『サバイバル・ウェディング』7話では、祐一(吉沢亮)との2回目のデートを順調に終えたさやか(波瑠)が「あと2か月で結婚できるかも!?」と上機嫌。
しかし祐一は手も握って来ないし、当然、体も求めてきません……。
そんな中、行方不明の和也(風間俊介)が現れて、和也のことを何も理解していなかったことを知るさやか(波留)。
当記事では『サバイバル・ウェディング』7話のあらすじを原作からネタバレしてまとめています。
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もくじ
『サバイバル・ウェディング』7話のあらすじを原作からネタバレ
アルパカみたいな女?
宇佐美(伊勢谷友介)に「お前、日曜の昼間空けとけ」と言われて、「どっか行くんですか?」と顔をゆがめるさやか(波留)。
聞けば、青山の市場調査で、スタッフに話を聞きに行くとのこと。
普通に返事をするのも癪だったので「そんなに私とデートしたいんですか?」軽口を叩くさやか。
宇佐美は「なんで俺がアルパカみたいな顔をした女と、好きこのんで出掛けなきゃいけないんだ」と言い返しました。
もう、と鼻から息が洩れます。
だいたいなんなんだ、アルパカみたいな顔って。
宇佐美のせいで、朝からホルモンバランスが崩れてしまいました。
「編集長って、どうしてあんな性格してるんだろうね」と多香子(高橋メアリージュン)に同意を求めると、「さやか、ボスと付き合った方がいいんじゃないの?」と多香子。
「なんか、仲良さそうだし、さやかにはボスが一番合ってる気がする」と言われて、「やめてよ。変なこと言うの」とさやか。
ちょうど近くを通りかかった先輩のユウコ(須藤理沙)までが「私もそう思う」と口を挟んできます。
「やめてくださいよ、先輩も」
いったい何を言い出すんだ、多香子もユウコも。
やっと祐一(吉沢亮)と仲良くなれたというのに……。
仕事に取りかかかるも、2人に言われたことが気になって、つい宇佐美が彼氏だったらと考えてしまいます。
「ないない」と口の中でつぶやいてから、仕事に戻るさやか。
和也が行方不明に?
さやかに意外な人物から電話がかかってきました、和也の友人のヒロです。
なんと和也が行方不明だという。
和也の会社で大規模なリストラがあり、同期では和也だけが子会社に出向が決まったとのこと。
相当落ち込んでいて、ずっと会社を休んでいて、電話もつながらないと聞いて、最近かかってきた非通知は和也かもしれないと思うさやか。
さやか:「でも、和也には新しい彼女がいるじゃない」
ヒロ:「あの子、うちの会社に勤めている和也が好きだったみたいなところがあって、和也の出向が決まってすぐ別れたらしいんだ」
さやかは和也の仕事がうまくいっていなことを、全然知りませんでした。
それどころか、仕事は俺が回してるとか、上司が無能だとか、そんなことまで言っていたのに……。
さやかは心配はしますが、かかわりたくないというのが本音でした。
祐一に出会い、やっとうまくいきかけてるのに、和也に会って情に流されるようなことはしたくなかったから。
ヒロに「助けると思って、一度和也に会って欲しいんだ」と言われて、「うん、考えとく」と曖昧な返事をするさやか。
宇佐美とのデート?
「なんか、デートっぽいな……」
日曜日になり、さやかは宇佐美を待ちながら、つぶやきました。
日曜日の午前中からショッピングなんて、もう何年もしていません。
交差点の向こうから、宇佐美がやってきました。
サングラスを外し、ジャケットを肩で指に引っ掛け、こっちに歩いてきました。
葉巻でも吸いだしそうな雰囲気。
さやかが小さく頭を下げると、「行くぞ」とだけ言って歩き出します。
骨董通りをしばらく行ったところで、宇佐美はビルに入っていきます。
知り合いがオーナーをつとめているショップらしい。
店に入ると女性から「奥様どうぞ」とお茶が出てきて、「同じ会社の者なんです」と夫婦でないことを強調するさやか。
宇佐美は、数え切れないほどの服を試着し、うんちくを繰り広げます。
さやかは、結局3時間も宇佐美の買い物に付き合わされたのでした。
「自分の買い物しかしてないじゃないですか」
表参道にあるカフェに入り、テラス席に腰かけたところで、さやかは抗議。
「メンズの傾向を知るのも大切なことなんだよ」
宇佐美はきつい口調でしたが、どこか満足気。
きっと自分の買い物ができたからでしょう。
さっき買ったばかりのジャケットを紙袋から取り出し、もう袖を通しています。
ショートケーキが運ばれると、のっていた苺を脇によけました。
好きなものは最後に食べるタイプなのでしょう。
宇佐美が結婚しない理由
さやかは「どうして編集長は結婚しないんですか?」となんとなく聞いてみます。
「するわけないだろう。結婚なんてな、女が男から搾取するために作られたシステムだ。男の権利を半分にして、義務を2倍にする。それが結婚だ」と宇佐美。
聞くんじゃなかった……と思うさやか。
「なんで最近の男は結婚したがらないんですか?」とさやかが聞くと、「結婚したくない男なんているわけないだろう。一生、孤独に生きていくことになるからな。そんな覚悟が出来ているのは、まあ俺くらいだ」と微笑を浮かべる宇佐美。
さやかは「あなたは結婚しないんじゃなくて、できないんですよ」と言いたかったが、やめました。
宇佐美は、さやかが男が抱える不安を補ってやれば結婚できると力説。
「それって女が経済的に支えろって意味ですか?」とさやかが言うと、「違う。男だって、できれば自分で養いたいと思ってんだ。補うべきものはもっと精神的なものだ」と宇佐美。
