「教場」のあらすじを原作ネタバレ(キムタク主演)!風間の過去も!

木村拓哉さん主演ドラマ『教場』が、1月4日(土)、5日(日)の2夜連続で放送されます。

謎多き教官・風間公親(木村拓哉)VS警察官の卵たち!

生き残りを懸けたサバイバルゲームの勝者は誰なのでしょうか?

当記事では、フジテレビ開局60周年特別企画『教場』第一夜、第二夜の原作ネタバレをまとめています。

※風間の過去とは?を追記しました。

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『教場』の概要と簡単なあらすじ




タイトルフジテレビ開局60周年特別企画「教場」
放送日➀1月4日後9:00~11:10
放送日➁1月5日後9:00~11:24(二夜連続)
放送局フジテレビ
原作長岡弘樹「教場」シリーズ

警察小説の新境地とも言われた長岡弘樹さんの「教場(きょうじょう)」シリーズが、木村拓哉さん主演でドラマ化され、二夜連続で放送。

原作は2013年の発売当時、警察学校の実態があまりにもリアルに描かれていたため「問題作」とまで呼ばれましたが、ドラマでも原作に忠実な骨太な物語を展開。


今回は原作小説『教場』と『教場2』から以下の6つのエピソードを放送。

木村拓哉さん扮する冷徹なカリスマ教官・風間公親(かざま・きみちか)が担当する“風間教室”で、生徒たちの思惑と秘密が絡み合い、さまざまな事件が起きます。


生徒たちに非常識なまでの試練を与える風間の行動の真意とは……?


脚本は『踊る大捜査線』シリーズの君塚良一さん。

演出は『若者のすべて』『眠れる森 A Sleeping Forest』『プライド』などで木村拓哉さんと組んできた中江功さん。


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『教場』人物相関図



引用元:「教場」公式HP

『教場』風間公親(木村拓哉)とは?



風間公親(かざま・きみちか)は、警察学校教官。

元神奈川県警捜査一課の刑事。


五十がらみ、白髪、右目は義眼。

「キミチカ」から「気短か」を予想させる。


常に冷静沈着で、生徒たちに厳しく接する。

ちょっとしたミスでも叱責されるような不安を与える。


この男に一度目を付けられたら、決して逃げられない!

必ず見抜かれる!



もちろん、現実の警察学校にはこんな教官はいません。

もちろん原作の世界観と実際の警察学校は120度ぐらい違って、ドラマの世界観がそのままリアルな警察学校の現状というわけではないんです。

現在の警察学校は、入校してくれた生徒さんをいかに最後まで脱落者を出すことなく現場に送り出せるかに重きを置いています。

引用元:月間ザテレビジョン・木村拓哉のコメントより

『教場』風間の過去とは?

風間公親は右目が義眼ですが、その理由は原作小説『教場0』に書かれています。

『教場0』の風間は、県警本部捜査一課強行犯係の刑事で、新米刑事を教育しています。

県警では、風間の下に経験の浅い刑事を送り込むことで成長させるシステムを取っていたのです。


風間は自分の部下である優羽子という刑事をかばったときに、犯人の戸崎に千枚通しで目を貫かれています。

戸崎は風間が逮捕して出所してきた男でした。

風間は、いつかこうなることを予想していたと優羽子刑事に言いました。


おそらくこの怪我が原因で風間は刑事を辞めざるを得なくなり、教場に異動になったと思われます。

つまり風間は優秀な警察官を育てるためなら、自己を犠牲にすることさえできる人物ということです。


ドラマ『教場』【第一夜】で、風間は都築に「私は警察に恨みを持ってる。恨みばかりだ」と言っています。

さらに「私ほど警察を呪っている人間はそういないと思う」とも言いました。

そして都築と日下部に「知りたければ調べろ」と命令しました。


ドラマ内で、風間が警察を恨む理由と思われることが判明しました。

原作とは違い、風間が千枚通しで目を貫かれたときに部下の刑事も重症を負ったとのこと。

自分の目と部下が犠牲になったのは、警察のせいだと思っているということでしょうか?


