)の形見にあった手紙は、樹からのものより、書いたのに出せなかったものの方が多かった。
樹とは決して結婚できないとわかっていたから。
今日子はテレビの中で18年前に鬼が入り込んで店を滅茶苦茶にしようとしたと話していた。
今日子がいる限り、ママは汚され続ける。
百合子は樹に出せなかった手紙の中で、夢を語っていた。
いつか自分の作った菓子を光月庵で出したい、それは2人で歩いた桜小道を模した羊羹。
2人の子供が出来たら、最初にその作り方を教えるのだと。
ママの叶えられなかった夢は私が叶える。
それ以外もう何も望まない。
第43話:信念
七桜は、多喜川に頼んで、自分の店「花がすみ」を出した。
五月雨亭の選定会では、花がすみではなく光月庵の御菓子が選ばれた。
しかしこれは今日子が溝口議員と裏でつるんで行った八百長だった。
七桜は一度だけ光月庵の菓子を食べたが、がっかりした。
その理由は、椿(横浜流星)が作っていないとわかったから。
あの火事の日、椿が私との約束を破ってまで欲しかったのは光月庵の看板だったの?
そんなもののために、私は全てを失ったの?
しかし久しぶりに会った椿は七桜を認識していないようだった。
もしかして目が見えなくて御菓子を作ってないのか?
七桜は、椿が菓子を作らない理由など関係ないと首を振った。
その頃、椿は眼科で診察を受けていた。
椿はまた見え辛くなっていて、医師は手術を勧める。
術後視界の歪みが取れるのに数か月~数年かかるうえに完治が難しいと言われた椿は「いまは手術できません」と答えた。
1月の園遊会で下手な菓子を出したら、今度こそ光月庵の信用はなくなるから。
それまでこの目が持ってくれるのを祈るしかない。
光月庵が園遊会の菓子を作ることになった理由が、今日子が議員に根回ししたからと知った椿は、怒りに震える。
しかし光月庵を守るためには、常に一番であり続けなければならない。
椿は辞退を申し出ず、このまま園遊会の菓子を作ることに決める。
椿は、自分の中に今日子と同じ血が流れていることに反吐が出るのだった。
しかし話を立ち聞きした栞は「椿さんの選択は正しくないかもしれないけど間違ってないと思います。私は何があっても椿さんに幻滅しません」と言った。
第44話:花蕾
椿は、3ヶ月ほど前にできた「花がすみ」が気になって仕方がなく訪問することに。
「花がすみ」の女主人が七桜だと知った椿は、驚く。
しかし七桜は、素知らぬフリをして椿に菓子を出して「ごゆっくり」。
椿は七桜に壁ドンして問い詰める。
椿:「あの火事の日、どうして何も言わずに消えたんだ」
七桜:「あの日待っていたら何か変わったの?椿聞いたよね、今までのことは全部嘘だったのかって。そうだよ、全部嘘だよ。ママのこと殺人鬼にした人を好きになれるはずないじゃない。私はさくらなんだよ」
「椿だってあの時、私の約束より一番大事なものを取りに行ったでしょう」
「でもあれは私のものだから」
多喜川が現れて、七桜は公私ともに大事なパートナーだから傷つけることは許さないと言った。
帰り道、椿はここに来たことを悔いた。
思い出だけを大事にすれば良かったのだ、会えばまた憎しみが生まれるのだから。
椿が光月庵に戻ると、五月雨亭の女将が来ていた。
五月雨亭が和倉温泉『こみち』で「和菓子フェア」をやることになるから、光月庵と花がすみの両方に和菓子を頼めないかとのこと。
今日子は青ざめるが、椿は「あちらがよろしければ受けます」と快諾。
週明けの炉開きで、みんなで顔合わせをすることになる。
炉開き:冬が近づく11月初旬・風炉の使用をやめて炉を開きそこからまた新しい一年が始まる。茶人の正月と言われるほど大事な行事。
お茶菓子を花がすみが、締めの千菓子を光月庵が担当することに。七桜が贔屓にしていた小豆の業者が急に小豆をおろせないと言ってきた。
またしても今日子の妨害だ。
第45話:和倉温泉
炉開き当日。
七桜は、今日子の妨害にも関わらず、使い慣れない小豆なのに上手に炊いて、見事な菓子を作ってきた。
客は感心し、七桜に新しい小豆の業者を紹介してくれた。
椿と今日子が18年前の事件について話す。
七桜は樹を殺したのは母の百合子ではないと信じている。
しかし今日子が犯人ではないのは樹が誰よりもよく知っていた。
あの日樹と百合子のキスを目撃した椿は、今日子の部屋に行って一晩中一緒にいたのから。
今日子が朝まで部屋を出ることがなかったことは、今でもよく覚えている。
椿と七桜は、「和菓子フェア」でどんな御菓子を作るか考えるために、2人で実際に和倉温泉『こみち』に行くことになった。
隣同士の部屋で、夕食は一緒に取ることに。
七桜は温泉宿にふさわしい御菓子について椿と激論を繰り広げた。
七桜は「海をモチーフにした菓子がいい」と主張したが、椿は「海はやめたほうがいい」と否定的。
七桜:「うちと一緒の仕事をなんでわざわざ引き受けたの?」
椿:「さあ」
椿の答えはわかってる、信頼できない者をそばに置いておく主義だから。
『私たちはどうかしている』9巻のまとめと感想
『私たちはどうかしている』9巻のまとめと感想です。七桜が急激に復讐心に目覚めた理由は、流産のショック以外に椿が最近御菓子を作っていなかったからなんですね。
火事の日、椿は七桜に部屋で待っているように言って七桜はその約束を守ったがために流産しました。
それなのに、椿は約束を破って先祖代々受け継ぐ道具箱を取りに行った。
その上最近は御菓子も作らない。
七桜からしたら、許せないことばかり。
あの火事の日、椿が私との約束を破ってまで欲しかったのは光月庵の看板だったの?
そんなもののために、私は全てを失ったの?
しかし実は椿は火事で目を負傷して御菓子を作れない状態でした。
そして椿は火事の日、本当に七桜との約束を破ったのでしょうか?
その鍵は、今日子と栞が握っています。
そして18年前の樹の事件で新事実がわかりました。
なんと今日子に絶対のアリバイがあったのです。
今日子が犯人じゃないなら一体誰なのでしょうか。