アンナチュラル 最終回をネタバレ!ミコトの見事な煽りで高瀬が自白?

『アンナチュラル』最終回が終わって、「クソ素晴らしい」と猛反響です!

キャスト陣の怪演を通り越した名演技、まるで映画かと思わせるほどの展開の鮮やかさ……どれを取っても「最高」としか言いようがありません。

そして最終回では、とうとう「赤い金魚殺人事件」の真犯人とその動機も明らかになりました。

当記事では『アンナチュラル』最終回・あらすじのネタバレと感想、Twitter(ツイッター)の評判についてまとめました。



『アンナチュラル』最終回・あらすじのネタバレ



ピンクのカバのイラストを持っていた人物が、8話の火事の生き残り・不動産屋 高瀬ふみと(尾上寛之)だと知った中堂系(井浦新)は、高瀬の自宅に急ぎます。

しかし時はすでに遅し……。

高瀬は全ての証拠を燃やして、警察に出頭していました。


高瀬は殺人を犯していない?



「たちばはせりなさんを殺したのはあなたですね?遺体が置いてあった場所に出入りできたのは、あの物件を管理していたあなただけです。」と毛利刑事(大倉孝二)は高瀬に詰め寄ります。


しかし高瀬は意外な答えを……

僕は誰も殺してません。

引用元:『アンナチュラル』最終回・高瀬のセリフより



おおさきめぐみについてもアパートの内見中に突然倒れてしまったので、自分に疑いの目が向くのが怖かったから死体を持ち帰って、処置に困ったので解体したと言い張ります。


宍戸が一躍、時の人に?



高瀬に以前から接触していて高瀬の犯行に詳しい宍戸(北村有起哉)は、ニュースに出演、一躍時の人になります。

宍戸は、高瀬の部屋のABC……の意味が殺害方法であることを説明し、高瀬の犯行が日本の解剖制度の盲点を突いた狡猾な事件だと言及。


日本では不自然死の約12パーセントしか解剖されず、今回の26人のご遺体のほとんどは解剖されずに自殺や事故で片付けられてしまったのです。

ご遺体が残っていない以上、いまさら死因を究明することは不可能です。


高瀬の犯罪方法ABCの表について詳しく知りたい方はこちら
アンナチュラル ABC…の意味とは?赤い金魚連続殺人事件の真相とは……?


宍戸の書いた本「26人殺害は妄想か現実か」がベストセラー?


高瀬に接触した宍戸が書いた本「26人殺害は妄想か現実か」はバカ売れします。

本には高瀬が10年前に母親を病気で亡くし、その時期が殺人の始まりと符合していること、父親は7年前に失踪しているがA~Zの殺人のひとりに含まれている可能性があること、両親の死後に高瀬がひとりで不動産屋の仕事を継いで担当する各物件が犯行現場となったことが書かれていました。

同書によると、高瀬は被害者の女生徒2人きりになった時に殺害して、その後リフォームしてしまえば殺人の痕跡を完全に消すことが可能、また被害者の自宅に遺体を運び込み、自殺や事故に見せかけたケースもあったようです。


数年前、高瀬の殺人の確証が持てない宍戸はとうとう高瀬と接触。

高瀬はA~Zまでの連続殺人をコンプリートしたいという妄想を宍戸に語ったそうです。


同書の中で、宍戸は高瀬の妄想の告白を出来るだけ詳しく書いて、これが妄想か真実か読者の判断にゆだねると言っています。


高瀬を殺人事件で裁けない?