最新作「風間道場」の風間は、緑内障も患って両目を失う危機に瀕しています。

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ドラマ『教場』原作ネタバレ

ドラマ『教場』で放送される6つのストーリーについて原作小説(「教場」「教場2」)からネタバレします。

6つのストーリー

以下、それぞれの具体的なストーリーを見ていきますが、風間の指導によって生徒たちがどう変わったかの『後日談』に注目下さい(各話のラストに書いています)。

【職質】:工藤阿須加、林遣都


★原作

・小説「教場」第1話。

★登場人物

・宮坂定(工藤阿須加):元小学校教師。事故で警察官に助けられ、警察官に憧れを抱く。



・平田和道(林遣都):教場一のおちこぼれ。入校前は職を転々としていた。父が警察官。



あらすじ

宮坂定(工藤阿須加)平田和道(林遣都)は、共に落ちこぼれで「職質」が苦手だ。

次に警察学校を辞めさせられるのは、この2人のうちのどちらかだと予想されていた。


教官・風間公親(木村拓哉)は、宮坂に2つの質問をした。

➀警察学校とはどんなところだ?

宮坂の答え:篩(ふるい)


➁警察官を目指した動機は?

宮坂の答え:命の恩人に憧れたから

風間は「少し残念だよ。警察官に文句があるから警察官になった、そんな学生の方がここには向いている」と言った。


風間は、宮坂が「職質」が下手なフリをしていることを見抜いていた。

宮坂に理由を尋ねるが、宮坂は答えない。


実は宮坂は、警察官である平田の父親に助けてもらった過去を持っていた。

だから自分も出来が悪いフリをして、劣等生の平田を助けた。

あの平田巡査部長の息子なら、今は出来が悪くてもきっといい警察官になると信じて。


風間は、宮坂に「答えないかわりに、その日に気付いた点をどんなにつまらないことでもいいから報告にこい」と命令した。

宮坂は言われた通り毎日報告を行った。


一週間後、宮坂は硫黄の入浴剤が持ち込まれたことと、トイレの洗剤が一本なくなったことを報告。

宮坂:「誰かが持ち出したものと思われます」

風間:「だろうな。無くなったのはいつからだ」

宮坂:「気づいたのは今日ですが、もっと前から持ち出されていた可能性もあります」

風間:「何のために」

宮坂:「寮の裏手にある門の錆落としではないでしょうか。塩酸が入っていて強力ですから錆落としにも使えます」

風間:「もうその錆はおちているのか」

宮坂:「いいえ、まだ」

突然、風間の口調が厳しくなり、全員にランニング25周するように命令した。

宮坂は、自分がなぜ風間を怒らせたのか理解できなかった。


その後、宮坂は平田から「逮捕術」のわっぱをかける練習相手になってくれと頼まれて、引き受けた。

うつ伏せの状態でベッドの上に押し倒されると、右手首に手錠がかかった。

その姿勢からぐるりと横向きにされ、両手首がステンレスの冷たい感触に捉えれた。


宮坂は、ほとんど身動きが出来ない状態に!!!


驚くべきことに、平田は宮坂と心中しようとしていた。

盗んだトイレの洗剤を硫黄入りの入浴剤に混ぜて、有毒ガスを発生させることによって。


平田は、もはや自信と気力を完全に喪失していた。

しかし家に逃げ帰っても、優秀な警察官である父親に恥をかかせられないし、近所に顔向けもできない。


そして……平田が警察学校で一番嫌いなのは、宮坂だった!!!

その理由は、宮坂が平田を見下して憐みをかけていたから。


平田:「他のみんなは大丈夫だよ。さっき寮の入り口に『有毒ガス発生中』の張り紙をしてきたから」

宮坂は必死で弁明しようとするが、平田は洗剤のキャップを外しにかかる。


そこへ「平田、風呂の時間だぞ。宮坂もだ」と、ドアの外で風間の声が聞こえた。

平田の目が左右に動いて「巻き添えを食らいますよ」と言った。


風間は「かまわん。平田、君の度胸を試してやる。やれ」と平田を挑発。

宮坂はもがき、手首からおかしな音がして同時に眩暈もした。


平田は、顔を奇妙な形に歪ませながら、トイレの洗剤を入浴剤に混ぜた。


しかし実は、風間がトイレの洗剤の中身を水に変えていた(生徒たちがグラウンド25周している間にガサ入れ)。

この状況を予期していたのだ。


後日談

平田は退校。


宮坂は、その後トイレの洗剤の容器で水を飲むようになる。

宮坂曰く、これが“お守り”。

この時のことを思い出せば、どんなことでも乗り越えて行ける!

