相棒16 SP 矢野聖人扮する常盤臣吾とは?ヤロポロクの仲介者で犯人?

2000年6月に誕生したドラマ『相棒』が2018年1月31日(水)に放送300回を迎えます。

それを記念し、24日(水)の299回(第13話)、31日(水)の300回(第14話)が前後篇で『相棒 300回記念スペシャル』を放送することに決定。

まずは2018年1月24日(水)に299回(第13話)が放送されましたが、さすが濃厚で大興奮の内容でした。

津川雅彦さん、木村佳乃さん、高橋惠子さんなどの『相棒』名キャラクターの再登場も圧巻でしたが、矢野聖人(やの まさと)さん扮する常盤臣吾(ときわ しんご)のミステリアスな存在感は異彩を放っていました。

ラストシーン、天才・右京にとうとうロックオンされた常盤慎吾は、2018年1月31日(水)放送の300回(第14話)では右京の追求から逃れることは出来ないはず……!しかし何故かその顔には余裕の笑みが?

この記事では『相棒 300回記念スペシャル』(以降、『相棒16 SP』)で矢野聖人さん扮する常盤臣吾について詳しくまとめています。

さらに、常盤臣吾を演じる役者・矢野聖人さんの経歴や演技の評判もまとめました。

2018年2月1日『相棒16 SP』後編の放送後、追記しました。



『相棒16 SP』常盤臣吾を演じる矢野聖人とは?



常盤臣吾のネタバレをする前に、演じている役者・矢野聖人(やの まさと)さんを簡単にご紹介します。


矢野聖人さんはホリプロ所属の俳優さんで、1991年12月16日生まれの26歳。

2010年、ホリプロ創業50周年記念事業、蜷川幸雄演出の舞台「身毒丸」主演オーディションで8523人の応募者の中からグランプリを受賞して芸能界入り。

同年、『GOLD』で、心臓に病を抱える陸上選手・早乙女廉役を演じてドラマデビュー。

『リーガル・ハイ』や『GTO』『アイムホーム』などに出演して脚光を浴びます。

表情の演技がうまく、幅広い役柄を演じ分ける俳優さんです。

『相棒16 SP』前編・矢野聖人扮する常盤臣吾のネタバレ

矢野聖人さん扮する常盤臣吾について第13話の簡単なネタバレとともに説明します。


『相棒16 SP』では、かつて杉下右京(水谷豊)に逮捕されて横領罪で服役していた僧侶で元法務大臣の瀬戸内米蔵(津川雅彦)が仮出所の日を迎えるところから物語はスタート。


矢野聖人扮する常盤臣吾(ときわ しんご)とは、瀬戸内の寺の檀家総代の息子。

最近まで海外を放浪していて現在はフリーターなのですが、週刊誌に載った瀬戸内の写真を見て無性に懐かしくなって、寺まで会いにきます。

瀬戸内とは子供の頃からの知り合いで、気心は知れているのです。

そして常盤臣吾は荒れた境内の再整備をボランティアで買って出ました。

瀬戸内は喜んで手伝ってもらうことに。


草刈り中に、常盤臣吾は不意につぶやきます。

「ここだけ植物が随分発育いいな……。」

そして瀬戸内にスコップを借りて一気にそこを掘ります。

すると白骨遺体が出てきました!!!


警察が駆け付け、特命係も到着。

ここ掘れワンワンのように白骨遺体を掘り当てた常盤臣吾に、冠城亘(反町隆史)はその理由を聞きます。

常盤臣吾は内戦地域に足を踏み入れて反政府軍の傭兵として戦った時に仲間の兵士が教えてくれたことに従ったまでだと淡々と返答。

それは、

遺体をビニール袋とかで包まずそのまま埋めると植物がよく育つ

ということ。

「これは百発百中だ。」と自慢げに言う常盤臣吾をあやしむ特命係の2人。


その後、常盤臣吾は引き続き寺の再興に力を貸すために寺に居候して、たびたび特命係とも顔を合わることに。

なかなか白骨遺体の身元を特定できない警察になぜか苛立ちを見せる常盤臣吾。

「日本の警察は優秀だと言われているが、身元すらわからないのか?」と右京(水谷豊)にかみつきます。


その後、白骨遺体は公安調査庁の坊谷一樹(蔵原健)と判明、さらに社美禰子(仲間由紀恵)あてにヤロポロクから死体の身元が坊谷であることを知らせる手紙が届いていたこともわかります。

坊谷一樹とは、日下部彌彦(榎木孝明)の密命で社美禰子を監視していた人物です。


そんな中、瀬戸内に出家を申し出た片山雛子(木村佳乃)が、常盤臣吾を見たことがあると言い出します。

雛子がどこで常盤臣吾を見たかというと……

常盤臣吾は平成24年の夏、2週間ほどロシア警察に拘束された過去があり、その時外務省からまわってきた鑑定報告書の中に常盤臣吾の写真があったのです。


この件で後に右京から追求された際に、常盤臣吾は以下のように話しました。

そうなんですよ、ヤバイところに入ったみたいで連行されて。

そしたら取り調べでトルジスタンの反政府軍に加わって戦ったことバレちゃって。

なにしろロシアはトルジスタン政府を支援してるからコイツはけしからん奴だってことになっちゃって……。

いわばこっちは単なる傭兵でトルジスタン政府はもとよりロシアを批判するつもりは一切なくアルバイト感覚だって抗弁したけどなかなかわかってもらえなくて……。

まあ、なんとか解放されたんですけど。

瀬戸内は「バイト感覚で殺し合いに参加とは恐れ入るね~。」と呆れ顔。

常盤臣吾は「忘れてしまいたい暗い過去です。」と笑います。


帰り際、右京と亘は話をします。

亘「この寺とゆかりがあるだけでなく、ロシアとも因縁があって、死体の第一発見者となると四の五のいわず疑ってみろってことですかね?