さやか:「なんですか?精神的なものって」
宇佐美:「無職になったら養ってやるって言え」
さやか:「えっ、私が養うんですか」
宇佐美:「もしそうなったらの話だ」
さやかは思わず顔をしかめます。
自分の結婚相手が無職になるなんて、想像したくない……。
話の途中で、バッグの中で携帯が震えました。
今日三回目の非通知、たぶん、和也。
もし和也が会社を辞めて無職だったら婚約をしただろうか、と考えるさやか。
宇佐美は伝票を手に取りつつ、席を立ちました。
「つまりな、誰かに幸せにしてもらうんじゃなくて、人を幸せにできる人間になれってことだ」
「人を幸せにする力っていうのは、歳をとっても価値が下がることはない」
さやかは宇佐美がそんなことを言うとは思っておらず、思わず宇佐美の背中をまじまじと見てしまいました。
和也がさやかに復縁を迫る
宇佐美とのショッピングを終えたさやかが、線路沿いを歩いていると、和也が突然現れました。
さやかに抱き着いて「やっぱりお前がいないとだめなんだ」と泣きつきますが、さやかは拒絶。
それでも「さやか、俺とやり直そう」と言って、顔を寄せてきます。
さやかは「やめてって言ってるでしょう」と言って、和也を力いっぱい押し返しました。
さやかは和也に何度も泣かされ、傷つけられ、結婚を目前に浮気されたのです。
それなのに仕事がうまくいかなくて、女に捨てられたら、復縁しようと迫るなんて最低の男です。
「さやかに本当の自分を見せるのが怖かったんだ……」と言って、地面に涙を落とす和也。
さやかが和也と初めて出会ったのは、予備校の廊下でした。
和也にわかりやすい一目惚れをしたさやかは、和也が通っている高校を調べて、偶然を装って2日連続で学園祭へ。
和也の前を何度も通り過ぎて、やっと声をかけられたのです。
県内一の進学校に通う和也は、サッカー部のキャプテンで、当然、女子たちの憧れの的。
さやかは和也をずっと遠くからみつめることしか出来ませんでした……。
その和也が今、アスファルトに膝をついて泣いています。
和也が「さやかの思っている俺はとっくの昔からいないんだ」と言って泣くのを見て、さやかは宇佐美に「お前は男を知ろうとしていない」と言われたことを思い出します。
四年も付き合っていたのに、和也がそんなことで苦しんでいることに気が付かなかった……。
仕事が出来て、いつもみんなの中心にいるのが和也だと思い込んでいたのです。
突き放したい気持ちを抑え、さやかは和也の顔にハンカチを差し出しました。
「できるよ、和也なら。なんとかなるよ」
気休めではなく、本心でした。
和也はさやかが寝てから仕事をしていたし、接待で毎日遅いのに日曜日は朝早くにゴルフに出かけていたから。
和也:「ありがとな、さやか」
さやか:「じゃあね、和也」
来週、祐一が出張から帰ってきます。
さやかは、もっと祐一のことが知りたいと思うのでした。
手をつなごうとしない祐一
さやかは、週末は祐一と過ごすようになります。
趣味が合うからか、祐一と過ごす時間は何をしていても楽しいものでした。
優しくて、さわやかで、純粋で、デートはいつもリードしてくれる理想的な人。
しかし、最近のさやかは、悶々と悩んでいます。
祐一は好きだとか、付き合おうと言ってこないのです。
もちろん体を求めてくるわけでもなく、手を繋ごうともしません。
決して優柔不断とか受け身というわけではなく、毎日のようにメールが届き、週末になるとデートに誘ってきます。
祐一をその気にさせるため、呼ばれたときに髪を片方のまとめてうなじを見せながら振り返るとか、ハイヒールをわざと道路のみぞに挟んで、脱げたところを支えてもらうとか、雑誌に書いてあるようなテクニックは試しました。
でもダメ。
今日だって映画を見た帰りに飲んでたら、終電がなくなって、これはお泊りコースだと思っていたら、タクシーで送り届けられただけでした。
一応、勝負下着をつけてきたのに……。
男心がわからん、と悩むさやか。
これなのか、巷の女子たちを悩ませる今どきの男子というやつは。
宇佐美に相談すると……
さやかは宇佐美に、祐一とは毎週のように会っているけれど、それ以上進展がないことを正直に話します。
宇佐美:「じゃあ、今すぐ関係を確認することだな」
さやか:「それって、付き合ってるかどうか聞くってことですか?」
宇佐美:「そうだ」
さやか:「それはちょっと……」
選択を迫るようなことをして、祐一を失うことは避けたいし、告白の言葉は男から聞きたいのが、女心なのです。
そんなさやかに「このまま、あやふやな関係が続いて、五年後に付き合ってるつもりなんてなかったって言われたらどうするんだ。つらいぞ、女の三十五で独り身は」と脅す宇佐美。
さやかは「男の人がこいつしかいないって思う瞬間を教えてほしい」と言います。
すると「まあ、病気か転勤だろうな。男が結婚を決める一位と二位だ」と宇佐美。
さやかが「病気も転勤もいつなるかわからないじゃないですか」と言うと、「そんなの病気にさせればいいだけのことだ」と無茶苦茶なことを言う宇佐美。
さらに「結局な、結婚できる奴っていうのは、目的意識が強いだけなんだ、お前も目的に貪欲になれ」と言います。
さやかは思い切って、祐一を部屋に呼ぶことにしました。
母直伝の筑前煮とあさりの味噌汁をふるまいます。
しかし無邪気に料理を頬張る祐一の顔を見ていたら、付き合ってるのかどうか、聞くことはできませんでした。
今日こそ祐一の気持ちを確かめる!
