「ストロベリーナイト・サーガ」ブルーマーダー原作ネタバレ!第10話と最終回のあらすじ!

『ストロベリーナイト・サーガ』10話と最終回では、誉田哲也さんの姫川玲子シリーズの「ブルーマーダー」が初映像化されます。

全身の骨を砕くという恐怖の方法で殺人を実行する“ブルーマーダー”の正体とは……?

姫川(二階堂ふみ)と菊田(亀梨和也)が再会を果たしますが、菊田の状況は大きく変わっていて……?

当記事では『ストロベリーナイト・サーガ』10話の最終回の「ブルーマーダー」の原作のあらすじをネタバレしてまとめています。

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『ストロベリーナイト・サーガ』10話の公式あらすじ




池袋の貸しビル内で一人の男が遺体となって発見された。殺されたのは暴力団組織、秋庭組組長の河村丈治(湯江タケユキ)。銃創、刺創ともに見当たらず致命傷になる出血もない一方で、内臓は破裂し27箇所もの骨折があったという。

姫川玲子(二階堂ふみ)は生活安全課の江田(久保田創)と組織関係者以外への聞き込みにあたることになった。
勝俣健作(江口洋介)は笹塚署の下井正文警部補(陰山泰)に呼び出されていた。下井は河村殺害に個人的な興味があるという。最近、河村が率いていた秋庭組が目立った活動をしていなかったと続ける下村。勝俣は秋庭組だけでなく、池袋界隈の組組織が急激に息を潜め始めているらしいと話す。

繁華街で聞き込みをする姫川は、河村殺害についてチンピラや半グレたちが必要以上に口を開かない事が気になる。聞き込み捜査を続けるうちに容疑者として浮上してきたのは、“ブルーマーダー”と呼ばれる謎の男。“ブルーマーダー”の名はすでに池袋界隈(かいわい)でとどろいており、行方不明になっている裏社会の人間は何十人もいるという。いったい何者なのか?そして、反社会組織の人間ばかりを狙って殺害し続ける、その理由とは・・・?

引用元: 『ストロベリーナイト・サーガ』公式HP

『ストロベリーナイト・サーガ』10話と最終回の原作「ブルーマーダー」とは?

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『ストロベリーナイト・サーガ』10話と最終回の原作は、誉田哲也さんの“姫川玲子シリーズ”の第6巻「ブルーマーダー」。

姫川玲子(二階堂ふみ)が、池袋で起きた暴力団組長の殺人事件を捜査します。

そして『インビジブルレイン』以降は離れ離れになっていた菊田和夫(亀梨和也)と再会を果たします。


「ブルーマーダー」が映像化されるのは、今回が初めて。

2013年の竹内結子さん版の時には『インビジブルレイン』で終わっていた姫川と菊田の関係の“その後”が見られます。

『ブルーマーダー」の主な登場人物

『ブルーマーダー』の主な登場人物を紹介します。

姫川玲子:二階堂ふみ



元警視庁捜査一課殺人犯捜査第十係主任、警部補。

現在は、池袋東署の刑事。

直感と飛躍した思考、行動力が武器。


菊田和夫:亀梨和也



元警視庁捜査一課殺人犯捜査第十係巡査部長。

現在は、千住中央署の刑事。

姫川のことが好きだったが、9話でフラれる。


勝俣健作(ガンテツ):江口洋介



警視庁捜査一課殺人犯捜査第八係主任、警部補。

捜査のためなら手段を選ばない超クセモノ刑事。


木野カズマサ:要潤



裏社会の人間ばかりを狙って殺す仮面の男“ブルーマーダー”。

直線的なパーツの揃った顔で、目つきも鋭い。

凄惨な過去を持つ。

木野を演じる要潤さんのコメントです。

元々は正義感の強い人だったんですが、“ある裏切り”によって殺人鬼になってしまうという役どころです。正義感が強いだけに反動が強いというか…。すごく真面目な男なんでしょうね。自分ができることは“これしかない!”と自分の中で決めてしまって、その一心で人殺しに走ってしまったんじゃないでしょうか。そうやって悪を倒すしか方法がなかったんでしょうね。人殺しの道を選ぶのはあまりに極端です

