『キワドい2人-K2- 池袋署刑事課神崎・黒木』原作ネタバレ!黒木の過去と秘密とは?

ドラマ『キワドい2人-K2- 池袋署刑事課神崎・黒木』の原作ネタバレと感想!

新世代バディ刑事が一筋縄ではいかない事件を解決。

1人は優等生タイプ、もう1人はルールを無視したアウトロー。

神崎(山田涼介)と黒木(田中圭)の捜査方法は一見衝撃的ですが、意外とスピーディーに事件を解決。

そして遂に黒木が暴行事件を起こして退職?

黒木の過去を知った神崎の決断とは?

『キワドい2人-K2- 池袋署刑事課神崎・黒木』最終回結末を予想!黒木が暴行事件を起こして辞職?

2020年9月5日



ドラマ『キワドい2人-K2- 池袋署刑事課神崎・黒木』とは?



タイトル『キワドい2人-K2- 池袋署刑事課神崎・黒木』
放送開始日2020年9月11日(金)
放送時間毎週㊎後10:00~10:54
放送局TBS/MBS系

『キワドい2人-K2- 池袋署刑事課神崎・黒木』とは、2020年9月11日(金)スタートの痛快刑事ドラマ。

池袋署刑事課強行犯係の刑事2人(神崎、黒木)の活躍を描きます。


主人公の神崎隆一を演じるのは、TBS連続ドラマ初出演・初主演となる山田涼介さん。

神崎とバディを組む黒木賢司役を田中圭さんが演じます。


原作は、『ルパンの娘』でお馴染みの横関大さんによる同名小説(第56回江戸川乱歩賞受賞)。

愉快・痛快でポップなバディ小説です。

『キワドい2人-K2- 池袋署刑事課神崎・黒木』ドラマの神崎と黒木とは?




ドラマの神崎と黒木は、出会うべくして出会ってしまった異母兄弟。

周囲には血の繋がりを隠して捜査にあたります。


弟の神崎は非常に真面目で一生懸命な性格で、兄の黒木は破天荒で検挙率ナンバー1の署内のエース、不真面目で適当に見えがちな性格。

見どころは正反対の兄弟の絆、凸凹のやり取り。


そして2人の父親が過去に何をしたのか?に迫っていきます。

父親・神崎賢三役は椎名桔平



2人の父親・神崎賢造役は椎名桔平さん。

池袋署と縁がある警察官で、ある事件で人生が大きく変わったという設定。

黒木は少年時代に賢造と離れ離れになっていて、因縁がある様子。

『キワドい2人-K2- 池袋署刑事課神崎・黒木』原作の神崎と黒木とは?



まず最初にネタバレですが、原作の神崎と黒木は異母兄弟じゃありません。

一言で表現すると、恩人に助けられた男(黒木)とその恩人の息子(神崎)。


物語は、神崎が池袋署刑事課強行犯係に配属されて6ヶ月経った時からスタート。

黒木の方は神崎が恩人の息子と知りつつ近づいていますが、神崎は全く何も知らない状態です。

ちなみに2人は同期です。


黒木は、ドラマと同じく型破りな直観派。

競馬新聞片手にどう見ても不真面目な勤務態度。

情報収集と称して毎晩のように夜の街へ繰り出し、その結果本当に有益な情報を取ってきます。

捜査中でもグルメは欠かさず、張り込みの際にもパンではなくうな重や寿司折りを持参。

飲食店を制する者は情報を制すが信条で、特にラーメン屋にはメチャクチャ詳しい。

派手なネクタイにイタリア製の革靴と、とても刑事には見えません。


神崎は、ドラマとはちょっと違ってクールな理論派。

黒木と違って、上役に目をかけられるタイプです。


理詰めで捜査を行う神崎に対して、黒木は本能的な勘を優先させるためスタンドプレーが目立ちます(笑)。

タイプの違う2人の刑事が様々な事件の捜査にあたるわけですが、黒木はふざけているようで神崎が見落としていたことに気付いて事件解決に導いてくれて、危ないところを救ってくれます。


そのうち、神崎は思います。

黒木、お前はどうしてそこまで俺の肩を持つのか。同期だから、友人だから、それとも……?