そして風間公親のスパイとなる。

宮坂が風間を恨むことはなかった。


【牢間】:大島優子、葵わかな


★原作

・小説「教場」第2話。

★登場人物

・楠本しのぶ(大島優子):元インテリアコーディネーター。姉御肌で勝気。沙織(葵わかな)を気にかける。


・岸川沙織(葵わかな):自分を変えるために警察官を目指す。気弱で体力に自信がない。



あらすじ

楠本しのぶ(大島優子)は、「取り調べ」が上手だった。

取り調べで自白させる方法は2つある。
  1. 悪い警官(脅し役)と良い警官(なだめ役)の2人でなだめ役に情を感じさせて自白させる方法
  2. 2人のうち1人が何か耳打ちするフリをして、不安にさせて自白させる方法

岸川沙織(葵わかな)は、最近匿名の嫌がらせの手紙を受け取っていた。

その内容は『昔おまえはやった悪事を知っているぞ』。


しかし沙織には、心当たりがまるでない。

犯人は、おそらくここの学生だとは思うが……?


沙織の友人・楠本しのぶ(大島優子)は、心配する。

しのぶ:「2人で沙織ちゃんに脅迫状を出している犯人を突き止めよう」

沙織:「どうやって」

しのぶ:「牢問」

沙織:「ローモンって何?」

牢問とは……

➀罪人をギザギザになった石板の上に正座させる。

➁太ももに50㎏ぐらいある大きな石をのせていく。

➂「吐けばこの石をどかしてやる」と言って、どんどん石を重ねていく。

しのぶはふざけて沙織の太ももに乗ったが、なぜか沙織は素っ気なく向こうへ行ってしまった。


風間公親は、しのぶに「なぜ警察官になったか?」を聞いてきた。

しのぶは採用試験の面接では「内装の仕事が向いていないから、子供の頃から憧れていた警察官になりたいと思った」と答えていた。


風間が「それは本心か?もっと強い動機があるように思うが」と尋ねると、

しのぶは「ありません」と答えた。


風間は「岸川にときどき手紙が来る。あれを書いているのは君か?」と聞いてきた。

しのぶは動揺のあまり、視界が少し揺れたような気がした。


なぜ風間が知っているのか?

しのぶは声が震えるのをおさえながら「ただの悪戯です。ふざけただけです」と答えた。


しのぶは、最近“風間のスパイ”と噂の宮坂がチクったと思い、締め上げた。

宮坂は「お前、覚悟しといた方がいいぞ。風間に睨まれたら終わりだ」と、忠告してきた。


その後、しのぶは車庫で車のワックスをかけますが、何者かによってはめられ、立体駐車場のパレットに両足を挟まれ、気絶してしまう。

気絶する前に見た犯人の顔は……沙織だった!