右京「いずれにせよ、もっと彼を調べる必要がありそうですね。」


右京と亘が帰った後に瀬戸内は、常盤臣吾を問いただします。

「お前、何かしでかしたんならとっとと薄情しちまえ!あの杉下くんに目をつけられたらおしまいだ。」

しかし常盤臣吾は笑顔で答えます。

「何もしちゃいないよ。」

『相棒16 SP』後編・矢野聖人扮する常盤臣吾のネタバレ


ヤロポロクが亡命したころに、臣吾もアメリカにいた?


『相棒16 SP』前編で臣吾に目を付けた右京は、さっそく青木(浅利陽介)に臣吾について調べさせました。

青木から送られてきた臣吾の情報は以下です。

常盤臣吾 平成4年生まれ、満25歳。

高校を1年で中退後は数年にわたって海外を放浪。

職業はフリーターという名の気ままな労働者。

特筆すべきはそのボランティア精神で、災害などあると真っ先に現場へ駆けつけボランティアスタッフとして精力的に活動していた実績も研鑚される。

渡航歴は多く、直近だとアメリカに平成27年1月~同年12月まで長期滞在していたようだ。

ロシア警察での拘束についてだが、ロシアへの渡航歴は確認されたが、拘束についての公式な記録は確認出来なかった。

当時報道などもなされていないようなので、水面下で処理されたと思われる。

つまり、臣吾はヤロポロクが亡命したころにアメリカにいたということになります。


もしその時に臣吾がヤロポロクと知り合っていたならば、現在臣吾がヤロポロクの手紙を受け取って美禰子に転送しているのは有り得る話ということになります。


臣吾が右京を騙す?


臣吾は右京と亘を寺に呼び出して、全てを白状しますと宣言しました。

その内容は以下です。

バーニー・オルコットというロシアなまりの英語を話す外国人から、誤って人を殺してしまったから埋める場所を探して欲しいと頼まれた。

バーニーとはいつも浅黄の森公園で会っていたから連絡先は知らない。

勝手知ったるこの寺に埋めたはいいが、バーニーからやはり家族の元へ返してあげてほしいと頼まれた。

そして偶然を装ってここ掘れワンワンのごとく、掘り起こした。

右京がヤロポロクの写真を見せると、「ああ、このひとがバーニーです、間違いない。」と臣吾。

ヤロポロクがバーニーという偽名を使って臣吾に死体遺棄の場所を探させて、さらに掘り返してくれるよう頼んだのでしょうか?


事件の真相


バーニーという男は実在しませんでした。

つまり臣吾は右京を騙したのです(後でこっぴどく右京に怒られます)。

真実はロシア警察に勾留された時にヤロポロク殺害を命じられた臣吾が、仕事としてヤロポロクを殺害。

その時、ヤロポロクの部屋で見た写真立ての中の美禰子に心奪われて、美禰子を付け回す坊谷一樹を今度は自分の意思で殺害。

ところが坊谷殺害については後で罪悪感がわいてきたので、ヤロポロクのふりをして美禰子に2通の手紙を送り、白骨遺体は坊谷で家族の元へ返してあげてほしいと綴ったのでした。

臣吾は美禰子から平手打ちをくらいました。

その後は勾留されますが、おそらく裁かれるのは坊谷殺人のみなので、極刑は免れることになりそうです。

瀬戸内は「生きて罪を償うんだ。ここを出たらわしのところへ来い。」と親心を見せました。

常盤臣吾に対するツイッターの反響とは?

右京の追求にもひょうひょうとした態度のミステリアスな常盤臣吾に対して、ツイッターでは反響がありました。

タダ者ではない?




ぶらりと寺に現れていきなり白骨遺体を掘り当てる常盤臣吾にツイッターはザワザワ……。

「一体何者だよ?」「タダ者ではない」の声が相次ぎました。


ヤロポロクの仲介者か?




13話では、社美禰子(仲間由紀恵)のもとにロシアのスパイ・ヤロポロクから手紙が届きました。

ヤロポロクは亡命して現在はアメリカ本国にいるはずです。


手紙には、白骨遺体が公安調査庁の坊谷一樹のものであることが書かれていました。

エアメールではなく国内郵便で届いたところをみると、ヤロポロクの仲介者が日本にいると考えるのが妥当です。


ツイッターでは「常盤臣吾がヤロポロクの仲介者なのでは?」の声が多数ありました。

確かに常盤臣吾は傭兵時代にロシア警察に捕まった過去がありますから、その時に接点があったと考えればつじつまはあいますね。


目の演技がいい



『相棒16 SP』後編で臣吾がヤロポロクと坊谷を殺した犯人であることが判明しました。

傭兵として多数の人間を殺害し、仕事と割り切ってヤロポロクを殺し、さらに美禰子への恋心から坊谷までも殺した臣吾は狂気の殺人鬼でした。

ツイッターでは「目の演技がいい」など表情の演技を褒めるひとが多数でした。

まとめ

『相棒16 SP』キーマンで犯人かもしれない常盤臣吾についてまとめました。

常盤臣吾の存在がきっかけで『相棒』歴代の謎も解き明かされそうで、14話の放送が非常に楽しみです。

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