「あなたには渡さない」多衣(水野美紀)が六千万を作った方法とは?女を使った?

『あなたには渡さない』1話ラストシーンで、通子(木村佳乃)が多衣(水野美紀)に、旬平(萩原聖人)との婚姻届けを6000万円で買うように迫りました。

2話では、多衣が本当に通子に六千万円を貸します。

しかし多衣は、社長と言えども自分で自由にできるお金はあまりないはず……。

一体どうやって六千万円もの大金を即座に用立てたのでしょうか?

当記事では『あなたには渡さない』多衣が六千万円をつくった方法について、原作からネタバレしてまとめました。


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『あなたには渡さない』1話を簡単におさらい



上島通子(木村佳乃)は、2人の子供を持つ専業主婦。

料亭「花ずみ」の板前・旬平(萩原聖人)の元に嫁いで20年が経過しましたが、今は亡き姑・菊の意向で一度も「花ずみ」に足を踏み入れたことはありませんでした。


そんな通子の前に突如現れた酒造会社社長・矢萩多衣(水野美紀)は、6年前から旬平と不倫関係にあるという。

多衣は「ご主人をいただきにまいりました」と言って、旬平が署名捺印した離婚届を突き付けます。


その後、通子は、幼馴染の笠井芯太郎(田中哲司)に再会。

通子は笠井から3万円を借りて、笠井の名前ではじめて「花ずみ」の門をくぐりました。


客として食事をしたあと、通子は旬平に記入済みの離婚届を突き付けます。

交換条件は、通子を「花ずみ」の女将にすること。


旬平は「その条件は飲めない」と言います。

なぜなら、「花ずみ」はもう倒産同然だから。


そんなことは全く知らなかった通子に、堀口八重(荻野目慶子)が「この離婚は、奥様が倒産の場合の借金を背負わないための、偽装離婚だと聞いております」と衝撃の告白。

通子が旬平に「そうなの?」とたずねると、うなづく旬平。

通子は「バカにしないでよ!!」と旬平の頬を平手で打ちました。


その後、多衣のところに行く通子。

通子は金沢に行き、「婚姻届け」(旬平の署名と捺印、旬平の側の保証人の欄には通子の署名捺印)を六千万で買ってくれないか、と多衣に持ち掛けるのです。

『あなたには渡さない』多衣は婚姻届けを買うのか?



結論から言うと、多衣は「婚姻届け」を買いません。

「旬平さんとの結婚はお金とは関係なく、いつか自分の力でつかみ取ります」と通子に向かって堂々と言い放つのです。


しかし多衣は、通子に六千万円を貸してもいいと言ってきます。

ただし担保は、自分の言うものにしてほしいと言って、通子を自分と旬平が浮気に使用した部屋に泊まらせました。


翌日、多衣は通子に“2つの担保”について言いました。

  • 通子の残りの人生
  • 菊が通子に渡してくれと言った帯(多衣は通子に渡さず、自分が身につけていた)

多衣は「投資」だと言いますが、通子は「借金」にしてほしいと言いました。

通子が六千万+利子を返せなかった場合は、多衣が菊の帯(実際には菊の位牌と旬平も)と通子の残りの人生を頂戴するという契約です。

『あなたには渡さない』多衣が六千万円を作った方法とは?



多衣は、酒造会社社長ですが、そんなに豊かな経済状況ではありませんでした。

そんな中、どうやって六千万もの大金を作ったのかというと……

自分の会社とはいえ、今現在自由にできるお金は100万もない。

加賀温泉郷にある支店を担保に金を借りる算段はついていたのだが、無利息でいいと好条件を出してくれていた人が、急に面倒なことを言い出したので、別の人から借りなくてはならなくなった。

そして名古屋にも心当たりがあって行ってきた。

名古屋の話はうまくまとまり、早ければ今日にでも六千万はふりこまれる。

そのお金は、無利子、無担保、無期限。

六千万もの大金を、無利子・無担保・無期限で貸してくれるひとがいるのが驚きです(^_^;)

なんかアヤシイ匂いを感じますよね~。


多衣に六千万を貸した人物とは?


多衣に六千万を貸したのは、笠井芯太郎です。


半年前、笠井は多衣に「彼女(通子)にもご主人にも内緒で、2人きりで話をしたい」と電話をかけて、名古屋で落ち合いました。

笠井が「手切れ金を僕が用立ててもいい」と切り出すと「お金だと思ってるんですか」と怒る多衣。


すると笠井は「あなた自身をあなたの望む金で買います」と言いだしました。

笠井の気持ちとしては、自分と関係を持たせることによって、旬平と別れさせればいいと咄嗟に思っての行動でした。


その場は、多衣は逃げ出しました。

しかし半年後、旬平から「別れたい」と切り出され、通子が金沢に六千万の借金をしに来た時、多衣の気持ちに変化が起こったのです。


通子を宿へと送ったあと、多衣は笠井に電話を入れました。

そのときの多衣の心の声は……

放っておけば、間違いなく旬平は通子の元へ帰っていく……。

会社は、従業員たちのことがあるから売るわけにはいかない。

でも自分の体を犠牲にして六千万を得れば、通子の気持ちを掴めるし、その恩をまた旬平に売れば旬平をつなぎとめておける。

4時間後には2人はホテルのラウンジで落ち合い、汚れた関係を持ちました。

翌朝、笠井は「できるだけ早く六千万をふりこむ」と言って立ちあがりました。


そんな別れ際になって、やっと多衣は、今通子が金沢に来ていて、六千万は通子から頼まれた借金なのだと告白。

笠井:「その金をどうしてあんたが、自分の体で……」

多衣:「負けたくなかったんです、通子さんに。旬平さんがあの人のもとに帰って、私のものじゃなくなるのが嫌だったんです。六千万で恩を売りつけたかっただけだわ。その六千万を作ってくれそうな人がたまたまあなたしかいなかっただけだわ」

笠井:「相当な馬鹿だな、あんたも」


多衣には、自分が通子の代わりに抱かれたということが痛いほどわかっていました。

笠井は通子の代わりに一人の女を抱き、そうしてまた、通子のためにその夫の愛人を抱いたのでした。


笠井:「何故最初から事情を教えてくれなかったんだ。そしたらなにもあんたが自分の体を犠牲にしなくても、俺はミッちゃんのために金を出したよ」

多衣:「犠牲にしたかったんです、私、自分を。私が借金の申し込みを断ったら、通子さんはあなたに借りに行ったでしょう。あなたは気前よく貸したはずだわ。そうしたら私の出る幕はなく。旬平さんを失って……6年間の全部を失って」


笠井が通子のためにそこまでしたのは、多分ちょうど自身が大博打を打つか迷っていた時期で、17年(ドラマでは20年)ぶりに現れた通子を大袈裟に言えば、自分の運命を握る存在のように感じたから。

通子の幸福が、自分の幸福への扉を開く鍵のように思えたのです。

しかしそれだけではなく、笠井が通子の幸福を願い、通子の家庭を守ろうとした気持ちには、兄としてというより、ひとりの男としての愛がありました。

まとめ

ドラマ『あなたには渡さない』で、多衣(水野美紀)が六千万をつくった方法について、原作からネタバレしました。

多衣の、なんとしてでも旬平を手に入れたいという気持ちが生み出した結果とは言え、なかなかエグイ展開です。


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