引用元: 要潤が仮面の男“ブルーマーダー”役で「ストロベリーナイト・サーガ」出演


岩淵トキオ:大下ヒロト



菊田が追う指名手配の逃亡犯。

ブルーマーダーを崇拝している。


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河村丈治:湯江タケユキ


庭田組の組長で、ブルーマーダーに殺される。


下井正文:陰山泰


刑事組織犯罪対策課の警部補。

木野とは旧知の仲で、木野を庭田組にS(スパイ)として送り込んだ黒い過去を持つ。


江田:久保田創


ブルーマーダー事件で、姫川とバディを組む生活安全課の刑事。


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「ブルーマーダー」のあらすじを原作ネタバレ

「ブルーマーダー」のあらすじを原作ネタバレします。

最初の被害者・河村組長


庭田組の河村組長(湯江タケユキ)が、池袋の雑居ビルで殺されました。

河村は全身くまなく滅多打ちにされていて、二十カ所近く骨折。

おそらく犯人は、河村の鎖骨と脊柱を砕いて両腕両足が動かない状態にした上で、長時間にわたるリンチを加えたものと思われます。


凶器は鉄パイプではこうはならず、不明。

河村は小脳までぐちゃぐちゃになりながらも、不思議なぐらい外傷がありません。

つまり凶器がみつかっても、血痕もなければルミノール反応も期待出来ない。


現在は池袋署刑事課・強行犯捜査係の姫川玲子(二階堂ふみ)が、組対四課との合同捜査を行います。

今回姫川が組むのは、池袋署の江田(久保田創)という巡査部長。


池袋には庭田組に対抗する暴力団、半グレ集団、不良外国人グループがいますが、なぜか活動が不活性化していました。

そして庭田組の河村組長が殺された件については「(自分たちは)知らぬ存ぜぬ」を通してきます。

ヤクザと競合する勢力なのに「ザマアミロ」の一言も言わないことに疑問を抱く姫川。


半グレ集団『新東京連合』の元メンバー・コイケも「関係ない」の一点張りでしたが、実は犯人に心当たりがある様子。

その後の調べで、庭田組のナンバー2の谷崎とナンバー3の白井が行方不明であることがわかります。


姫川の菊田への思い


ここからは、姫川の回想シーン。

姫川は、牧田(山本耕史)がヤクザ者と知った上で抱かれようとしましたことに後悔はありませんでした。

しかし愛した人を最後まで信じられなかったことについては、自分を赦すことができませんでした。


そしてそれ以来、姫川は菊田(亀梨和也)の目をまっすぐ見られなくなりました。

ずっと菊田のことが好きだったのに、裏切ってしまったから。

他の元姫川班メンバーとは連絡を取り合っていましたが、菊田にだけは連絡できないままでした。


菊田は逃走犯・岩淵トキオを追う


一方、現在の菊田(亀梨和也)は千住署刑組課強行犯捜査係。

26歳の無職の逃亡犯・岩淵トキオ(大下ヒロト)を追っていました。

岩淵は、2年前に岩淵の仲間(振り込め詐欺グループ)を逮捕しようとしてやってきた刑事に体当たりして、公務執行妨害で逮捕されました。

その後検察へ護送中に逃走、指名手配されることになりました。


岩淵本人は単に連中に利用されただけだったので、公務執行妨害をしなければ逮捕されることもありませんでした。

