市長秘書・望月守(細田善彦)が自殺した件が可哀想過ぎたドラマ『民衆の敵』5話。
どうかモッチーの死を無駄にしないで欲しい……。
それなのに、市長(余貴美子)は全ての責任をモッチーのせいにして辞職してしまうし、犬崎は次の市長を犬崎派から選出したいと鼻息が荒いしで……。
そして、どうやらこの一連の騒動を裏で糸を引く“黒幕”の存在があるようなのです。
この記事では、次週6話から第二章開幕を迎えるドラマ『民衆の敵』の「黒幕の存在」と「その目的」について追及してまとめました。
もくじ
『民衆の敵』5話で何があったの?
いきなり黒幕の存在に触れることは出来ませんので、まずは『民衆の敵』5話のストーリーを軽くおさらいしましょう。差出人不明の告発文が届く
新米市議・佐藤智子(篠原涼子)の元に、差出人不明の告発文が届くところから第5話は始まりました。
汚職まみれの人がいます。
市民の税金で私服を肥やす政治家を許さないで下さい。
市民の税金で私服を肥やす政治家を許さないで下さい。
智子は「汚職まみれの人がいるとの情報が届きました。佐藤智子、一生懸命調べてみます!」とSNSに投稿。
翌日、智子のツイートを見た岡本(千葉雄大)、小出(前田敦子)、園田(斉藤司)、藤堂(高橋一生)が協力を申し出てくれます。
告発者から電話で連絡はあるものの、依然何者かわからず「自分を追跡するのはやめてほしい。」と懇願してきます。
恐らく内部告発で間違いないでしょう。
まさか市長が汚職?
そして第二弾として告発者から智子の自宅へ“資料”が届きました。
その内容は、「児童会館建設における建設会社選定の資料」でした。
リストの中にあった“牧村建設”の社長は市長(余貴美子)の後援会の会長!
まさか市長が汚職……?
そして智子はまたしても「汚職というのは、児童会館施設みたいです。何かわかり次第、すぐ報告しますね。」とSNSに投稿してしまいました。
直後、それを読んだ岡本から「(何の確証もないのだから)すぐに削除しなさい。」と怒られてすぐに削除した智子ですが、既に読んだ人間から情報はどんどんシェアされていきました。
智子がSNSに投稿したことで大問題に発展
翌日、市長の元へ記者が多数押しかける大事態へ発展。
記者から、汚職について厳しい追求をされる河原田市長。
しかしその時点では、河原田市長も秘書の望月(細田善彦)も平静を保っていました。
当然、情報発信源の智子のマンションへも記者は押しかけました。
そこへ犬崎が現れて、車で智子を記者から離してくれました。
「市長はクロだ。何かあったら助けてやる。」と智子の味方をしてくれる犬崎。
一方、藤堂はあおば市役所に行きます。
告発文と資料の差出人が内部告発者ならば、市役所員の中に犯人がいるはずだからです。
福祉課長の富田が目ざとく藤堂の姿をみつけて、「藤堂先生。」と低姿勢で挨拶します。
そして、内部告発者の調査はしたがそのような者はいなかったし、その詳しい内容は既に犬崎(古田新太)に報告したと言うのです。
藤堂は、どうやら自分の知らないところで大きな力が動いていることに気が付きます。
新人議員研修室では、園田がある推理に行き着きました。
市長に2億円の見積もりを出した牧村建設ですが、本来は2億円で落札出来るところを市長が2億5千万円で入札させて、浮いた5千万円は市長の懐にはいったのではないか、と。
そんな中、とうとう犬崎が市長の汚職の証拠を発見したと言って、記者会見を開きました。
後日、犬崎はその証拠を提示すると宣言。
その発言を受けて、河原田市長は汚職との関係性を完全否定。
児童会館建設に関する調査特別委員会が開かれました。
犬崎が河原田市長を糾弾しようとしたちょうどその時、市長の元へ1枚のメモが舞い込んできました。
その内容は、秘書の望月が自殺したというものでした。
望月に何があったのか?
