『竜の道 二つの顔の復讐者』の美佐(松本穂香)は、純真無垢で感受性が強い「復讐とは無縁の女性」。
双子の兄弟にとって、美佐は復讐の障害となってしまうのでしょうか?
原作の美佐は、予知能力を持っていて、竜一(玉木宏)の末路を予見したかのような発言をしています。
当ページでは『竜の道』の美佐について原作ネタバレして、原作とドラマの美佐の違い、ドラマの美佐の結末予想についてまとめています。
もくじ
「竜の道」美佐とは?
憧れの番組に出させて頂けて、めちゃめちゃにハッピーでした。
— 松本穂香 (@matsuhonon) April 9, 2020
ありがとうございました〜!!#VS嵐#竜の道 pic.twitter.com/c0MhNGfnnl
吉江美佐(松本穂香)は、竜一(玉木宏)と竜二(高橋一生)の義理の妹。
大学生で、後に上京して小学校教諭の道へ。
純真無垢で芯が強い性格。
竜一と竜二が養子として引き取られた吉江家に誕生した妹で、両親が自殺した当時の記憶はなく、事故死と教えられてきた。
竜一は死んだと思い込む美佐に対し、竜二は妹以上の感情を抱くようになる。
しかし彼女が家族の過去を調べ始めたことで、双子の絆に変化が起こっていく。
竜一の死が偽装だと知っているのは竜二だけ。
美佐は、竜一が死んだと知らされている。
美佐を演じる女優は松本穂香
美佐を演じる松本穂香さんのプロフィールと簡単な経歴をご紹介します。
名前 | 松本穂香 |
---|---|
生年月日 | 1997年2月5日 |
年齢 | 23歳 |
出身地 | 大阪府堺市 |
事務所 | フラーム |
松本穂香さんは、様々な作品に出演する注目の若手女優。
愛くるしい容姿に加えて、気取らない性格も魅力です。
2015年1月の短編映画シリーズ『LOTTE SWEET FILMS』の第2弾「MY NAME」で女優デビュー。
同年9月に上京して、「有村架純の妹分」のキャッチコピーで本格的に女優活動をスタート。
2017年のNHK連続テレビ小説『ひよっこ』に出演してブレイク。
同じ電車に乗り合わせた、福島県の小名浜地区から来た 青天目(なばため)澄子さん。調査によると「青天目」は 日本全国でも約330人しかいないかなり珍しい名字で、その半数の160人が 現在の 福島県いわき市に住んでいるそうです。 #ひよっこ pic.twitter.com/sfyThfNDCA
— ひぞっこ (@musicapiccolino) April 29, 2017
松本さんが演じたのは、ヒロイン・みね子(有村架純)が住むことになる乙女寮の一員・青天目澄子(なばため・すみこ)。
大きな眼鏡がチャームポイントの食いしん坊な女の子で、たちまちお茶の間の人気者に。
2018年7月期のドラマ『この世界の片隅に』で応募者約3,000人のオーディションで主人公・すず役に抜擢され、連続ドラマ初主演。
同作は、アニメ化もされた人気同名コミックの実写化で、松本さんが演じたのは、広島県の江波から呉に嫁いだヒロイン・北條すず役。
松本さんは、天然だけど芯の強いすず役を熱演、初主演とは思えない名演技を見せました。
“希代の女優”としての地位を確立した松本さんは、2019年には『おいしい家族』『わたしは光をにぎっている』の2本の映画に主演。
2020年は『酔うと化け物になる父がつらい』『君が世界のはじまり』『みをつくし料理帖』の3本の映画に主演と、主演作品が続いています。
2020年4月、TBSラジオ『新米記者・松本穂香です。』の放送がスタート。
新米記者・松本穂香です。 | TBSラジオ | 2020/05/17/日 | 12:30-13:00 #radiko https://t.co/kOujjlHoWc
— syoma (@3TjzNbaFkQyj7AI) May 18, 2020
松本さんがラジオパーソナリティを務めるのは初めてです。
松本穂香のコメント
松本穂香さんは、美佐を演じるにあたって以下のコメントをしています。
♦ドラマの企画、脚本を読んだときの印象