風間が、しのぶが沙織への脅迫状の送り主と気が付いた理由は、手紙からミントオイル(しのぶの私物)の香りがしたから。

同じく沙織も、しのぶが太ももに座った時に、ミントオイルの香りを嗅いでしのぶが脅迫状の犯人と確信したのだ。


しのぶは、携帯を取り寄せて、風間に助けを求めた。

風間は「楠本、今日の点呼時に姿が視えなかったのは君だけじゃない、岸川もだ。君と岸川の間に何があったのか話せ」と聞いてきた。


風間が宮坂とやってきたが、助けてくれない。

風間:「君と岸川の間に何があったのか答えれば、宮坂にボタンを押させて助けてやる」

しのぶ:「沙織は人をひき殺しています。わたしが婚約していた相手をです

風間:「運転者の顔を見たのか」

しのぶ:「見ていませんが、車の色(弁柄色)は覚えています」

しのぶは、取り調べの『悪い警官』を「手紙」で、自分が『いい警官』をすることで、沙織に自白させようと思ったのだった。

しのぶが警察官になった理由は、自分の手で婚約者を殺した犯人=沙織を捕まえるためだったのだ。


ところが、沙織はしのぶの婚約者を殺した犯人ではなかった。

しのぶは、犯人の車は弁柄色=沙織の車と認識していたが、沙織の車は偏光性の塗料が使われていたのだ。

風間は「思い込みは刑事にとって命とりだ」と言った。


しのぶが「じゃあどうして沙織は私を襲ったの?犯人じゃないなら」と泣き叫ぶと、

宮坂は「裏切ったからだろ、お前が」と吐き捨てた。


風間は、そんなしのぶに

「君には見どころがある。まだ続ける気があるなら、杖をついてでも授業に出てこい!」

と言った。


後日談

沙織は脱走同然でいなくなり、そのまま退校処分に。


しのぶは、松葉杖をついて風間の授業に出席していた。

宮坂同様、風間を恨んではいなかった。

その理由は、風間がなかなかしのぶを救出しなかった理由が、※しのぶの命を助けるためだったことがわかったから。

※四時間以上挟まれた場合に圧迫物を取り除くと下手をすれば死ぬから、救急隊の到着を待たなければならない。


【調達】:三浦翔平、西畑大吾


★原作

・小説「教場」第4話。

★登場人物

・日下部淳(三浦翔平):元ボクシング選手。妻子持ちで教場の最年長。要領が良くない。


・樫村卓美(西畑大吾):厳しい規則のもとで生活する同級生たちに何でも調達する調達屋。



あらすじ

日下部淳(三浦翔平)は、32歳で風間教場の最年長で級長。

同い年の妻と3歳の娘がいる元ボクサー。


2年前に敗戦を繰り返し、ボクサーへの道は挫折。

愛する家族のためにも、警察官に必ずならなければならず切羽詰まっている。

ところが要領があまり良くなく、学科の成績は芳しくない。


そんな中、校内で故意と思われる小火(ぼや)騒ぎが発生する。

生徒の誰かが犯人であると見当をつけた学校側は、調査にかかる。


日下部は、樫村(西畑大吾)がみんなの調達屋(=猥褻な本などを手に入れて報酬を受け取る)であることを見抜いた。

日下部は「お前のしていることを級長として黙っているわけにはいかない」と樫村に言う。


ところが樫村は、成績の悪い日下部に“良い成績”を調達すると取引きを持ち掛けてきた。

妻子のためにも学科を落とすわけにはいかない日下部は、つい樫村の取引きに乗ってしまった。


しかし樫村の情報が“小火騒ぎの犯人に繋がる事”だったせいで、日下部はみんなから犯人と思われることに。


風間が日下部のところに現れた。

「小火は君の過失ということで落着しつつある。君はそれでいいのか?」

風間は、成績の悪い日下部が火に関する知識などないと見破り、樫村から知識を調達されたことを見抜いていた。


