『スカーレット』3月上旬(第22週)から、稲垣吾郎さんが武志(伊藤健太郎)の主治医役で登場します。
そう、武志は病気になってしまうのです。
当記事では『スカーレット』の武志の病気について、武史の実在モデル・神山賢一さん、映画『火火』からネタバレしてまとめています。
もくじ
『スカーレット』俳優・稲垣吾郎の役柄は?
あさイチで来週の予告、吾郎ちゃん!#稲垣吾郎 #スカーレット pic.twitter.com/qTHolIuLZS
— hoshi (@shihopy_dct) February 19, 2020
稲垣吾郎さんの役柄は、喜美子(戸田恵梨香)が病院で知り合う医師で、息子の武志(伊藤健太郎)が病気になった際の主治医・大崎茂義(おおさき・しげよし)役。
穏やかで親しみやすく、武志と喜美子を精神的にも支えていきます。
稲垣吾郎さんが連続テレビ小説に出演するのは、1989年上半期に放送された第42作『青春家族』以来31年ぶりとなります。
デパートで20年近く働き続けてきたキャリアウーマンの母・麻子(いしだあゆみ)と、漫画家志望の娘・咲(清水美砂)の世代が異なる2人のヒロインが、降りかかる様々な問題を通じて互いに理解していく物語。
♦『青春家族』での稲垣さんの役どころ
当時15歳の稲垣吾郎さんの役柄は、咲(清水美砂)の弟・大地役。
稲垣吾郎のコメント
稲垣吾郎さんのコメントは以下です。
連続テレビ小説への出演は1989年の『青春家族』に出演して以来、約30年ぶりとなりますので大変感慨深いものがあります。喜美子と息子・武志の支えとなる医師をしっかり演じていきたいと思います
制作統括の内田ゆきのコメント
稲垣吾郎さんの出演に対して、制作統括の内田ゆきさんは以下のコメントをしています。
ヒロイン・喜美子にとって、息子の病気というこれまでにない苦難に、ともに立ち向かってくれる医師は、物語終盤のとても大切な役どころです。医師としての信頼とともに、少し型破りなところも感じさせる個性的な人物。柔らかさと強さをもって演じていただければ、と大いに期待しております。
『スカーレット』武志の病気をネタバレ
『スカーレット』の武志の病気については、まだ明らかになっていません。
武志の実在モデル・神山賢一さんは、29歳の時に突然腰の痛みを訴えて病院に運ばれました。
診断の結果は、血液に異常アリ。
賢一さんは、当時は恐ろしい病気と言われた「慢性骨髄性白血病」だったのです。
血液中のすべての細胞を生み出す「造血幹細胞」に特徴的な異常が起こる病気。
特に、血液中の白血球が異常に増殖します。
自覚症状はほとんどないため、健康診断などで発見されることが多い。
しかし放っておくと急性転科期となり、急性白血病と同様に感染症や出血を起こしやすくなります。
治すためには、骨髄移植が必要です。
骨髄移植とは、患者の骨髄を健康な骨髄と入れ替えることで、正常な血液を作る機能を復活させるというもの。
しかし健康であれば誰の骨髄でもいいというわけではありません。
患者の白血球の型(これをHLAという)と提供者(ドナー)のHLAが一致しなければなりません。
喜美子のモデルの神山清子さんも、姉の久美子さん(賢一には姉がいる)も、賢一さんのHLAと一致しませんでした。
ドナーが見つからなかった場合、賢一さんの余命は2年半ほどと宣告されてしまいます。
友人など仲間が「神山賢一くんを救う会」を設立、街中でビラを配って愛の募金と血液検査をしてくれる人を募ります。
賢一さんは、マスコミに顔出しして骨髄バンクの必要性や「生きたい」気持ちを訴えました。
とにかく1日も早くドナーが見つかることです。
その結果採血してくれる人は増えて、三千人の採血者が集まりますが、賢一さんに適合する人はいませんでした。
そして1人一万三千円の検査料が三千人で三千九百万に!
