2018年1月24日(水)に放送された『相棒16』13話(第299回)で、警視庁の女狐・社美禰子(やしろみやこ・仲間由紀恵)にまたしてもあやしい動きが見られました。
アメリカに亡命したはずのヤロポロクから手紙を受け取っていたのです!
社美弥子とヤロポロクの間には娘がいますが、美禰子は乱暴されて出来た子供だと主張していましたよね……。
そんな男と今でも繋がりがあるのでしょうか?
この記事では社美弥子の『相棒』初登場シーンから始まって、今回の『相棒 300回記念スペシャル』前後編での結末までまとめていきます。
もくじ
『相棒』社美禰子の初登場シーンから現在(『相棒16』12話)まで簡単におさらい
社美禰子について初登場から総ざらいして見ていきます。
社美禰子・初登場
テレ朝で放送中の【相棒season13第1話「ファントムアサシン」】の再放送。この回を見ていると、なぜだかオリジナル小説の【杉下右京の密室】を思い出してしまいます☆彡 #相棒 #aibou pic.twitter.com/EX6Y2KopIn
— せとさん@水に書いた物語 (@takeshiseto) 2016年5月16日
社美禰子の初登場は、『相棒13』1話・初回スペシャル「ファントム・アサシン」(2014年10月15日放送)。
男性会社員が歩道橋から転落死した事件と、大学准教授が絞殺された事件に繋がりを感じた杉下右京(水谷豊)が捜査に乗り出すと、社美禰子の存在が浮上。
美禰子は内閣情報調査室総務部門(通称・内調)に在籍する、情報機関のスペシャリストでした。
彼女によると、殺された2人は、アメリカに亡命したロシア人スパイ・ヤロポロクが情報元として使っていた日本人協力者7名の内の2人だといいます。
何者かがリストアップされた7人を次々に殺害している“連続暗殺事件”の可能性が浮上し、その後も犠牲者は増えます。
事件の犯人は美彌子の上司である内調の室長・天野(羽場裕一)で、自国の情報を他国に売り渡す“裏切り者”を自ら裁きたかったのが動機。
しかし裏の動機もありました。
協力者の一人が社美禰子とヤロポロクの関係に気が付いたことを察した天野が、美禰子のキャリアを守るために殺人まで犯したのです。
美禰子は天野のおかげでキャリアに傷つくことがなく、さらに上司である天野の過ちをただし、逮捕へと貢献したことで、警視庁広報課長に出向(栄転)しました。
そして天野は現在に至るまで秘密を守り続けています。
美しいキレ者・社美禰子の恐ろしさを骨の髄まで味わった回でした(;^_^A
ちなみに劇中で社美彌子とヤロポロクが電話で連絡を取っているシーンもあり、ヤロポロクのは「愛している……。」と言っています。
美禰子が国際的な悪女だとすると、底知れぬものを感じますね。
『相棒13』10話・元旦SP「ストレイシープ」
この回は、西田悟巳(石田ひかり)の右京への悲しい恋心が描かれた人気の回。
美禰子の登場シーンはちょっとでしたが、意味ありげなものでした。
享の父であり警察庁次長の甲斐峯秋(石坂浩二)が、社美彌子に衆議院議員・橘高(三浦浩一)についての調査を指示したのです。
この頃から、峯秋と美禰子は何か特別な繋がりがあるとにおわせるふしがありました。
『相棒13』15、16話「鮎川教授最後の授業」
この回では右京と美禰子が同じ東大法学部出身であることが判明しました。
東大法学部名誉教授・鮎川は優秀な東大出身の教え子たちを、古希を祝う会合と偽って自宅に召集。
そのメンバーの中に右京と美禰子もいました。
鮎川は教え子たちの食事に睡眠薬を盛って眠らせて、目覚めた時には「何故人を殺してはいけないのか」についてのレポート提出を命じます。
そして自分を納得させられなければ殺す、と。
この回ではなんと右京と美禰子が「相棒」の関係になって大活躍しました。
『相棒15』1話「守護神」
この回では、法務事務次官の日下部(榎木孝明)が、警視庁広報課に配属になった亘(反町隆史)に、美彌子の動向を探るよう命じます。
しかし亘はこれを拒否して、美禰子に特命係への異動を直訴。
峯秋の力添えもあり亘の希望は叶えられます。
さらに、それ以降、日下部の密命を受けて美彌子を尾行していた坊谷(蔵原健)という男が忽然と姿を消します。
その後日下部は坊谷の行方不明届を出しますが、自分の密命を帯びていたことは言いませんでした。
もし日下部がちゃんと伝えていれば坊谷は特異行方不明者として捜査されていて、早くみつかった可能性もあります。
日下部はこのことを『相棒16』13話で右京から厳しく追及される結果に。
そして日下部が坊谷に美弥子を見張らせた理由は、美禰子が公安庁不要論を強く支持していたからと言いますが、これもあやしい。
なにしろ警察関係者の多くが公庁不要論を唱えているからです。
日下部は美禰子がロシアのスパイ・ヤロポロクと通じているならば特別な存在だとも言いますが、そこまでして美禰子をつぶそうとする目的とは何なのでしょうか?