つまり岩淵はただの逃げ損、大人しく取り調べを受けていれば岩淵本人は無罪放免だったのです。


姫川と菊田が再会


菊田は岩淵の目撃情報のあった池袋を捜査中に、姫川と再会。

菊田の左手薬指には結婚指輪があり、姫川は大きなショックを受けます。

その後も姫川は「たった1年で菊田が結婚を決意するなんてどんな人だろうか?」考えてしまい、会議に集中できません。



第二の被害者・半グレ集団元メンバー・飯島


半グレ集団の元メンバー・飯島崇之が、河村組長と同じような手口(全身をメッタ打ちにした上での撲殺)で殺されました。

飯島は、王子・赤羽を拠点としながら、池袋でも活動していました。


凶器は鉄パイプか金属バットと言いたいところですが、どちらでもない。

先端部分の丸い、鉄パイプ様の、もうちょっと金属の詰まった何か重たいものと考えられます。


第三の被害者は不良中国人


練馬区小竹町で、不良中国人・林の撲殺遺体がみつかりました。

どうやらこの連続撲殺事件は、暴力団絡みの抗争事件ではなさそうです。


第四の被害者は警察官


西池袋二丁目で、警察官の大竹巡査部長が何者かに襲われ、左手と左腕、左鎖骨、こめかみの上をやられました。

そこで近くの民家の人が気が付いて大声を上げたため、犯人は逃走。


凶器はやはり不明だが、一撃一撃は非常に重いにもかかわらずポケットに入る大きさだったとのこと。

幸い、大竹は骨折はしたが命に別状はありません。


警察は、河村殺し、連合OB殺し、中国人殺し、警官殴打事件は、同一犯の可能性が高いと判断。

池袋を中心とする街で、暴力を売り物にしてきた男たちを次々殺していく犯人の目的とは、何なのか?


ブルーマーダーとは?


そんな中、姫川はフィリピン人女性から「あなた、刑事?お願い、私を保護して。日本がこんな怖い国と知らなかった」と保護を求められます。

フィリピン女性:「あなた、ブルーマーダーを知ってる?この町を牛耳っている青い怪物」

姫川:「ちょっとよくわからないんだけど」

フィリピン女性:「日本警察がブルーマーダーを知らないのは本当のことだったのね」


フィリピン女性が語ったのは、殺人鬼・ブルーマーダー。

ブルーマーダーは、特殊な凶器で相手の肩を殴って、無抵抗の相手をさらに殴打し、全身の骨を折ってバッグに詰めて持ち帰ったという。


殺し方は、現在警察が追っている連続撲殺事件の犯人とそっくりです。

姫川は、今まで聴取した半グレ集団や不良中国人に、ブルーマーダーについて聞いて回りますが、皆恐怖で口をつぐんでしまいます。

もしブルーマーダー=連続撲殺事件の犯人ならば、なぜ河村、飯島、林の遺体をバッグに詰めずに放置したのか?


そんな中、河村の携帯からメールと写真画像が出てきます。

そこには「写真は白井と谷崎だ。谷崎はまだ生きてる。助けたかったら一人で来い」というメールとともに、骨を折られた谷崎、バッグに詰められた谷崎の写真画像もありました。

死体を自在に折り畳み、バッグに収めるブルーマーダーは実在する!


下井刑事と木野カズマサの関係


中野署の下井刑事(陰山泰)は、元警視庁四課だったせいで河村組長が殺された事件を知り、7年前にスパイに送り込んで2年前から消息不明の木野カズマサ(要潤)のことが気になります。