さやかと祐一は、郊外にあるインテリアショップでドライブをすることになりました。
ソファーが古くなったので新しいのを探していると話したら、祐一が車を出してくれると言ったのです。
週末に会うのは2人の間で暗黙の了解になっていますが、朝から会うのは初めて。
しかも、ドライブだから、2人きりの時間も長い。
さやかは、今日こそ祐一の気持ちを確かめる決意をします。
車を運転しながら、祐一はインドに住んでいた頃の話をしてくれました。
十歳の頃から四年間、チェンナイということろに住んでいて、両親と三人で暮らしていたらしい。
今でも、出張か観光で半年に一回は行くという。
「さやかと行けたらな……」とつぶやく祐一。
祐一と新婚旅行で行けたらな、と思うさやか。
インテリアショップを何軒かまわり、海が見えるレストランで食事をしましたが、「わたしたち付き合ってるのかな」はなかなか言い出せませんでした。
時間が過ぎていき、日が沈みかけてきました。
「ここが最後かな」
祐一が車をとめたのは、古い倉庫を改装したような建物の前でした。
店に入ると床に段差があったので、祐一が手を繋いできました。
たったそれだけのことなのに、胸は異常に高鳴ります。
奥にいくと、キッチンとダイニングが展示されたスペースがありました。
「わたしたちって、付き合ってるの?」
さやかは思い切って口にだしました。
すると、祐一の表情は固くなります。
「そのことなんだけど、実は……」
しまった!と思うさやか。
祐一の声のトーンは明らかに下がり、顔は曇っています。
よく考えたら、その辺の若くて可愛い子が祐一を放っておくわけがありません。
実際、栗原美里(奈緒)も祐一に好意を寄せていたのだから、彼女なんて作ろうと思えばいつでもできるはず。
「実は彼女がいる」とか「誰とも付き合うつもりはない」とかを続けようとしているに違いない……。
そう思ったさやかは「別に深い意味はないの」と取り繕ってしまいます。
「あとでちゃんと言おうとおもったんだけど……」
祐一はそれだけ言って、止まってしまいました。
重苦しい時間が続き、和也に別れを告げられた時のことが頭をよぎります。
結婚をせっついた結果が、「お前、重い」でした。
うつむいていると、突然、テーブルの上で祐一に手を握られました。
祐一:「さやか、俺と一緒にインドに行って欲しい」
さやか:「えっ、インド……」
たしか、祐一は、バンガロールの支店へ転勤を勧められていると言っていました。
宇佐美の話だと、男が結婚を決める理由の二位は、転勤。
もしかしてプロポーズ!
さやかは頭が真っ白になり、心拍数が一気に上がりました。
祐一がインドでの仕事について色々説明しているが、頭に入ってきませんでした。
代わりに、湖に浮かぶ宮殿ホテルを思い浮かべ、気づいたらその中に入り込んでいました。
祐一との甘い夜を妄想していると、「さやかさん!」。
祐一の声が響き、体がびくっとしました。
景色が家具屋に引き戻されます。
「必ず幸せにします」
祐一の握る手に力が入ります。
祐一が売り物の椅子から立ち上がり、さやかも思わず席を立ちました。
祐一がジャケットのポケットから指輪の箱を取り出し、それを開きました。
「さやかさん好きです。僕と結婚してください」
催眠術のかかっているかのように、さやかの左手が勝手に持ち上がりました。
まとめ
『サバイバル・ウェディング』7話では、和也の意外な素顔が明らかになりました。ここからさやかと祐一の結婚に向けて、大きな障害が立ちはだかります。
そして宇佐美はさやかを好きなのでしょうか?
まだまだ目が離せません。
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