「神山賢一くんを救う会」はもう支払い限界になってしまって解散、借金は清子さんが作品を売ったお金で支払いました。
そんな中、賢一さんは、シンポジウムで骨髄移植とドナーバンクの必要性を訴え続けます。
しかし賢一さんは倒れました。
急性転科した賢一さんには、もう時間はあまり残されていません。
医師は、清子さんの末妹の静子さん(『スカーレット』の百合子の実在モデル)の骨髄を移植することを強く勧めます。
賢一さんと静子さんの骨髄はミスマッチだったのですが、いわゆる6つの条件のうち5つを満たしており、過去にはミスマッチでも生還した実例もあるからです。
静子さんは、快くドナーになってくれました。
ドナー登録してもいざとなったら逃げだす人も多い時代に、勇敢で愛深い行動でした。
賢一さんは、抗がん剤と放射線の前処置を開始。
静子さんの骨髄を提供してもらった賢一さんですが、ICUで頑張ったにもかかわらず再発。
その後日本初の骨髄バンク「骨髄移植推進財団」が発足しました。
清子さんは、賢一さんに「献体申込書」にサインさせました。
「献体申込書」とは、医学や歯学の研究・発展のために遺体を無条件・無報酬で大学または関連団体に提供することです。
賢一さんは、31歳で死亡。
清子さんの腕の中で子守唄を聞きながら。
『スカーレット』武志と石井真奈の恋の結末は?
石井真奈(松田るか)は、武志(伊藤健太郎)が通う信楽陶業研究所の事務員です。
武志とはお互いに好意を持っていて、このままいけば恋人になるかも?な女性です。
武志の病気に対し、石井真奈はどんな対応をするのでしょうか?
実在モデル・賢一さんの死後の2019年に、清子さんの元に50代の女性が訪ねてきました。
彼女は賢一さんに「(白血病が)治ったら結婚してほしい」とプロポーズしていたとのこと。
石井真奈も武志にプロポーズするのかもしれませんね。
第127話では、武志が石井真奈に「大輔とこの夏から付き合ってるんやって」と言って、真奈を怒らせてしまいました。
真奈は「うまくいっててもいってなくても川原くんには言いません!絶対に言いません!」とプンプン!
映画「火火」での武志の恋の結末
やっぱそうなのか!神山清子さんについては2004年の映画『火火』も大変名作なのでこれを機に注目されるといいなあ。セカチューと同じ年に公開されてて白血病(神山さんの息子が)が出てくるっていう点で共通しているがこちらはあまり知られてない……。梅林茂さんの音楽もすごくいい作品。 pic.twitter.com/xnQkkwg2MJ
— 赤坂凊太郎 (@Seitaro_Akasaka) September 23, 2019
映画『火火(ひび)』とは、『スカーレット』の喜美子(戸田恵梨香)の実在モデルの神山清子さんの半世紀を描いた作品で、2005年1月22日に公開されました。
神山清子役は田中裕子さん、息子の賢一役は窪塚俊介さんです。
劇中で、賢一は窯業試験場で長坂みどり(池脇千鶴)と出会って交際をスタート。
ある日長坂みどりは「賢ちゃん私を弟子にしてよ、焼きものの才能は絶対に賢ちゃんの方が上や」と逆プロポーズ。
賢一とみどり、清子の3人で作品作りを始めますが、賢一が「慢性骨髄白血病」で倒れてしまいます。
清子はみどりと2人で話をします。
みどり:「私のどこがあかんのですか?」
清子:「賢一治っても子供作れない体になってしまうねん。賢一が死んだら、たとえ助かってもあんたに十字架背負わせるわけにはいかんのんや」
その後賢一もみどりに「みどり、お前弟子クビやっ」と言い渡します。
みどりは考えた結果、清子に以下の言葉を言って去ります。
「わたしわかったんです。
わたしがいたらあかんのです。
賢ちゃんにもっと重たい十字架背負わせてしまう。
もし神様のいたずらで私の骨髄が適合したら使ってくださいね。
どこかの誰かさんのものとして。
賢ちゃんに言うてください、お母さんと私似てるって言ってたけど全然違うわ」
みどりは気の強い女性でしたが、清子の強さを見て自信をなくしたのかもしれませんね。
それぐらい当時の賢一を支えるには、強い気持が必要だったということなのでしょう。
まとめ
『スカーレット』武志の病気についてネタバレしてまとめました。今後も新情報が入り次第、追記します。