9年前、下井は警察を辞めた木野カズマサと偶然再会。

正義感が強すぎた木野は、警察官が風俗店の違法営業を見逃す代わりに金品と女性にサービスを受けていたことを知り、警察官も風俗店も両方ボコボコにしたのです。

木野の傷害事件は立件されませんでしたが、木野は6年前に依願退職して暴力団の諸田や庭田とつるむようになっていました。


当時の下井は、ヤクザ業界に致命的なダメージを与えたいと思っていました。

下山は、木野の正義感を逆利用して、諸田組にS(スパイ)として送り込むことにします。



木野を通じて、諸田組、ひいては道栄会の情報を引き出し、壊滅の糸口を探るのが目的でした。

それから2年間、木野は下井に情報を与え続けました。


しかし7年前の、警視庁に組織犯罪対策部が設置される少し前の冷たい雨の夜。

下井は、急に木野と連絡が取れなくなりました。


下井はあちこち木野を探し回り、最後は諸田組に直に当たってもいいと思っていました。

しかしそれを止めたのが、上司の平間。


こっちで何とかするからお前は手を引け、と下井に言ったのです。

しかし、いまだに木野の消息を掴めないという。


下井は、今回の河村殺しに木野も関わっているような気がしてなりません。

確かめる方法は、ひとつ。

下井が木野を仕込んだ初代諸田組の組長・諸田勇造に聞くのが一番いい。


しかし現在の下井は、捜査四課員ではなく所轄の刑組課暴力犯係員なので、立場が弱い。

さらに、現在は当時のような捜査方法は通用しません。


河村が殺され、この上諸田まで殺されれば、誰一人として当時の木野のことを知る者はいなくなります。

これが木野の消息を知る最後のチャンスかもしれない……と思う下井。


ブルーマーダーが下井を襲う


下井はホテルの一室で諸田と会いました。

諸田は、既に二十人は殺している“正体不明の殺し屋”に怯えていました。

諸田によると、その殺し屋は相手の全身の骨を叩き折った後に、腕も足も首も有り得ない方向に曲げて丸椅子の形にしたりするとのこと(怖い!)。

池袋のヤクザや不良グループはみな戦々恐々として下手なシノギには手を出せず、「ヤクザ辞めてェ」と言う者までいるとのこと。


下井は、木野カズマサについて諸田から話を聞きます。

諸田の話は以下です。

・諸田は木野に目をかけていたが、ある日木野の方から舎弟にしてくれと言ってきた。

・諸田は、腕っぷしの強い木野を自分のボディガードとして使った。

・そんなある日、河村が「木野は元警察官で今も警察と繋がってる」と言ってきた(電話でタレコミがあったという)。

・諸田はそんな話を信じなかったが、直後に絶対バレないはずのアジトにガさ入れが入った。

・頭に血が上った河村は木野に殴る蹴るの暴行を加えたあと、キリストのように張り付けにして手に太い釘を打ち込む拷問を行った。

・諸田たちは木野をそのままにしてその場を離れたが、2日後戻ると木野の姿はなかった。

・木野は最後まで、誰にスパイを頼まれたかを吐かなかった。

「これは木野が復讐のために河村を殺したのかもしれない」と思う下井。

下井がホテルを出て3、40分した頃、また諸田から電話があって「戻ってきて欲しい」とのこと。

下井が戻ると、先ほどまでいた見張りがいません。


呼び鈴を押したが応答がない。

「入っていいか」と聞くと、諸田ではない男が「どうぞ」と言ったので、拳銃を持ったまま少しずつドアを開けました。


両手をだらりと下ろして椅子に座っている諸田の後ろに、木野カズマサがいました。

河村と諸田を拷問してもタレコミ先を吐かなかったので、次は下井というわけです。


木野は「ドアをしめて拳銃は足元においてください」と言い、下井は従うしかありません。

すでに見張りは殺されて転がされています。


木野はあっという間に諸田に致命傷を与えて、下井の右鎖骨と右手、左足首を叩きました。

木野は「全身の骨が砕ける前に白状した方がいいよ」と言いますが、下井もタレコミ先は知りません。



そのとき、諸田を武功していたガンテツ(江口洋介)が現れて激しい撃ち合いに。

木野は右肩を撃たれて逃走、部屋にはブルーマーダーの青いマスクが残されていました。


ブルーマーダーの仲間は2人


ブルーマーダー・木野カズマサには、2人の仲間がいました。