風間:「もう辞めたくなったか」

日下部:「いいえ、二度は落ちません」

風間:「何からだ」

日下部:「篩(ふるい)からです」

風間:「面白い」

その後風間は、日下部と樫村の2人に特別授業を行った。

樫村に酩酊者を演じさせ、日下部に命令して樫村に手錠をかけさせた。

樫村は「早く外してくれ」と懇願し、日下部も「もう手錠を外しましょう」と風間に進言しようとする。


風間は、そんな日下部に新聞を突きつけた。

そこには『K署の巡査部長、覚せい剤所持容疑で逮捕』とあった。


風間は「小火を起こしたのは尾崎だ」と言った。

K署の尾崎巡査部長は、模擬家屋の台所で覚せい剤をあぶって使おうとしていたところを誰かに見られて、慌てて包みを燃やして逃げたのだ


樫村は、先輩である尾崎巡査部長に「無罪」を調達するため、日下部をスケープゴートにしようとしたのだった。

報酬額は3万円。


後日談

樫村は退校。

日下部は、以前よりもしたたかな男に。

都築のマフラーを見つける代わりに、卒業文集編さん委員の役職を押し付けた。

本当は、都築のマフラーを隠したのは日下部だった。


【背水】:味方良介


★原作

・小説「教場」第6話。

★登場人物

・都築耀太(味方良介):成績優秀だがポーカーフェイスであまり感情を表に出さない。



あらすじ

都築耀太(味方良介)は、卒業生総代の座を狙っていた。

学科の成績が優秀な都築の課題は、拳銃検定と職務質問コンテスト。

そんな中、日下部(三浦翔平)にハメられて、卒業文集編さん委員をやることになる。


都築は、卒業を控えて体調を崩していた。

風間はそんな都築に

「入学当初から優秀だった学生ほどそうなる。

言い換えれば、やすやすと学校生活をこなせるがために、自分を追い込む経験を積めなかった学生ほど」

と言った。

それに対して、宮坂(工藤阿須加)、楠本(大島優子)、鳥羽、日下部(三浦翔平)、由良あたりは、(風間による)修羅場をくぐっているため以前と比べて顔つきや雰囲気が変化し、成長が見られる。

都築は、彼らの正反対。


風間は

「君は防犯畑に進みたいと言っていたがあきらめろ。

退職届を出す時期はいつがいい?」

と都築に退校を迫ってきた。


都築は「辞めたくない」と答え、風間は「ならば卒業までに私を納得させろ」と言った。


都築は、文集に「拳銃検定と職質コンテストでトップの成績を収めた」と書いた。

しかしそれは、実際に検定とコンテストが行われる前だった。


都築は、自分に背水の陣を敷いて、見事有言実行を成し遂げたのだ。

風間は「まずますの度胸だ」と笑った。


後日談

都築は、卒業生総代の座を獲得した。


【創傷】:井之脇海


★原作

・小説「教場2」第1話。

★登場人物

・南原哲久(井之脇海):人当たりが良い一方、物に対するこだわりが強い。拳銃マニア。



あらすじ

桐沢篤は、元医師。

引っ越しの荷物運びのどさくさの中で、警察手帳を紛失した。


その事実を鋭く見抜いた風間は「手帖の紛失は即退校。校長の話は覚えているか」と言った。

桐沢は、当然覚悟はしていた。


風間:「この先、医師であることは役に立ちそうか?」

桐沢:「医師である巡査はおそらく私一人です。手当てすれば必ず助かる命がある以上、役に立たないはずがありません」

風間:「いいだろう。この不始末はいったん不問に付そう」

風間:「ただし、手帳を探し出せ。捜索には私も手を貸そう」

桐沢:「恐れ入ります」

風間:「紛失したと言ったな。誰かに盗まれたとは考えないのか?」

桐沢:「恨まれる覚えなどありません」

風間:「君は(入校してからの)35日しか生きてこなかったのか?