望月は、福祉課の職員・小野祐樹と以前から同性愛関係にありました。
内部告発者は小野に間違いないと確信した望月は小野のマンションを訪ねますが、チェーンは外してもらえず、小野から望月に振り込まれた5000万円の証明書を見せられてしまいます。
「なんでこんなもの残しておいたんだよ……。」と泣き崩れる望月に、「ごめんね。」と小野。
そのままビルの屋上に行った望月は、身を投げてしまったのでした。
「このたびのことは全て私が独断でしたことです。」
動画サイトには、望月の遺書と思われる声明文が投稿されていました。
市長は記者会見で、以下の発言をします。
- 全ては望月一人でやったことで、自分は潔白。
- 望月の行った行為は、自分と市民への裏切りで死をもって償えるものではない。
- 望月が亡くなった今、それを証明できる手段はない。
- 市長を辞任して、選挙に再出馬することで、市民に自分を信任してもらえるのか改めて問いたい。
一方、犬崎の事務所では、「何としても犬崎派から市長を出すぞ。」と大盛り上がり。
「おかしくないですか?望月さん死んじゃったんですよ?」という智子の叫びは誰も聞いていませんでした。
すっかり落ち込む智子のもとに犬崎がやってきて、智子の力が無ければ市長を追い込むことは出来なかったと功績をほめたたえます。
[民衆の敵]第5話 篠原涼子に汚職議員の告発文が! 調査に乗り出す https://t.co/5MB4UkvnUe
— みなみ (@miheibannoki) 2017年11月22日
そして「あんたが市長になってくれないか?」と智子にたのんできます。
一体、何を考えているのか?
5話のストーリーを踏まえて、黒幕は誰か考察。
それでは、5話のストーリーを踏まえて疑問点を解決しながら“黒幕とその企み”について考察していきましょう。河原田市長は何を考えているのか?
まずは、5話で渦中の人となった河原田市長について疑問点を解決しましょう。
汚職をしていたのは事実なのか?
河原田市長は、汚職に関わっていたのでしょうか?
本当に望月の単独犯だったのでしょうか?
これについては望月が自殺してしまった今は解明のしようがありませんが、おそらくクロと見ていいでしょう。
ただし、積極的に汚職をしたのではなく“ハメられた”と見るのが正しいです。
望月の彼氏だった小野が何者かに命令されて、資金繰りに困っていた望月と河原田市長を陥れたのです。
なぜ全てを秘書・望月のせいにしたのか?
あんなに市長を慕っていた可愛い秘書・望月をばっさり切り捨てる発言をした河原田市長。
冷たすぎる態度に、怒りを覚えた視聴者の方々も多かったと思います。
しかし、市長も心では大泣きしているのではないでしょうか?
ここで市長が汚職を認めるのは簡単なことですが、そんなことをしたら自殺してまで自分をかばってくれた望月の気持ちを台無しにすることになります。
望月は、河原田市長の考え方や理念の為ならばこの身を捧げてもいいという覚悟だったのですから。
市長には、自分をハメた人間の見当が既についているのではないかと思います。
そしてその人間の黒い目的を阻止するべく、市長職を退いてまで選挙に出馬する決意を固めたのでしょう。
藤堂・兄が何か企んでる?
第6話には、藤堂・兄(山中崇史)が出演しました。
場所は高級レストランで、弟・藤堂誠と食事をします。
藤堂・兄の要件は、“経済界に太いパイプを作るために政略結婚をしろ”というものでした。
さらに藤堂・兄は「今度の件で、青葉市も方向転換する、そしたらお前も国政に来い。」と明らかに今回の一連の騒動の裏を知っている発言。
藤堂誠は「兄さん、この件、どこまで知ってるんですか?」と聞きますが、はぐらかされてしまいました。
犬崎の企み
犬崎ですが、一体何を考えているのでしょうか?