その理由については冒頭に戻るわけですが、詳しくは第8話:決別でネタバレしています。

『キワドい2人-K2- 池袋署刑事課神崎・黒木』原作ネタバレ

『キワドい2人-K2- 池袋署刑事課神崎・黒木』の原作小説は、以下の8つの話に分かれています。


以下、第1話から順番にネタバレしていきます。

第1話:勲章


事件の概要

ホストクラブの経営者・池田秀典が飼っている猿が盗まれる事件が発生。

盗まれたのは池田がコンビニで買い物しているわずかな時間。犯人はどんな方法でスムーズに猿を盗んだのか?


一週間後、池田が自宅で殺された。

金庫がなくなっているため、物取りの犯行のセンで捜査。


黒木がホストクラブにホストとして潜入!

黒木が使っている情報屋・諸星も大活躍の回。

間もなく、池田と同郷の芳村敏生が2週間前に店を辞めたことが判明。



真犯人

池田が買い物をしたコンビニの防犯映像を見た黒木は、猿が盗まれたというのが嘘であることを知る。

池田と芳村は、猿が逃げたことで警備が薄くなったと印象付けて、狂言強盗を演じて金庫を盗む計画を立てたのだ。


しかし芳村が裏切り、池田は殺された。

猿がどこにいたかというと、池田の愛人宅だった。


黒木は「俺は刑事を辞めてもホストとしてやっていける」と笑った。

なんとギャラまでもらっていたが、神崎に渡した。

情報屋の諸星は、この仕事を最後に故郷に帰った。


第2話:失態


事件の概要

池袋西口公園近くの路上で暴行事件が発生。

目撃者によると、大柄な男が綺麗な一本背負いでサラリーマン風の男を投げ飛ばしたらしい。


現場に落ちていた携帯電話から、大柄な男が警察官・川浪芳樹であることが判明。

警察官が民間人に暴行を加えたとなると、大不祥事だ。


その後、コンビニのトイレで泥酔して倒れている川浪が発見された。

しかし何も覚えていないの一点張り。


そんな中、被害者の男が病院から姿を消した。

黒木は、川浪が何か隠しているとにらむ。



真犯人

黒木は、大手の動画サイトに、川浪と思われる男が被害者を投げた瞬間の映像を見つけた。

なんと被害者は完璧な受け身を取っていた。


この男は以前川浪に捕まえられた窃盗犯で、復讐心から自作自演の暴行事件をでっち上げたのだ。

つまり暴行を働いた男は川浪ではない。


では、なぜ川浪は記憶がないと言っているのだ?

実は昨晩川浪は、大学時代の先輩で警視庁柔道大会の対戦相手・市村に呼び出されて、試合で八百長をして負けるように言われていた。


川浪が頑なに記憶がないと言い張ったのは、市村との密会を知られたくなかったから。

対戦相手同士が大会前に顔を合わせたことが知れたら、八百長を疑われるに決まっている。

川浪が「自分にはどうしていいかわかりません」と言うと、黒木は「簡単なことだ。死んでも勝て」と言った。


第3話:幽霊


事件の概要

黒木の目が真っ赤に充血して顔色が悪い。

聞けば、引っ越したばかりのマンションで毎日女のすすり泣く声が聞こえるとのこと。

黒木は、その正体を女の幽霊だと信じ切っている。


神崎は、本当に幽霊の仕業か確かめるために黒木の部屋へ。

黒木は「神崎、賭けをしないか。お前がこの謎を解いたら自転車をくれてやる」と言った。



真犯人➀

女のすすり泣く声の正体は、換気扇のダクトの中のポータブル再生機だった。

リモコンを使えば、外から再生することも可能だ。


神崎は「賭けは俺の勝ちだ」と自転車のハンドルに手を置くが、「誰が何のためにこれを仕掛けたのか、その謎を解かない限り完全ではない」と黒木。

神崎は「お前が泣かせた女の仕返しだろう」と言い返す。



真犯人➁

神崎は、黒木にこの部屋をあっせんした不動産屋の平野に話を聞く。

なんと入居前に女性の自殺があったことを告知したとのことだが、黒木は聞いていなかったらしい?