それは、茅場元と岩淵トキオ(大下ヒロト)。

有限会社・茅場組の茅場元との出会い


薬物中毒の茅場元は、石材業の職人。

茅場元は首が回らないほどの借金に苦しんでいました。


木野は茅場元に「(ブルーマーダーの)凶器を作ってくれ。そしたら借金は棒引きにしてやる」と頼みました。

茅場元は、木野の要望通りの凶器を作成。


その後木野は、茅場元が借金をしている高利貸しの親玉のところへ。

そして一緒にいた手下もろとも、この凶器でスタンプを押すかのように骨を折って殺しました。


さらに持ってきたバッグを広げて、その中に死体を折りたたんで入れました。

木野は茅場元に二十万程度の札束を渡して「もうシャブはやめろよ」と言いました。


木野は河村殺しからは、青いマスクを被って殺人を行いました。

「殺されても文句が言えないような連中を、殺したいから殺す。もちろん俺だっていつ殺されるかわからない。だからマスクで顔を隠そうと思ったわけ」と木野。

その後も茅場元は、死体の運搬や処理を手伝います。


岩淵トキオとの出会い


菊田が追っている逃走犯・岩淵トキオは、木野の潜伏先である茅場組に現れて、木野にボコボコにされました。

逃走中の岩淵は手錠を外したくて、大き目の金ヤスリに手錠をこすりつけていたのです。


岩淵は、詐欺グループにいたが家畜同様に酷い扱いを受けて、警察からも罵詈雑言を受けていました。

木野は「自分で生きる力を教えてやる」と岩淵を弟子にして、自分が持っている殺しの技術を教えます。


木野が岩淵をいじめた振り込め詐欺グループを殺すと、岩淵は目を輝かせて興奮しました。

岩淵のレベルが上がったある日、木野は自分と同じ凶器を岩淵に与えました(第二のブルーマーダー誕生)。


河村組長殺し~下井刑事の骨を折るまでの犯行の流れ


岩淵が弟子になってから、木野の犯行は激しさを増しました。

次のターゲットは、庭田組組長・河村。

まずは白井と谷崎を拉致して河村を呼び出したが、河村は正体不明の相手から木野がスパイだという情報を得ていたという。


木野は、河村殺しからはわざと遺体を現場に残しました。

こうして警察は河村の遺体に気が付き、ようやく捜査するに至ったのです。


死を覚悟した木野は一人で諸田に会いに行き、茅場元と岩淵は外で待っていました。

しかし諸田が白状しないので、下井刑事も呼び出して骨を砕きました。


そのとき、ガンテツが現れて激しい撃ち合いに。

木野は右肩を撃たれて逃走。

外で銃声を聞いた茅場元は木野を心配したが、岩淵に止められてその場を離れるしかありませんでした。


ブルーマーダーの正体


木野は池袋を逃走しますが、姫川たち捜査員に囲まれて逮捕されます。

木野の取り調べは、ガンテツが行いました(姫川も同席)。

ガンテツは「復讐相手だけでなくいわゆる“半グレ”連中まで殺して、闇の帝王にでもなる気だったのか?」「なぜ途中から遺体を放置した?」と質問しますが、木野は黙ったまま。


しかし姫川は、木野の目的を見抜きました。

・木野は警察官時代にも、Sとして協力した時にも成し得なかったことをやろうとした。

・ブルーマーダー・木野の目的とは、裏社会を牛耳ることではなく裏社会の天敵となること。

・自らが裏社会の天敵になることで、犯罪集団の活動を不活性化させて内側から瓦解させることが目的。

・河村の遺体を残した理由は、警察に今池袋で何が起こっているのか考えさせるため。

木野は「警察官とヤクザの両方をやって、悪人は反省しないから、悪を根絶するには殺すのが一番だとわかった」と言いました。

実際に“調子に乗ってるとぶっ殺すぞ”のメッセージを投げかけただけで、池袋は沈静化したのです。


木野が「ブルーマーダーは俺だけじゃない、コピーがいる」と言って、凍り付く姫川。

事実、警察官の大竹を襲った犯人は、目撃証言から木野ではありませんでした。

本当にブルーマーダーのコピーが存在するのか?


ブルーマーダーの凶器


ブルーマーダーの凶器は、石頭ハンマー(太さ4㎝、長さ10㎝)の柄を短く切り落として、親指用のフックを付けて、打面を磨き上げてポケットに入るサイズにしたものでした。

石より固い骨はないので、これで簡単に人間の骨を折れたのです。

意外にもチャチな凶器だったというわけです。


菊田が人質に?