思えば第4話で、河原田市長がニューポート計画(=犬崎が主導して開発を進めていた新しい港の建設計画)の白紙化を宣言したのに、妙に大人しい犬崎が気になって仕方がなかった筆者でした。
そして、智子の子供食堂に協力した犬崎は「ひとつ貸しを作ったぞ。」と気になる発言をしていましたよね。(こんな奴に“借り”を作ったら後が大変だ!)
第5話の一連の騒動は、まるで智子のキャラクターをまんま利用したかのような事件でした。
筆者は、“犬崎の作った筋書き”に智子が乗せられたのではないかと読んでおります。
そして、第6話ラストシーン、犬崎の智子に対する「あんたが市長になってくれないか?」発言。
犬崎は、政治の世界に疎い智子を市長に仕立てて利用して、更なる悪事に巻き込もうとしているのです。
2人の会話を立ち聞きしてしまった藤堂誠は、動揺のあまりやめていた煙草を吸ってしまいます。
藤堂誠は「犬崎さんは、どこまでからんでるんですか?」と聞きますが、「お伝えすることはないかと……、あなたのお兄さんは全てご承知ですよ。」とかわされてしまいました。
藤堂・兄はがっつり噛んでいるのに、弟の藤堂誠は蚊帳の外のようです。
黒幕は誰なのか?
筆者は、河原田市長の汚職事件を仕組んだおおもとは、藤堂一族(おそらく、祖父か父)だと思っております。
藤堂一族は、ニューポート計画をなんとしても実現させたいと考えていて、反対派の河原田市長が邪魔だったのです。
そして、今回の一連の騒動については、目先のことしか見えなくなる智子の性格を利用して犬崎が仕組んだのでしょう。
今後も犬崎は智子をうまくマインドコントロールしながら、ニューポート計画の実現を目指すはずです。
もしかしたら犬崎が智子に言っていた言っていた「ひとつ貸しだぞ。」とは、ニューポート計画のことを指していたのかもしれませんね。
今後の予想
藤堂一族と犬崎という大きな敵に立ち向かうために、智子と藤堂誠が手を組む展開になると予想します。
確かに藤堂誠も藤堂一族の一員ですから、父や兄から一族のために動けという命令は下るでしょう。
誠はそんな自分の宿命に今は諦めの境地ですが、デリヘル嬢・莉子(今田美桜)が今後もいい影響を与えてくれて、きっと奮起すると思います。(途中経過では智子の敵になるかもしれませんが、最後は智子の味方になるはず。)
やる気だけはあるけれど、政治知識も落ち着きもコネもない智子には、藤堂誠の助けが不可欠です。
2人で、市長の理念(利権の撲滅)を受け継ぐ形になるんじゃないかな~と。
藤堂誠にとっては一族を裏切る行為になると思いますが、そうすることで長年の呪縛から解放されるはずです。
そして莉子ちゃんと結婚して欲しいと思っております。
主人公にもっとしっかりしてもらいたい!
今回、望月が自殺したのは智子の向こう見ずな性格が災いしたとも言えます。ツイッターでは厳しい声がありました。
民衆の敵、面白いけど篠原涼子の役がバカすぎてイライラする。自分が不用意な行動したせいで騒ぎがいきなり大きくなって秘書が死んだのになに良い人ぶってんだよ。追い込んだのはお前だろ
本当に、今後は亡くなった望月のためにもよく考えて言動、行動してもらいたいです。
まとめ
「僕は嬉しいんですよ!会派を超えてひとつのことを成し遂げる!これこそ市民のための政治!河原田さんの目指す市政なんですよ!」とカラオケで子供のような笑顔ではしゃいでいた望月が自殺してしまいました。ピュアな望月が心の底から尊敬していた河原田市長の理念が、間違ったものだとは筆者には思えません。
今回のことには必ず裏があり、壮大な計画があるはずです。
主人公・智子の“軽はずみなSNS投稿”には正直かなりの残念感がありましたが、“あきらめない根性”と“あくまでも民衆の視点から政治をぶった切るところ”に引き続き期待したいと思います。
今後は冷静に!冷静に!(監獄のお姫さま・馬場カヨのセリフより)事を進めて欲しいところです。