裏社会や政治が関わってくる難しそうな話ですが、登場人物たちの感情もしっかり描かれているのでとてもわかりやすくて、いろいろな人に楽しんでもらえる作品になるんじゃないかなと思いました。
♦美佐の印象
複雑な環境で育つなかで、強くならざるを得ない人生を歩んできた女性だと思います。なので、優しいけれど弱くはない、「優しくて、芯が強い女性」ということは、意識して演じていきたいなと思います。
♦玉木宏、高橋一生と三兄妹を演じることについて
玉木さんも高橋さんもたくさんの作品を見させていただいて、その役の印象が強く残っています。とにかくお二人とも役への入り込み方がすごいという印象があります。私としては、余計なことは考えず、ただ妹として竜一と竜二のことを、兄として愛することで美佐という役を作っていけたらと思っています。
♦これから始まる撮影に向けて
毎回、ちょっとずつでも成長できたらいいなという気持ちでやっているので、この作品でも挑戦していきたいなと思います。こういう復讐モノの作品に出演するのは初めてなので、この美佐を私にとっても、見てくださる方々にとっても忘れられない役にしたいです。
♦視聴者へのメッセージ
玉木さん演じる竜一と高橋さん演じる竜二、それぞれ違う迫力を楽しんでもらえたらと思います。復讐という向かう先は一緒のはずの二人に妹の美佐が絡んでいくことで、いろいろ展開が巻き起こって全然予測できない方向に進んでいきますし、毎話のドンデン返しを純粋に楽しんでいただけたらいいなと思います。
美佐は、コインの表と裏の兄弟の間にいる女性。
双子の兄弟の復讐のキーパーソンとなっていきます。
『竜の道』美佐を原作ネタバレ
『竜の道』の吉江美佐について原作ネタバレします。美佐が失明
竜一(玉木宏)と竜二(高橋一生)は、最低な養父母にいじめられ、周囲からも冷ややかな目を向けられて成長。
そんな中、美佐(松本穂香)と運送業を営む美佐の両親だけは、双子の兄弟に温かく接してくれた。
ところがそんな幸せも長くは続かなかった。
巨大企業・キリシマ急便の霧島(遠藤憲一)が美佐の両親の会社を悪質な手段で乗っ取り、美佐の両親が自殺したのだ。
当時5歳(原作では小学2年生)の美佐も両親の心中に巻き込まれたが、一命を取り留める。
しかし美佐は、失明してしまう。
美佐の失明を知った親戚は美佐を引き取らず、美佐は施設に収容された後盲学校へ。
美佐が予知能力を発揮
霧島への復讐を決意した竜一は、整形して斉藤一成になって裏社会で暗躍し、世間的には死んだことになる。
竜一の生存を知っているのは竜二だけだが、美佐は不思議な予知能力を発揮して「いちあんちゃん(竜一)は生きている」と断言する。
美佐は5歳の時から両親は事故ではなく心中だと気付いていて、自分さえ黙っていれば誰も傷つかないと思った。
それから、美佐は予知能力を発揮するようになったのだ。
数々の予言をした美佐は、マスコミに「未来との架け橋の少女」と騒がれるようになる。
竜二はずっと美佐と文通していて、美佐は竜二に懐いている。
お金も稼げるようになった美佐は、上京して竜二の近くに住みたいと言い出した。
竜一が美佐を恐れる
竜一は、美佐の純真無垢な心や予知能力が、復讐計画の邪魔になるのではないかと恐れる。
竜一は、竜二に、美佐が上京する前に霧島の娘・まゆみ(松本まりか)と男女の関係になるように命令。
この時には竜二はまだ美佐のことを妹と思っていたので、まゆみと関係を持つ。
その後、美佐が上京。
竜一は遠くから美佐を見るが、美佐は驚くべきほど美しくなっていた。
美佐は、今でも「いちあんちゃんは生きている」と竜二に言い続けているとのこと。
竜一は、竜二に美佐と距離を置くように言うが、竜二は約束を守れず美佐と会い続けてしまう。
竜二への予言
美佐は、竜二に以下の予言をする。
「最近知り合った女性、そのひととだけは距離を置け。(竜二に)禍をもたらす女性だ」
これは、まゆみ(松本まりか)のことを言っているに違いない。
竜二は、美佐を前にすると、胸の内をすべて見透かされているような気持ちになるのだった。
(この後、竜一は巨額詐欺事件を起こして大金を得た後、4年間海外逃亡)