『相棒15』18話「悪魔の証明」
相棒15最終回2時間SP「悪魔の証明」
— Kくん@はぐたんに嫉妬。 (@kei_tennen) 2017年3月22日
今夜8時間~ 放送。
3週ぶりで忘れてる方も多いでしょうが、是非ご覧下さい。お楽しみに…#相棒#相棒15#aibou pic.twitter.com/Ogyeh3fN6P
この回では青木(浅利陽介)のいたずらが発端で、美禰子の娘・マリアの写真が流出(後に流出させたのは美禰子本人であることが判明)
。
週刊フォトスに『警視庁美人広報課長は国際派シングルマザーだった!?』という下世話な記事が載ってしまう結果に(これも美禰子の策略であることが後に判明)。
美彌子にロシア人スパイ・ヤロポロクと通じていた疑惑が浮上します。
美禰子は上層部からヤロポロクとの関係について厳しく追及されることになります。
しかし美彌子は驚くべき発言をします。
私は誓って国を裏切っていません。
さらにその証人として甲斐峯秋が出てきたことでそれ以上追求できなくなってしまう上層部。
美禰子とヤロポロクの関係はそれ以降警視庁では“触れてはならない話”になってしまいました。
その後、右京は写真を流出させ、週刊誌にリークした犯人は美禰子張本人であることを突き止めます。
リークした理由は、秘密を持っている方が危険で暴露してしまった方が良いから。
さらにそうすることで誰が敵で味方なのかを見抜くリトマス試験紙にもなるという考えでした。
この大胆な発想と行動力……社美禰子はやはりタダモノではありません。
右京はこの一件でますます美禰子への不信感を募らせる結果に。
『相棒16』
『相棒16』では社美禰子はレギュラーとして頻繁に出演しますが、いまのところ特命係の味方です。
『相棒16』1、2話で特命係が日下部の密使・田臥(田辺誠一)の策略で大ピンチに陥った時も、田臥の調査に対して亘(反町隆史)の不利になるような発言は一切しませんでした。
亘と美禰子は今となっては、お互い持ちつ持たれつの関係ですね。
そして『相棒2018元旦スペシャル』ですが、美禰子は犯人から「言うことを聞かなければ娘・マリアの出生の秘密をバラす」と脅される大ピンチに陥ります。
しかし右京はどうか屈しないでくださいと美禰子に頭を下げます。
美禰子はその後も毅然とした態度で犯人の要望には屈しませんでした。
社美禰子の素晴らしさ、かっこよさを感じた回になりましたね~。
そして気になるシーンが。
美禰子がマリアちゃんに「マリアにひとつだけ信じて欲しいことがあるの。マリアはパパとママに愛されて生まれてきたってこと。」言って抱きしめたのです。
この発言から推察して、やっぱり美禰子はヤロポロクを愛していると思われますよね。
『相棒 300回記念スペシャル』前編(2018年1月24日)
2018年1月31日(水) よる9:00~10:09
— なおみ (@naomik40928079) 2018年1月24日
300回記念スペシャル(後篇) 第14話
遺棄された白骨遺体。誰が殺し、なぜ埋めたのか?
