『天国と地獄』最終回のネタバレと感想!ラストの「再度入れ替わり」の意味を考察!

『天国と地獄』最終回のネタバレと感想!ラストの「再度入れ替わり」の意味を考察!

河原(北村一輝)に逮捕された日高(高橋一生)が、なぜか「3件の殺人の実行犯」であることを告白。

もう東(迫田孝也)は死んだからかばう必要がないのに、何故なのでしょうか?

遂に、日高の“究極の愛”が溢れます。

当ページでは『天国と地獄』最終回のネタバレと感想についてまとめています。



『天国と地獄』最終回のネタバレ



日高(高橋一生)が逮捕された。「絶対に助ける」と日高に告げた彩子(綾瀬はるか)だったが、何もできないまま河原(北村一輝)によって彼の取調べが始まる。東(迫田孝也)と行動を共にしていた陸(柄本佑)も事情を聞かれるが、彩子のことを心配しながらも複雑な心境でいた。
連続殺人事件の主犯は誰なのか、真相にたどりつけない警察。彩子は真実を明らかにするため、行動に出るが…。


またしても八卷のファインプレー


彩子(綾瀬はるか)は、日高(高橋一生)の逃亡をほう助したとして、河原(北村一輝)に逮捕された。

彩子が「日高、東、両名逮捕のために話にのったまでです」と言うと、捜査一課長と五十嵐(野間口徹)はあっさり納得。

なんと八卷(溝端淳平)が事前に同じ内容を話してくれていたのだ。(日高も同様の内容を話した)


しかし東(迫田孝也)が死んだということは、日高が殺してないと証言する人がいなくなったということ。

今の状況は、日高にとってひじょう~に良くない。


日高が3件の殺人の実行犯であることを激白


そんな中、日高が「3件の殺人は全て自分の単独犯」だと激白。

一気に、『日高が主犯』の流れになってしまう。

しかも、日高の送致取り調べを河原が担当することに。


彩子は「まさか私のことを守るために日高は嘘をついているの?」とハッとする。

日高が全てを被ることで、もう日高が私の体で関与した跡も探られない。

そういう奴なのよ、東のこともそうやって守ったんだから。



その頃、鹿児島県警にいる陸は、東のSDカードを眺めていた。

「これは師匠の物なのですか」


彩子は「わたしのために全部ひっかぶるとか大きなお世話だから、そんなの

送致なんてさせない、ぶっ潰す!」と意気込む。


日高×河原at取調室

日高:「私は兄に3つの殺人をプレゼントしたんですよ

河原:「田所の玄関のSDカードは?」

日高:「捨てました」

河原:「捨てたんですか、SDカードは」

(河原の脳裏に、彩子の部屋にあった“殺人の証拠品が詰まった段ボール箱”が浮かぶ)


科捜研の新田が動き出す


彩子は、科捜研の新田のところへ駆け込んだ。

東が主犯で間違いないです。

四方の事件では日高にアリバイがある。

久米は確実に東がやってる。

自分の乳歯なんか持ち歩く人なんかいない。

東が持っていたと考えるほうが自然!」

新田がやる気になり、彩子と一緒に東の家にガサ入れに行く。

しかし東の犯行を示す証拠は出てこない。


日高×河原at取調室

日高は、河原の質問にすらすら回答。

自分が主犯のストーリーを完璧に捏造して、河原に聞かせる。

日高の嘘を見抜いた河原は、調書は明日にすることに。


そこへ彩子が走ってきて「冤罪を作り出すつもりですか?」と聞く。

河原は「誰かさんが腹くくればすむ話なんと違いますかね~」と彩子をにらむ。


河原の正義


河原×五十嵐

五十嵐:「河原先輩、何かたくらんでいるでしょう」

河原:「日高がおかしな供述を始めたのは、警察内の協力者を守っているからだ。

気にいらねえのは、日高がそいつ一人を守るためにみんなが知るべき真実にふたをしていること。

あいつのどこにそんな権利があると思う?」


陸が彩子を守るために嘘をつく


彩子は、日高の供述書に『田所の防犯カメラの映像が映ったSDカード』を見つける。

SDカードには、そこには田所家に侵入する東の姿が映っているはず!

証拠品の段ボールになかったから、東が持っているのではないか?


彩子は陸に電話。

陸、東がSDカード持っているのを見たことない?