平野は、黒木に別の部屋に移動してもらうことが可能だと言った。


自殺した女性の名前は、山本理恵。

彼女が亡くなった死亡推定時刻の前後にマンションの廊下の防犯カメラには誰も映っていなかったことから、自殺と断定された。

自殺の理由は失恋と推測されたが、なぜかマンション内にはその男の痕跡はなかった。


山本理恵が交際していた男は、不動産屋の平野だった。

平野は、山本理恵を愛していたが、彼女は突然命を絶ってしまった。

思い出の部屋から黒木を追い出したいと思った平野は、ポータブル再生機を使って黒木を別の部屋に移動させようとしたのだ。


これで事件解決かと思ったが、黒木は大きな拍手をして言った。

平野の演技につくづく感心したよ



真犯人➂

山本理恵は自殺ではなく他殺だった。

彼女を殺した犯人は、平野。


平野は、山本理恵の友人の有村結衣と浮気して付き合うようになって、山本理恵が邪魔になったのだ。


マンションを管理する立場の平野は、防犯カメラの映像に手を加えることが出来た。

山本理恵を殺した後、平野は部屋から自分の痕跡を徹底的に消した。


しかし完璧に消せたか自信がなかった平野は、この部屋に借り手がつかないようにしていた。

しかし黒木は平野の不在を見計らって、他の社員の手引きでこの部屋を借りた。


黒木は部屋のトイレから、山本理恵が死の直前に隠した携帯のメモリーカードを見つけた。

そこには『私は恋人の平野に殺されてしまうかもしれない。助けて』のメールが有村結衣に送られた記録が残っていた。

黒木はこのカードを見つけた時に事件の全貌が見えていたが、幽霊騒ぎを装ってわざと神崎に推理させたのだ。


第4話:力走


事件の概要

12年前の警察学校時代に起こった事件。

ある日、富田光晴という同じ教場仲間の座席に、菊の花が飾られていた。


当時からチャラチャラした雰囲気の黒木は「あれ?誰か死んだのか?」とからかった。

口にするのは冗談か女の話だけだが、意外に成績は優秀だ。


実は富田は、警察学校を去ろうとしていた。

菊の花は「ご愁傷様」という誰かのメッセージかもしれない。

黒木はいたずらっ子みたいな目をして「お前の机に菊の花を置いた犯人を探そうぜ」と言ってきた。


その後、菊の花が1時限目が始まる前からずっと置かれていたことが判明。

となると、犯人はいつも一番最初に教室に来るガリ勉・神崎か?