どう考えてもクロの高瀬なのに、このままでは殺人事件で起訴出来ません。

その理由は……

  • 高瀬が誰の殺害も認めていないこと
  • 宍戸の著書「26人殺害は妄想か現実か」で高瀬が語っているのは、立件されていない事件のみ
  • ゆえに被害者がどこのだれかわからず妄想と言ってしまえばそれまで
  • 実際に高瀬と被害者たちが接触した証拠は何もみつかっていない
  • お魚カラーボールもみつからない
  • 最後のご遺体・おおさきめぐみについては高瀬の自宅でバラバラ遺体でみつかたが、死体損壊はしたが殺してはいないと主張

さらに、おおさきめぐみのご遺体は酸で溶かされてほとんど残っていないのです(酷い!)。

こんな状態では、もはや死因の特定は不可能(>_<)


スーツケースのご遺体・たちばなせりなさんについても、ホルマリンの投与は認めても殺してはいないと主張。

つまり高瀬は一切の殺人を認めず、死体損壊と死体遺棄だけで逃げ切るつもりなのです。


思わず絶句するUDIラボのメンバー達。


烏田登場!ミコトに嘘の鑑定所を依頼?


有罪率99.9%の悪徳検事・烏田(吹越満)が、中堂に呼ばれました。


中堂:「黒いものは黒くしてくれるんだろうな。」

烏田:「たちばなせりなのご遺体を解剖した三澄ミコト(石原さとみ)先生のご判断次第です。」


ミコトは「たちばなせりなさんの死因はホルマリン投与による中毒死、それを言い逃れることなんて……。」と烏田に主張しますが、烏田は「(高瀬の)弁護側は死因は食中毒だと主張しています。」と言います。

その根拠は、たちばなせりなさんのご遺体の胃の中から発見されたボツリヌス菌。

本当は死後に発生したボツリヌス菌を、死の前に発生したと主張しているのです。


烏田は「鑑定書にあるボツリヌス菌の記述を全て削除してもらいたい。」とミコトに嘘の鑑定所の作成を依頼。

さらに烏田検事に協力するよう、刑事局長から、UDIラボへ依頼が来ます。

そうしなければ、UDIラボへの補助金が打ち切られてしまうとのこと……!

このままではUDIラボが潰れてしまうかも(>_<)


ミコトは究極の選択を迫られてしまいます。


六郎の正体がバレる



ミコトは「何故高瀬は“ボツリヌス菌”の存在を知っていたのか?」と思います。

誰かが、“ボツリヌス菌”の情報を高瀬に流したとしか考えられません。


みんなが内通者の存在を疑いはじめたとき、所長・神倉(松重豊)が「久部(窪田正孝)くんが週刊ジャーナルと通じているんですね。」と六郎を真っ直ぐ見ました。

とうとう、六郎がスパイであることがバレてしまいました(>_<)


大ショックで六郎に掴みかかってしまう東海林(市川実日子)。

六郎は今では改心していて少しでも役に立ちたいとの思いから宍戸に接触、その時にうっかり“ボツリヌス菌”の情報を漏らしてしまったのでした。


しかし六郎の気持ちはみんなには伝わるはずもなく……六郎は振り絞る声で謝罪しました。


宍戸のクズさに、末次は……?



高瀬が殺人を犯していると知りながら謎のまま引っ張るという宍戸のクズさに、さすがに青ざめる末次(池田鉄洋)。

宍戸は自分の本の売り上げのことしか考えていないのです……。


究極の選択を迫られたミコトは……



ミコトは嘘の鑑定所を作成するように、中堂からも迫られました。

中堂は「前にも言ったよな、敵は不条理な死。殺人者を裁けない、これ以上の不条理があるか。」ボードを拳で叩いて悔しさを表現。


ミコトはそんな中堂に何も言い返せなくて、実家に帰っても食欲もなくこたつの中に潜り込んでしまいます。

「私、ずっと悲しむかわりに怒ってきた気がする。負けたくなかった。不条理な死に負けるってことは私を道連れに死のうとした母に負けることだから。」とミコト。

「法医学者のできることなんてほんの少し。負けそう。」と泣くミコトに、「生きてる限り、負けないわよ。」と励ます夏代(薬師丸ひろ子)。


中堂の木林への頼みとは?