真相にたどり着いた時、数々の秘められた謎が明らかになる!!#相棒 #テレ朝 #水谷豊 #反町隆史https://t.co/5pkvKzj6y7 pic.twitter.com/PXXx6dyQsJ
社美禰子について総復習が終わったところで、いよいよ今回の『相棒 300回記念スペシャル』前編の美禰子について見ていきましょう。
『相棒16 SP』では、かつて杉下右京(水谷豊)に逮捕されて横領罪で服役していた僧侶で元法務大臣の瀬戸内米蔵(津川雅彦)が仮出所の日を迎えるところから物語はスタート。
そして瀬戸内の寺の荒れた墓地から白骨遺体がみつかり、連絡を受けた右京と亘(反町隆史)は捜査に乗り出します。
一方、社美禰子の元にヤロポロクから手紙が届き、そこには白骨遺体の身元が日下部の密命で美禰子をマークしていた坊谷(蔵原健)であることが書かれていました。
美禰子は最初はこのことを亘だけに相談していましたが、DNA検査で白骨遺体が坊谷であることがはっきりすると、上層部である監察官・大河原春樹(神保悟志)に堂々と報告。
さらに実は1通目の手紙も存在していたことを併せて報告します。
「正式に調べていただけますか?自分のツテで調べようかとも思いましたが、踏みとどまりました。娘の件も含めてヤロポロクとのことはまだ秘密にしていましたから。」
大河原は「君を酷い目に合わせたストーカーまがいの男からの手紙を今も手元に?」とあやしみます。
しかし美禰子は何の動揺も見せずにスラスラ返答します(恐るべし!)。
「一種の証拠物件ですから。日本にいるはずのない男からの思わせぶりな手紙。いずれ真相を解明するのに必要になるかと思って。」
大河原は「この手紙によると公安調査庁の坊谷は君を監視していたようだが気が付いていたか?」と尋ねますが、美禰子は「全く気が付きませんでした。」と顔色ひとつ変えずに答えました。
ヤロポロクからの手紙の内容とは?
気になるヤロポロクから美禰子への手紙の内容は以下です。
1通目
親愛なる美禰子
すっかりご無沙汰してしまい
申し訳ない
君も娘も元気そうだね
安心してくれ
僕はいつも君のそばにいる
そして問題の2通目です。
坊谷一樹は君の身辺を嗅ぎまわっていたからこうなったのだ。
自業自得だ。
しかし気の毒ではある。
彼を供養して家族の元へ帰してやってほしい。
宜しく頼む。
僕はいつも君の傍にいる。
内容は2通ともラブレターで、中国語講座のダイレクトメールにしのばせる形で届きました(つまり美禰子から返信は不可能)。
後者には白骨遺体の身元=坊谷一樹であることが明記されています。
問題はむしろここからで、この書簡はエアメールではなく国内郵便で届いているのです。
アメリカ本国に亡命しているはずのヤロポロクが日本に潜伏しているのか?と思われましたが、甲斐峯秋がアメリカ当局に問い合わせたところ、ヤロポロクの日本への再入国などあり得ないということでした。
そうなると……ヤロポロクの仲介者が日本にいると考えるのが妥当です。
そして右京は、瀬戸内のところに現在居候している常盤臣吾(矢野聖人)が内通者ではないかとにらみます。
常盤臣吾は傭兵時代にロシア警察に捕まった過去がありますから、その時に接点があったと考えればつじつまがあうのです。
常盤臣吾について詳しいネタバレを知りたい人はこちら
→相棒16 SP 矢野聖人扮する常盤臣吾 とは?ヤロポロクの仲介者で犯人?
甲斐峯秋がとうとう動き出した!
甲斐峯秋と社美禰子は、2人で密談します。
峯秋「僕も他人事とは言えない。君とヤロポロクのことで虚偽の申し立てをした身としては。」
平謝りの美禰子ですが、峯秋は「君が謝ることはないよ。」と何故か責めません。
ひえ~(>_<)やっぱり峯秋は嘘をついて美禰子をかばっていたのですね。
この2人一体どういう関係なんでしょうかね~。
しかも峰峯秋はこの後に特命係の2人を呼びつけて「この件については逐一報告してくれ!これは命令だ!」といつもとは違って鬼の形相。
とうとう本性を現した峯秋に対して、不信さを隠せない特命係です。
『相棒 300回記念スペシャル』後編(2018年1月31日)結末
社美禰子が動く
美禰子は、内調時代のツテを辿ってヤロポロクについて調査。
すると、アメリカに亡命したと思われていたヤロポロクですが、実は日本に潜伏していたという事実が発覚。
美禰子は上記の内容を特命係の2人に“花の里”で打ち明けます(美禰子は意外にも幸子のことも信頼していたのです)。
ヤロポロクの一件は捜査会議には持ち込めないので、特命係と美禰子の3人で捜査することになります。
ヤロポロクが犯人?
ヤロポロクが日本にいるならば、坊谷一樹を殺して埋めたのはヤロポロクを考えるのが自然です。
しかし美禰子は「彼に人殺しは出来ません。」と言い切りました。
社美禰子はヤロポロクを愛していた?