神崎は文武両道で生徒会長のように人望が厚く、おまけにマスクも整っている完璧な男だが。


以降は、水と油のような神崎と黒木で犯人捜しをする。

その結果、菊の花は富田の机に2時限目に座る人物に向けて置かれたことが判明。


2時限目に富田の席に座ったのは、その美貌で有名な松島奈緒子だった。

黒木は「菊の花を置いた犯人は、松島にフラれた男だ」と推理。


すると神崎が「俺も松島にフラれた男の一人だ。でも菊の花を置いたのは俺じゃない。彼女に迷惑がかかるからもう手を引いてくれ」と黒木に頼む。

黒木は、条件付きで手を引くことを約束。



真犯人

黒木が神崎に提示した条件とは……

・カルト集団の騒ぎで自粛となった体育祭の代わりにマラソン大会を開く。


富田の机に菊の花を置いた犯人は、黒木だった。

証拠はなかったが、マラソン大会が開かれたことで、走ることを得意とする富田が大活躍して警察学校に残ることを決意したことから明らかだった。

黒木は孤立して悩んでいた富田を引き留めるために、一芝居売ったのだ。


そして神崎が松島にフラれたのではなく、神崎が松島をフッたのだった。

神崎は松島の評判を傷つけないために、あえて嘘をついたのだった。


第5話:遺言


事件の概要

2年前、神崎が池袋署に配属された日。

神崎の案内係をするはずの黒木が、なぜかまだ出勤していない。

末永に「初仕事だ。黒木を探してこい」と命じられた神崎は、黒木を探す。


すると、黒木の行きつけのキャバクラのボーイが、昨夜黒木が大学生バイトの氏原彩乃と深夜1時頃店を出たと証言。


しかし黒木の携帯は通じないし、彩乃の部屋のインターホンを押しても誰も出ない。

彩乃の自宅に電話をかけるが、父親は「綾乃は旅行に出かけるとか言っていた」と素っ気ない返事。娘の居場所がわからないのにこうも平然としていられるものなのか?


神崎の報告を聞いた末永が「これで2度目か」とため息をつく。

半年ほど前にも黒木は無断欠勤して、理由は女だったのだ。


しかし神崎は、黒木が同じ過ちを2度繰り返す男には思えない。

彩乃の部屋の前の絨毯の上の折れ曲がった爪楊枝を拾った神崎は、黒木が何か事件に巻き込まれたことを確信する。

(黒木は普段から爪楊枝を長くくわえている)


キャバクラのボーイは、黒木と彩乃は付き合っていないと断言。

もしかすると黒木は、綾乃のボディーガードをしていたんじゃないのか?



真犯人

黒木と彩乃は、誘拐されて監禁されていた。

犯人は、キャバクラで彩乃をよく指名していた園田兄弟。


飲食店の資金繰りに困った園田兄弟は、彩乃を誘拐して2千万を父親に要求。

彩乃のボディーガードとして送ってきた黒木も一緒にさらわれたのだ。


黒木は実はパンツの中に2個目の携帯を隠し持っていた。

それを使って神崎に連絡したが、自分がどこに監禁されているかはわからない。

黒木は神崎に、もし自分が死んだら、ノートの間に挟まっている遺書を両親に渡してくれと言った。


神崎ら警察は、彩乃の父親が身代金を犯人に渡す瞬間を押さえて、園田兄弟を現行犯逮捕。

黒木救出に向かったが、黒木はかなり激しく殴られたようで痣だらけで倒れていた(彩乃は軽傷)。


すぐに担架に乗せられて救急車へ運び込まれる。

しかし黒木は担架から半身を起こして「池袋署にようこそ、神崎巡査部長」と挨拶、神崎も敬礼した。


第6話:祝儀


事件の概要

黒木が、一週間後に水島百合子との結婚を控えた神崎をバーに呼び出した。

驚くべきことに黒木は「祝儀をくれてやるよ」と女性2人組をナンパ、4人で飲むことになる。


女性2人の名前は、美香と真奈美。

黒木は美香と、神崎は真奈美と話をする(黒木はクロ、神崎はカンと名乗って輸入会社に勤めている設定)。


なんと真奈美は百合子の大学時代の友人で、結婚式にも招待されているとのこと。

そんな偶然があるとは思えないが……?


そこへタイミング悪く百合子から電話がかかってきた。

今からこの店へ来ると言うが……?


この後4人は店を出て、黒木は美香とどこかへ消えてしまう。

残された神崎は真奈美に強引に誘われるが……?