木野が逮捕された翌日、菊田は岩淵が茅場組にいることを突き止めました。

前日に木野に似た人物を目撃していたので、岩淵は木野の仲間だと見当をつけました。


ところが、菊田と応援の永瀬刑事は岩淵によって人質にされて、立て籠もり事件に発展。

連絡を受けた姫川たちが駆けつけ、スピーカーで呼びかけますが、岩淵は威嚇射撃をしてきて危険な状態に。


姫川は特殊犯の到着を待たずに、単身で説得に行くことを決意。

防弾チョッキも着ないで、現場に入りました。

もう、大塚(重岡大毅)の時の二の舞だけは嫌だったから、牧田(山本耕史)の時のように目の前で大切な人を亡くしたくなかったから。


扉を開けると、岩淵と仲間の茅場元、負傷した菊田と永瀬がいました。

姫川は丸腰のふりをして背中に隠していた銃を抜きましたが、岩淵は姫川が撃てないのを知って菊田の頭に銃を向けました。

「俺は人を殺すことなんか何でもない、ブルーマーダーは俺だ」


岩淵の過去


岩淵が、振り込め詐欺グループから受けた扱いは、まさに奴隷そのものでした。

殴る蹴るは当たり前、犬の糞を食べさせたり、湯船に窒息寸前まで顔をつけたり、爪にホッチキスしたり。

最悪なことに岩淵はこんな奴らの身代わりで逮捕され、挙句に逃亡して逃亡犯になってしまいました。


そんな岩淵は、半グレ集団を次々に血祭にする木野(ブルーマーダー)に憧れ、いつしか自分もこうなりたいと思うようになったのです。

そして木野の方も、岩淵を第二のブルーマーダーにしてやろうと考えたのです。


姫川が岩淵を説得


姫川は、自分は17歳の時に〇イプされてトラウマを負ってずっと犯人を殺すことばかり考えて生きてきたけれど、警察が自分の居場所を与えてくれた、菊田もそのひとりなのだと話します。

自分はそんな人間だから、菊田が目の前で殺されたら何をするかわからない。

しかしそんなことをしても何にもならない、ただの殺し合いの連鎖だから。

私たち人間の中には殺意があるけれど、裏を返せば愛情の裏返しなのではないか?

もし今菊田を助けてくれたら、あなたに感謝できる。

もし生きる場所がみつからなかったら、自分のところへきてほしい、自分があなたを赦すから。

岩淵が低く唸って銃を構えなおした時、菊田と永瀬が銃を奪って岩淵を取り押さえました。

茅場元は「そいつはブルーマーダーじゃない!一人も殺してない!」と岩淵を弁護。

それは本当のことで、岩淵が襲った大竹は生きています。


木野を売った黒幕の正体


下井刑事は、右手・右鎖骨・左足首の骨折に加えて額もパックリ割れる重傷。

しかし木野は、わざと下井を生かしておいたのです。


その目的は、7年前に木野が警察だとタレこんだ人間を探らせるため。

姫川は「警察関係者なのではないか?」と推測します。


下井は、木野を売った犯人は当時の上司である平間しかありえないと問い詰めますが、平間は必死で否定。

平間によると、おそらく安東管理官が犯人。

確かに、当時平間も安東も組対設置に反対していたのに、安東だけ出世したのはおかしい。


安東は、木野の情報を河村に売ったことをあっさり認めました。

組対設置のために状況が変わって潜入捜査が継続不可能になって、強制的にスパイを解消したのだという。


しかしそれなら、潜入捜査を打ち切れと下井に言えばすんだ話のはず。

しかし安東は、旧捜査四課に並々ならぬ思い入れを持つ下井が自分の命令を聞くはずがないと疑念を持っていたのです。


木野は安東に「あんただけは化けてでも殺す」と言いました(ガンテツが木野を安東のところに連れて来た)。

木野は病気で余命僅かなので、おそらく刑務所の中で死亡するだろう。


エピローグ(姫川と菊田)


姫川は、病院に菊田の見舞いに行きました。

菊田の妻・梓は、姫川がかなりの美人であることにびっくりします。


菊田は、自分は姫川のことを何もわかっていなかった、姫川の告白は誰にも聞かせたくなかった、自分だけの胸にしまいたかった、とうなだれます。

そんな菊田に「私がもう一度捜査一課に返り咲いたら、姫川班に来てくれる?」と姫川。

菊田は「何をさておいても、一番にかけつけます」と約束。


帰り際、梓が「主人を助けていただいてありがとうございました」と姫川に宣戦布告。

姫川は「お大事にしてあげてください、それから結婚おめでとうございます」と会釈。

これでいい。

菊田と自分はこれでいいと今、心から思う。

まとめ

『ストロベリーナイト・サーガ』10話と最終回の「ブルーマーダー」を原作ネタバレしました。

初映像化で、姫川と菊田の恋の結末も描かれるので、楽しみです。


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