冷酷な悪女で通っていた美禰子ですが、ヤロポロクのことを愛していたことがわかりました。
一番最初にそれに気が付いたのは“花の里”の幸子(鈴木杏樹)。
美禰子が帰った後に、そっと右京に伝えています。
「とても愛していらっしゃる。彼というのがどなたかは存じ上げませんがとても大切な人だと感じました。」
真犯人は?
真犯人は常盤臣吾でした。
ロシアから裏切り者であるヤロポロクの暗殺を頼まれて、日本のヤロポロクのアパートに侵入して殺害。
その時に写真立ての中の美禰子の美しさに心奪われます。
そして美禰子をストーカーするうちに、美禰子を付け狙う坊谷一樹は美禰子にとって良くない存在と判断して殺害。
臣吾は傭兵時代に多数の人間を殺害していて、ヤロポロク殺害についてはなんの感情もわきませんでした。
しかし坊谷一樹については自分の意思で殺したので、後に罪悪感が生まれたのです。
だから臣吾はヤロポロクを装って、手紙で白骨遺体の身元を明かし、供養してくれるようにたのんだのでした(ヤロポロクからと思われていた2通の手紙の送り主は臣吾)。
衝撃の事実を目の当たりにした美禰子は?
取調室で臣吾の尋問を担当したのは美禰子でした。
途中で耐えきれなくなった美禰子は「あとはあなたたちに任せる。」と特命係に任せて席を立とうとしますが、亘から「課長相手じゃないと何もしゃべりませんよ。」と言われて最後まで追求、臣吾がヤロポロクを殺したという残酷な事実も聞くことになりました。
最後には亘が臣吾に殴りかかりましたが、右京が制止。
美禰子は「あなたが殴ることないわ。」と言って臣吾を平手で打ちました。
後で不意にあいていた部屋に入り、鍵をしめて嗚咽する美禰子でしたが、出てきたときにはいつものクールな表情でした。
『相棒 300回記念スペシャル』前後編・ツイッターの反応は?
美禰子は哀しい女性でかわいそう
相棒の最新話、仲間由紀恵がただただ美しくてかわいそうな話だった…orz
— 黒めがね (@krmgn) 2018年1月31日
社美禰子、愛する人を殺されても、人前で泣くことさえ自分に許すことが出来ないのか。ひとしきり泣いた後、そんな素振りをちっとも見せずにカツカツとヒールの音させて歩いて行く。すれ違う階級が下の男が一礼しても、彼のほうを見もしない。哀しい女性だね。#相棒
— あすか (@anne_s_11) 2018年1月31日
愛する人を殺害されても人前で泣くことさえ許されない美禰子を哀しい女性だと言うひとがいました。
それでも美禰子がヤロポロクを深く愛していたことだけはよくわかりましたよね。
『相棒』の女性は美しい
一番の見所は、仲間由紀恵の美しさ(……おい?)#相棒
— 都の商売人 (@syoubaininn) 2018年1月31日
社美禰子と言い、片山雛子と言い、相棒に出てくる美女はほんとに美しい
— あぐり🥟☕️🐧🐇🐼 (@kzm_agr) 2018年1月31日
『相棒』に出てくる女性はとにかく美しいという意見。
片山雛子もですが、幸子も綺麗ですよね。
やっぱりどの女性も数々の修羅場をくぐってきた強さが美しさに繋がっているのでしょうか?
号泣シーンが切ない
さっきから流れている「相棒300回記念」のCMで社課長のこのシーンが気になって仕方ない・・・・・🤔🤔🤔#相棒 #テレ朝 #水谷豊 #反町隆史 #仲間由紀恵 #300回記念 #PR動画 pic.twitter.com/RmYD1LYnCU
— なおみ (@naomik40928079) 2018年1月26日
社課長を演じる仲間由紀恵さんの号泣シーンが切ない( ノД`)…
— 黒猫しいにゃん(TVfan) (@BlackCatSI6) 2018年1月31日
マリアちゃん…このことは知らせたくないな…今はいつかどこかでパパに会えると思っていて欲しい(。>д<)#相棒
社美禰子が初めて見せた涙はなんと号泣。
マリアちゃんにはこの事件のこと知らせたくないですよね……。
まとめ
警視庁の謎の美人でキレ者・社美禰子について総復習及び、『相棒 300回記念スペシャル』前編についてまとめました。『相棒 300回記念スペシャル』後編ではおそらく美禰子の謎が明らかになるでしょう。
『相棒 300回記念スペシャル』キャスト一覧、歴代の謎総まとめについてはこちら
→相棒 300回記念SP キャスト一覧!あらすじや歴代の謎も総まとめ