陸は、自分が持っているSDカードをまじまじと見つめる。


彩子:「日高、私を守るために全部自分がやったって言ってるの」

(陸の脳裏に、日高が「陸さん、望月さんを頼みます」と言ったシーンが浮かぶ)

陸:「……SDカードは見たことないな~


日高は、もしもの場合のときのために証拠品を取っておいた。

お兄さんのことがバレた時に、自分が罪をかぶれるように。

お釈迦様のようだけど、人の心がわからないサイコパスでもある。


翌朝、五木から彩子に電話。

「日高くんはもう捕まったんですか?

日高くんをどうかよろしくお願いします」


彩子は八卷に決意を話す。

「私、日高に言うわ、もう全部しゃべれって」

八卷は「そうしたらあのやばい動画のことが……」と慌てふためく。

(その頃、陸はSDカードを捨てた?)


日高は異論をとなえない


彩子が日高の留置所へ。

彩子:「あんたが私のときにやったやばいことの証拠は処分したから、もう大丈夫だから。

本当のことしゃべって」

日高:「わかりました」


彩子と野間口が、河原が日高の供述調書の内容確認をする様子を見守る。

ところが、日高は異論を唱えない!


河原:「この事件には、もう一人協力者がいますよねえ、望月彩子。

望月の部屋から、殺人の証拠品が入った段ボール箱が見つかった」

日高:「そりゃそうですよ~。僕が置いたんだから」


新田が凄いものを発見


八卷がやってきて「新田さんが凄いものを見つけたんです!」。

新田は、東が事件の当日か翌日に寄るパン屋を発見していた。


彩子は、その近くにあるネカフェに目を付けた。

東はこのネカフェで陸に数字の清掃依頼をしていたのかもしれない!


日高の父親が、東の身元引受人にやってきた。

陸は、東が「全部俺がやった。俺はどういう殺され方してもいいからこいつだけは守って」と言っていたことを思い出して、自分はいったい何をやっているのかとうんざりする。

陸はまだSDカード持っていた。


彩子は、ネカフェの店員から、東がSDカードの解析をしていたことを聞き出す。

しかし、もうその映像は消去したとのこと……。


日高の供述確認が終了。

河原:「ここにサインしたら、本当に死刑台決定ですよ」

日高:「わかってます」


鹿児島県警から動画が送られてきた


彩子は「こんな最後になるなら、私と入れ替わる必要なんかなかったじゃない」と拳を握る。

そこへ、鹿児島県警から動画が送られてきた。


彩子は八卷に電話して「今からデータ送るから、これ持って取調室に乱入して!」と頼む。

しかし八卷が乱入しようとすると、五十嵐が「黙ってみてろ。おそらく河原さんも望月も目指すところは同じだ」と「制した。


取調室に、河原の部下が入ってきた。

河原が、部下が調べてきた調書を読み上げる。


そこには、日高と東の生い立ちから、東の父親が四方に陥れられて事業に失敗したこと、東が就職先の上司・田所のパワハラでうつ病を発症して解雇されたこと、警備会社では久米の息子のせいで濡れ衣を着せられて不当解雇されたこと、父親が認知症の発症して死亡した直後に自らもがんになったことなどが書かれていた。


河原は日高に訴える。
この殺人は、お兄ちゃんの声じゃないのか。

立場の弱い人間がいかにたやすく奪われ続けるか、そして立場の強い人間も最後はこういう形で自らが奪われることにもなる。

そんなことが言いたかったんじゃないのか!

やってることは人殺しだけど、声は声だ。

お前にその声を奪う正義があるのか。

たかが女一人のために。

日高:「ありますね。あの人を守ることは自分を守ることですから。自分を守るのに理由なんかいらない」

河原:「メロドラマやってるんじゃねえんだよ」


彩子が日高と対峙


彩子が取調室へ乱入!

彩子:「東の犯行を証明する新たな証拠(動画)が見つかりました。これがその証拠です」

河原:「じゃ、後頼む」


彩子の日高への取り調べが始まり、河原たちがそれを見ている。

彩子は、東が万一の時のためにネカフェで撮った動画を見せた。


動画の中で、東は3件の殺人を行ったのは自分であること、弟である日高を半ば脅迫して仲間に引き入れたことを語っていた。

そして1時間にわたって、殺人の方法などの状況説明をしている。



日高はそれでも「私が殺した」と主張したが、

彩子は「私が警察官になったのは学校で濡れ衣を着せられたから。そんな私が誰かが濡れ衣を着せられるのを見過ごしていいと思いますか?」と涙を流して問いかける。


彩子:「あなたは私だったのに、どうしてそんなこともわからないの?私を守りたいと思うなら、あなたは私のために本当のことを言うべきでしょう。殺したのはあなたじゃありませんね