風間は、桐沢と南原だけを、射撃練習場に残した。

風間は「南原、君は桐沢の警察手帳がどこにあるか知らないか?」と問い詰め、南原は遂に「私がやりました」と吐いた。


南原は、昔桐沢に外科手術を受けた患者だった。

腕に鉄パイプが刺さってできたという傷があり、新人内科医だった桐沢がそれを縫合したのだ。


この時のことは桐沢もよく覚えていて、何度も南原に話しかけた。

しかし南原は、無視し続けていた。


入校前、南原は拳銃を密造していた。

腕の傷は鉄パイプが刺さって出来たものではなく、拳銃の暴発によるものだったのだ。


外科の専門医が見たら傷の原因がバレるため、わざわざ場末の個人病院を選んで駆け込んだ。

南原の思惑通り、当時の桐沢は新米の内科医で、傷の正体を察知することは出来なかった。


しかし南原が警察学校で桐沢と再会したときに状況は一変。

警察学校の授業には法医学があるので、いつか桐沢が南原の傷の真相に気が付く恐れが出てきたのだ。

だから南原は警察手帳を盗むことで、桐沢を一刻も早く退校に追い込もうとしたのだった。


後日談

南原は退校。


【敬慕】:川口春奈、富田望生


★原作

・小説「教場2」第4話。

★登場人物

・菱沼羽津希(川口春奈):教場一の美貌を持ち、風間に取り入ろうとする。かなりの自信家。


・枝元佑奈(富田望生):元女子レスリング選手。力が強く、防御訓練では教官にほめられる。



あらすじ

菱沼羽津希(川口春奈)は、教場一の美貌の持ち主。

自分の美しさを鼻にかけ、元レスリング選手で容姿がパッとしない枝元佑奈(富田望生)を蔑んでいた。


菱本が、学校に取材に来るFTSという地元のテレビ局のインタビューを受けることに決まった。

菱沼は、枝元に、インタビューを受けている自分の隣で手話をやってほしいとお願いする。


インタビュー当日。

菱沼は、以下の2つの質問をレポーターに頼んでしてもらった。
・担任教官はどんな人ですか。

菱沼の答え:経験を重ねたベテランです。

・教官に対するあなたの気持ちを正直に述べてください。

菱沼の答え:尊敬しています。

菱沼は2番目の質問の答えの「尊敬しています」の時に、枝元に手話で「好きです」とやってもらった。

菱沼はいわゆる『枯れ専』で、風間公親に恋をしていたのだ。


菱沼が後から収録された番組を見ると、なぜか枝元が魅力的に映っていた。

これでは、わざわざ引き立て役を用意した意味がなくなってしまう……。


風間は、菱沼が枝元に「好きです」の手話をさせたことを見抜いていた。

「きみの問題点を大きく三つ挙げてみようか。その一、行動が身勝手で謙虚さに欠ける。その二、容姿や外見にばかり気を取られ過ぎている。その三、仲間を信用できていない


風間は菱沼に退校届を渡した。

「この一週間きみの行動を観察して、このまま学校にいてもらっては困ると判断した場合、これに名前を書いて提出してもらう」

大きなショックを受けた菱沼は、「地域警察」の授業で枝元に投げ飛ばされて、蛙のように畳にへばりついた無残な姿をさらしてしまう。


その後、枝元が教場を見学に来た幼稚園児を命がけで救ったことが、朝刊で話題になる。

枝元が真面目で優秀な学生であることも各紙で報道された。


その後、次の広報誌の表紙モデルを決める投票が行われたが、枝元が選ばれた。

菱沼は、自分で自分の名前を書くという恥ずかしい行為をしたにもかかわらず、惨敗した。


そこへ風間が登場。

「もう一度、投票を行う。モデルは在校生というのが条件だ。枝元は実家の旅館を継ぐため今月中に退校する」


再投票の結果、モデルに選ばれたのは菱沼だった。

しかし、もはやそんなことはどうでもよかった。


枝元が教場をやめることは1か月前から決まっていたとのこと。

それなら、枝元はなぜすぐに辞めず、いまだにこの学校で警察官になるための努力を続けているのか?


枝元が学校を去ることを知りながら、風間はそれを隠して一度目の投票をさせた。

結果、菱沼はかなり手ひどい思いをしたわけだから、あれは懲罰の一つだったのだろう。


菱沼は退校する覚悟を決めるが、風間は「今回は多めに見よう。きみの問題点のうち『その三』はどうやら解消できたようだからな」と言った。

2度目の投票時に、菱沼は「枝元佑奈」の名前を書いていた。


その後、実家が裕福なはずの枝元が、ギリギリまで警察学校に残った理由が判明する。

例の取材番組で枝元が魅力的だった理由は、瞳孔が開いていたから。


そしてその瞳には、風間公親がうつっていた。

菱沼は、枝元に「白旗」をあらわす白いハンカチをプレゼントした。


後日談

菱沼は、仲間を信用できるようになった。

風間loveな枝元は、退校届を出したにもかかわらずギリギリまで教場に残った後、退校。

『教場』風間公親の目的

一見冷徹で非常識な男・風間公親(木村拓哉)ですが、実は真に人を導くカリスマ教官です。

本当によく生徒一人一人を観察していて、警察官に向いているかどうか冷静に見極めています。


風間の愛のムチを受けた生徒は、例外なく優秀な警察官になっていきます。

そして酷いことをされたにも関わらず、風間を恨んでいません。


それは、風間が生徒をただ単に篩(ふるい)にかけるのではなく、見どころがある生徒にはマンツーマンで指導して残す方向へ導くからだと思います。

ここはな、確かに篩(ふるい)だ。だがその逆でもある。残すべき人材だと教官が判断すれば、マンツーマンで指導しても残してやる。そういう場所だ


とはいえ、ギリギリの恐怖や辱めを与える教育は、賛否両論あるとは思いますが……。

観点を変えれば、警察官という仕事はそれだけ過酷で特殊なのです。

普通の精神力では、務まらない職業なのです。

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