竜二が美佐を愛するようになる
帰国した竜一が竜二に会うと、竜二はまゆみと付き合うことに嫌気がさしていると言った。
その理由は、竜二が美佐を女性として愛するようになってしまったから。
竜二がまゆみと別れたら、復讐計画は台無しになる。
竜一が「もし美佐を切り捨てなければ俺たちの復讐計画が成就しないならどうする?」と聞くと、竜二は「美佐と美佐の両親の温かい愛情がなければ今の自分たちはあり得ない。美佐は不可欠な存在だ」と激高。
竜一と竜二はコインの表と裏で、昔から何でも話してきて喧嘩一つしたことがないが、美佐のことになるとギクシャクする。
竜一は「まゆみと結婚しろ。復讐が終わればまゆみなんか捨てて美佐と一緒になればいい」と竜二を説得する。
竜二にとって竜一は絶対的な存在で、竜一を裏切るつもりはない。
しかしそれでも美佐をあきらめることが出来ないのだ。
美佐が童話作家に
美佐は、ペンネーム「りゅう」で覆面童話作家デビュー。
出版するどれもが大ベストセラーになり、大変な人気となる。
美佐が童話作家になった理由は、童話を書いていると予知能力が作動しなくなるから。
美佐は、自分が何でも見えてしまうことに苦しんでいたのだ。
竜一への予言
竜一は、裏社会のドン・曽根村(西郷輝彦)の義理の娘・咲と結婚。
曽根村と咲は「未来との架け橋の少女」と言われる美佐に会いたがり、竜二が付き添って美佐と会わせた。
美佐は2人に会うなり、青ざめて震え出した。
そして咲について以下の予言をした。
大きな火、それも野原を焼き尽くすような大きな火だったわ。その火のなかに、あの人がいたの。それもひとりじゃなかった。誰かはわからなかったけれど、男の人よ。ふたり共、その火の中でなにかを叫んでた……
引用元:「竜の道 昇竜編」美佐のセリフより
美佐には、男の人=竜一であることがわかっているのだ。
美佐は竜二を救いたい
美佐は「もし自分が目が不自由でなかったら童話を書いてみようという気持ちにはならなかった。神様は人間を平等に作っているんだわ」と竜二に話す。
つまり美佐は、双子の兄弟と違って自分の悲惨な過去を恨んでいないし、復讐など考えたこともないのだ。
竜二は美佐を愛しているけれど、この意見には賛同できない。
そんな竜二に美佐は「にあんちゃん(竜二)には両親はいないけど、優秀な頭脳を授かったじゃない」と言った。
さらに美佐は、竜二が本当は官僚の仕事が好きでないことも、復讐に対して竜一ほど熱意がないことも見抜いていた。
竜二:「そんなことあるもんか」
美佐:「にあんちゃんが苦しんでいるのを、私は知っている。不安が伝わってくるの。私はにあんちゃんを救いたい」
『竜の道』美佐の原作とドラマの違い
美佐は、原作とドラマで設定がかなり違います。原作 | ドラマ |
---|---|
双子とは義理の関係がない。 | 双子の義理の妹。 |
失明する。 | 失明しない。 |
両親は自殺と気付いている。 | 両親は事故死と思っている。 |
不思議な予知能力で双子の復讐計画に近づく。 | 両親の事故を調べる中で双子の復讐計画に近づく。 |
職業は童話作家。 | 職業は小学校教諭。 |
原作では目が見えない美佐が「予知能力」を頼りに双子の復讐計画に迫っていきますが、ドラマでは美佐は失明しておらず、普通に過去の事件を調べる中で両親の死の真相や、双子の復讐計画に迫っていくようです。
ドラマ『竜の道』美佐の結末を予想
『竜の道』の美佐の結末について予想します。ドラマの美佐には予知能力はありませんが、原作同様に純真無垢で感受性の強いキャラクターです。
そんな美佐は自分の過去にも逃げずに真っ直ぐ立ち向かい、竜一にとって脅威の存在になるはず。
竜二は美佐の予言通りまゆみによって思いもよらぬ窮地に立たされることになり、美佐がそれを助けて竜二に復讐を辞めさせるのだと思います。
今まで竜一との復讐を第一に考えてきた竜二ですが、最後は美佐を取るのではないでしょうか。
まとめ
『竜の道』の美佐について原作ネタバレしてまとめました。今後も新情報が入り次第、追記します。