真犯人

犯人は、言うまでもなく黒木。

結婚を控えてマリッジブルーになった百合子が、神崎の持ち物から電話番号が書かれた水商売の女の名刺を発見(神崎は捜査で話を聞いただけ)。

百合子から相談を受けた黒木が、神崎の浮気チェックを提案したのだった。


黒木は神崎と別れた後、さっきの店で百合子と合流。

後は神崎が真奈美をフッてこの店に来るのを待つだけだ。


しかし神崎は「今真奈美とホテルにいる」と黒木に電話してきた。

悲しみで目の前が真っ暗になる百合子と、唖然とする黒木。


そこへ神崎が店に入ってきた。

そう、騙されたことに気付いた神崎が騙し返したのだった。

「何が祝儀だ。ふざけるのもいいかげんにしろ」


しかし黒木の祝儀はこれだけではなかった。

店に、ずっと神崎が追っていた強盗傷害事件の容疑者・小宮が入ってきたのだ。


事前に小宮がこの店で待ち合わせをするという情報を得ていた黒木は、神崎に小宮を逮捕させた。

黒木は「これが俺からの本当の祝儀だ。受け取ってくれ」といたずらっ子のように笑った。


第7章:因縁


事件の概要

池袋の雑居ビルの野本クリニックに、ナイフを持った男が押し入って患者と医師と看護師を人質に立て籠もった。


信じられないことに、黒木が人質の一人である看護師の女性を連絡を取った。

そのおかげで犯人が果物ナイフを所持していて、人質が合計4人であることが判明。

CHECK!看護師の女性は以前キャバクラで働いていて、その時黒木と知り合った。

このように、黒木の夜の街パトロールは案外捜査に役立つ?



真犯人

犯人は、井原昭二といい、住所不定無職の65歳の男。

井原の目的は、麻薬を買うための現金500万円。

そして金を運搬する車の運転手に、神崎の父親を指名してきた。


井原は、22年前にも都内で同じような事件を起こして、懲役15年の刑に服した経歴があった。

井原を逮捕したのが神崎の父親で、井原はそれ以来ずっと神崎の父親を恨んでいたのだ。


神崎の父親が入院中だったので、息子の神崎が代理運転を申し出た。

プランAでは、井原が先に人質と車に乗せた時点で後部ドアを閉めて井原を取り押さえる作戦。

しかしこの作戦はあえなく失敗。


井原は神崎の手を手錠でハンドルに固定させることを条件に、人質を解放。

その瞬間黒木が後部座席に乗り込んできて「神崎、車を出せ!」。


神崎は言われた通り、車を急発進させた。

なんとか井原を取り押さえた黒木は「あばらを痛めた。今夜の飯はお前の奢りだ」と言った。



22年前の事件

井原が22年前に最初の立て籠もり事件を起こした時、まだ少年の黒木も人質だった。

黒木は同じく人質の少女をかばったが、驚くべきことに少女は井原の娘だった。


クズな井原は、実の娘を盾にして逃げるつもりだったのだ。

黒木は少女を逃がそうとするが、井原は少女を階段から突き落として黒木を人質に逃亡しようとした。


しかし神崎の父親が黒木を救出して、井原を逮捕した。

つまり黒木にとって、神崎は恩人の息子だったのだ。


第8章:決別


事件の概要

西口近くの路地で暴行事件が発生。

被害者は東都出版に勤務する40代の男・前川。

目撃者はラーメン屋の店主。



真犯人➀

なんと犯人は、黒木。

非番中とはいえ、現職の警察官が一般人に暴行を働くなど大問題だ。


署の幹部たちは慌てふためくが、当の黒木は「逃げも隠れもしない」と偉そうな態度。

立ち会った刑事によると、黒木は全面的に犯行を認めていて、動機については向こうがガンを飛ばしてきたからと中学生レベルのたわごとを言っているとのこと。


本庁の監察官・丸藤に呼び出された神崎は、黒木の不始末について調べると同時に素行についても調査せよと命令される。

同僚として黒木の処分を冷静に判断できたら本庁に栄転させると言われるが、黒木を売って栄転するなどできるわけがない。


神崎は今までの黒木の行動に問題がなかったか考えるが、以下のようにどれもこれも問題があった。
・立て籠もり事件では、対策本部の指示を無視して逃走車両に乗り込んだ。

・管轄を無視して自分のマンションで起きた殺人事件を捜査した。

・正式な許可も取らずにホストクラブに潜入。

神崎は頭が痛くなるが、黒木はなんと自宅におらずパチンコ屋にいた。

神崎は「どういうつもりだ」と問い詰めるが、黒木は「俺のことは全部正直にぶちまけろ。情に流されない冷静な刑事とみなされたら出世のチャンスだ」とこちらの事情を全て見透かしていた。