日高:「はい


その頃、科捜研では日高の問題の動画を再生。

残念ながら、画像が乱れて、誰が映っているのかわからない状態。

かろうじて、日高(肉体は彩子)が「あなたは私で、私はあなたですから」と言っているのが聞こえるだけ。

新田は「好きですってことなんじゃないですかね~」と解釈。


陸が去る


彩子が帰ると、陸が外にいた。

彩子が「動画は陸が送ってくれたんでしょう」とお礼を言うと、「俺じゃないよ」と嘘をつく陸。


陸は彩子を抱きしめて「ナッツは向こうのスーパーで買って」と言って、出かけて行った。

そして2度と戻らなかった。


事件が再構築される


事件は、東の告白と、東の犯行を裏付ける新たな証拠も加わり、再構築された。

は、被疑者死亡ではあるが、3件の殺人容疑で送致。

日高は、証拠隠滅2件、死体損壊2件の容疑等で送致。

十和田元もまた、3年前の殺人事件の犯人として送致された。


日高は、計3年の実刑判決で刑務所へ。

彩子は、八卷と共に警察学校の教官に。


日高が彩子を歩道橋に呼び出す


その後、出所した日高からの連絡もなく、月日は過ぎていった。

そんなある日、日高から電話がかかってきた。


その日は満月の夜。

彩子は、日高が待つ歩道橋へ。


日高は、紙袋を彩子に渡す。

中には、田所殺しの時の凶器の石が入っている。

石は綺麗に表れて、表面に花が描かれている。


日高:「母の形見でもあるからと、父が警察にお願いしてもらったんです」

彩子:「もとはこんなきれいな石だったの。これがシヤカナローだったりして」


日高:「今になって思うと、母の願いだったと思うんです。あの入れ替わりは。

際限なく間違いだらけの兄弟を有るべき姿に戻してくれって。

入れ替わったのがあなたでよかったです。ありがとうございました


彩子:「私はありがとうとまでは言えないけど、でもあなたでよかった」


彩子:「石はどうするの」

日高:「兄もお墓に入れようかと」

彩子:「また入れ替わっても困るしね」


彩子が石に「さようなら」と言った後、紙袋の中で石が光る。

2人は「さようなら」と言って逆方向に歩き出すが、お互いに入れ替わったことに気付く。

彩子(肉体は日高):「とりあえず、今お勤めはどちらですか?

(FIN)

『天国と地獄』最終回の感想


2人の入れ替わりについては「ロマンチック解釈」?




彩子が取調室に乱入して「私のためを思うなら本当のことを話して!」と日高に向かって叫んだ時は、てっきり2人の入れ替わりのことも周囲に話すのかと思いました。

河原も、日高が彩子をかばっていると気付いていたし、もう逃げられないかな~と。


しかし結果的に、入れ替わりのカム・アウトはなかったようですね。

正直、それでよく河原が納得したな~と。


例の『日高(肉体は彩子)の殺人動画』も映像部分は再生出来なくて、日高のセリフ「私はあなたで、あなたは私なんですよ」を新田さんは「好きって意味なんじゃないの」と解釈していました。

つまり、彩子が日高を容疑者として追っている内に恋に落ちたからかばっていたという解釈がされたのですね。

「ロマンチック解釈」最高ですね。


石が入っていた紙袋の意味は?



ラストで、日高が石を入れて来た紙袋には「SELENE」と書かれていました。

これは「ギリシャ神話の月の女神」で、まさに望月彩子にぴったりです。

『天国と地獄』最終回のラストシーンの意味を考察







なんと、ラストで彩子と日高が再び入れ替わりました。

日高(肉体は彩子)が「今、お勤めはどちらですか?」と聞いていたので、間違いありません。(さらに喋り方も日高版彩子でした)


入れ替わりは、奄美大島の伝説かと思っていましたが、

メインは、日高&東の母の形見である石だったのですね。

(イメージとしては、日高&東の母が奄美大島の伝説を利用した感じ?)


日高の母が「正義感の強い望月さん、どうかダメな兄弟を更生させて」と切なる願いで入れ替わらせたのですね~。

石の表面にシヤカナローっぽい花が描かれていたのが幻想的でした。


ラストにもう一度入れ替わりが起こった理由は、日高の母が彩子と日高をくっつけようとしたからではないでしょうか。

2人が「さようなら」と逆方向に歩き出したから、「ちょっと待てよ」と止めるために入れ替わらせたのでは?

これはもう結婚するしか、母の呪縛?から逃れる道はなさそうですね(笑)。