中堂は、木林(竜星涼)に“あるご遺体”の搬送と火葬を依頼。

「金ならいくらでも出す。」と言う中堂に「ご遺体はどこに?」と木林。

中堂は「まだ生きてる。」と驚愕の発言。



神倉が大活躍



「UDIを潰すことになったとしても、嘘の鑑定所は書けない。」と謝るミコトに、「それでこそミコト。」と励ます東海林。

しかし、ミコトが引き出しに入れたはずの鑑定所は無くなっていました。


ミコトの鑑定所を烏田に提出したのは所長・神倉でした。

「三澄先生も強情な方だ~。」と減らず口を叩く烏田に、神倉は「私の判断です。」と毅然とした態度。


さらに「UDIラボは中立公正な機関です。補助金はいただいてもお上におもねいて解剖結果を捻じ曲げるようなことはいたしません!」と一歩も引きません。

「高瀬を殺人で裁けなくてもいいんですか?」と詰め寄る烏田に対して、「それはそっちの仕事でしょう!うちはうちの仕事をきっちりやってるんだ!責任転嫁しないでいただきたい!」と鬼の形相、さすがの烏田も黙りました。


でもその後「補助金カットされてしまうかも……。」とショボーンとするまさにクソ可愛い神倉でした(笑)。


糀谷夕希子の父が日本へ?


糀谷夕希子の父・かずなりが日本に帰国、六郎とばったり出会います。

かずなりは「今まで中堂を犯人扱いしていたことを、中堂に謝りたい。」とミコトたちUDIラボメンバーにお願いします。


ミコトが中堂に電話すると「俺の昨日付けの退職届けを神倉さんに渡してくれ。」と言って電話を切られてしまいます。

ミコトは六郎と一緒に中堂を探しますが……。


遂に中堂が一線を越える……?



中堂は宍戸の部屋に押し入り、宍戸の腕にテトロドトキシン(ふぐの毒)を注射。

「このままだとお前は突然死だ、そして警察が来る前に葬儀屋が来る。」

解毒剤が欲しかったら、高瀬が犯人である証拠を出せと迫ります。


一方、ミコトは木林に電話。


「人を殺すなら始末する人間が必要です!私なら木林さんにたのむ!」と叫ぶミコトに「私をなんだと思ってるんです?」と木林。


中堂は宍戸に「お前も高瀬の共犯だろう?」と詰め寄ります。

本の中の記述は、高瀬から聞いた犯行をただ書いているわりには想像力が豊か過ぎるからです。

さらに「高瀬が犯人である証拠をお前が出さない限り、高瀬はお前が共犯であることを吐かない。へいの中と外で共犯関係が成立する。」と指摘。


「証拠出せ。」と迫る中堂に、「糀谷夕希子を殺したのはあんただろうが。」と宍戸は反論。

その根拠は……

糀谷夕希子は昼間は定食屋、夜はクラブで働きながら、その合間に売れないイラストを描き続けていた。

そして中堂は「そんなくだらないことはやめろ。」と夕希子に迫った。

たまりかねた夕希子は中堂の家から逃げ出した。

そして引っ越し先を探すうちに、高瀬不動産のドアを叩いてしまった。


証拠がある?


解毒剤の瓶をめぐって、中堂と宍戸は乱闘。

とうとう宍戸は「犯行に使ったボールを持ってる、女の唾液がついてる!」と白状します。


中堂は解毒剤と引き換えに、おさかなボールが入った瓶を受け取ります。

宍戸は解毒剤を飲み干した後、中堂に渡した瓶をふりました。

瓶の底には硫酸が入っていたのでもはやDNAは取れません……。


宍戸は「残念だったな~。フグの毒まで用意したのにな。」と笑いますが、そこへやってきたミコトが「フグの解毒剤は存在しません!」と叫びます。

宍戸は急に苦しみはじめました。

一体、中堂は宍戸に何を飲ませたのでしょうか?


ミコトの言葉は中堂に響くのか


ミコトは何の毒か教えてくれと中堂に懇願。

「不条理な事件に巻き込まれた人間が、自分の人生を手放して同じように不条理なことをしてしまったら、負けなんじゃないんですか?

見たくないんです!中堂さんが負けるのなんて見たくないんです!私を絶望させないでください!」


六郎は瓶の液体を口にして、「これ、前に東海林さんが言ってたエチレングリコールなんじゃ……?」と言います。

ミコトと六郎の熱意が通じて、中堂は解毒剤を渡してくれました。

これで宍戸は助かります。


糀谷夕希子のご遺体は土葬?