さらに黒木は「俺は警察官を辞めるからいいんだ」と衝撃発言。



真犯人➁

納得がいかない神崎は、もう一度今回の事件を洗いなおす。

すると、被害者の前川がラーメン屋に3、4日連続で通っていたことが判明。

目的は、バイトの女の子の井原秋絵だった模様。


そう、秋絵とは22年前に立て籠もり事件を起こして最近2度目の事件も起こした井原の娘。

実は黒木は22年前の事件以来、秋絵を陰から見守っていた。


ところが、前川がしつこく秋絵の過去を嗅ぎまわった。

黒木は秋絵をスキャンダルから守るために前川のスマホを叩き潰し、前川を殴ったのだった。


そして遂に、黒木が本当に辞表を提出。

『キワドい2人-K2- 池袋署刑事課神崎・黒木』原作の結末は?

原作の結末についてネタバレします。


神崎は井原秋絵のアパートを訪ねるが、秋絵は黒木のことなど知らないと言った。

ということは、黒木が勝手に秋絵を守っていたということなのか?

そして黒木は毎晩夜の街へ消えていたが、キャバクラばかりに行っていたのではなく秋絵のボディガードもしていたのではないのか?


神崎が黒木を問い詰める。

黒木は遂に観念して全てを話す。
・22年間、黒木はあの立て籠もり事件のことを1日たりとも忘れたことはなかった。

・なぜなら、秋絵が実の父親に階段から突き落とされたのは自分にも原因があったから(黒木が父親を挑発した)。

・高校生になった黒木は、バイトした金で興信所に秋絵の居場所を突きとめてもらった。

・秋絵は聴覚に障害を負って児童養護施設に保護されていた。

・3年前、秋江が引ったくりに遭った時、その日も見守っていた黒木が現行犯逮捕した。

・その時黒木は、自分の本名を名乗るわけにはいかず神崎と名乗った。

・黒木は秋絵を守るために、秋絵を盗撮した前川のスマホを壊して殴った。

黒木は警察官を辞めることに何の悔いも感じていなかった。

秋絵を助けられて、恩人の息子・神崎を出世させられるなら万々歳なのだ。



しかし神崎は「彼女はお前の正体に気付いているぞ」と告げる。

そう、秋絵は、神崎と名乗るこの男が黒木であることに気付いていながら何も言わなかったのだ。


神崎は、22年間も一人の女性を想い続ける愛情の深さに感動していた。

そして秋絵は今も、刑事である黒木を待っているに違いない。


神崎は、秋絵が盗撮の被害届を出さないことを条件に、前川の黒木への被害届を下げさせて丸藤に報告。

「黒木の勤務態度は目に余るものがありますが、私は彼ほど優秀な警察官を見たことがありません」

丸藤は「キミは自分の出世か同期の破滅か、そのどちらも選ばすに出世の可能性も残した。大したものだ」と言った。



黒木が「俺の処分は決まったか?」と聞いてきて、「減給ぐらいは覚悟しておけ」と神崎。

すると黒木は手話で「あ・り・が・と・う」。

まったくキザな男だ。

(END)

『キワドい2人-K2- 池袋署刑事課神崎・黒木』感想

冗談か本気かわからない黒木ですが、神崎を事件に巻き込んで解決まで導く手腕は流石としか言いようがありません。

ボロボロになりながらも最後はスタイリッシュにキメるのもオシャレでぞくぞくします。


やたら神崎に手柄を立てさせていた理由は、恩人の息子だったからなんですね~。

そしてチャラ男なのに、22年間も1人の女性をボディーガード。

つくづくかっこいいですね~黒木。

そんな黒木の真意に気付ける神崎にも痺れます。


原作は一見悪ふざけにしか見えない黒木といつも冷静沈着な神崎が、絶妙なコンビネーションを見せます。

ドラマでは「異母兄弟」の設定と神崎の人情派なキャラが加わり、また違った化学反応を見せてくれるでしょう。

まとめ

『キワドい2人-K2- 池袋署刑事課神崎・黒木』を原作ネタバレしてまとめました。

今後も新情報が入り次第、追記します。

『キワドい2人-K2- 池袋署刑事課神崎・黒木』最終回結末を予想!黒木が暴行事件を起こして辞職?

2020年9月5日