糀谷夕希子の父親ですが、アメリカのテネシー州に住んでいることが判明。

テネシー州と言えば土葬の国と気が付いた神倉と東海林は、夕希子の父親を追いかけます。


東海林からミコトに電話がありました。

夕希子のご遺体はご両親の希望で日本で火葬されずにエンバーミングされて海を渡り現地で埋葬されました。

※エンバーミング(embalming)とは、遺体を消毒や保存処理、また必要に応じて修復することで長期保存を可能にする技法。


夕希子のご遺体はまだあったのです!!!

8年たった今の技術ならば新しい証拠をみつけられる可能性は大きい。

神倉が、烏田に外務省ルートからの根回しをさせてようやく夕希子のご遺体は日本へやってきました。

ミコトが執刀医となって再解剖を行いました。


高瀬が追起訴された!


高瀬が、たちばなせりなとおおさきめぐみの事件に加えて、8年前の糀谷夕希子殺人事件についても裁判にかけられることに。

高瀬は相変わらず「僕は誰も殺していません。」と全否定。


烏田は高瀬の悲しい生い立ちについて述べます。

高瀬の母親は、幼い高瀬の口にゴムボールを押し込んで虐待していたのです。


ミコトは8年前には存在しなかった新しい技術で、夕希子の歯の裏側から高瀬のDNAを発見。

ゴムボールを夕希子の口に押し込む際に、歯に引っ掛けたのでしょう。

さすがに顔色が変わる高瀬。


烏田は高瀬は母親から虐待を受けたのと同じ方法で、連続殺人を行ったのだと主張。

烏田が「母親への恨みを晴らそうとした。」と言った時点で、「テンプレですね。」とせせら笑う高瀬。


高瀬に同情するミコトに、高瀬は……?



ミコトは高瀬に対して哀れみの目を向けます。

不幸な生い立ちに興味はないし、動機だってどうでもいい。

ただ、同情はしてしまいます、この可哀想な被告人に。

被告人は今もなお、死んだ母親の幻影に苦しめられています。

30歳を過ぎても子供の頃のままなんです。

誰も彼を救えなかった、あなたも自分自身を救えなかった。

あなたの孤独に心から同情します。

引用元:『アンナチュラル』ミコトのセリフより


ミコトに煽られまくった高瀬はとうとう、「やりたくてやった。26人、誰も真似できない、俺はやり遂げた!」と激白。

ミコトは見事に、劣等感だらけの自己顕示欲の塊・高瀬の自白を引き出したのです。


宍戸が逮捕される


宍戸ですが、殺人幇助の疑いで毛利刑事に逮捕されました。

ただ取材をしていただけだと言いのがれをする宍戸に「人間界にはなァ、刑法ってモンがあるんだよ。」と毛利刑事。

そして連行される宍戸を激写する末次。


中堂の旅の終わり



夕希子の父親は、夕希子のご遺体を火葬して一緒に帰ることに。

父親は、夕希子が書こうとしていたピンクのカバの話を中堂にします。

夕希子は中堂と2人でいたら甘えてしまうので一人になってみるけど、また2匹のカバになって一緒に旅するつもりだと父親に話していたのでした。


父親は中堂に「あなたは生きてください。」と言って、ピンクのカバのイラストを中堂に渡しました。

こうして、中堂の長い旅がやっと終わりを告げました。


六郎と坂本が戻ってきた


六郎と坂本(飯尾和樹)がUDIラボに戻ってきました。

坂本は中堂のことをスナフキンだと思えば許せると思ったそうで……(笑)。


アルバイトの面接にきた六郎は、本気で法医解剖医を目指す意思をみんなの前で表明。

「法医学は未来のための仕事!いずれ自分も胸を張ってそう言えるようにがんばりたいです!」と挨拶する六郎をみんなはあたたかく受け入れました。

そして今日も不自然死を解明するミコトたち。

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